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Author:人生まだまだ
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雨に打たれ、青葉がより一層緑を深める。

雨が小降りになったので、家を出た。道路の側溝を流れる雨水が、音を立てて流れるほどの降りだった。坂道などは、流れ下る雨水が波紋を作りながら下っていた。雨に濡れたガマズミ『莢蒾』が、白い花を付けていた。中国語で莢蒾『きょうめい』と読む、ガマズミは、赤く熟した果実をとって薬用に使用される。果実はそのまま食べると、甘酸っぱい味がする。赤色に完熟した果実は、焼酎に付け込んで三か月くらいすると、赤く綺麗な果実酒が出来る。疲労倦怠や動脈硬化予防の効果があると言われている。残念ながら酒の飲めない私にとっては、味わう事が出来ない。蓬『ヨモギ』の生えた中から、紫色をした果実をつけたヤエムグラ『八重葎』が顔を出していた。葎『ムグラ』とは、密集して藪を作ることを言う。この草は、道端の雑草としてよく見られる。茎を触ると棘がありザラザラとした感触があり、服などに付いて、ひっつき虫などと呼ばれた。雨が強く降り出し、木陰に逃げ込んだ。目の前の景色が段々雨で霞んで行った。帰り道、高崎川に架かる橋を渡る時、下を流れる川は茶色に濁り、川幅いっぱいに広がり、ゴウゴウと流れていた。

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高地に住むルリイトトンボ『瑠璃糸蜻蛉』が、何故か当地で見つかる。

久しぶりに見る、五月晴れの天気だ。はっきりしないモヤモヤした気分が、いっぺんに吹き飛ばす効果があった。そんな気分が誘い出したのか、起こりようもない条件の中で、今朝は大発見があった。それは、ルリイトトンボ『瑠璃糸蜻蛉』との出会いだった。それもなんと、交尾した姿だった。ルリイトトンボは、北海道や東北、上信越地方、石川、福井、岐阜などの標高の高い場所で見られるトンボだからだ。何と言ってもルリ色の綺麗なトンボなのだ。何でこの地で見つかったのか分からないが、実際見つけた時は、興奮でカメラのピントがなかなか決まらず、焦った、焦ると尚更手が震えて、困った、困った、飛んで行ってしまったら、この事実は伝えられない。これと思った時、何度も繰り返しシャッターを切り捲った。後でパソコンに取り込んで見ると、56枚の画像があった。何とかその中の一枚を紹介出来た。その一枚を見つけた時、いっぺんに力が抜けた。

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高地に住むルリイトトンボ『瑠璃糸蜻蛉』、なぜか温暖な当地で見つかる。

久しぶりに見る、五月晴れの天気だ。はっきりしないモヤモヤした気分が、いっぺんに吹き飛ばす効果があった。そんな気分が誘い出したのか、起こりようもない条件の中で、今朝は大発見があった。それは、ルリイトトンボ『瑠璃糸蜻蛉』との出会いだった。それもなんと、交尾した姿だった。ルリイトトンボは、北海道や東北、上信越地方、石川、福井、岐阜などの標高の高い場所で見られるトンボだからだ。何と言ってもルリ色の綺麗なトンボなのだ。何でこの地で見つかったのか分からないが、実際見つけた時は、興奮でカメラのピントがなかなか決まらず、焦った、焦ると尚更手が震えて、困った、困った、飛んで行ってしまったら、この事実は伝えられない。これと思った時、何度も繰り返しシャッターを切り捲った。後でパソコンに取り込んで見ると、56枚の画像があった。何とかその中の一枚を紹介出来た。その一枚を見つけた時、いっぺんに力が抜けた。

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ミクロの植物たち

昨日からの前線を伴った低気圧は去ったとは言え、まだ曇り空だった。今朝は、肉眼ではちょっと見えにくい植物を紹介する。まず、クサイ『草蘭』と言っても臭いではなく、この植物は、細長い葉をしたイグサ『井草』と呼ばれている。イグサは、湿地や水中に生える植物で、先の尖った細い茎ばかりが束になったように見える姿をしている。今、クサイは、花の季節を迎え、針のように尖った花被片の中に咲いているのだが、肉眼では見えにくいので、スマホの拡大レンズを使用して撮影した。また、扁平で小判の形に似た小穂をつけた、コバンソウ『小判草』は、はっきりと見えるのだが、さらに小さいヒメコバンソウ『姫小判草』がある。チマチマした小判の形をした4mmほどの小穂が、蜘蛛の子を散らしたように、糸のように細い枝先にぶら下がって居のだが、目を凝らしても良く確認が出来ないほど小さい。小判があるなら、大判もあるだろうと、ネットで検索したところありました。しかし、小判草とは全く違ったものだった。実の形が月に似ている所から、ルナリアと呼ばれ、合田清教授と言う人が、フランスから日本に持ち帰って普及させたと言うので、オオバン草を、またの名をゴウダソウ『合田草』とも呼ばれていた。

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定家葛は、雨に打たれ、内親王を慕って流す涙のように、したたれ落ちる雨雫

前線を伴った低気圧が本州の太平洋側を進んでいる影響で、朝から雨降りの天気になった。そして、夜は激しい雨降りになると言う。満開に咲くテイカカズラ『定家葛』は、雨にびしょ濡れで、甘い香りを放つことは無かった。空全体が灰色に被われ、普段遠くまで見通せる景色は、雨で煙り霞んで見えていた。高崎川に架かる橋の上から流れを見ると、上流から運んでくる、土手に生えた刈り残された草や、木の枝、家庭のゴミなどが流れに乗って、下流に運ばれていた。水は茶色に濁り、川幅いっぱいに広がり、勢いよく流れていた。降ったり小止みになったりを繰り返す雨は、このまま夕刻まで続き、夜はかなり激しく降ると言う。雨にも負けず、オオヨシキリ『大葦切』は、葦のテッペンの枯穂や、低木の梢の上から、『ギョギョシー』と鳴き続けていた。歩く道の泥濘に、時々足を取られながらのウォーキングは、一時間半ほどで切り上げ、側道に顔を出している真竹のタケノコを採りながら帰宅した。


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サツキの咲く季節、あちこちで展示即売会が開催されている。

今の季節、家庭の庭、公園の花壇、道路の生垣など、いろいろな場所をサツキ『皐月』の花が飾っていた。サツキは、ツツジ科の花木で、枝を切ってもすぐに次の枝が出て来るし、針金で巻いて、枝を自由に曲げたり伸ばしたり、自由にできるので、初心者でも盆栽作りが楽しめる。サツキとツツジの違いをよく聞くが、雑駁に言うと、花の大きさ、大きいのがツツジ、葉の特徴は、ツツジの方が大きく、柔らかい、サツキは葉が硬く、ツヤがある。蕾の付き方は、サツキは、枝先に複数付き、バラバラに咲く、ツツジは、1つの蕾に三つの花が一斉に咲く特徴がある。花の咲き始めは、ツツジが早く、サツキは一月遅れくらいから咲き始める。この季節に観察して違いを覚えるのも良い。田んぼの畦や道端にシロツメグサ『白詰草』が繁茂している。江戸時代、オランダから輸入したガラス器を衝撃から守のため、乾燥したクローバーを詰めた所から『詰草』と呼んだそうだ。白い花なのでシロツメグサと名付けられた。また、紫色をしたものは、ムラサキツメクサと呼ぶ。また、黄色の花のコメツブツメクサは、道端でよく見かける花だ。

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初夏の日差しを受け、白く清楚なヒメシャラ『姫沙羅』の花が咲いた。

初夏の日差しを受け、白く清楚なヒメシャラ『姫沙羅』の花が咲いた。良く、夏椿と呼ぶ、シャラの木の花に似て、それより小さい花なので、ヒメシャラと呼んだ。日本原産のこの木は、関東以西の太平洋側に自生している。オレンジ色のナガミヒナゲシの中に、ひと際赤いヒナゲシが咲いていた。ヒナゲシは、別名『虞美人草』と呼ばれ、ヨーロッパ原産の一年草で、紀元前2500年頃には、エジプトで栽培されていたと言う。ヒナゲシをポピーと呼ぶが、実際、ポピーと言うのはケシ科の植物すべてを指す呼び名で、ヒナゲシ=ポピーという訳ではないのだ。しかし、ポピーと呼んでも間違いではない。今朝は、ちょっと注意をしていないと、見落としてしまう植物を紹介しよう。スカシタゴボウ『透かし田牛蒡』、水田の畦などの湿った場所でよく見かけていたにもかかわらず、最近まで知らなかった植物だった。イヌガラシによく似ているが、果実がイヌガラシより小さいので比較できる。近づいてよく見ると、小さな水色の可愛い花をつけたキュウリグサ『胡瓜草』、葉を揉むと、胡瓜のような匂いがするのでその名が付いたと言う。花が蕾のままのように見える事からツボミオオバコ『蕾大葉子』と呼ばれている植物、よく見かけるが雑草である。

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野イチゴの中でも、甘くておいしいモミジイチゴ。

今の時期は、山菜採りが楽しく、食べては美味しく、嬉しい季節だった。また、木になる果実も熟して、自然の恵みの恩恵にあずかれる。今年は不作だと言う梅の実が、黄色く熟し始め、甘い香りを放っていた。果実の中には、硬い核が一個あり、梅が青いうちは、この核の中に『青酸』があり、食べると中毒を起こす。子供の頃、祖母に、ウメの種の中には『天神様』が居るので、割ったりしてはバチが当たるから決してやってはいけないと言われた。今にして思えば、子供に『青酸』と言っても分からないので、上手い口実を作っていたのだった。トウグミ『唐茱萸』が真っ赤に熟した実を付けていた。実の形から、別名タワラグミ『俵茱萸』とも呼ばれていた。食べてみると、ちょっと渋みのある甘さがある。何といってもこの時期の美味しい木の実は、モミジイチゴだろう。名前の由来は、葉がモミジに似ているので、モミジイチゴと呼ばれている。橙黄色に実が熟すと、甘くて美味しい。また、熊が好みの苺としてその名が付いたクマイチゴ『熊苺』は、実が熟すと酸味のある甘味が特徴で、果実は、野イチゴの中で一番大きい。

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初夏を迎え、鳥たちにとっての食べ物も豊富になり、活動も活発になった。

ウォーキングでよく見られる鳥たちだ。灰色の翼と褐色の腹、そして頭部が黒色のヤマガラ『山雀』は、人懐っこい鳥として知られている、そして、学習能力があり、芸『お宮参り』をする鳥として見世物などに使われていた。姿が見えなくても、ツーピー、ツーピーと言う鳴き声を聞くと、ヤマガラだと分かるようになった。すくすくと早苗が育つ水田では、アオサギ『青鷺』とカルガモ『軽鴨』が、何の話題が交わされているのだろうか仲良く肩を並べ、話し合いの最中だった。畦の上でじっと水田を覗き込んでいるのは、一羽のカラスだった。何を狙っているのか、カメラを望遠にして、覗いていると、パッと水田に飛び込むと、ザリガニをくわえて来た。首を横に振りまわしてザリガニを弱らせてから、地上に下ろすと、うまそうに食べ始めた。水田の水が引いて土の出た場所にツバメ『燕』が飛んで来ては、土をくわえては飛び去って行くのを、繰り返していた。きっと巣作りをしているのだろう。葦原では、大葦切り『大葦切』が、メスに求愛する鳴き声を張り上げていた。

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今の季節、自然からの恵みを頂き、味わう。

今の季節、自然からの恵みが沢山いただける。今朝も早起きで、ワラビ『蕨』、フキ『蕗』、真竹のタケノコ『筍』を採って来た。ワラビは、重曹を振り、熱湯をかけて灰汁抜きをして一晩寝かして明日頂く。筍は、皮をむいて、ぬか『糠』を入れて鍋で茹でる。茹で上がったら、スライスしてワサビで食べても良し、家では、メンマ『志那チク』にして食べる。タケノコをメンマにする大きさに切り、ゴマ油で炒め、その後、醤油、みりん、七味などの味付けで煮る。フキ『蕗』は大変、まず茎の皮むきをする、蕗の灰汁で指先が黒くなってなかなか取れない。皮むきの後、3,4cmに切り、削り節、醤油、みりん、味の素などで煮る。味付けは、それぞれの家で違うので、お好みで決める。林に沿った道端で、ハナイカダ『花筏』が、葉の上に果実をつけているのが見られる。名前の由来は、葉を筏に見立て、葉の真ん中に付ける花や果実を、船頭に見立てて、ハナイカダと呼ばれている。

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