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2014年9月11日木曜日

Linux を USB メモリから起動してデータを救出 - UNetbootin でお手軽に作成

1. USB メモリから Linux を起動するにはブートローダが必要

1 台の PC が突然壊れた。OS が起動しなくなり、リカバリをしなければならない。(+_+)

その前にデータを救出するために、Linux の Live CD を作ることにした。しかし、ちょうど手持ちの DVD-R, CD-R が切れていたので、USB メモリを利用して Linux を起動することにした。

Live CD を DVD ドライブから起動する場合、特に何も考えることはない。OS の ISOイメージを DVD-R に焼き、BIOS で DVD ドライブからブートするように設定するだけ。

これに対して、USB メモリから Linux を起動する場合、ブートローダを設定する必要がある。

1CD LinuxをUSBメモリから起動するには - @IT によると、

まず、SYSLINUXというブートローダをhttp://syslinux.zytor.com/からダウンロードする。SYSLINUXは、フロッピーメディア用として開発されたブートローダだが、USBメモリにもインストール可能だ。

ブートローダとは、OS をメモリ上に読み込む役割を持つ小さなプログラムのこと。

 ブートローダ – Wikipedia によると、

多くのコンピュータシステムでは、メモリ(ROMまたはRAM)上の実行コードだけを実行できる。しかし、最近のオペレーティングシステムはハードディスクドライブLive CDフラッシュメモリUSBメモリなど)に格納されている。つまり、コンピュータの電源を入れた直後、メモリ上にはオペレーティングシステムは存在しない。

コンピュータのハードウェアだけではオペレーティングシステムがやっているような複雑なことはできないので、ディスクから任意のプログラムをロードするというようなことはできない。ここで『オペレーティングシステムをメモリにロードするためには、オペレーティングシステムがメモリに存在していなければならない』というパラドックスが生じる。

このパラドックスの解決法は、ブートローダ(またはブートストラップローダ)と呼ばれるROM上にある特殊な小さいプログラムを使うことである。このプログラムはオペレーティングシステムの全ての機能を持っているわけではないが、オペレーティングシステムをロードして起動するための別のプログラムをロードするには十分な機能を持っている。

ブートローダの一種である SYSLINUX – Wikipedia は、

SYSLINUX は軽量なブートローダで、主にLinuxカーネルを起動するために使用される。

HDDにインストールされたLinuxの起動にSYSLINUXを用いる例は少ない。なぜなら、Linuxは通常FATファイルシステムにはインストールされないからである。いっぽう、起動ディスクやレスキューディスク、Live USB、そのほか軽量システムのブートにはよく利用されている。

DVD-R で起動する方法と比べると面倒だなぁ。。 (@_@;

 

2. UNetbootin で USB メモリに OS をインストール

SnapCrab_No-1453これに対して、UNetbootin は、OS のダウンロードから、ブートローダの設定まで一括で面倒を見てくれる。

窓の杜 - 【REVIEW】さまざまなOSのインストール“USBメモリ”を手軽に作成できる「UNetbootin」 によると、

「UNetbootin」は、さまざまなOSのインストールパッケージをWebから取得してUSBメモリなどの外部メディアに書き込み、起動可能なインストールメディアを作成できるソフト。 …

利用方法は簡単で、OSの種類とバージョンを指定するだけ。あとは本ソフトが自動でインストールパッケージをWebから取得し、USBメモリなどの外部メディアに書き込んで、起動可能なインストールメディアを作成してくれる。

cf. UNetbootinでUSBメモリから起動可能(ブータブル)なLinuxを簡単・手軽に作成できた記録 – WHOOMS

特徴は、UNetbootin – Wikipedia によると、

  • クロスプラットフォーム(Windows、Linux、Mac OS X)である。
  • SYSLINUXを用いた非破壊的な(デバイスをフォーマットしない)インストールが可能である。
  • 主要なLinuxディストリビューションをサポート。例えばUbuntuFedoraopenSUSECentOSDebianGentooLinux MintArch LinuxMandrivaMEPISSlackwareをサポート。それ以外にもFreeDOSFreeBSDNetBSDにも対応している。
  • Ophcrack英語版)やBackTrack等のシステムユーティリティをロード可能。
  • 他のOSでも、ダウンロードしたISOイメージやフロッピーディスク、ハードディスクのディスクイメージから起動可能。
  • 全てのリムーバブルデバイスを自動的に認識。
  • リブートしてもLive USB上で書きこまれたファイルを維持する機能に対応(この機能はUbuntuのみ)

最初に USB メモリを Windows 上でフォーマットした。形式は FAT32 。

SnapCrab_No-1452

もし、この後、上手く USB でブートできない場合、クイック フォーマットのオプションを外す。

UNetbootin より、Windows 用をダウロードして、実行。

SnapCrab_No-1447

今回、動作の軽い Lubuntu を選択。インストール先の USB メモリを選択して、OK ボタンを押す。

SnapCrab_No-1449

後は放っておけば、ブートローダまでインストールしてくれる。

SnapCrab_No-1451

準備が整ったので、データを救出したい PC に USB メモリを挿し、起動。

BIOS 画面で USB メモリからブートできるように設定。(USB メモリの選択は、ハードディスクの設定の中でプライオリティを変更した。)

Lubuntu の起動後は、別の USB メモリを挿し、データをコピーした。

 

参考記事