久しぶりに、千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8を持ち出したので
今回は、このレンズの事を書こうと思う。
「千代田光学」 のちにミノルタと改称する会社が、1948年から発売したカメラのレンズの話しである。
当然、生まれてもいない時代のレンズの話しなので、適当な話しの掘り下げ方をするしかない。
所有している物は多分、絞り表示窓がないので後期型である。
デザインは、ヘリコイド部に特徴があり「梅鉢」に似ている事から、梅鉢ロッコール等と言われたりもするらしい。
(梅鉢ってなに?)
マウントは、ライカLを採用していてL39のマウントアダプタであれば普通に使用出来る。
今回もL39のマウントアダプタは、JUPITER 8 50mm F2 の記事の時と同じく三晃精機の物を使用している。
シルバーのマウントアダプタとの一体感は、中々似合っていると思うのだが、
何処かのオールドレンズ某有名人も似たような装着画像を掲載していたので、
後発で紹介する自分は真似をしたという事になるのだろう。
それはともかく、このレンズはお洒落なレンズなのかもしれない。
近所を散歩がてら、撮影しようとブラブラしている時に、「カワイイカメラですね」と、
2度ほど女性に、声をかけられた事があったからだ。
レンズがカワイイと言いたいのだろうが、カメラがカワイイというあたりに女性らしさを感じる。
お洒落のひとつだと思って、ボディキャップとして付けて歩くのもいいかもしれない。
レンズの枠にも、千代田光学にちなんでChiyokoと書いてあるが、それも可愛い(笑
肝心の写りの方は、やはり古いだけあって期待は出来ない。
解像するとか、しないとか、そういう問題を凌駕している。
どんなにα7RのEVFで合焦させようと、拡大させピントを合わせようとしても、カリッとしないのである。
しかたなく、一番マシなところでシャッターを切る。
いっそ、F8の無限遠あたりにセットしてパンフォーカスで、
バシバシ撮影した方が、気持ちいいのかも知れないとさえ思う。
悪く言ってしまえば、解像しないネムイ写りだが、反面に被写体を柔らかく写す様にも感じる。
写りは良くないものの私的には、たまに使うのであれば悪くないと思っている。
ブツブツ文句を言いながら、ファインダーを覗くのも、素人写真撮影なのだから問題ない。
もうひとつ、このレンズの特徴として、このレンズを使用するカメラの話しをするが、
フィルムのサイズの仕様に特徴がある。
通常の24×36mmではなく、24×32mmだそうである。
横幅が4mm少ない・・・
これにより、36枚撮りのフィルムを使用すると40枚前後撮影出来るという仕様だ。
α7Rで使用するとケラれまでは無いが、周辺の光量の落ち込みがかなりある。
あくまで素人の推測に過ぎないのだが、イメージサークルが足りないのかもしれない。
もっとも、例によっていつもの素人の独り言みたいなブログなので、
ブツブツ好きな事を無責任に言ってるだけなのだが・・・
一応、何枚か適当スナップを撮影したので画像をあげておこうと思う。
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F2.8開放
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F4.0
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F8.0
開放近辺の描写は時と場合によるが、基本グルグルである。
目が回るような描写を味として受け止められないと、このレンズは厳しいかもしれない。
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F2.8開放
背景をずっと眺めていると、目が回りそうになる。
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F2.8開放
フレアだって、もちろん出る。
コントラストも落ちてしまう。
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F2.8開放
こういった背景では、グルグル現象は目立たないのか、抑えられているのか・・・
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F4.0
軽く絞って、草木の写らないような撮影であればいいと思う、適当スナップなら問題ないとも言える。
α7R+千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8 F4.0
なんというか、まあ、ここは感想をいれるべきなのだろうが・・・
自分には、まだ少し早いそういうレンズなのかもしれない・・・
それより、1940年代のレンズを現代のカメラにつけて撮影できるということに面白みを感じたが、
これは、ただの自己満足だろう。
ただ、つけて写真を撮るでは、機材オタということかもしれない。
もっとも素人の自己満足でやってることだから、それはそれでいいのかも知れないが・・・
* 下に表示されている広告のアダプタは、今回の記事で紹介したレンズを使用できます。
(本文で、実際に使われていない物も表示されています)
L39 マウントアダプタ
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2014/07/29(火) 02:31:56|
- 千代田光学 SUPER ROKKOR 45mm F2.8
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今回は、
CONTAX Gと α7R と
CONTAX Gと α7R (2) の、話しの時に出た。
AFの出来る 「 TECHART 」 のアダプタについて、私的な感想を入れた「まとめ 」を、しようと思う。
まず、「 TECHART 」 の現在入手の容易に出来るアダプタは、最新の TA-GA3 と TA-GE1BⅡ である。
初期型は限定生産だったのと、AFのみの仕様となっており、マニュアルフォーカスの出来るダイヤルは付いていない。
AFが出来るといっても純正品で無い事を考えてみれば、それほどAFはアテには出来ないと思ったので
自分は所有していないし、そもそも、正式に発売されていたのかすら解らない。β版との事だったと思う。
今回、ブツブツ独り言で説明するのは、所有している TA-GE1BⅡ と TA-GA3 となる。
左:KIPON製MFアダプタ 中央:TECHART製 TA-GE1BⅡ 右:TECHART製 TA-GA3
KIPON製 MFのアダプタは、こちらで
細かく分けると TA-GE1BⅡ にも、限定モデルが存在しており、通常版と限定版では、外装の仕上げが違う。
TA-GE1BⅡの詳しい詳細
限定モデルはこちらで確認してください。
TA-GA3はこちら
通常版ではツヤ消し黒のマットな仕上がりに対し限定版は、シルバーのメッキを施されていて、
シャンパンゴールド気味のGレンズの筐体に、よく似合っているかもしれない。
この辺の外装の仕上がりは、個人的な好みもあるので、TA-GE1BⅡ を入手しようと思っている人は、
特に機能や性能に違いは見受けられないので、好みで選べばいいと思う。
TA-GE1BⅡ のAFの速度は、TA-GA3 に劣るものの私的な感想を言えば合焦精度には、特に違いを感じない。
新旧、どちらにしても現在のカメラと比べれば、今一歩と言ったところだろうか?
ただ、ISO オートに設定し昼間屋外にて、ISO100もしくは400くらいまでの明るさが確保出来ている環境であれば、
どうにか実用品として扱うレベルではあると思う。
どうしても合焦出来ないと感じれば、マニュアルダイヤルを少しでも触れれば瞬時にマニュアルモードに切替わるのがいい。
ピーキングを設定していれば、すぐさま合焦部の着色画像を、EVFと背面液晶から確認出来るし部分拡大表示をして、
合焦をさせる事も通常のマニュアルレンズを使用する時の作法と、全く同じ様に出来る。
TA-GE1BⅡ、TA-GA3 ともに、この機能については精度も含めて変わらない。
ただ、マニュアルダイヤルについては、一つ説明しておきたい。、
よく、掲示板等でフォーカスダイヤルが、その小さな形状から 「使いにくいのではないか?」とか、
「指が疲れそう」と、言う意見を見かけるのだが、
見掛けと違い非常に使いやすい。
実物のアダプタを触れた事が無い者からすると、このダイヤルは何かしらのギヤに直結されていて、
小さなダイヤルを廻して、幾つかのギヤを経由後にレンズの駆動伝達部を回転させているのではないかと思うらしい。
実のところ、自分も実際に手に入れるまでは、そう思っていた。
小さくて重たいギヤを、指の皮が剥ける程に転がすのでは? とか、
こんな小さなダイヤルでは、一体何回転させれば最短から無限遠まで廻すことが出来るのだろうか?
そういった、ネガティブな想像である。
しかし、現実のダイヤルは想像のソレとは全く異なっている。
「小さくて、重たいダイヤルを何回転も廻して、指の皮は剥けたりしないのである。」このダイヤルはAFモーターに電気的に接続されているので、ギヤを介して直接レンズを駆動している訳ではない。
フォーカスダイヤルを廻すとモーターが回転して、レンズを駆動する仕組みだからだ。
私的な感覚では、パワーアシストに近いといえると思う。
身近な物では、自動車のパワーステアリングなどの倍力装置と言ったところだろうか?
慣れないうちは寧ろ軽く廻り過ぎて、任意の合焦ポイントを何度も通り越してしまう。
ダイヤルの回転に対し、想像以上にレンズの駆動量があるからだ。
しばらく使って慣れてしまえば、瞬時にピントを合わせる事も可能だと思う。
フォーカスダイヤルの感触も、TA-GE1BⅡ と TA-GA3 で特に違いは見られない。
小さなダイヤルが、付いているが軽く回る、トルク感もなくダイヤルの回転に対し駆動量は想像より多い。
この二つを比べて大きな違いがあるとすれば、そのAFモーターの回転速度にあると思う。
単純に言ってしまえばAFモーターのスピードアップを、図った物が TA-GA3 である。
TA-GA3 のAF速度に於いては、広告にも謳っている通り、TA-GE1BⅡに対し約1.5倍の速度で駆動する。
このモーターの速度は実機に匹敵すると思う。
かなり、実用的なレベルに成長していると言えるだろう。
TA-GA3はこちら
右の新型 TA-GA3の接点部分の樹脂に植毛質なシートが、貼り付けられている。
又、最新の TA-GA3 は、Gレンズ接続用の端子部分に植毛布?植毛紙?の仕上げになっており
内面反射などの抑制に、気を使っているようである。
その際、端子部の樹脂の拡大により、思わぬ弊害も出ているのは残念だ。
CONTAX G CarlZeiss Hologon 16mm F8.0
上記のレンズは、別として(α7シリーズでは、シャッターに緩衝する為)、前期モデルであるTA-GE1BⅡでは、
CONTAX Gシリーズのレンズは全て装着及び、AFする事が出来たのだが最新モデルである TA-GA3では、
新たに、CONTAX G CarlZeiss Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.5-5.6 が、接点端子部の樹脂部分の拡大により、
使用出来なくなってしまったのである。
右の新型 TA-GA3 のほうが、旧型に比べ端子接点部分の樹脂が大きい。
このレンズ後玉近辺の枠部分が、完全に緩衝してしまっているのである。
AF出来ないどころか、装着自体出来ないのだ。
そもそも、このレンズに対しては前期モデルである TA-GE1BⅡ についても、とりあえずAF出来るという程度で、
真剣に対応しているのか怪しい。
何故なら、他のレンズではExifに焦点距離が、45mm、35mmといった具合に保存されるのだが、
この CONTAX G CarlZeiss Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.5-5.6 については、21mmとしか保存されないのである。
多分、21mmと表記されることから、Carl Zeiss Biogon T* 21mm F2.8 として、誤認されているのあろう。
更に、35-70mm F3.5-5.6というスペックから、相当明るい昼間でもなければ満足な合焦性能を得にくい。
もうひとつ付け加えると、α7シリーズならではの問題かもしれないが、このレンズは後玉のせり出しが大きく、
後玉とセンサが近くなり過ぎてしまい、35~50mm近辺までは、21mm、28mmのBiogonを取り付けた時の様に、
周辺の色被りに悩まされてしまうのである。
もっとも、APS-C機の旧NEXシリーズや他社APS-Cミラーレス機ならセンサーサイズが小さい分、問題無いのかも知れない。
35mm時の後玉の位置、かなりせり出してきている。
50mm時では、程よく奥に入り込んでいると思う。
ビオゴンほど飛び出てはいないが、この状態では完全に色被りしてしまう。
もし、α7シリーズユーザーで、このズームレンズをAFアダプタで使用しようと考えているのなら、
それなりの覚悟で購入するしかない。
試していないので適当な事を言うのだが、端子部の樹脂を削れば新型の TA-GA3 でも装着させる事は、
出来るのかも知れないが、私的には周辺の色被りが出るのを知っていながら、
アダプタの該当パーツを、
「削るという作業をしてまで取り付けたいか?」と考えてしまう。
失敗するリスクも考慮すると踏み切れないものがある。
正直なところを言うとアダプタの購入は別として、このズームレンズについては、自分は失敗してしまったのである。
新型の TA-GA3 の宣伝用のAF撮影動画を見た際に、あまりのAF速度に驚いて購入したのだが、
ついでに記念と思って(今、思うと自分の行動に失笑を禁じ得ないが)
オークションで、このズームレンズを落札してしまったのである。
現段階では、完全に失敗である・・・
この先、色被りの出ないセンサを搭載した、Eマウントミラーレスカメラが発売されるまで、
Biogon 21mm、28mmと同様に防湿庫で封印保管するより無いだろう。
残念な結果だ・・・
ただ、ある程度の明るさを確保出来ていれば、妥協はあるもののAFについては申し分ないので他のGレンズ使用時には、
ある程度、現実逃避できる。(笑
失敗の話しを何時までしても、仕方がないので新たに装備された特筆すべき機能について触れておこうと思う。
旧型のアダプタに対して、新型の TA-GA3 は、アダプタのファームウェアのアップデートにも対応できるようになった。
今後のアップデートによっては、更なる各種機能の向上もあるかもしれないし、カメラが新機種になった場合でも、
新しいカメラに対応できるかもしれない
アップデートの手順は、Bluetoothでのワイヤレス接続によって行われ、今日現在に於いて、2つのアップデートファイルが、
リリースされている。
個人的には、今後の更なるファームウェアの最適化により、時折、発生するブラックアウト現象の軽減や、
AF精度の向上等が、あれば嬉しいと思っている。
尚、ブラックアウト現象については、どういう条件で、発生するのか?というのは、全くわからない。
ブラックアウト状態から復帰するには一旦電源を切るか、アダプタからレンズを外し再取り付けを行うと、
復帰する事が多いと思うが、それもよくわからない。
ついでにネガティブな話をすると、AFの駆動音はかなり大きく、撮影しているとミニ4駆か何かの音を連想させる。
個人の許容範囲はそれぞれだと思うが、自分は海外でその音を見ず知らずの外国人に聞かせる気にはなれなかった。
その理由から、前回の旅行では従来からあるマニュアルフォーカス用のアダプタで撮影していた。
そもそも暗所では、なかなか合焦表示が出ないのでマニュアルフォーカスに移行してしまう事も多々あるのと、
私感ではあるが、バッテリーの持ちも、良いとは言えないα7シリーズで、このAFアダプタはバッテリーの消費を、
更に
加速させるからだ。
国内旅行でなら、まだしも、いつ充電出来るかわからない異国の地では従来のマニュアルフォーカス用アダプタが、
もっとも信頼がおけると思う。
それでも不満なら、純正レンズを使えばいいだけだ。
それでも、散歩や充分に時間のある旅行であれば、このマウントアダプタでAF機構自体を楽しんで撮影するのは私的には、
すごく楽しいと思っている。
どういうわけか、AFアダプタという便利な撮影機器のはずなのに、時には不便なところが楽しい。
結局、なんだかんだ言ってはいるが、ブログでブツブツ独り言の様に紹介するのだから、
案外気に入っているのだ。* 他のContax Gまとめ* 下に表示されている広告のアダプタは、今回の記事で紹介したレンズを使用できます。
(本文で、実際に使われていない物も表示されています)
CONTAX G マウントアダプタ
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2014/07/02(水) 01:00:31|
- マウントアダプタについて
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