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戦乙女

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今週のアイカツ


 「お姉さまは肉体を重ねることが好きね。」
 「イクサー2……」
 「私も好きよ。姉さまは暖かいから……これはぬくもりであると、姫子と千歌音が教えてくれたわね。」
 クトゥルフの文化というものが肉体と思考には刻まれている。
 そして、別世界で出会った二人の少女に満たされて……だからこそ女同士で愛し合うことこそ至高と言う考えは広がる。
 クトゥルフの技術さえあれば女同士で当然、繁殖することも出来る。
 あの地球にいた渚は自分の愛した渚ではない。
 しかし、どこか、イクサー2には躊躇と言うのはある。
 その贖罪と言うのもあるのかもしれない……そして、こうして、いつの間にか愛する人を思いながら快楽を求めあう背徳感にイクサー1もイクサー2も溺れ合う。
 「私も、好きですよ……貴女のぬくもりをこうして感じられる……イクサー2、貴女が暖かいからね。」
 ただただ、ねっとりとしたような唾液を纏ったイクサー1の舌がイクサー2の舌と絡み合う。人のぬくもりを知ってから、人の感情を知ってから、こうしているのが気持ちいい。戦士の休息の中にある快楽、いつも身にまとう戦闘服を脱ぎ捨てて人と変わらぬ身体で溶け合うように混ざり合う。
 「私を怨んでいないの?」
 「何故、です?」
 「お姉さまと渚との絆を断ち切ったのは私……」
 「それでも、貴女は今、私を愛してくれていますから。」
 イクサー2の顔は美しい。かつては敵対していた筈の存在が、恋人に近い感情を抱いていた少女を殺した女が今は誰よりも愛しくなる……
 「今は貴女の愛が心地いいのです……」
 恋人のように頬を赤らめながら、耳元で愛の告白を囁く。
 イクサー2の乳頭が静かに勃起して、背筋に心地よい快楽電流が走るのを感じた。
 トロトロに、その言葉だけで自分の戦士としてのプライドが瓦解していく。
 水につけた砂糖の塊のように溶け始めて、戦士でもなんにでもなく、ただ、イクサー1の女としての自分がそこにいた。
 以前なら拒絶していたというのに戦士以外の顔を最愛の人に見せることが心地よい。ダメなことだとは思わなかった。初めて、彼女の前で微笑んでいる自分がいた。
 それが、この人は守りたいという感情に変わり、不思議と自分の中に力が湧くのを感じている自分がいた。イクサー1が優しく抱きしめて柔和な表情を浮かべながら、自分の身体を愛撫するように撫でる。
 イクサー2の身体が全身、性感帯になってしまったような錯覚を受けた。
 「イクサー2……」
 「はい……姉さま……」
 頬を赤く染めた乙女のような表情で自分の名前を呼ぶ。
 一瞬、イクサー1は「イクサー2は渚を愛していましたか?」と聞こうとしていた。
 しかし、今の彼女に、かつての邪悪さは無い。
 その表情だけで分かってしまうと、先の言葉は彼女を傷つける言葉の刃となって、イクサー1は聞くことが出来なかった。かつて、死に際に「私も、渚のようなパートナーが欲しくなったのかもしれない。」という言葉の真意を知るというのは、イクサー2を傷つける。
 これが、今、自分がイクサー2を愛しているという証拠なのだろう。強く抱きしめて、イクサー2の女陰を優しく撫でた。
 「んぁぁっ……💗ね、姉さま……💗」
 「あぁ……とても、可愛いですよ。イクサー2……」
 こうして触れる暖かさは人と何も変わらないのだろう。情熱的に、イクサー2の膣の中に、ゆっくりと指を突き進むとイクサー2は快楽に満ちた悩ましい表情を浮かべて、身をいやらしくくねらせて、それに合わせるように蜜壺から溢れんばかりの淫蜜と肉襞がイクサー1の指に絡みつく。
 毛布のような心地よさ、一度、指先で撫でればイクサー2が自分のことを強く抱きしめてくる。
 少女のような顔を浮かべて蕩けた女の顔がイクサー1の中で今は誰よりも何よりも愛しい。
 「あぁぁぁっ……姉さまっ……💗」
 戦いのときに抱く勇ましい姿から想像もつかない、姉であるイクサー1の前でしか見せない女の顔。それをイクサー1は愛しく抱きしめて受け入れてくれる。
 こんな、指一本で自分の肉体が最愛の姉に支配される心地よさに、表情を狂わせて戦士ではなく、イクサー1の牝に心が書き換えられていく瞬間の一秒一秒が愛しい。
 (姉様は私を愛してくれる。それを誰よりも受けて、私は心地よい。私は、ただ、それに甘えているだけでいいのか……?)
 与えられる愛の気持ちよさに気づいた時、自分の罪と言うものに気づく。
 贖罪と言う言葉が頭に過るが、ただ、それを考えたくは無かった。
 渚の代わりにはなれない。
 イクサー3に本来、悪の道に走った自分のイクサー2と言う名前ではなく、3の名前を与えたのは、イクサー1は自分のことを愛してくれていたから。今、戦うことしか考えたことのなかったイクサー2は愛の偉大さのようなものを全身で身も心も感じていた。
 イクサー1の指からは自分を渚の代替品ではなく、イクサー2と言う女、ただ一人として愛してくれているのがわかってしまうから。
 ゆっくりと、スローペースでありながら、二人の何処か退廃的でありながらも美麗なセックスは続いていく……

| 適度なSS(黒歴史置場?) | 00:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

和解

タイトルからまさか…とは思いましたが遂に登場、イクサー1SS!それもイクサー1&イクサー2で。
過去の因縁故、互いに思う所と背負うものは大きくありますが、そこを乗り越えて愛し合う所が良いです。
百合ある所に姫千歌あり。地球外からの2人にも愛し合う事を教示するとは、百合の伝道師ですね。
戦闘服を脱いだ2人の愛の営みに、極めて耽美的な雰囲気を感じました。愛と平和をも体現しています。

| kwai | 2024/12/08 03:34 | URL |

kwai さんへ

何れはやっておきたい。ついでに、ユイレナや、姫千歌や、スレミオ辺りとも乱交させたいという思いが自分の中にあったりします。そうなると、たぶん、イクサー1の母性受けになりそうです。
そして、今回はイクサー1とイクサー2と言うことで、何気に、あの作品は、この二人の百合が結構、好きだったので、今回はこっちですね。
たぶん、渚が出るとなると、いつもの世界になりそうな感じです。
そんな感じで、二人に愛し合うことを教示した姫子と千歌音は二人の最強のサイボーグを侍らせそうです。
戦闘服を脱ぐということで、それは二人が互いを許し合ったという証拠でもあります。まさに愛と平和(=ω=)

| 月 | 2024/12/08 04:05 | URL |















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