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一気に引きこまれる面白さ「ソードアート・オンライン1 アインクラッド」

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

 「アクセル・ワールド」で電撃大賞を受賞した川原礫の新作、「ソードアート・オンライン1 アインクラッド」を読みました。昔作者のサイトでWeb小説として公開されていたものを書籍化したものだとか。

 いやー、これは面白かった!これほどレベルの高い作品がWeb小説として公開されていたとは、もう少しWeb小説とかチェックしてみるべきだなあと思いました。


 完全なる仮想空間を実現したゲームハード「ナーヴギア」。ユーザーの五感全てにアクセスできるというこのハードを介してプレイする仮想MMORPG「ソードアート・オンライン」
 実際にゲームの中に入ってプレイできるというまさに夢のようなゲームだったそれは、ゲーム開発者の手によって「クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは現実世界での死と同義」なゲームになってしまう…といった感じのお話。

 ストーリーは実に王道。主人公・キリトとヒロイン・アスナの恋愛要素も実に好みの流れでした。もうこの二人のラブラブっぷりがたまらんです。詳細は書きませんが、王道だからこその「そう来なくっちゃ」という流れには鳥肌立ったなあ。アスナかわいいです。

 また、ネットゲームとしてではない、一つの現実としてのSAOの世界観もよく描けていたと思います。レベルを上げて敵と戦うだけではなく、店を営業する人がいたり、料理を楽しむ人がいたり、釣りをしながら日々を過ごす人がいたり。彼らにとってここはゲームではなく現実なんだ、ということがしっかり描写されていて、ネットゲームと現実世界が上手く融合しています。


 全体的にちょっと唐突なところがあったり、終盤は駆け足だったりと荒削りさを感じはしますが、それを補って余りある面白さで、読み始めたら一気に最後まで読み終えてしまいました。どうやって「2」に続くのかさっぱり分かりませんが、「2」にも期待です。

 「アクセル・ワールド」も面白かったですけど、若干の物足りなさがあったので、自分的にはこっちの方が好みです。まあ結局どっちも買うんですけどね!
 そんな訳で「SAO」、実に面白かったので興味がある人は是非読んでみて欲しいなと。オススメ。


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