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人生まだまだ

Author:人生まだまだ
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色づき始めた森の中を行く

天気予報は、期待外れになってしまい、曇り空の朝を迎えた。午後は、晴れて、暖かくなるというのだが、この分だと望めそうもない。民家の立ち並ぶ、町を離れるにつれて、野山は、秋色に染まる、景色へと変化していく。ブナやナラ、欅の葉は、黄色く色づき、サクラやハゼの葉は、赤く色づき始めた。山道は、木々の枝から、弾き飛んだ、大小の形や、大きさの違うドングリが、足の踏み場もないくらいに、転がっていた。丘陵の尾根を辿り、頂上に出ると、辺り一面、草紅葉と化していた。赤く色づき、一段と目を引いたハゼノキの傍まで行くと、房状に付いた灰色の実がびっしりと付いていた。静寂の朝、紅葉を楽しみながら歩いて行く。


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ススキの穂を黄金色に染めて

静けさが、すべてのものを、飲み込んでしまったように、視覚に入る世界は、微動だにしなかった。そのステージに、ぬっと、ススキの穂を黄金色に染め、主役の太陽が顔を出した。どの方向から撮影しても、夜明けのシーンは、絵になる。丘陵の影に隠され、闇の中に沈んでいた大地が、目覚め、その大地を穿つように、伸びた川筋が、細長い鏡の様に光り、太陽の姿を取り込んだ。天空に輝く太陽と、川面に映り輝く、二つの太陽は、今日の良き日を、約束してくれそうだった。


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打って変わって寒い朝

昨日の夏日は、何だったのだろうと、思わせるような温度差に驚く。正直、寒いと言った方が、ぴったりの天気になった。雲が厚く、曇った空からは、冷たい風が吹き降りてくる。川の流れも寒々と感じる。川岸の端で、チマチマとした、ミゾソバの薄桃色の花が、満開だった。それに比べ、リンドウの花は、なんだか元気なく、色あせて咲いていた。この変動の激しい気候に、ついていけなかったのかもしれない。石畳の上を、洒落た衣装を着けたごみ虫が、忙しなく駆け抜けて行った。



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激しい気温の変化に驚く

うっすらと、丘陵の稜線が、あかね色に色付き、夜明けがやって来た。今朝は、昨日と同様に、少し暖かく感じる。まだ、20分ほどしか、歩いてはいないのだが、もう体が汗ばんできた。天気予報では、さらに気度が上がって、25度近くまで上がり、夏日になるとか、天候の激しい変化に、驚くばかりだ。『桐一葉落ちて天下の秋を知る』落葉の早い青桐の葉が、一枚落ちるのを見て、秋の訪れを察すると言う意味のようだが、ほかに、わずかな前兆を見て、その後に起こるであろう大事をいち早く察知することをいう意味にも使われている。寒さに向かっていく季節、一抹の寂しさを感じているのは、四季のある日本に暮らす人々の、大和心に詩的な感情を呼ぶ、独特な国民性にあるのではないだろうか。



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ドングリの転がる坂道を

朝晩、すっかり寒くなってきた。丘陵の稜線が明るくなったかと思った瞬間、太陽が顔を出した。暖かい光が体を包み、幸せな気持ちに浸る。うっすらと色づいた、森の木々が重なり合う、細い坂道を下って行くと、道に転がるドングリに足を滑らせ、何度も転びそうになり、ヒヤリとさせられた。ドングリと言っても、良く観察すると、樫、楢、柏、それぞれの木によって、形も大きさも異なる。また途中、お茶の木は、花を付け満開になっていた。


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神々しい夜明け

林の木々が、森の巨人のように並び立ち、頭上から手を伸ばして、私の首を引き抜きに来るようで、怖かった。坂道を登り切る手前から、薄靄が、陽の光に押されるように、流れ下ってきた。向かう先が、白く光り出し、眩しくて、目を開けていられないほど輝きだした。夜明けだ。静寂の世界に、朝がやってきた。物音ひとつなく、時間が止まってしまったような、危うい時空間の中に、ただ、一人取り残されたように感じ、このまま誰にも知られずに、異次元の世界へと、足を踏み入れて行く、わくわくした気持と、不安とが入り混じった感情に落ちて行った。いまは、枯葉を踏みしめる音が、現実へいざなってくれる唯一のものだ。


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十三夜

うっすらと明るくなった、早朝から、ウォーキングに出かけた。少し風が強く、肌に冷たく感じたが、秋の澄んだ空気は、美味かった。どこを見渡しても、人の姿はなく、ただ森の中は、静まり返った沈黙の世界であった。誰かが、後を追いかけてくるような、枯葉の、乾いた音に、ビクッと足を止めたりしながら、自然と言う時空間の中を、彷徨する旅人のように、どこへ続く道なのか、お構いなしに、ただ足の向くままに、秋枯れの細道を、そぞろ歩き、刈り田に沿って、辿り行く。谷津田の奥から、吹き降りて来る、強い風に、頭を左右に振られている、枯れたススキのひと群に、陽が当たり、きらきらと光り輝いていた。そうだ、今日は十三夜、少しススキを取って帰ろう。途中で採ったアケビと、柿を供えて、先日採った銀杏とサツマイモも、すべて自然の恵み、有難いことです。


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秋の畑

すっきりと晴れ渡った、暖かい朝を迎えた。燦々と降り注ぐ光が当たる、落花生畑のあちこちで、ブルーの帽子を被った、ボッチが目立つ、季節になった。この時期に、この土地でなければ、食べられない、茹で落花生は、既に出回っていて、今年は、すでに味わったが、粒の大きな『オオマサリ』と言って、普通の豆の、二倍近くの大きさのある豆は、特別美味かった。周りの畑では、ブロッコリーが育ち、里芋の葉は、枯れ始めていた。キャベツは、葉を丸め始め、ある畑では、玉ねぎの苗が植えられていた。玉ねぎの収穫は、来年の五月ごろになるので、半年も手を掛けなければならない。これから冬場に向かってゆくと、大根や、長ネギが、美味しくなる、季節を迎える。





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だんだん夜明けが遅くなる

だんだん夜明けが遅くなった。その分、夜明けに出会う機会が多くなってきた。それは、夏の頃、今と同じ時間に、目が覚めると、すでに太陽は、昇っていて、外は、まっ光りだったが、現在は、まだ薄暗く、夜がよどんでいた。家を出るにつれて、夜が溶けてゆき、川の流れに架かっている、橋まで来る頃には、東の空が明るくなり、雲と大地を、押し開いて行く様に、空は、大きなあくびをする。雲の間から、青空が見え始めると、大地の一部に陽が当たり、黒い台地が、緑の大地へと変身する。素晴らしい、朝のドラマに感動する。


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