昨日の午後は野ブタ・小沢会談のニュースで持ちきり。
 ニュース速報といっても会談は物別れにという、結果が初めから分かり切っているものでしかなかったので今さら感が拭えない。その時の映像を見るにつけ、小沢一郎は一分の隙も見せないというのを見せつけるが如くにきちんと身支度を整えて毅然とした態度で臨んだようだ。外見もそうだが、気合いが入っていた。威風堂々とまでは行かないが相手が野ブタじゃ自然と格の違いが出てしまうんだろうなw。

 どちらに理があるか。これはもう小沢一郎の側にあるのは誰が見ても明らかである。
 それだけでも余裕で野ブタに対峙できるんだが、気になったのは

  「(民主党の)代表(である首相)から呼ばれれば、行かねばならないとの認識だ」 という発言。

 主客転倒、というのはこういう事を言うのだろう。
 国民の生活が第一、というマニフェストで政権を獲った、選挙に勝ったのは紛れもなく小沢一郎の功績であり、正義も大義も小沢の側にある。それを横からかっさらったアホ菅にくっついて譲り受けただけの野ブタが原点を忘れて増税一直線。原発の後始末も、震災の復興にも手をつけずに法案をちっとも通せないでいるのだから、今すぐに引きずり降ろされてもおかしくない。

 それでも、小沢は悔い改めよと言っているのだ。今からでも初心に返って国民との約束を守るのであれば協力はするよ、 一党員として民主党内にいる以上は意見も堂々と述べるし、それを封殺するような 勝手な真似をしたらその時は私も許さないし、国民も許さないだろうと釘を刺している。

 小沢切りに乗っかれるものならとっくに大連立はできているだろう。それができないのは民主党も自民党も自分の党内をまとめきれずにいて強引な大連立に走ろうものなら互いに分裂するのが目に見えている。自民党は小沢切りで法案を丸飲みさせて悪いのは民主党ということにしたいが、それすらも見透かされている。
 野ブタの政治生命がどうなろうが知ったこっちゃないが、野ブタはそもそも法案を通すための下準備をちゃんとやっていたのだろうか?今国会で必ず成立させると息巻くならそれなりの勝算があってでなければならない。が、そもそも党内を一本化することもできてない。増税反対派を袖にして強行突破できるだけの筋道を立てているとは思えないのだ。
 今は衆参でねじれ国会。ということは少なくても自分の党をまとめた上で、野党を取り込まなければならない。参院は輿石が仕切っている以上、輿石と敵対することはできない。オイラのようなシロートでも今国会中に法案成立ができるかというとNOと言わざるを得ない。法案を通したければ少なくとも継続審議ができるという保険はかけるぞ。

 輿石も継続審議にすべきといわば譲歩を促した格好なのだが、
 野ブタは「今国会中に法案が通せないのは小沢のせいだ!」どうしても小沢を悪者にしたいらしい。
 「税負担の前にやることがあるというのが国民の大方の胸の内ではないか。」
 これ以上明快な説明があるだろうか。