今日は、フジノン M42マウントのレンズの話し
1970年代のレンズであり、現 富士フィルムのレンズである。
レンズの名前にあるEBCとは、コーティングの名前だそうだ EBC=エレクトロ・ビーム・コーティング というものらしい。
中々、厨二心をくすぐるネーミングだと思う。
ロボットアニメを見て遊んでいた子供の頃ならいざ知らず、この年まで生きているとまずビームとか、そういう単語は日常生活では滅多に使われる事はない。
半年に一回くらいは使うかも知れない程度の単語だろう。
ビームとかww って、気持ちになるがコントラストも濃い目で年式を考えればレンズ自体は良く写る部類だ。
もっとも、50mm近辺の所謂、標準と言われるレンズは古くても各社 優秀なものが多いとも言える。
このレンズもビームのせいか良く写る。
文章の中に時折ビームと言う単語を入れるのは、言ってみたいだけなので気にしないで欲しい。
このレンズは大きく分けて新型と旧型で2種類あるらしい、自分の所有する個体はピントリングのゴムローレットから推察するに新型の方だろう。
新型と旧型で、どういう描写の違いがあるのか等は、新型しか持っていない自分には分かりようも無い、レンズのエレメント構成などに特に違いはないそうだ。
M42マウントのレンズに詳しくない自分には、細かいレンズの説明は出来そうもないので、α7Rに取り付ける際の注意事項的な物を記述するに留めたい。
本レンズはユニバーサルマウントであるところのM42でありながら、独自の拡張規格が盛り込まれている。
拡張規格というのは、レンズ側の絞り値をカメラに伝える為の爪が、絞り環のマウント下面に付いているのだが、この爪はマウントアダプターでα7Rなどのカメラに装着するにはやっかいな代物であると言える。
通常のマウントアダプターでは、爪がアダプターのレンズ側のコンタクトする部分に接触してしまうのだ。
スクリューマウントを、ねじ込んで装着したいのだが最後まで回し切る事は出来ないのである。
該当する爪部分を、削り取るかマウントアダプター側の爪のあたる部分を加工するかしなければ完全に装着する事は出来ない、今回は上手いマウントアダプター側の加工を思いつかず、結局はリューターで爪を削りとってしまった。
レンズの加工等の不可逆的な改造は好きでは無いのだが、今回ばかりは仕方ない。
使えなければ意味が無いのだ。
いずれ該当する部品をジャンク品などを入手して交換しつつ、上手いアダプター側の加工を考えて見るのも面白いだろう。
いつものように、幾つか画像をあげておこうと思うが、いつも通りPhotoshop Lightroomにて傾きその他を調整しているので、調整込みでの写りという事を踏まえた上で参照して頂きたい。
付け加えると、12月2日の15時30分前後の日比谷公園の紅葉写真であるのだが、大分日が傾いてしまっていて
紅葉の赤さというよりは、夕焼けの赤が印象深くなってしまいっている。
本来のレンズの持ち味とは、かけ離れている可能性もあるという事も考慮に入れて参照してほしい。
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 開放
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 F4.0
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 F8.0
絞りによる描写の変化
ボケとしてはF4.0あたりが安定しているように思う。
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 F4.0
今回は、カラフルな被写体だ。
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 F4.0
F4.0近辺の描写は結構気に入った。
背景の人物が程よく不明になっている。
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 F8.0
この日は、どこにカメラを向けてもカメラを構える人だらけだった。
F8.0まで絞り逆光気味に撮影してみた。
若干のコントラストの低下を感じたので、ライトルームにて濃い目に現像している。
α7R+EBC FUJINON 55mm F1.8 F8.0
かなりの夕焼けの赤さだったが、どうにか写る物は写っているという感じだ。
今回の撮影では、特殊な光線下での撮影になってしまい、このレンズの個人的な感想を述べるほどには使い切れなかった。
素人の私感では普通に写る、色が濃い目、年式なみに解像は良いほうではない。
逆光の耐性はあるほうビームだし・・・くらいだろうか?
現時点での最終的な個人的感想としては、「もう少し使い込んでみたい。」、である。
* 他のFUJINON まとめ-
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2014/12/09(火) 00:44:18|
- EBC FUJINON 55mm F1.8
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