今回は、アダプタについての話し
マウントアダプタの内面反射をちょっとだけ考えてみる。
考えると言っても、所詮素人なので細かい検証は特にしていないのだが・・・
自分は、持っているマウントアダプタに、全て内面反射防止のつもりで反射防止塗装を施している。
もっとも、前述したとおり特に細かい検証はしていない、処理前と処理後の比較写真を真剣に撮影していないので、
効果があるのかと真剣に問われても、
「あると思いたい」 という程度の答えしか返せない。
こういう処理をしたということによって精神的な安息感や、所謂フラシーボ効果というものを得ている可能性は否定出来ない。
一応、画像で処理前と処理後の画像を紹介するのだが、安物のアダプタの内面は非常に光沢がある。
商品によっては、光を拡散させるために、溝を幾重にも彫っているものあるのだが、
内面塗装に光沢があり、溝の効果の程には疑問がある。
LEDライトをレンズ前面から、照射した状態である。
ここまでの強烈な光源を、写真にいれる絵作りはないとは思うのだが、光沢がどれほどあるのか分かり易くしたものである。
この光沢によって、意図しない強い光がセンサーに写ればフレアなど、それなりに写真に影響があると思える。
LED等による光を、照射せず、蛍光灯の下で撮影している。
この製品は、若干、半光沢気味なのかもしれない。
とりあえず、このアダプタにつや消し処理を施そうと思う。
いつも、使用しているのは、
ターナー アクリルガッシュ20ml ジェット ブラックである。
個人的には、これ以外にも植毛紙や、より強力なつや消し塗装があれば使ってみたいのだが、
植毛紙は、それ自体に埃が付着しやすく、糸くずのようなゴミも出る。
更に、それなりの厚みの紙を貼り付けるので、アダプタ内径の減少も気になるところから使用を躊躇してしまっている。
紹介している塗料はアクリル塗料なので、用具の手入れも水で洗い流せるところと、シンナーのような刺激臭もない。
また、塗り味に於いてもムラが少なく、超微粒子顔料の採用をしているそうだ。
乾燥後も、それなりの皮膜強度がある。乾燥時間も短く手軽なところが、気に入っている理由である。
使用する際には、特に薄めずに直接筆で塗装している。
感覚的には、塗料というよりは絵の具に近い。
いつも、コピー用紙の上に適量を出して薄めずに筆で塗装している。
チラシの裏や、適当な紙に出せばいいのだろう。
塗装後に、塗装前と同じくLEDライトを照射してみると。若干マイルドな反射を感じる。
比較写真のつもりだが、同じ画角でないところが見苦しい・・・
左が処理前で右が塗装後である。
どちらにせよ、反射をゼロの状態に抑えることは不可能だ。
私的には、この程度の作業でこの程度の効果というか、何らかの処理をしたという精神的な安堵感は
撮影時のモチベーションを維持するにあたり、それなりの効果を発揮しているように思う。
しかし、あまり古いレンズの場合には、アダプタのツヤ消し塗装以前にレンズ側の内部自体に内面反射処理を、
施されていないものもあり、アダプタを処理したからどうだ?といった事もある。
一時、ついでにレンズも分解して、そういった処理をしてみようかと考えたこともあるが、結局は実行しなかった。
実行しなかった理由は、面倒だったのも勿論あるのだが、内面反射によるハレーションも、
レンズの個性といえるのではないかと思えたからである。
フレアの頻繁にでるオールドレンズの撮影など、扱いづらくて苦行のような物だとも言えるが、
それがいやなら、最初から純正レンズなり最近のレンズをつけて撮影すればいいのだ。
わざわざ、そういうクセの強いレンズを使用しなければいいと思う。
もっとも、価値観や基準は人それぞれなので、実際やってみるのもいいかもしれない。
私的には、製造されて数十年も経つようなレンズに、そういった内面反射処理だけをしても、
現在のレンズの解像や歪曲の補正には、到底追いつかないなだろうと思うので、
今の自分基準では、レンズ自体の内面反射処理を施したりはしていない。
* 下に表示されている商品は、今回の記事で紹介した塗料です。
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2014/08/13(水) 00:08:43|
- マウントアダプタについて
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