月見櫓

私が日韓チャットに参加し始めた頃、「ハングルはユネスコの世界遺産に登録されている」という説がまことしやかに流布されていたという話は、以前にしたことがあると思います。

2002年頃は「ハングル」「世界遺産」というキーワードで検索すると、ヒットするほとんどのサイトで「ハングルは世界遺産に登録されている」という情報を載せていました。

これを疑問に思った某巨大掲示板ハングル板を筆頭とするネットの韓国ウォッチャーたちは、ユネスコのサイトに接続したり、直接ユネスコに電話やメールで突撃インタビューを試みたりするなどの努力を積み重ね、結局ハングルはユネスコの世界遺産に登録されてなどいないということを明らかにしました。

その結果、現在日韓チャットにおいて「ハングル世界遺産説」を唱える韓国人はほぼいなくなりました。稀に「ハングル世界遺産説」論者の生き残りも見かけることがありますが、そんなのは常連日本人から見れば格好の玩具です。

韓国人は自国や自民族や自分を壮大に見せ、相手を見下し謀るためなら、それはそれは凄まじい嘘をつきます。日本人の常識では考えられない嘘を平気で堂々とつくので、たいていの日本人がそれにコロリと騙されます。「ハングル世界遺産説」もそうですし、「日本海は日帝の侵略によって制定された名前だ」という説もそうです。もちろん竹島問題もそうです。

日韓チャットを始めた頃は、韓国人のこういう嘘に遭遇した時、ある種の絶望感を覚えました。その絶望感とは、「こういう嘘にコロッと騙されてしまう日本人は多いんだろうなあ」というものです。いくら私がネットの片隅で「韓国人は嘘吐きだ」と叫んでも、何の影響も及ぼせないんだろうなという絶望感です。

しかし「ハングル世界遺産説」はくつがえせました。多くの韓国ウォッチャーたちによる地道な調査とそれに基づく検証、そして真実を知った人たちがあげた小さな声の集まりが、韓国人の嘘を暴きネットからそれを駆逐せしめたのです。

私たちが発する声は小さな声です。また誤解されやすいものでもあります。それでも私たちは声をあげ続けていかなければならないと思います。もし私たちが沈黙すれば、それはすなわち韓国人の嘘を認めることになるからです。

嫌韓日本人を誹謗するのは容易いことです。他者の嘘を咎め正すことは、相手の抵抗が強ければ強いほど見苦しくなります。我が身のなりふりを構えるほどの余裕があれば、韓国人のなりふり構わぬ嘘に対して「お上品」に振る舞うのもよろしかろうとは思いますが、あいにく私にはそんな余裕はありません。

集団で目と言わず口と言わず耳や鼻の穴と言わず飛び込んでくる蝿を想像してください。そんなのを相手にするのにお上品に振る舞っていては、たちまちのうちに全身に卵を産み付けられてしまいます。

それがたとえ傍目には見苦しい仕草に見えたとしても、私はこの蝿どもを振り払い叩き潰します。そうしなければ遠からずその蝿どもが産みつけた卵が孵化して、全身を蛆が這い回ることになるからです。それでもなお「お上品」になさりたい方はどうぞご自由になさってください。でもそれを私に要求されるのは迷惑です。私には、蛆に食われる趣味はありませんので。