『さくらんぼの実る頃・・』有名なフランスのシャンソンを代表する歌曲である。儚い恋と、失恋の悲しみを歌ったこの歌曲は、イヴ・モンタンや、ジュリエット・グレコの持ち歌として、世界に広まり、日本では、加藤登紀子によって歌われているのをよく聞くことがあった。朝日に照らされて、赤く色づいたサクランボを見ているうちに、ふと、そんなことを思い出した。すでに、真夏を思わせるような、ジリジリとした陽射しは、肌を刺激したが、果てしなく広がる青空を望み、目の前に広がる、緑色のジュウタンを谷津田の奥深くまで、敷き詰めたように見える、すくすくと育つ早苗を眺めていると、かえって気持ち良ささえ感じた。腕を大きく広げ、肺の奥深くまで新鮮空気を吸い込み、一気に吐き出すと、身体が新たに生まれ変わったように感じた。丘陵の林の中から、今年初音の『ホトトギス』の鳴き声が聞こえてきた。
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