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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

日没するアメリカの新札と日本の特定秘密、日出ずる国の月探査

2013年12月07日 | アポロ11号・宇宙開発

『新100ドル札と偽100ドル札スーパーノートの仁義なき戦い』

10月8日アメリカで偽造防止のため特別な印刷技術が施された新ドル紙幣が予定から2年遅れて発行された。
印刷トラブルなどにより流通が遅れたと発表されているが、100ドル紙幣は1ドル紙幣に次いで流通量が多いが、その大部分(2/3以上)が米国外に存在するという奇妙な紙幣である。
100ドル紙幣は一番信用度が高い国際通貨として、世界中で広く使われているのです。
ところが逆に米国内の商店などでは物珍しさや偽造を疑われて受け取りを拒否され、米ドルの高額紙幣は使用できないことも多いという。
アメリカの100ドル紙幣には、今まで国際的な犯罪組織による麻薬密売などの違法取引に使われてきた別の『裏の顔』があるのです。
先進国では給与や公の表取引は記録が残る銀行の決済が基本で、猪瀬都知事の5000万円のような裏金だけが現金取引。米国ではクレジットカードで買い物が行われ100ドル紙幣の必要性は低い。
また2005年9月にアメリカ財務省が唐突に『北朝鮮製である』と断定した正規の印刷機や本物と同じインク、紙を使って偽造された『スーパーノート』も矢張り100ドル紙幣であった。
偽100ドル札『スーパーノート』は1989年マニラの銀行で初めて発見されるが、光学的にはまったく本物と区別が出来ない。(アメリカの偽札鑑別機以外では識別が無理)
本物の百ドル紙幣は1996年以来何度か変更されたが、即座に偽100ドル札スーパーノートも対応している。
普通の偽造ドル紙幣は毎年毎年必ず2億ドル程度が回収される。
ところがスーパーノートは1989年から現在まで全部合わせても5千万ドル弱。一年平均では300万ドル足らず。遠慮勝ちに細々と偽造されている。
スーパーノートは、余りの精巧さ故に製造には膨大な設備投資とロジスティック整備と技術的専門家の養成が必要で、今のような2億円強程度の少量の発行では到底利益が見込めない。
何しろ紙やインク、印刷の全てが本物のドル紙幣と同じなのです。
(本物との違いは磁気特性だけだが、これは偽札製作者が本物との識別用に、わざと設定していると思われる)
紙幣は偽造防止目的で国家の技術の総力で作られるが、現在の北朝鮮は自国内で紙幣を作っていない。
自国紙幣を欧州に委託して制作している国家が、スーパーノートの制作者である可能性はほぼゼロである。
日本では誰一人も疑わない『北朝鮮製である』との2005年のアメリカ財務省の主張は荒唐無稽、無理筋で根拠が薄い。
正規の印刷機や本物と同じインク、紙を使って偽造されたスーパーノートを製造出来るものは世界中に極少数しかない。米国以外の製造は無理なのです。
多分アメリカの自作自演である。
それにしても今回の100ドルの新札のデザインですが『人生ゲーム』などのボードゲームで使う玩具の紙幣にそっくりですよ。
裏面の巨大な金色の100の数字などは視覚障害者対策であると説明するが胡散臭い。今回の真券ですが、そもそも最初から偽札の匂いがするのである。

『12月6日。時は過ぎそして、、、すべてが終わる』

人はみんな例外なく泣きながら生まれ、ぼやきながら死ぬが、今の日本は国家自体が25年間もゆっくりと死につつあった。
死と誕生の二つは切り離せず、生死は一体構造でセットなのである。
新しく何かが生まれるためには、今までの古いものの死は必然で避けれないのです。
ところがいま、断末魔の日本国の苦しげなうめき声は聞こえるが、新しい社会の誕生の産声が何処にもない。
12月6日参議院で特定秘密保護法が強行可決されるが、同じ時間に衆議院では中国の防空識別圏設定の取り消し決議が満場一致で可決されている。
特定秘密保護法可決のドサクサに紛れて、全国の患者情報を国が一元管理して一般市民を懲役2年の厳罰で取り締まる癌登録法も可決する傍若無人、やりたい放題である。

『大賑わいの火星探査』  

12月1日予算がNASAの1/10のインド初の火星探査機マーズ・オービター・ミッション(MOM)が地球周回軌道を離脱し火星への10ヶ月間の旅に出た。
費用4,500万ポンド(約75億円)のこのミッションは、2012年11月5日の打ち上げ以降、地球周回軌道上でエンジン噴射に失敗して懸念されたが何とかクリアした模様です。
米航空宇宙局(NASA)による探査機「MAVEN」はインドのMOMより数日だけ早く火星に到達するが、費用はMOMの10倍近くかかっている。
中国は2011年にバイコヌール基地から火星探査機を打ち上げたが地球軌道からの離脱に失敗して断念している。

『半世紀ぶりの「月面」探査』

1960年代から1970年代にかけて米ソ両超大国が国家の威信を賭けて月面探査で鎬を削っていた。
ところが唐突に、何故か誰もが突然興味を失う。
以後は誰も月面探査は一切行わない。暗黒時代が長く続いていた。
40年近く経過していたが、米ソに次いで今回中国が月面探査機を打ち上げている。(2003年神舟5号で中国が有人宇宙飛行に成功してから10年後)
中国は北緯19度の海南島に4番目の宇宙基地を建設中だが、今までの他の3箇所の発射基地は全部内陸部にある。
今回は三つの内では一番南の北緯28度の四川省遂寧郡の基地から12月2日深夜に打ち上げられ近隣住民は一時避難。月面探査機を打ち上げた中国のロケット(チャンエ3号)は西昌(シチャン)宇宙船発射基地から1千キロ離れた地点に落下し、その破片が村の2軒の家屋に損傷、見舞金としてそれぞれ1万8百元(1800ドル)、5千2百元を支払われる。
新聞報道によれば、類似の事故は中国では多く、湖南省だけでも20回もロケットの破片が「降って」きている。
中国が内陸深くに宇宙基地を設置した理由は他国に『攻撃され難い』との防衛目的であったと言うが、何とも迷惑な話である。

『日本の「かぐや」、アメリカのルナー・リコネサンス・オービター(LRO)』

NASAは2009年月軌道上に最高解像度0・5メートルの月面探査機ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)を打ち上げている。
同時期に日本も高度100キロの月軌道上に解像度10mの『かぐや』を打ち上げて、月面の鮮明な画像はNHKで放送され大きな話題となっていた。
日本の月面探査機『かぐや』の映像と、半世紀前のアポロ計画の宇宙飛行士の背景の山並みの映像が完璧に一致していた。
このことから『これでアポロ疑惑が一掃された』と阪大の菊池誠を教祖とする摩訶不思議な科学教信者達が狂喜乱舞していたが、航空機の巡航高度の10倍もある高度100キロの『かぐや』の景色と、100000倍違う高さ1メートルのアポロの月面映像が、完全に一致しているのが判明したのである。
中学生以上の普通の思考力なら、アポロ疑惑は100%確定的である。
このアポロ疑惑に止めを刺したのは、なんとNASAのルナー・リコネサンス・オービター(LRO)によるアポロ11号の着陸点の写真の公表だった。
アメリカの月面探査機(LRO)のアポロ計画の着陸地点には無数の大小のクレータが写っている。
対して半世紀前のアポロのビデオではゴツゴツとした岩肌が露出した地球のネバダ砂漠とそっくり。アポロ計画では一箇所もクレータが写って無かったのである。
細かい塵(レゴリス)に一面覆われたLROの映像とは少しも似ていない。誰が見ても一目で別物と分かる光景だった。
ところが日本国内の政治ブログではこの『逝きし世の面影』ブログ以外、誰一人も指摘しない。それ位に当時の日本人全般のアメリカの権威や信用度は抜群で、そもそも『疑う』など考えも及ばない暴挙だったのである。
二年半前の2011年3月11日の前と後では日本人の意識は大きく変わるが、不思議な事にアメリカに対する信用度だけは不変、『何も変わらない』どころか他が暴落した関係で余計に高まっているのですから日本人の度外れた『お人好し』には呆れる。
善良ではあるが、余りにも情けない。
今回の中国の月面探査機の打ち上げですが、成功すればニクソン大統領によるアポロ疑惑に最後の決着を付けてくれる快挙である。
中国の探査機の月周回軌道到達は6日、月面への降下は10日と発表されているが『結果』が今から待ち望まれます。


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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日本政府の科学立国という主張に大笑い (現田遺志あるいは現田石)
2013-12-06 22:24:17
現田遺志あるいは現田石です。
戦後、今でも日本国政府は「科学立国」などと称していましたが、大笑いをせざるを得ないようです。
社会科学や人文科学(歴史学を含む)は、科学でないかもしれませんが、物理学や天文学は、日本人がなにを考えようが、いついかなる場所においても「科学」でしょう。
中国の探査機による月面の科学的探査が今から待ち望まれます。
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終わりの始まり記念日 (十澄)
2013-12-07 00:14:31
『12月6日。時は過ぎそして、、、すべてが終わる』

特定秘密法が成立してしまった今、今日12月7日は記念すべき「終わりの始まり」の日、ということですね。
みんな黙りこくって、目の前に日常だけに没頭して、深い情報なんて誰も求めなくなって、やがて考えること自体をやめ、どんどん馬鹿になっていき…。
ある日、馬鹿っぽい笑顔を張り付かせたまま、権力も民衆も軍隊も一斉に突然死すると。
馬鹿の毒がアタマにまわりきってしまって。
王朝、国家の滅亡てのは古今東西そんな感じだったのでしょうね。
王朝末期には文化が爛熟したりするし、全てがいかにも衰退、という色を予め示すのは少ないように思われます。
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Unknown (日和見)
2013-12-07 00:25:39
おわりのはじまりきましたね

<福島原発>1、2号機排気筒で25シーベルト?屋外最高値

JOCバケツ臨界が20シーベルトでしたから、もう無人機でしか対応できないですね。

これからの日本は想像つかない世界が待ってます笑
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徳洲会の標語「生命だけは平等だ」 (宗純)
2013-12-07 11:52:13
現田石さん、十澄さん、日和見さん。みなさんコメント有難う御座います。

「生命だけは平等だ」はインチキか善意の勘違い。見果てぬ夢とか希望の類か。あるいは能天気な妄想ですよ。
現実世界では生命ぐらい差別的なものは無い。
恐ろしい話だが、正しくは『死だけは平等』なのですよ、命あるものは例外なく100%間違いなく死にます。
日本が『これから滅ぶ』と言うもの間違い。
正しくは『もう死んでいる』のです。その事実にみんなが気が付いていないだけなのですよ。
何しろ誰も『死んだ』経験が無いので、
間違いなく、『これからの日本は想像つかない世界が待ってます』。
みんなで地獄詣での亡者の旅 にでも出かけますかな。究極の悲劇は喜劇に転化する。我々全員、もう大笑いするしか残された道はありません。
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あっ…そうか! (十澄)
2013-12-07 13:57:19
今日は12月7日、明日は8日…なるほど、明日は記念すべき対米英開戦、真珠湾攻撃の日ではないですか。
秘密法がブログ主さんのお話どおり米国の肝いりで作られたなら、これはあえて
「かつて米国へ不逞をはたらいた日より、逆にちょうど一回転した日」
に「終わり」を開始することで、米国への隷属の証とか、呪術的なナニモノかを付加したのかも知れませんね。

>みんなで地獄詣での亡者の旅 にでも出かけますかな。
はは、そういわれると…いわき在住の私なんか、すでに八寒地獄の住人てことですかね。
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アメリカの対日開戦記念日は12月7日 (宗純)
2013-12-07 16:47:49
十澄さん、コメント有難うございます。

選挙で落ちればただの人になるのでジンクスとか迷信とか縁起とか、政治家は案外『日付』の一致に拘るのですが、自民党が大勝した(民主党が事実上崩壊した)去年の総選挙の日付は野田佳彦首相が福島第一原発の冷温停止の収束宣言の12月16日。
どちらも同じ日付で、どちらも同じ野田佳彦が行ったのですから間違いなく、本人が意識して同じ日付にしたのですよ。
今回の特定秘密保護法ですが、アメリカが主導しているとすると、矢張り意識して同じ日付にしたのでしょうね。
背筋が寒くなる怖い話ですが、過去を全部水に流す日本人と、忘れない韓国人との違い以上に、グローバルスタンダードを標榜するアメリカ人は忘れていないのですよ多分。
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