現役時代は、もの、そして事において、感動することは多くあったが、感動させられる事は、あまりなかった気がする。この感覚は、同じと捉えるのではなく、私にとっては、別ものなのである。一枚の高名な画家の描いた絵、高い評価を得た写真家の撮った一枚、世間評価の高い感覚で眺める絵や、写真は、理解する人、何もわからない人でも、素晴らしいと言うだろう。私も、さすがだと評価していた。しかし、ウォーキングを始めて、知らされたことがあった。それは、自分にとって衝撃的なものだった。今まで見て来た、高名な画家の絵画、写真、陶芸、彫刻など、など、沢山の作品を見て、感動してきたが、しかし今、自然の中を歩き、目にするものは、どんな画家にしても、写真家にしても、作り上げた作品は、本物には勝てない。脈々と息づいている本物には、感動させられる。四季に応じて変化する、自然の摂理の狂わない時計は、いつも素晴らしい世界を生み出し、感動させられている。と言うことで、私にとって、感動する事と、感動させられる事とは、別ものであるのだ。そして、その感動は、明日へ続く生きる力になる。
トラックバック
http://1228coffee.blog.fc2.com/tb.php/1645-56368f9a
| ホーム |