メキシコから昨夜戻りましたが、高度2300m+の街を中心にサン・ミゲルやネヴァド・デ・トルカ国立公園などを廻ってきました。遺伝子工学で操作された種苗が南アメリカにも持ち込まれ、最悪なのは原種の豆、トウモロコシやジャガイモ類に非常に近い種苗を作り出し、現地の農民に種を買わなければならないようにしむけている大会社の仕業です。
これに近い考え方が、クライトンの"NEXT"にも出てきます。作物ではなく、人間の細胞に関してですが。
幸い今回は昔からあるトウモロコシを栽培している農家の方と知り合いになり、雨期に栽培されたトウモロコシの収穫と後処理の場に立ち会う事ができました。甘くない種類のトウモロコシですが、色のきれいな事!黒、赤、紫、青、白、黄色、ガーネット、またこれらの色が一本のトウモロコシに混じっているもの。。。そして嬉しかったのは、一家の70代の主婦が、黒いトウモロコシで作るトルティ-ヤを、作り方を教えてくれながら食べさせてくれた事です。
日本の赤米と同じに赤いトウモロコシは、お祝い事の時に使われるそうです。
日本酒が手に入らなかったため、テキーラを使って処理した海老を使った天ぷら(香りが異なり、また美味しいです)や照り焼きのたれで焼いたチキンなどを用意し、最後の日にお礼のパーティを開き、皆さんに喜んで頂きました。
非常に甘い我々が食べ慣れているトウモロコシを栽培する農家も増えて来ているという事で、これらのトウモロコシの原種がいつまで生き残れるか心配ですが、そんな事を考えるのにも、クライトンの"NEXT"はお薦めです。
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