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「ハヤテのごとく!」過去編(2) - 交わされる契約

今回の過去編シリーズは実に面白く、書きたいことも多いです。
バックステージ(Vol.187)には
徐々になんだかよく分からない謎な描写が増えていきますが
基本的にはあまり気にしなくても大丈夫です。
気になる方だけ正解率1%の謎に挑む感じで気にしてもらえれば
嬉しい限りです。
なんて書かれており、これは考察せざるを得ないですね!
あ、でも、あうあうな展開は勘弁してくださいね畑先生…!


◇神さまが棲むという城

今回のサブタイトルは「神さまが棲むという城」。
バックステージ(Vol.88)にもあるように、アーたんはかつてハヤテにとって神そのものであったということで、今回のタイトルが意味するのはそのまま「王族の庭城」こと「ロイヤル・ガーデン」のことで良いでしょう。

「ロイヤル・ガーデン」についての裏話が今週のバックステージでは色々と書かれていますが、実は初登場ではないとの事。で、どこに出ていたのかと思えば

080611_hayate_01.jpg

第1話の扉絵で既に出ていたという。
6巻6話の扉絵もそれっぽいという話ですが、こっちは微妙に違うかな。

ところで「ガーデン」と言えば、作中では明かされていませんが、白皇学院の時計塔に「ガーデン・ゲート」という名称がついています。(バックステージVol.35参照)
あの高い時計塔は、このロイヤル・ガーデンに入るための門なのでしょうか。ヒナギクとアーたんの対比(正義の味方と悪の女王)で考えれば、アーたんは「神さま側」であり、ヒナギクは「神に近いところにいる(完璧に近い)けれども人間側」のようなニュアンスを考えても良いかもしれません。


◇ロイヤル・ガーデンという場所

アーたんはハヤテに対し
アーたん「それなりの事情がなければ…この庭で泣いてたりはしないでしょ?」
アーたん「あなただってわかっているのでしょ?」
アーたん「わざわざココへ来たのは…あそこへ行くためではなかったの?」
と、ここが何処か分かっているものとした台詞を言っています。

その一方で、
ハヤテ「けど僕、家の近所にこんな大きなお城があるなんて全然知らなかったよ。」
アーたん「そりゃそうでしょうね。
というやり取りもあります。

ロイヤル・ガーデンとは一体いかなる場所なのか。
超常現象ネタを考えなければ、ここは近所では神様が棲む城として神聖に扱われているとか、あるいは恐れられているとかで、近寄ってはいけないと言われているとかそんなところでしょうか。「それなりの事情」というのが気になりますが…。

とはいえ今回の話とかを見る限り、ある程度の超常現象的展開はあるのかも。まあマヤとかいましたし何を今更という感じではあるのですが、某正解率1%みたいに超常現象を正解にされると考察しようがないので、そのあたりは程々に…。


◇そして少年は契約を交わす

アーたんについて整理してみるの記事で、ハヤテ視点でのナギとアーたんの比較から「ハヤテが初めて両親に捨てられた時に面倒を見てくれたのがアーたんだった」という推測を書きましたが…

080611_hayate_02.jpg

まさかそれを通り越して「ハヤテを執事にする」ところまで反復していたとは思いませんでした。後のナギのときとは全く違う状況で、けれど同じ勧誘を。

ここでナギのときとの比較をするとキリがないのですが、アーたんの物腰はどこかマリアさんに近いところがあって(15ページ3コマ目とか特に)、アーたんと比較されるべきはナギ一人ではなく、マリアさんも合わせてなんじゃないかという意見には賛成かも。

「僕はその頃後ろ向きな考え方が骨身にしみてしまっていて…」

ハヤテは3話で執事になることを即決しますが、一方で過去編では始めは後ろ向きな考え方でした。現在時制のハヤテがポジティブであることと同時に、ハヤテが成長したんだと言う事が分かりますね。

3話の「執事ってどんな仕事かも分からないだろう」というマリアさんの台詞ですが、ハヤテがアーたんの元で執事をしていたことがあるのなら、執事が何をするのかある程度は分かっていたのかな。4話で何をするのか聞いてはいたけれど。
1巻でこの辺りのことを思い返さなかったのは、連載開始直後だし仕方ないという事でいい気がしてきた。

080611_hayate_03.jpg

そして交わされる契約。
契約と言えば口づけというイメージは確かに強く、バックステージでも触れられているように、この漫画で口と口のキスは実は初めてなのですな。もちろん西沢さんとタマはノーカウントで。

しかしアーたんの笑顔は実に可愛かった!長い間待たされた分、アーたんの破壊力は半端じゃないですね。現在時制でアーたんが出る事はあるのか、今はそれが気になるところです。


◇いずれ二人は袂を分かつ

アーたんはこのロイヤル・ガーデンに一人で住んでいるという事実。両親は「いるはずないじゃない」といないのが当たり前の存在である事を示唆。アーたんもまた寂しかったのでしょう。だからこそハヤテを執事に勧誘したのだろうし。

先ほどの推測の続きで「アーたんとハヤテの確執は、ハヤテが両親の元に戻ろうとする事をアーたんが止めた時のものである」と書きましたが、この状況でハヤテが「家族」の元へ帰ろうとするならば、アーたんが止めるのは十分あり得ます。

しかしハヤテは家に帰る気はなかったようですし、今更両親の言葉にも耳を貸すとは思えません。アーたん家の居心地がよく、かつアーたんもハヤテがいる事を望んでくれたなら、戻ることはないでしょう。

そんな状況の元で、ハヤテが家に戻ろうとした動機は何か?
――それが、兄の存在だったのではないでしょうか。

かつてヒナギクにとって雪路がヒーローであったように、ハヤテにとっても兄がヒーローだったのかもしれません。兄が一緒に戻ろうと声をかけたならば、ハヤテは戻るかもしれない。
ヒナギクを守った上で今も側にいる雪路と、ハヤテを守った上で消えてしまった兄…という対比もあり得るでしょう。それがハヤテの兄を探そうとする強い動機に結びついている、という推測ができます。

兄を出すならここなんじゃないか、と個人的には思うのですが、果たしてどうなるでしょうか。過去編はまだ続きます。

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145話の事とかいろいろ書いてたんですが、長すぎて削る羽目に。
過去編は個人的には考察の答え合わせ的な感覚だなあ。

「ハヤテのごとく!」過去編(1) - アーたんとの出会い
「ハヤテのごとく!」アーたんについて整理してみる


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| ハヤテのごとく! | 22:09 | comments:4 | trackbacks:0 | EDIT

COMMENT

ハヤテがアーたんに再開したとき、アーたんの執事を姫神がやっていて・・・っていう展開、自分の妄想で考えたんですが、どうでしょう?

| ハヤテ信者 | 2008/06/12 19:06 | URL | ≫ EDIT

今回の超常展開で真っ先に思ったことは、あの願いを適えるらしいハヤテの不幸のペンダントと関係が
あるんだろうか?言うこと。
・・・・ロイヤルガーデン行くための鍵なのか?あのペンダント。でアーたんが願いを適えると。
普通はペンダントで不幸ポイント?を貯めないといけないが
貯めるまでも無く不幸な過去のハヤテはロイヤルガーデンに
行けたとか。

| 超常現象といえば | 2008/06/12 22:27 | URL | ≫ EDIT

>ハヤテ信者さん
バックステージにもあるように「執事を失った主」と「主を失った執事」が土台ということなので、その展開は十分ありえると思いますよ。記事中で触れてたら自分も(可能性として)書いてたと思いますし。

>超常現象といえばさん
どうでしょうね。超常現象ネタを考える必要がありそうな場所ですし、作品のタイトルになるかもしれなかったほどの場所ですからありえるかもしれません。
来週以降ロイヤル・ガーデンで何かオカルトな話が出るか注目しましょう。

| カーム | 2008/06/14 15:31 | URL | ≫ EDIT

ふーむ・・・正解率1%か、畑先生も上手いことを・・
すごい展開になtてきましたし期待しますか

| ルーシー | 2008/06/14 20:37 | URL | ≫ EDIT















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