今回は、前回Eマウント化したヤシカ エレクトロ 35 GXというコンパクトカメラの
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7というレンズで適当に写真を撮ってみたので紹介しようと思う。
製作編の参照はコチラ毎度の事ながら、写真を撮ってみたと偉そうだが本当に撮ってみただけである。
作例として、微妙なものも含まれるが参考になれば幸いである。
適当にスナップを撮ってみた感想としては、前回の製作編でも記していたのだが
「当たり前のように逆光には強くないし、周辺の減光もある。」
このくらいの年代では当たり前の事なのだろう。
もっとも、フィルムを使って実機を使って撮影すれば、多少は変わってくる話しなのかもしれない。
手に入れた個体は、レンズのまともそうなジャンク品だったので、実機を試す事が出来なかったのだ。
いつもの様に適当な試写ではあるがRAWをPhotoshop Lightroom 5にて現象しているので、RAW現像込みでの描写として見ていただきたい。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 開放
開放では周辺の減光は顕著だ。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 F4.0
F4.0まで絞っても減光は残る。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 F8.0
ここまでくれば古いレンズで、どうこうということはなさそうだ。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 開放
夜間での撮影であれば、開放F1.7というのはそれなりに使えるといったところだろうか?
自分はこれで充分だと思うのだが、個人差というより許容範囲は人それぞれだろうと思う。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 開放
光源の位置で、周辺減光はかなり変わってくる
味だと思って割り切れば私的には問題ない。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 F8.0
F8.0まで絞ると普通にカッチリの写りと思う。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 開放
太陽を入れて撮影してみたが当然フレアだったりゴーストだったりは出る。
こういうものと思えば別に問題はない。
最新のレンズではないのだから、こういった描写は味だと思えばいいのだろう。
COLOR YASHINON DX 40mm F4.0
LRでビビッドな設定を試してみた。
多少どぎつい感じだろうか
COLOR YASHINON DX 40mm F5.6
空を写すと当たり前のように周辺の減光が発生する。
まあ、味なのである。
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 開放
COLOR YASHINON DX 40mm F1.7 開放
夜間の開放の描写は結構気に入ってしまった。
写りとしては、前に改造レンズで紹介した
minolta HI-MATIC E の ROKKOR-QF 40mm F1.7 と焦点距離と開放F値は同じだが、若干マイルドに感じる。
解像についても甲乙つけがたいが、ROKKOR-QF 40mm F1.7のほうが若干上なのかもしれない?
ただ、こちらのほうが発色もマイルドな気もする・・・
所詮、素人が何か感じても勘違いや思い込みもあるだろう。
アテには、ならない。
はっきりわかる印象としては、元レンズの鏡胴を使えたこともあり、絞り操作も扱いやすい。
ヘリコイドの感触も悪くなく、いたって普通のマニュアルレンズである。
ここのところつけっぱなしにするくらいには、気に入っている。
自分で改造したのだ、思い入れもあるのだろう。
多少、古臭い写りでも私的には充分なのである。
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2015/06/01(月) 00:24:15|
- COLOR YASHINON DX 40mm F1.7
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今回は、YASHICA ELECTRO 35 GX というコンパクトカメラに搭載されていた、COLOR YASHINON DX 40mm F1.7
というレンズを取り出して、Eマウントに改造してみた。
今回は鏡胴部分と絞りについては元カメラオリジナルの物を使用することができたので、それなりの仕上がりで改造できたのはありがたい。
絞りの枚数は5枚となっている、角ばった玉ボケを発生させるがこんなものだろう。
使用した鏡胴については、α7Rにあわせて黒いボディの元カメラの物を使うことにした。
簡単な手順をこれから紹介するが、早い話は元のカメラからレンズの鏡胴ごと取り外してEマウントとなる、なんらかのマウントを取付ただけである。
簡単に説明はしたが、一度レンズ部分は分解してシャッターユニットは取り外しておいた。
何かの拍子で、シャッターが閉じてしまわない様に固定しようと分解しながら考えていたのだが、思いのほか簡単そうだったので取り外す事にしたのである。
若干の軽量化になっていればいいとも思うのだが、元からそんなには重くはない。
「とりあえずやった」、そんな程度の物でしかないかもしれない。
簡単な部品構成などの概略図をのせておく。
マウント部については、フランジバックの都合上、MUKカメラのM42に直接変換できるアダプタを使用した。
厚さが1.5mmと非常に薄く作られており、フランジバックの短いレンズには、今後も流用がききそうな部品である。
アダプタとステップアップリング、52mm用保護リングとレンズ底部の接着にはメタルロックで固定した。
このメタルロックという接着材の良いところは溶接と同等といわれる接着力にあるのだが、
間違えて使用した際には非常に厄介な代物でもある。
本来なら、かなり覚悟のいる固定方法と言えるだろう。
接着時間も短く本硬化までには、それなりの時間を要するのだが、軽く固着するまでの時間は15分ほどである。
塗布後は少しの間よく目の届く監視下においておき、軽く固着が始まれば手に触れない場所においておけば問題ない。
概略図に載っている、φ1.5mmのビスについては、ホームセンターにて購入したものである。
φ1.5mmと言っているが、本当のサイズはよくわからない、ノギスで測ったところ約1.5mmだったのである。
ホームセンターの店頭にて、幾つか各サイズの入った袋入りの物を購入したので、これが何φかというのがわからなかった。
もし、このブログを見て自分でも試してみたいと思った人は各種サイズの入った袋の物を購入するといいだろう。
本題ではなさそうなビスの話しを掘り下げてしまったが、今回の改造ではこのビスが重要な役割を果たす。
レンズ底部のビス穴に取り付けられたビスと、保護リングに直角に接着されたビスによって、ヘリコイドのストッパーの役割をしているからだ。
ここで固定されることにより、レンズの前部分を回転させるタイプのピント調整をせずに済むことになる。
やはりピントリングを回して、ピントを合焦させたいからだ。
とは言ったものの、前述した前部を回転させるタイプのほうが、よりレンズを前に繰り出すことが出来る場合が多いので、
より近接して撮影したい場合は、やはり前部を回転させる改造がよいのだろう。
とはいえ、本来の最短撮影距離より短くしてしまうと、メーカーの考えた性能を発揮できるのか疑問は残る。
もっとも、ミラーレスカメラに取り付けている時点で、本来の性能云々はどうでもいいのかもしれないのだが・・・
いつものようにひとり言をブツブツ述べたが、そろそろ手順の画像をあげていこうと思う。
まずは、分解。
レンズを支持している、金属の板を本体から切り離す。
レンズ本体を分解していく、この際シャッターユニットを取り外した。
レンズボードからレンズ本体のヘリコイド部を切り離す。
この状態で構造を確認し、どうやれば前玉部を回さないでピント調整できるか検証した。
今回の改造レンズに使用する部品の一覧。
左から、MUKのUM42-NEX薄型のM42へのマウントアダプタである。
用途としては、M42マウントネジの切ってある、引き伸ばしレンズをカメラに付けて使用する際に便利なアイテムである。
当ブログでは、まだ紹介していないが自分もフジノンの引き伸ばしレンズで使用した事がある。
スッテプアップリングを組み合わせてフランジバックを大まかに合わせる。
この際には無限遠で、ピントリングをテープで固定する、レンズを仮付して無限を調整するには必要な処置だ、
写真の状態では、すでにレンズ底部と保護リングは接着剤(メタルロック)にて固定されている。
M42アダプタをカメラに取付て無限の調整をする、調整方法はレンズ底部のヘリコイド部を回転させてレンズ自体を
前後に移動させ、遥か彼方に見えるビルの屋上に設置してある、避雷針の突針をカメラの拡大機能を使って合わせる。
もっといい方法は当然あるのだが、大体でも問題はないだろう、気になる人は若干のオーバーインフで調整するといいかもしれない。
無限の調整ができたら、マウント部分とレンズ底部に取り付けたステップアップリングを接着する。
当たり前といえば当たり前だが、この際には、指針が真上のなるように調整しなければならない。
この接着材の強度では、取り外して調整などはできないと思ってもらいたい。
接着後、レンズ底部のねじ穴にビスを取り付ける。
その後ステップアップリングの内側、側面に接着剤にてビスを固定する。
使用するビスの頭部分は、皿ビスと言われるものが接着面積の都合上、適しているといえるだろう。
この部分にビスを固定すことにより、ピントリングを回して、ピント調整が出来るようになる。
底部に取り付けたビスを長くしている理由は、レンズ自体の前後の動きを制限しない為である。
ピント調整時には写真の金色に見えるネジ部より内側は前後に移動するからだ。
乱反射防止の為にモルトプレーンを貼り付ける。
ビス自体も黒く塗ってみたが、ピント調整の際にこすれて塗装が落ちてしまった。
この部分は塗装しない方が賢明だろう。
落ちた塗装のかけらが、センサーに付着しては厄介だからだ。
写真の常態の底部は、保護リングとステップアップリングのねじを外した状態である。
ピントリング自体に接着剤で、真鍮の棒を切ったものをストッパーにする為に取り付けた。
バッチリ再度無限調整をした後に、その状態を保持したまま接着している。
細かい作業なので、ピンセットを使用した。
最短撮影距離は80cmから実測で約40cm程度になった。
ヘリコイドに付けた真鍮製ストッパの問題なので、このくらいになったといえる。
レンズ底部の接着には、この分のヘリコイドの可動域を見越して、底部の板の位置を調整する必要がある。
じっくり仮組して、検討する必要があるといえるだろう。
最終的な状態、やはりこのくらいの時代のレンズには、しっかりしたフードは必要だろう。
見た目にもインパクトはあるが、そんなに違和感はない。
こんなものだろう。
次回は、このレンズの試写を紹介しようと思うが、特に問題のある描写はなかった。
当たり前のように逆光には強くないし、周辺の減光もある。
ただし、嫌いな描写ではなかった。
今回の製作は、あまり切った貼ったをしないで作れたので敷居は高くない印象だが、仮組と調整に時間のほとんどを費やした。
このブログをみて製作を試してみたい方がいたら、じっくりと調整してもらいたい。
レンズの仕上がりに、大きく影響するだろうと思う。
撮影編はコチラ* 下に表示されている広告の商品は、今回の記事で紹介した材料です。
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- 2015/05/08(金) 21:42:44|
- COLOR YASHINON DX 40mm F1.7
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