前回に引き続き、Adobe Photoshop Lightroomで、最近追加されたレンズプロファイルを、今回はロッコールで確認してみることにした。
今回のレンズは、一昨年、ネットオークションでSRT101を落札した際に、同梱されてきたものだ。
そんなこんなで、格安で入手したレンズだが、出番はあまり多くはない。
元々、思い入れがないのだ。
やはり自分の中のROKKORは、MC 58mm F1.4 である。
今回のレンズは、58mm F1.4より世間の評価も高く高額で取引されてはいるが、自分の中のROKKORというレンズからは、「外れている」。
私的な思いだが、Adobeには今回のレンズではなく 58mm F1.4のレンズプロファイルを追加してもらいたかったが、無いものは仕方ない。
今回は、このレンズでプロファイルによる補正を確認してみようと思う。
前回もブログで書いていたが、補正をしたからといって写真の出来自体を補正出来るわけでは無い。
あくまで、歪曲や周辺の光量を補正する為のプロファイルデータを適用出来るだけだ。
幾つか写真をあげておこうと思う。
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 開放
上の写真が補正前、下が補正後
今回の補正結果は、前回のfujinonに比べ著しい変化を感じることが出来た。
中央付近については、それほどの差を感じられないが、周辺については、かなりの移動量を感じることが出来る。
判別しやすい部分としては、一番左側のジャングルジムの縦の支柱部分だろうか、補正後を見た後では湾曲の度合いが全く違って見える。
変化の量が多いほど、元のレンズの歪曲が多いということになる。
ここからは、補正後の写真を上げていこうと思う。
いつも通りライトルームで、他のパラメーターも補正しているので、RAW現像込での写真として見てもらいたい。
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F5.6
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F8.0
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F8.0
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 開放
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F8.0
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F8.0
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F8.0
α7RⅡ+ MC ROKKOR 58mm F1.2 F4.0
今回、RAW現像による補正作業を行う過程で、素人なりに一つの疑問を感じたので書いておこうと思うのだが、
歪曲や周辺の減光は、そのレンズ自体の「個性とも言えるのではないか?」と、少し考え込んでしまった。
果たして、個性を殺すような補正をしてまで、RAW現像をするべきなのだろうか?、個性を無くしてまで、このレンズを使う意味はあるのだろうか?
これだけ大きく補正が反映されてしまうと、元のレンズはなんでも良いという事になってしまうのでは無いだろうか?
素人が考えても、特に答えとなるような結論が導き出される気はしないので、気軽に楽しめればイイという、いつもの終わり方で締めたいと思う。
* 他の MC ROKKOR 58mm F1.2 まとめ* 下に表示されている広告のアダプタは、今回の記事で紹介したレンズを使用できます。
(本文で、実際に使われていない物も表示されています)
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
- 2016/02/28(日) 16:27:17|
- MC ROKKOR 58mm F1.2
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ふと、思い立ち、今更ながらと考えつつも、子供の頃に使っていたミノルタのSRT101で、写真を撮りたくなってしまった。
早速、オークションで3台ほど入手して、それぞれの痛んでない部分を使い、綺麗な1台を仕立ててみようと思ったのだが
入手した3台のカメラのなかに、今回の記事のレンズである、MCのたぶん前期 58mm F1.2が同梱されてきた。
F1.2という、数値はなかなかに強烈である。
単体で買えば、そこそこの価格のはずであるが、SRT101本体と足して8000円ほどであった。
かなりのお得感である。オークションで掘り出し物と言ったところだろうか。
外観は非常に綺麗でスレなどもあまりない。
前オーナーは、あまり使用しなかったのだと思う。
しかし、後玉に若干のカビ跡があったのは残念だった、それと絞り羽が動かない
更にヘリコイドは、かなり固く、これで、ピントを合わせるのは修業かもしれない。
諦めきれず、カニ目を使って分解清掃したのだが、素人整備である。
とりあえず、チリ埃を除去し
ヘリコイドに556(笑 を垂らして柔らかくした。
動かない絞り羽根は、油分を含んでいたようなので、丹念に無水アルコールと綿棒を使い清掃した。
後玉のカビ跡は完全には除去出来なかったが、撮影には影響ないだろうと思う。
しかし、組み付けの際に絞り環のクリック用の極小ボールを紛失してしまった。
失敗である・・・、どうしても探し出せない。
仕方がないので、今回手に入れた他のSRT101に同梱されていた MC 50mm F1.7を分解しボールを取り出した。
が、またもや紛失・・・
更に仕方なくオークションにて、600円程度のジャンクなレンズを落札して分解。
3度目にて、どうにか組み付けられた。
早速、使ってみた感想としては、やっぱり明るい。
それと、被写界深度が浅い、開放1.2では合焦範囲が非常に狭い、
使いにくいのでは?と、思ったがF4まで絞れば58mmF1.4とそんなに変わらない。
解像や周辺の減光など、いつも言っているが現在のレンズとは比べても仕方ない。
古いレンズである。それなりである。
ただ、3m以上先の被写体に開放でピントを合わせた際に、なるほどF1.2とは、こういうのか・・・と、思わされた。
被写体のエッジは若干甘くなるが、合焦している部分としていない部分の落差が激しく、そのせいか立体感を感じる。
素人ながら自身の描写の表現として、この特性を使った撮影をしたいと思わされた。
思い掛けず入手したレンズではあるけれど随分、気に入ってしまった。
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F1.2開放
一応、一番手前のベンチの肘掛部分にピントを合わせている。
ピントを合わせても等倍でチェックすると甘く感じるのだが、ピントの合っていない部分との落差から浮き上がって見える。
やわらかさの中に、特有の立体感がある。
周辺減光もそれなりにあるので、こういう描写を許せないタイプの人には勧められないと思う。
ペンタックスのFA77リミテッドを使う感覚に似ている様に思う。
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F4.0
F4まで絞ると、58mm F1.4とさして変わらない描写だと思うが、比較をしていないのでなんとも・・・
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F8.0
ここまで絞るともう普通のレンズとしか素人の自分には感想を思いつかない。
悪くないと思う。
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F1.2開放
被写体がどうにもアレだが、中央よりやや上の電柱の碍子部分にピントを合わせている。
構図的に空の部分が増えると周辺減光が目立ってくるが、私的には味と捕らえる事で自己解決している。
気に入らなければRAW現像時に、周辺の光量を調整すればいいだけである。
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F4.0
こちらのF4になると減光も特に感じない。
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F1.2
被写界深度の浅さから、背景の花はボケているが、前回紹介した
JUPITER 8 50mm F2 より
ボケの質は柔らかに感じる。
α7R+MC ROKKOR 58mm F1.2 F4.0
F4まで絞れば、背景の輪郭もそこそこ出てくる、背景としては1.2開放の描写の方が私的には好みといえる。
あくまで素人意見ではあるが、F4より絞るなら、58mm F1.4の普及版を使ってもたいして変わらないように思うが、
「鷹の目」とまで言われたレンズである。
使い込めば、多種多様な描写を見せてくれるのかもしれない。
何より、手に入れたというより、手に入ってしまったレンズである。
製造から、40年以上経っている固体ではあるが、巡り巡って自分の手元に来たのも何かの縁だろう。
今後、機会があれば散歩に持って歩こうと思う。
* 他の MC ROKKOR 58mm F1.2 まとめ* 下に表示されている広告のアダプタは、今回の記事で紹介したレンズを使用できます。
(本文で、実際に使われていない物も表示されています)
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テーマ:写真 - ジャンル:趣味・実用
- 2014/05/07(水) 01:36:07|
- MC ROKKOR 58mm F1.2
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