自民党の長期に渡る政権運営に嫌気がさして藁をも掴む思いで民主党に一票を託した。
難問山積の中、少しずつ成果が表れようとしていたはずの鳩山政権を襲ったのが普天間問題。
総理大臣である鳩山由紀夫と党幹事長である小沢一郎が揃って身を引くという事態。
しかし、これで自民党は振り上げた拳の降ろしどころを失う。
その後を引き継いだのは鳩山内閣に「いただけ」の菅直人。
国家戦略局という重責があるはずなのに、ただのお飾りでちっとも働かなかった。
菅直人がしたことといえば基盤が弱い新人議員を口八丁手八丁で騙し、
あるいは党の軍資金を与えないと脅して強引に党代表の座を奪ったということ。
菅直人が口走ったのはこともあろうに、いや案の定と言うべきか消費税の増税。
無駄をなくしてから消費税増税をお願いするという民主党のマニフェストは反故にされた。
国民の生活が第一。それは民主党のマニフェストではなく、小沢一郎のマニフェストであった。
自民党から政権を取り返し、苦難の道に立ち向かおうとした民主党の姿は菅直人の内閣にはない。ただ総理の椅子にしがみつきたいが為だけに、社民党に秋波を送りながらたちあがれ日本にも媚びを売るという節操の無さ。
総理大臣になりたかっただけの男。
かつて菅直人に協力する形で民主党議員になった大橋巨泉の言葉である。
そんな菅直人に政権を任せることなど誰ができよう?
菅直人は無能、菅直人は国民の生活などこれっぽっちも考えていない。
国民はとっくのとうに見抜いている。
菅直人はさながら皇帝を僭称し民に圧政を強いた魏呉蜀の三国時代の袁術。
その袁術の最後は実に哀れなもの。
国を追われ、配下には逃げられ、喉の渇きを潤そうと縋った民には
「お前さんがみんな奪ってしまった。井戸の水ももう涸れた。馬の小便でも飲め。」
と冷たく突き放されて最後は血を吐いて死ぬのである。
菅直人にしっかり「落とし前」をつけてもらおうじゃないか。