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能登半島地震

2024年1月1日、石川県能登地方で最大震度7を観測する地震がありました。同地方では、23年5月に最大震度6強の地震が発生しています。

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有吉佐和子が愛した輪島塗 単行本未収録の取材ルポが豆本に

有吉佐和子が自身の結婚式で引き出物に選んだ輪島塗の皿を手にする研究者の岡本和宜さん=和歌山市で2024年8月27日午後5時0分、安西李姫撮影
有吉佐和子が自身の結婚式で引き出物に選んだ輪島塗の皿を手にする研究者の岡本和宜さん=和歌山市で2024年8月27日午後5時0分、安西李姫撮影

 「紀ノ川」や「華岡青洲の妻」などで知られる作家、有吉佐和子(1931~84年)が「輪島塗」を愛していた――。日本の伝統文化をたどるルポルタージュ執筆のため、58年に石川県輪島市を訪ねたことがきっかけとされる。元日の発生から1年を迎える能登半島地震で、甚大な被害を受けた輪島塗。「もし彼女が存命だったら、何を考えるだろう」。有吉の出身地、和歌山市の近代文学研究者、岡本和宜(かずのり)さん(49)が動き出した。

 ルポルタージュの原題は「輪島の漆器 日本の陰影」。58年6月に『別冊文芸春秋』に掲載されたもので、その存在を知る人は少ない。27歳だった有吉が輪島を訪れた当時は、高度経済成長期の序盤。国内でプラスチックの大量生産が始まった頃で、生活様式の変化を受け、伝統工芸の直面する問題を考えるといった背景があった。そこには、輪島塗の伝統を守ろうと懸命に生きる、職人たちの姿が描かれている。

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