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火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

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よく死ぬより、よく生きる=大治朋子

ひめゆり平和祈念資料館の前にある「ひめゆりの塔」=沖縄県糸満市で2024年6月2日、遠藤孝康撮影
ひめゆり平和祈念資料館の前にある「ひめゆりの塔」=沖縄県糸満市で2024年6月2日、遠藤孝康撮影

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 沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」(沖縄県糸満市)や関東各地で戦争体験を語り続けた与那覇(よなは)百子さんが今月8日、永眠された。

 資料館の説明員として、その語りに耳を傾けてきた尾鍋拓美さんは、与那覇さんを「ももこ先生」と呼ぶ。

 「つらい思いを抱えていたとは思うのですが、それを表に出すことはありませんでした。伝えることに生きがいを感じ、こんなことが二度とあってはならないと、それを知ってもらうんだという思いで話していると感じました」

 与那覇さんは1928年3月、那覇市首里に生まれた。45年3月27日、沖縄陸軍病院第一外科に「ひめゆり学徒隊」として動員され、壕(ごう)の中で負傷兵を看護した。米軍に収容される6月20日までの間、17歳の少女は「生」と「死」のはざまを生き抜く。

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