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「犬猫を食べた」シリアのパレスチナ難民 餓死に処刑も、内戦の実態

空爆で破壊されたヤルムーク地区の建物や車=シリア・ダマスカス南部で2024年12月14日、和田大典撮影
空爆で破壊されたヤルムーク地区の建物や車=シリア・ダマスカス南部で2024年12月14日、和田大典撮影

 多くのパレスチナ難民が住むシリアの首都ダマスカス南部ヤルムーク地区は、2011年に始まった内戦で完全封鎖されて餓死者が相次いだうえ、一時は過激派組織「イスラム国」(IS)による支配も受けた。「いまは水も食べ物もある。ようやく息ができる」。廃虚と化した街で、住民たちはアサド政権の崩壊に安堵(あんど)の思いを打ち明けた。

 ヤルムークは首都中心部からわずか3キロしか離れていない。だが、地区に足を踏み入れると、その惨状に圧倒された。道の両脇にそびえる集合住宅は軒並み壊れ、ほとんど無人になっている。

 「アサド政権の空爆でほぼ全ての建物が破壊された。みんなで『政府が道幅を広げようとしている』と話していたよ」。バイクで通りかかった高校教師のハーディさん(38)は苦笑した。

 ヤルムークには、1948年の第1次中東戦争で故郷を追われたパレスチナ難民のキャンプが作られ、第2世代以降の子孫らも居住している。シリア内戦が始まるまでは15万人以上が暮らし、「リトル・パレスチナ」と呼ばれていた。

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