※個人の感想です。

国民殺し、棄民の本性剥き出しの安倍政権。非常事態に慣れ切った令和日本はもはや非常事態を通り越して異常事態に突入したことをここに宣言する!

2011年11月

何とかしてくれる症候群

 大阪W選挙は橋下陣営の勝利。こんなのは蓋を開けずともわかりきっていたことだった。

 コイズミのやり口と同じであろうが、それしか選ぶことができなかったというのが実際のところだと思う。
 それだけ今の政治に閉塞感を覚え、「現状だけは嫌だ、変わってくれるのなら何でもいい!」という空気に満ちている。

 香山リカ風に言うなら「何とかしてくれる症候群」となるだろうw。

 だいたい、現職に自民と民主が相乗りするって時点で負け確定だろうに。
 組織票だけで勝てると思い上がっているどころか、既存政党にはもううんざりしているというのを全く読めてない。
 平松&自民&民主で組んだ挙げ句、みんなまとめてアンシャン・レジーム扱いされてしまうことくらい感じ取れないんだろうな。

 ま、一番おいしい思いをしたのは他ならぬ橋下。これで自分を高く売ることができると算盤弾いているに違いない。
 

TPPの是非は平成の安保闘争である。

 小村寿太郎が関税自主権を取り戻してから100年。TPP論議で恐らくこの人物を思い起こした人は多いだろう。
 その苦労をいとも簡単に捨て去り、国の存在意義を無にしてしまいかねないTPPへの参加。

 本来なら、連日連夜侃々諤々の議論が行われていておかしくないのだが、少なくとも地上波ではそうした議論は農協や日本医師会を圧力団体、いわば「悪玉」に仕立て上げて事を矮小化している。ただし、オイラは農協には良い印象はない。むしろ、官僚組織と同じで組織の自己防衛に走る面で潰すべき存在だと思っているが。

 日米安保は主に軍事的な意味で日本をどうするのか、司馬遼太郎風に言うなら「国のかたち」をどうするのか。
 その重要な分岐点だった。
 TPPは経済的な意味で日本をどうするのかという意味で重要な分岐点である。
 そんな大事なことを「バスに乗り遅れるから」という理由だけで見切り発車の参加をするなど許されるはずがないだろう。

 そもそも、TPPはチリ・ブルネイ・ニュージーランド・シンガポールの小国連合だった。そこにアメリカが「俺の言うことを聞け!」と半ば恫喝まがいに自分のルールを押し付けてきて我が物顔で入って来ようとしている。GDPでいえばアメリカだけがやたら突出している状況で本来のTPPの目的とはかけ離れつつあるのではなかろうか。

 コイズミ以降、国民は金持ちと貧乏人、獲るものと獲られるものに二分化され、かつ固定化された。
 単純労働しかできない者はいずれ海外の安い人材に取って代わられるだろう。実際、大企業はどんどん海外に出て「現地調達」しているのだから。そうならないためには高いレベルの教育を受ける必要があるが、その教育も金で買うのが当たり前、貧乏人は教育を受ける機会さえ与えられなくなりつつある。

 好人物を「天上の神」にたとえたのは芥川龍之介である。共通点は何か。〈第一に歓喜を語るのに()い。第二に不平を訴えるのに好い。第三に――いてもいないでも好い〉(『(しゅ)(じゅ)の言葉』より)◆日本政府の外交交渉には好人物の印象がつきまとう。和をもって貴しの伝統か、国益を前面に押し出す交渉は苦手である。いてもいないでもよい影の薄さが歯がゆい場面もないではない◆環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の参加に慎重な人々の疑念も詰まるところは、「貿易ルールづくりでどこまで国益を主張できるのかね」に尽きよう◆交渉に参加するのは理の当然である。自由貿易で繁栄した国が自由貿易を守る枠組みに背を向けてはならず、巨大化する中国経済の暴走を牽制(けんせい)するためにも日米の連携は大切で、日本に「不参加」の選択肢はあり得ない。一にも二にも、タフな交渉力と、それの出来る布陣である◆低姿勢と素朴な人柄で、野田首相の世評はまずまずらしい。週末からハワイでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に臨む。「好人物」とは別の風貌が見えてきてもいい頃合いである。 
 (2011年11月12日01時24分  読売新聞)

 朝日新聞の天声人語に当たる編集手帳からのコピペ。中国経済の暴走を牽制するために・・・というくだりは流石ゴミ売りテイスト満点だがw。「貿易ルール作りでどこまで国益を主張できるのかね」に尽きよう、というのはその通り。だが、野田内閣にそんな能力があるとはとても思えない。というより、それがわかっているにもかかわらず交渉に参加しろと言うのは「何も考えるな、国の意志など必要ない」と言っているのに等しい。

 「一にも二にも、タフな交渉力と、それの出来る布陣である。」
 ・・・野ブタが?安住が?玄葉が?枝野が?前原が?岡田が?小宮山が?ふざけるな!
 こういうのを売国奴というのである。

 TPPの是非は平成の日米安保闘争である。

ドジョウはコイズミにはなれない

 野ブタがてっきりAPECに手みやげ持って行くもんだと思っていたら1日先延ばしにしたようで。
 土壇場になってびびるようじゃ・・・と思っていたら、案の定野党が一斉攻撃に出た。

○「肩すかし」「信念述べよ」=首相表明延期に野党―TPP
 自民党の谷垣禎一総裁は10日夜、都内で開かれた会合で、野田佳彦首相が環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加表明を先送りしたことについて「首相が記者会見するはずだったのでコメントしようと思っていたが、肩すかしを食ってしまった」と皮肉った。
 公明党の山口那津男代表も同じ会合に出席。11日に衆参両院の予算委員会でTPPに関する集中審議が行われることに触れ、「(首相が)結論を持たないで臨むのでは充実した審議になるのか怪しい」と疑念を呈し、「確固たる信念を述べていただきたかった」と批判した。
 共産党の志位和夫委員長は大阪市内で記者団に「首相は世論に追い詰められている。TPP反対の国民の声を聞くべきだ」と強調した。
 一方、TPP推進を唱えるみんなの党の渡辺喜美代表は談話で、「1日決断を遅らせれば慎重な判断というなら、あまりにも低次元の話だ。早く決断をしなければ国益を損ねる」と述べ、首相が参加を表明するよう重ねて求めた。
 (時事通信 11月10日(木)21時17分配信 ヤホー経由) 

 皮肉る態度に出るのはダメ垣らしいねぇ。すっかり夜盗に成り下がった感じがよく出てる。反対とだけ言っていればとりあえずは振り向いてくれるしね。「じゃあ、ダメ垣および自民党はTPPに関してどう思ってるの?具体的な戦略はあるの?」と突っ込まれたらどう答える気なんだろうか?世論がTPP反対に傾く中で推進を唱えるみんなの党もそれはそれですごいがw。

 かつて、コイズミは「郵政改革が一丁目一番地です!」と喧伝して有権者どころか自分の政党まで見事に欺いた。
 自分に逆らう者は旧体制を維持する者、既得権者と位置づけ「敵」とすることで選挙に圧勝してみせた。
 もっとも、これは当時民主党代表だった岡田克也の稀にみる選挙下手、相手の土俵にわざわざ載る愚策もあったからだが。

 コイズミには自分で自分を演じるエンターテイナーなところがあったが野ブタにはそれがない。演説が巧いとか三宅の爺さんはよく言うが、その演説も所詮頭の中で作り上げた原稿を読む程度だから国民を良くも悪くも引きつけるところまで響かない。コイズミはもちろん、鳩山由紀夫、菅直人といった民主党から出た総理大臣だってそうしたものは持っていた。所詮、斬った張ったで総理大臣になれたわけではない、修羅場をくぐったわけでもなく周りに担ぎ上げられた総理大臣になれただけの存在だからその程度のものといえばそれまでなんだが。

 だから、TPP参加表明にしても「どうせお前の考えじゃないんだろ?」と見透かされてしまう。国会答弁にしてもペーパーを読むだけだから、なおいっそう野ブタ自身の本音が見えてこない。もっとも、野ブタにそんな本音を求める方が間違っているんだろうが。今、一番アワを食っているのはTPP慎重派、反対派をTPPお化けとこき下ろして後に引けなくなった前原だったりしてwww。

穏健なクーデターを妄想してみる

 野ブタはAPECにTPP参加の手みやげを持っていくのはもう確実。
 だったら、APECに野ブタがノコノコ出かけている間に内閣不信任案を出して可決すればいいんじゃね?

 出かける時は総理大臣、帰る時はただの野ブタ。
 総理大臣じゃないのなら政府専用機は使えませんから太平洋を泳いで帰ってこいってなもんだ。

 国内に問題は山積みなのに、公約にないことを国民に諮りもしないで暴走する。
 円高対策は?震災復興は?それより原発の後始末は?除染も復興も長期戦だってのにろくに方向性も示せやしない。
 為替介入したって円高基調を是正できないならムダ金。そんな金があるなら国内に回せよ!

 「交渉ごとなんだから、気に入らなければ席を立てばよい」とよく言われるが、野ブタ内閣にそんな能力あるのか?
 鳩山内閣の時でさえ普天間問題でまともな交渉が出来なかったんだぞ?況や野ブタ内閣をや。
 バスに乗り遅れるなと急かされて乗ったはいいものの、どこに拉致られるかわからないんじゃたまったもんじゃない。

 消費税率に関しては自民党の方がまともな質問をしているんだからなあ。
 つーか、4年は税率上げないって言ったのは放ったらかしで低所得者には還付するってトコトン国民をなめてるよ。

野ブタの頭の中はアメリカ隷従100%

 野ブタの頭の中ではもう答えは決まっている。
 党内での賛否など関係ない。TPP参加ありきで「政治決断」とやらをするだけだ。
 賛成論、反対論、両論併記しといて「もう議論は出尽くした、あとは私が決める」と啖呵を切るのが見え見え。

 マキャベリの君主論にはこうある。
 「身にあまる栄誉を与えてもうそれ以上の名誉を望まないようにすること
 望外の財産を与えてそれ以上の富を望まないように過ぎた職責を与えて変革をこわがるようにしむけること」
 「ある君主のよしあしを推測するにはまず最初に君主の側近をみればいい
 側近が有能で誠実であればその君主は聡明だと評価してまちがいない」
 「決断力のない君主は当面の危機を回避しようとするあまり多くの場合中立の道を選ぶ
 そしておおかたの君主が滅んでいく」

 超軽量級の安住、原稿読むだけの小宮山・・・。野ブタ内閣がどんなもんかもうわかるでしょ?
 そして「君主」が誰であるかも。
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