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移民と社会

日本に住む外国人が増え、日本人にとっても外国人住民にとっても暮らしやすい社会をどう作っていくのか――。国内外の現場から伝えます。

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迫害か、差別か…クルド人それぞれの状況に差異 トルコで聞いた現状

取材に応じるチョーラックさん=埼玉県川口市で2024年4月21日午後2時38分、田原拓郎撮影
取材に応じるチョーラックさん=埼玉県川口市で2024年4月21日午後2時38分、田原拓郎撮影

 トルコやシリアなどに暮らし「国を持たない最大の民族」と呼ばれるクルド人。埼玉県川口市やその周辺に2000人以上が暮らしているとみられ、トルコ政府による迫害を理由に難民申請をする人が多い。

 在留資格を持ち就労許可を得た人もいるが、一時的に収容を免除されている「仮放免」の立場で暮らしている人が少なくない。仮放免者は就労できず、国民健康保険にも加入できない。

日本に住む外国人が増え、日本人にとっても外国人住民にとっても暮らしやすい社会をどう作っていくのか――。第2弾は埼玉・川口や蕨に住むクルド人をテーマにリポートします。(全5回の第3回、次回は13日午前5時アップ予定)
ヘイトスピーチ なぜクルド人が標的になるのか>からつづく

 トルコ南東部出身のチョーラックさんは高校生だった約20年前、デモに参加し、クルド人のアイデンティティーを強調する行為と現地で見なされるVサインを掲げていたところ、警察署に一時連行されたという。徴兵令に従って軍隊に入った際は、同僚とクルド語で会話していたのを見つかり営倉に入れられたと話す。

 そういった経験から国外脱出の意を強くしたチョーラックさんは2011年、妻と2歳の長男を連れ来日し、難民申請。仮放免状態で13年がたつ。24年6月、3回目以降は難民申請中でも強制送還を可能にする改正入管法が施行され、チョーラックさんの一家は送還を恐れる日々だ。妻は「日本に受け入れてもら…

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