シリアへ渡航しようとしたカメラマンが逮捕するぞと脅される形でパスポートを返納させられた事件。
 ヤホーでは売名行為だのと騒がしい。
○旅券返納カメラマンが「売名」批判に反論 「当初は、静かにシリアに行くつもりだった」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150210-00000005-jct-soci&p=2

 オイラが肯けるかなと思えるのは同業者のfacebookに書かれている「「準備不足」だった 」ということくらいかな。「“後ろ盾”(出版社、テレビ局)がいなければ成立しない」というのは半分だけ肯けるが。テレビ局や新聞社の看板背負ってないフリーのジャーナリストともなれば危険な地域であればあるほどより周到な準備をする必要があるというのは想像できる。

 その意味に置いてはまあ肯けるが、ジャーナリスト魂みたいなものってきっとあると思うんだよ。それが正義感や義憤、もしくはそれとは逆に功名心であったとしても。危険な地域に足を運ぶ勇気も根性もコネクションもスキルも持たないオイラだが、今シリアで何が起こっているのか?とか自分では知り得ないことを探る、伝えようとするその意志には敬意を表するし、頭ごなしに否定はしない。

 カメラマンに対してもう少しやりようはあっただろうという誹りは受けるかも知れない。
 だからといって売名行為だとか誹謗中傷するのはどーよ? じゃ、テメエがシリアに行って取材できるのか、する根性があるのかよ?
 ゴミ売りや3Kはシリアに取材かけた朝日を批判しているがそれこそジャーナリズムの放棄であり、根性無しってことだろうよ?

 青木理だったかな、今の社会は嫌なものはクレンジングするって言ってたのは。
 都合の悪いことは最初から見せないようにする、一般大衆に疑問を持たせない、考えさせないようにする。
 外務省は今回は例外と後付けで言い訳したが、政府が流すことだけを盲目的に信じろ、受け入れろと強要しているように思えてならない。