特集

自民党総裁選2024

自民党総裁選が9月に行われます。関連する原稿をまとめました。

特集一覧

政党不信の底流

「政治はエンタメ」石丸伸二氏が目指す“オワコン”からの脱却/1

インタビューに答える石丸伸二・前広島県安芸高田市長=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2024年9月12日、尾籠章裕撮影
インタビューに答える石丸伸二・前広島県安芸高田市長=東京都千代田区の毎日新聞東京本社で2024年9月12日、尾籠章裕撮影

 7月の東京都知事選で、政党の支援を受けない石丸伸二・前広島県安芸高田市長(42)が約166万票を得て2位に躍進した。「石丸現象」を生んだのは、マグマのようにたまった既存政党への不信感なのか。自民党総裁選と立憲民主党代表選が告示される中、石丸氏が毎日新聞の単独インタビューに応じた。【聞き手・田中裕之】

 ――毎日新聞東京本社に石丸伸二さんにお越しいただきました。今回は異例ですが、YouTubeで、このインタビュー動画をノーカットでお届けします。

 ◆大丈夫ですか(笑い)。

 ――私の方がドキドキしています。石丸さんからご提案いただいて、ぜひやらせていただきたいと。動画公開の意義はどこにありますか?

 ◆二つありまして、まず一つは、やはりマスメディアの性根をたたき直さなきゃならんと。私が言うまでもなく世に言われていますし、皆さん自身がもう自覚されて、自問されていることだとは思うんですが、それでもやはり私の立場から言わざるを得ない大きな課題だと捉えています。

 国民の意識の結果でしかない政治、政治がだめだとなった時に、メディアが国民の意識をいかに引き上げてくれるか。ここにかかっていると思うんですね。その意味で、メディアに頑張っていただきたい。

 もう一つは全く逆です。マスメディア、特に新聞社、新聞記者の方に対して、私は大変な敬意を持っています。おべんちゃらではなくて、純粋にそう思っています。都知事選で改めて実感したのが、記者の知識、政治や社会全般に対する知見です。それなのに、紙面になるのは何百字、なんなら何十文字だったりするじゃないですか。

 ここが面白いといえば面白いんですけど、もったいないなと。もっと新聞記者は世に解き放たれていいんじゃないかなと勝手に思っていまして、その思いで、ぜひ動画で皆さんに知ってもらいたいなとご提案をしました。

「石丸現象」を巡るメディアの誤解

 ――最初から褒めていただけるとは全く思っていませんでした(笑い)。石丸さんはYouTubeやTikTokなどの切り抜き動画で、若い人たちを中心に知名度を上げてこられた。そういうSNS(ネット交流サービス)や動画と、テレビや新聞などマスメディアとの違いをどう考えますか?

 ◆まず質問にお答えする前に、前提を整理しておかないといけない。前提がずれた上で議論をすると、どんどん乖離(かいり)が大きくなりますよね。皆さん「石丸現象」って何だと捉えてらっしゃるんだろうなと思って。私自身が実はわかっていないんですよ。不思議に思っています。若い人を中心に支持を広げたというふうにまとめていらっしゃるとしたら読み間違いです。違います。

この記事は有料記事です。

残り2519文字(全文3621文字)

【時系列で見る】

関連記事

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();