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トランプ次期政権

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孫正義氏、昭恵さん…“個人的関係”重視のトランプ氏との付き合い方

共同記者会見で笑顔を見せるトランプ氏(右)と孫氏=米南部フロリダ州で2024年12月16日、AP
共同記者会見で笑顔を見せるトランプ氏(右)と孫氏=米南部フロリダ州で2024年12月16日、AP

 ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長が16日、トランプ次期米大統領を電撃訪問し、前回当選時から倍増となる4年間で1000億ドル(15兆円)の対米投資をぶち上げた。トランプ氏は前日には故安倍晋三元首相の妻昭恵さんとも面会したが、石破茂首相との面会は未定だ。“個人的つながり”を重視するトランプ氏と、日本政府や企業はどう向き合えば良いのか。米連邦議会に約10年間勤めた中林美恵子・早稲田大教授(政治学)に聞いた。

経営者は見返りを期待する

 ――孫氏とトランプ氏は共同記者会見で、親密ぶりをアピールしていました。

 ◆米国の巨大IT企業の経営者が次々に“トランプ詣で”をしています。(2021年1月の米議会襲撃事件をあおったとしてトランプ氏のフェイスブックやインスタグラムのアカウントを一時凍結した)メタは、100万ドルを就任式向け基金に寄付し、関係改善を図っています。

 実業家で米電気自動車大手テスラを経営するイーロン・マスクさんが最たるもので、選挙戦から財産を巨額献金していました。

 経営者はもちろん見返りを期待します。孫さんも当然、もくろみはあるでしょう。トランプさんにとっても就任前から影響力を発揮できるのですから、良いアピールになります。ビジネスの世界の人間ですから、社交辞令は得意ですしね。

 ――今後、日本の経営者もトランプ詣でをするのでしょうか?

 ◆孫さんのように以前からのツテがなければ、よっぽど大きな計画がない限り会うことは難しいでしょう。ただ、USスチールの買収を予定している日本製鉄は、トランプさんが「阻止」を明言する前にどんなコネを使ってでも面会し、仁義を切っておくべきでした。

 今後、日本企業の米国への投資は増えるでしょう。トランプさんは(日本企業が製造拠点を置く)メキシコやカナダに対する関税引き上げを主張していますから。

 もともと日本国内では法人税が高く(消費者の)購買力も頭打ちになっており、日本企業が成長するには外に出るしかない。資金に余力がある大企業は、米国への投資に打って出るしかないでしょう。

トランプ氏、任期後も院政?

 ――トランプ氏の任期後も考えると、どこまで米国に投資するか悩ましくありませんか?

 ◆かつて(米議会に勤めていた当時)の同僚は、トランプさんは「(次回大統領選が見込…

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