このブログも久しぶり。Twitterで書き殴ってばかりだったせいでここで何を書き殴ってきたのが忘れるほどw。
 いや、Twitterって気軽に書けるってのがいいところだからどうしても脊髄反射的に書き殴ってカタルシスを得ようとするんだよね。

 さて、久しぶりのブログで取り上げるのはれいわ新選組。昨日(6/9)の内閣不信任案には賛成ではなく棄権を選んだ。
 このことからオイラのれいわ新選組に対する見方は固まった。
 「今のれいわ新選組はとてもじゃないが危なっかしくて推せない」

 オイラのれいわ新選組に対する基本的なスタンスは「声を吸い上げる存在として大きくなってほしい」である。目覚めた、というと信者扱いされそうだがw、山本太郎が地べたを這いずり回って愚直に「国のオーナーは貴方たちだ」と説いて回り、諦めていた政治とその政治に対する距離を縮めたことは間違いない。
 既成政党には期待できないとばかりに一縷の望みを託したという向きも少なからずあるだろうし、山本太郎の何とかしたいという「情」に嘘はないだろう。その「情」が人を動かし、山本太郎が国会議員となり、れいわ新選組が生まれ、衆院選では晴れて国政政党にまでなれた。これはひいき目抜きにしてもエポックメイキングなことだとオイラは思っている。

 一律給付金や消費税ゼロなど積極財政を明確に打ち出し参院選に臨むところまでは良かった。が、ロシアによるウクライナへの一方的な侵攻かられいわ新選組が熱暴走を起こし始める。本来、熱暴走というのはPCの心臓であるCPUの冷却が追い付かずに最悪PCが壊れるという事象だが、れいわ新選組にもそれが起こりつつある。

 要は「れいわ新選組よ、少しは頭を冷やせ!」ってことである。

 
戦争を終わらせたい、止めたいとは誰もが思うこと。だからって、火の粉被ってるウクライナに対して手を止めろって話はないだろ?悪いのはどう考えても侵攻したロシアであり、「やめろ!」と言うべき相手はロシアである。いくら形だけの反対に意味はないと言ってみたところでロシアへの非難決議に反対ってのはおかしくないか?仮に独自性を打ち出したいからだったとしてもいかにも筋が悪いし、百万歩譲ってそれを是としても今回の内閣不信任案に対して棄権というのは筋が通らない。しかも、言うに事欠いて「茶番に付き合う気はない」って何を勘違いしてるんだ?と。

 内閣不信任案に対して茶番だからと棄権することは
  かつて山本太郎が独り牛歩したことも茶番ってことになる。

 れいわ新選組は果たしてそれを理解しているのだろうか?


 もちろん内閣不信任案は粛々と否決されたわけだが、今回の内閣不信任案には大いに意味があった。内閣不信任案は野党が切れる最強の切り札。会期中は1回こっきりだからおいそれとは出せず自然と会期末に近い時期にならざるを得ない。出したところで数は決まっているのだからセレモニーとかそれこそ茶番になってしまうことも少なくないが、それが功を奏する場合もある。今回の内閣不信任案提出の大きな意義は憲法審査会がお流れになったこと。経済政策のデタラメぶりは相変わらずひどいが、それ以上にヤバいのがゴリ押し憲法改正。改憲のスケジュールが狂い時間稼ぎをすることができた。これは立憲民主のファインプレー。

 大石あきこが国会で岸田総理を犬呼ばわりしたが、ああいうのはたまにやるからいいんであって依存しちゃうとアカンのよ。今にして思えば、自民党だけでなくベテラン議員なら誰でも「あー、右も左もわからんヒヨッコがピーチクパーチクやってるな。まあ、言いたいだけ言わせておけ」くらいにそれこそ冷笑していたんだろうなあ。

 どんなにマイクパフォーマンスやろうがきちんと試合のできないプロレスラーは淘汰される。
 ぶっちゃけ、今のれいわ新選組はガキの喧嘩やってるようにしか見えんのよ。
 「真実を知ってるのは俺たちだけ!」ってどんだけ厨二病やねん?って話。


 れいわ新選組はいわば山本太郎が裸一貫から作り上げた政党。それ故にワンマン社長がイケイケで攻めているうちはいいが、気が付くと諫めてくれる人が誰もいないなんてことになりがち。で、山本太郎はよく言えば話をよく聞く、悪く言えば人がいいしピュアすぎる。加えて発信力がズバ抜けて高いせいでいったん暴走したら止めるのが難しい。

 れいわ新撰組にはこう言いたい。「いい加減大人になれ!」と。

 せっかく声を集めて国政政党にまでなったんだからゲリラ戦や場外乱闘からは卒業してくれ。立憲民主はだらしないとか頼りにならないとかはオイラも思うところではあるが、それでも今回の内閣不信任案のように立憲民主はルールの中で喧嘩をし、リングの中で戦っている。場外乱闘しかできんレスラーには用はないし、そんな奴はいずれ消えてしまう。
 数がない故に苦しいところもあるとは思う。国会質疑にしたって立憲民主と交渉して枠を譲ってもらう形でやっとこさってのが現実。「リングに立ちたくても立てない」から場外乱闘やラフプレーに出ざるを得ない、数増やさなきゃ始まらない、スタートラインにすら立てない。だから山本太郎が掟破りの参院鞍替えまでして参院選を勝ちに来たのかもしれないが、あざといやり口にも限度はある。

 「代打オレ!」で複数区からは出ないと言ってたのをちゃぶ台返しって「れいわ新選組の党組織や党運営はどうなってんのよ?」って話にもなるでしょうよ。衆院議員辞めてまでってのも非難の的になるのに、いくら選挙は戦いだ戦争だってそこまで逸脱していいのか?と。参院に鞍替えした立憲民主の議員はいるが、あれは在職しつつの鞍替えだったから批判はそこまで起きてないしね。

 れいわ新選組がこのまま熱暴走を続けていわゆる“カルト”に落ちぶれてしまうのはあまりに惜しい。 
 積極財政を愚直に訴え続けていた姿勢を忘れてほしくはない。