今回は、流通量や安価な値段等でオールドレンズ遊びの定番ともいえる、スーパータクマー 55mm F1.8を使って撮影してみた。
とはいえ、いきなりの話になってしまうが、このレンズには特に思い出も思い入れも何もない。
どうして、このレンズでブログを書くのかといえば、α7RⅡを購入して初めて問題が発生してしまったからだ。
正確には、マウントアダプタに問題があると言うべきだろうか。
事の始まりは、α7RⅡに何か標準域のレンズでも付けるかと、防湿庫を適当に漁っている際に、今回のレンズを軽いノリで選んだのだ。
それこそ、タイムボカンシリーズの今日のビックリドッキリメカくらいのノリで選んで、M42-Eマウントのマウントアダプタを取り付けようとしたのだが、とにかく固い。
結局、マウントアダプタをα7RⅡにマウントする事が出来なかった。
原因は、すぐに思いついた。
α7RⅡ本体のマウント部金属板の厚みが合わないのである。
そもそも、なぜ厚みが変わったのかというと、いろいろネットで言われているが自分はただのユーザーなので、正直どうでも良い。
強度を上げる為だとは思うが、実際はわからない。
このマウントアダプタは、初期のα7シリーズである、α7R、α7無印が発売された頃に購入した物なので多分厚みの変更を考慮された商品ではないのだろう。
普段、殆ど使わないレンズだったのだが、こうして使えないという状況が開始されると、使えるようになるまで対応しなければ気が済まなくなってしまう。
あるのに使えないとか、そういう事に自分は我慢がならないタチなのだろう。
今回は、買ったばかりのカメラのマウントを、稚拙な改造を施したマウントアダプタで、万が一でも傷を付けたくないという思いから、製品として販売されているものを改めて購入し直す事にした。
道具なのだから、使用時の傷はある程度は仕方ないのだが、わざわざ不確定な要素(改造してもダメだった等)を増やさなくてもいいだろう。
新規に購入する際に、留意した点としては、ヘリコイド機能がある物を探す事から初めてみた。
実は、M42のアダプタはヘリコイド付きと一般的な筒タイプの物を2種類持っていたのだが、やはりヘリコイド付きの方が出番が多かったからである。
しかし、現時点で完全にα7RⅡに対応していると、謳っている製品は見つからなかった。
使えるものも、あるのかもしれないし、探しかたが悪いのかもしれないが、とにかく見つからない。
仕方なくモニターを、ぼんやり眺めているとM42をMマウントに変換するアダプタをネットオークションで見つけた。
幸いにも特に競り合うこともなく、それなりの値段で手に入れることが出来た。
このマウントアダプタを更に、ヘリコイド付きMマウントアダプタに多段装着すれば、ヘリコイド機能を使う事が出来る。
更に無限遠調整機能付きのMマウントアダプタを使用すれば簡単に、無限遠を調整する事が出来る。
なかなか、いい考えだと思ったし安価に入手出来たように思うが、重量はそれなりに嵩んでしまった。
見た目もモノモノしく、合体ゴッコここに極まれりである。
M42-LM M-E 左がM E マウントアダプタ 右がM42 Mマウントアダプタ
M42-LM M-E アダプタ組み合わせ
M42-LM M-E Asahi Super Takumar 55mm F1.8 組み合わせ状況
多少重たくゴツくなろうとも、M42のレンズは自分の運用では、保有量も少なく、そんなに出番のないレンズ群だ。
「こういうもんだ」、コレで押し通しても問題はないだろう。
いくつかスーパータクマーでの写真をあげておくが、当たり前のように逆光に弱く、解像も良くはない。
それと、このレンズは年式等でたくさんの種類があるようだが、詳しいことはわからない。
簡易ガイガーカウンターを使用して調べてみたところ、空間線量の数十倍程の放射線を検出した。
トリウムレンズが、使用されているようだ。
独り言のような前置きが、相変わらずブツブツ長くなってしまったが、写真をあげておこうと思う。
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F4.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F4.0
別アングルで撮影してみたが、光源が入ると激しいゴーストが出てしまう。
味だと思って使えばいいのだろう。
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
等倍切出し そこそこには解像しているようだ。
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 開放
たぶん身体を洗う人はいないと思うのだが・・・
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F4.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 F8.0
α7RⅡ + Asahi Super Takumar 55mm F1.8 開放
自転車で、軽く近所を廻った程度の撮影だが軽く感想を書いておくと、まず、コーテイングが古いせいか元からこうなのか、とにかく逆光に弱い。
しかし、これはもうこういうものだと思って付き合うしかないレンズなのだろう。
40年以上前のレンズである、逆光に対する性能を期待する方が間違っている。
こういった、古臭い描写も味だと思えば、どうということは無い。
当時の写真もこういう写りだったのかもしれないが、フィルムと違いデジカメではセンサーからの反射による迷光もある。
全く同じという事は、無いだろう。
いつもの事だが、写りが悪くても別に困ってしまう事は、自分の中ではない。
それと、かなりの数が市場に流通したレンズでもあるのだが、今回、撮影した花やしきの遊具も、きっとこのレンズで沢山の人が撮影したのではないだろうか?
花やしきの開園は1949年だそうだ。沢山の父親達が、この場所で、このレンズを使って写真を撮ったのではないかと思うと、感慨深いものがある。
* 下に表示されている広告のアダプタは、今回の記事で紹介したレンズを使用できます。
(本文で、実際に使われていない物も表示されています)
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2015/10/13(火) 00:45:25|
- Asahi Super Takumar 55mm F1.8
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