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Author:人生まだまだ
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夜明けがだんだん遅くなる

夜明けが、だんだん遅くなっていた。森の中は、陽射しが、まだ差し込んで来ないので、薄暗く、木々を通して、明るい青空が見えると、ホッとする。そして、カメラのファインダーから覗くと、まるで、切り絵を見ているようだった。おやっ、と、思ったのは、肩たたき棒のようなものが、目に入った。オオシロタマゴ茸だ、丈が30cm程ありそうだ。赤紫色のカタバミの咲く草むらで、殿様バッタを見つけた。子供の頃は、この時期、稲に群がっているイナゴを捕まえて、佃煮にして、味わったものだった。稲を食べて育ったイナゴは、格別にうまかった。しかし、今は、姿を見ることさえも、難しくなった。残念なことだ。



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早めに来た秋

久しぶり、朝から青空が、広がる朝になった。不順な天気で、倒れてしまった稲も、すっかり刈り入れられ、田は、役目を果たした後のように、静かに、落ち着いていた。頬に当たる風、目に映る景色、何か、いつもの季節より、秋は、早めに来てしまったように、感じるのは、私だけ、だろうか。



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季節を彩るコスモス

うっすら靄がかかり、曇り空の朝を迎えた。今、野道は、薄桃色や、朱鷺色のコスモスが、風に揺れ、鮮やかな、秋色を演出している。ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチ、ハエのような小さな蜂まで、花の間を、セッセと蜜集めに余念がなかった。さすが、スズメバチの羽音が近づくと、恐怖心で、被写体に向けていたカメラを引いて、身を構えてしまう。コスモスは、別名『秋桜』とも呼ばれている。原産地は、メキシコで、日本には、明治時代の中頃に渡来したと言われている。また、最近では、日本コスモスを席巻するように、キバナコスモスが、繁茂している。キバナコスモスは、黄色や、オレンジ色なので、とても目に付きやすい花で、暑さにも強く、早くから咲き始めるので、一年中咲いているかのように感じるが、秋の風景の中では、薄桃色のコスモスが、主役を演じている。



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金木犀の香る道

残念ながら今朝も雨だ。休日なので、ゆっくりとウォーキングと言う気持ちが、削がれてしまった。通り過ぎてから、匂いが追いかけてくる、キンモクセイが、季節の香りを放っている、村の細道を、下って行くと、夏の夜に、怪しげな花を咲かせた、カラスウリは、葉の間の所々から、赤く色づいた実を、覗かせていた。坂道を下りきった所に、長い枝を、四方八方に広げた、大きな萩の木があった。どの枝も先までびっしりと、ピンクの花で埋められ、そして、木の根元は、落ちたピンクの花びらのジュータンが、敷き詰められていた。

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霧雨の降る中

霧雨の降る中、遠くの景色が、紫色に煙る。手前に広がる苅田が、寂しく感じ、秋はどこへ行ってしまったのかと、思わせるほど、華やいだ景色は見えず、荒涼とした景色が、目の前にあった。あれほど騒々しいと感じていた、カエルの鳴き声は、今はなく、落ち穂をついばむ雀たちのチィチィいう鳴き声が聞こえてくるばかり。せめて目を和ませてくれるのは、露に濡れた、桃色と、白色、紅白の萩が、しだれ、手招きをしているように、迎えてくれた。


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雨が降る秋の細道

雨降りの朝になった。朝晩大分涼しくなり、ウォーキングウェアも長袖にした。夜通し鳴き通して来たと思うのに、虫たちは、もう朝から、草むらで鳴き始めていた。この辺は、夜になると、寂しい場所なので、虫の声を楽しみに来ることは出来ないが、雑音で無く鈴虫、松虫、コオロギ、キリギリスそれぞれの鳴き声が、聞き分けられるほど、静寂の中で楽しめた。草むらは、秋の七草の葛、女郎花、尾花、萩、藤袴までは見つかったが、残念ながら、キキョウと撫子が見つからなかった。あれ、秋の七草に入れなかった、ワレモコウ、『われもこうありたい』と言うところから名が付いたと言うが、本当かどうか、定かではないが、ワレモコウの気持ちも分らない訳ではない。おや、吾亦紅の花に、しっかり、しがみついているものがいた。ミドリ蜘蛛だ。あずき色の花の上にいると、コントラストが良く、ブローチを付けているように見えた。



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山法師の実が熟れた 

丘陵の開けた場所に、毎年花を咲かせる山法師の木がある。今年も、多くの花を付け、楽しませてくれた。暫らく振りにたずねてみると、それぞれの枝に、桃色に熟した実を、空に向けて沢山付けていた。近づくと、甘酸っぱい香りが、辺り一面に漂っていた。落花生畑の隅に、植えられた、ニラの白い花が、満開になっていた。蜜を求めて、ミツバチや、セセリが、花の間を、忙しなく飛び回っていた。カメラにおさめようと構えたが、少しもジッと止まっていないので、諦めて、花だけ撮影した。



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実りの秋

ブーンと羽音を立てて、迫り来るものがあった。おっと、頭を低くして除け、やり過ごした。スズメバチだった。近くに巣があるのか、警戒して見渡すと、柿の木があり、赤く熟れた実が、所々に付いていた。そして、実が熟れ過ぎて、口が開いている所に、スズメバチが数匹群がって、甘い汁を吸っていた。実りの秋、道すがら、観察して来ると、栗のイガが弾け、実が飛び出ていた。アケビは、まだ青く、ザクロの実は熟れ、ズズゴは、まだ青く、ピーマンは、真っ赤に熟れていた。



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青空の下に広がる落花生畑

空気が澄んで、すっきりとした早朝、深呼吸すると、胸いっぱいに、新鮮さがみなぎる。溜まっていた汚れたものが、吐き出されていく気がする。丘陵の上り坂を、登り切ると、落花生畑が広がる。すでに新豆が出ているので、ここの畑の落花生も、間もなく引き抜かれ、ボッチの姿が、あちこちに見られることも間近だろう。落花生畑を、取り囲むように、立ち並ぶ、杉の木は、まるで番人のように見える。また、見ようによっては、大空を仰ぎ見ながら、天気の具合を確かめている、小人たちのようにも映っていた。肥沃な土地で育った落花生は、この土地では、半立豆と呼んで、甘みの濃い味の深い、とても美味しい豆である。『半立』と呼ばれるのは。草が上を向く品種と、横に伸びる品種を掛け合わせて誕生したので「半立(はんだち)」と言う名が付いたようだ。そして、落花生畑と背中合わせに育っている里芋畑では、農家の人が、数人で、芋を掘り起こす作業に、追われている姿が見えた。鶏肉と里芋の甘煮は、実に美味い私の好物である。






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彼岸花

土手が、まるで燃えているように見えるほど、真っ赤な、彼岸花が咲き乱れ、黄色く色づいた、稲穂をバックに、赤と黄色のコントラストの素晴らしい、秋色を描いていた。一陣の風がススキの穂を揺らし、太陽の陽射しを受けて、キラキラと輝きを見せていた。十五夜まで、あと一週間ほどあるが、ススキの穂は、出揃い、朝から、月の昇るのを待ちわびているように、手招きをしていた。遥かに望む、丘陵の上から、青空に向かって、湧き出すように、モクモクと、立ち昇る雲は、真綿のようにフカフカと感じた。



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