○制度の目的
日本においては、事件について裁判所へ公訴を提起(起訴)する権限は、原則として検察官が独占している(起訴独占主義)。したがって、犯罪被害者等が特定の事件について、告訴を行うなど裁判がなされることを希望しても、検察官の判断により、不起訴・起訴猶予処分等になり公訴が提起されないことがある。
このような場合に、検察官の不起訴判断を不服とする者の求めに応じ、判断の妥当性を審査するのが、検察審査会の役割である。これは、アメリカの大陪審制度を参考にしたものである。
検察審査会の議決は、検察官の恣意的な判断によって、被疑者が免罪され、犯罪被害者が泣き寝入りする事態を防ぐという役割を有する。
(wikiより、一部抜粋)
たぶん、この検察審査会ってのはどうみてもクロだという事象が検察によって揉み消された時にそれはおかしいと不服申し立てを行うための方法であろうと察する。
一連の小沢の件に関してはせいぜい形式犯止まりで、悪質性が高いという意味でどうみてもクロとするには無理であろう4億円を検察がどうにかしてクロにしてしまおうと1年もかけたのに不起訴、つまりシロとなったのが実情である。ということは、小沢をクロにしようとするなら検察がクロにできなかった証拠以上のものを持ってこないとならない、ということになる。
事務所を全部ガサ入れしてまで調べ上げ、プロ中のプロといえる特捜がクロとするには無理があったとしたのに、それ以上の証拠を提出することなんてできるのか?もしできたとしたらそれは検察がろくに仕事してなかったということにならないか?しかもたった3ヶ月しか時間がないんだぞ?国民感情としては、というレトリックは一見闇から闇に葬り去るのを防ぐ最後の砦のように思えるが、この件に関しては検察審査会の出番はせいぜい検察の恥の上塗りにしかならないだろう。
4月28日 編集手帳
〈四十八茶百鼠〉とは、茶色や鼠(ねずみ)色(灰色)の種類が多彩であることを言い表している。日本人の繊細な美意識から生まれた言葉だろう。灰色には白に近い「銀鼠(ぎんねず)」があれば、黒に近い「蝋色(ろいろ)」もある◆その人が身にまとう疑惑はさて、これから白と黒、どちらの極に動いていくのだろう。政治資金の不正処理事件で東京地検が不起訴処分(嫌疑不十分)にした小沢一郎・民主党幹事長について、検察審査会はきのう、「起訴相当」とする議決をした◆小沢氏にしてみれば「銀鼠にあらず、蝋色なるべし」と指さされたも同然だが、何より不可解なのは事ここに至るまで、ご当人が疑惑を“脱色”する懇切な説明を拒んできたことである◆土地購入に充てた4億円の出どころをめぐる小沢氏の説明は二転三転している。最初は「政治資金」と言い、やがて「銀行融資」に変わり、最後は「個人資金」に落ち着いた。その都度、何を根拠に発言してきたか、それを明かすだけでも身の灰色を淡くできるだろうに、しない◆色調のやや暗い「消炭(けしずみ)色」も、灰色の仲間である。政治不信の消炭に火がついてから慌てても遅い。
日本語って繊細だなあ。銀鼠は知ってたけど蝋色は知らなかった。・・・えっ、小沢の話だろうって?いやもう、どこから突っ込んでいいのやら。要は小沢は限りなくクロに近いと言いたいのだろうが、小沢は4億円は個人の金から移したものであるとちゃんと04年の政治資金収支報告書でその旨を報告している。虚偽といっても単に書面上での時間的なずれが生じただけであって悪質性は低い。
何度も言うが、小沢の「説明」を二転三転させたのは伝える側のマスゴミである。
言い逃れで少しは黒いのを白くすればいいのにと揶揄しているが、小沢がわざわざやらなくても特捜の側が既に説明責任を果たしてしまっているのである。小沢が「検察が不起訴としたのがすべて」というのは小沢が絶対の自信を持っていることもさることながら検察に対する強烈な皮肉であることがわからないのだろうか?マスゴミは皮肉とわかっているから頭に血が上ってこうやってキーキー文句を言って何とかして騙してしまおうと画策しているのであるが。
身内からも厳しい意見がとか言って、引っぱってきたのが枝野と生方ってこれだけでも胡散臭いのがバレバレwww。説明責任を果たせだの、やれ幹事長辞職で身を引けって図々しいにも程がある。どうせ袋叩きにするくせに。生方には国会議員である資格すらないというのに。さらに笑うのが、編集手帳の隣にはいのちに合掌 日蓮宗の文字。下の広告欄には精神科臨床サービスってwww。さすがゴミ売り、3Kとは違ってちゃんと笑いのツボを心得ておるのぅ。
マスゴミが敵だってのは今更言われなくてもわかっているが、怖いのは司法がこれに引きずられてしまうこと。検察審査会での起訴相当の議決が11人全員一致というのは怖い。制度上ではニュートラルな意見を採り入れるように配慮しているが既にバイアスがかかった、もっと極端に言うならマスゴミに「洗脳」された人だけで審理されたとしたら・・・。
市民の議決と日テレは報じているが、その市民って上にプロがつくんじゃないの?自らに正義があるというなら堂々と名前を出しても良さそうなものだが・・・。マスゴミが泣きを入れるのは笑って済ませることができるかもしれないが、司法がこれに乗っかるのは看過できない。
テレ朝で大沢弁護士と生方が雁首揃えてほざいているが、そこまで言うんだったらはっきり白黒つけてもらおうじゃないの。極論を言えば、どうみてもシロの事案にマッチポンプでクロにしようとしている。検察が不起訴にしたのは鳩山政権に屈したからではない。これ以上小沢をつついてもメリットがなく、メンツを傷つけるばかりか罪を捏造したのがばれるだけだから上層部が手を引いた、不起訴にせざるを得なかったというだけのこと。
「権力には屈しない」とか「正義は勝つ!」とは全く次元が違う話なのである。