ИНДУСТАР-61Л/3-MC 50mm F2.8
今日は、このレンズのはなし
50mm F2.8の部分以外はキリル文字なのでよくわからないが、旧ソ連のレンズである。
一応、インダスター61 と言うマルチコーティングのレンズだそうだ。
見た目はあっさりしていて、旧ソ連の体制的な物を私的には感じてしまう。
カメラのレンズというよりは、筒?、ガラスの入った黒い筒である。
まあ、あくまで私的なイメージではあるのだが・・・
レンズの構成は、ツアイスのテッサーのコピーという事らしい。
前に紹介したソ連のジュピター8はゾナーのコピーで、今回のインダスター61はテッサーである。
コピーばかり作っているような気もするが、ツアイスのレンズは、日本のメーカーも存分にコピーしているのだから
ソ連だから、どうこうというわけでもないのだろう。
感想としては今回のインダスターは、身も蓋もない話だが、なんというか普通にテッサーである。
写りは、特に悪くない。
ジュピターの時も感じたが、自分は "made in USSR" というものに、多分いいイメージがないのだろう。
粗悪なコピー製品だろうと勝手に思い込んでいる節があるらしく、実際に使ってみると普通に使えるので不思議な気持ちになる。
寧ろ、使ってみると面白いとさえ思う事もあって新鮮だ。
今回のレンズは、ネットで検索すると絞り羽根の形状について頻繁に紹介されている。
どういうわけか、F5.6~F8の間の羽根の形状が星型になるのである。
ダビデの星と言うらしい。なぜ?星型?というのは、理由はわからないが、
この六芒星型の絞り形状は当然、撮影結果にも影響する。
光源のボケが、星型になるのである。
購入したきっかけも夜間のイルミネーションを撮影したら面白いかも?という、程度の考えで購入した。
値段も、そう高い物でもない。
現在のオークションでの相場は、12,000円前後だが、少し前なら数千円程度で買えたらしい。
使い勝手については最短撮影距離が30cmとなっていて、かなり被写体に寄れる部類のレンズであり悪くない。
いつものように、いくつか適当なスナップ画像をあげておこうと思うが、所詮は素人撮影である。
普通に撮影出来るんだなぁ、という程度で見てもらいたい。
いつもの事だが、画像は若干の修正を Photoshop Lightroom で行っている。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F2.8開放
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F4.0
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F8.0
印象としては、良く写ると思う。
テッサーらしく、濃い色味だ。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F2.8開放
最短撮影距離は短くかなり被写体に近接することが出来る。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F2.8開放
せっかく、接写機能のついたヘリコイド付きのマウントアダプタを使用しているので目いっぱい寄ってみた。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F8.0
そろそろ、星型を出してみたくなり強い光源(太陽)をファインダーに入れてみる。
が、結果は失敗・・・鋭い光軸が出るだけであった。
しかし、EVFファインダーとは便利なものである。
OVFファインダでは、直接太陽を見ることは出来ないだろう。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F5.6~8.0
木漏れ日の間の光源を撮影したところ、どうにか星型を出すことに成功した。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F5.6~8.0
上の写真をトリミングして星型を強調してみた。
昼間に星型を出すのは、やはりシチュエーションから難しい。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F5.6~8.0
すずめの飾りを夜間撮影してみたところ、金属の反射が星型になっている。
だんだん、扱いが分かってきた。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F5.6~8.0
40センチ先程度に、ダンボーを置いてレンズの近接部に合焦させ
遠景を程よくボカすと、簡単に星は現れた。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F5.6~8.0
無限遠に合焦させると、こんな感じになる。
INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8 F5.6~8.0
ようは、ボケさせればいいわけだ、なんの脈絡も無くシャッターを切ればいい。
使ってみた私的な感想としては、よく写るレンズだと思う。
発色も濃く、好みは分かれるが私的には好きな部類のレンズだ。
星型については、おまけ程度に考えるべきなのだが、せっかくなのでイルミネーションの撮影には是非持って行きたい。
ただ、星型の絞りになるのがF5.6~8.0の間なので、
それなりのシャッター速度を出すには、ISO値をかなり上げなくてはならないだろう。
高いISO値を使いたくなければ三脚が必須ともいえるが、カメラをテーブルや椅子に置いたり地面に転がして(笑
純正スマホアプリで、撮影すればなんとかなるのかもしれない。
* 下に表示されている広告のアダプタは、今回の記事で紹介したレンズを使用できます。
(本文で、実際に使われていない物も表示されています)
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2014/10/21(火) 02:45:13|
- INDUSTAR-61L/Z-MC-50mm-F2.8-(M42)
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