1987年に起きた大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元死刑囚が2003年から現在まで家族と逃避生活を続けていることが明らかになった。
金元死刑囚は「北韓民主化フォーラム」の李東馥(イ・ドンボク)常任代表に送った手紙で、放送局のインタビューに答えろという国家情報院の指示を拒否した後、住居を追われ、逃避生活を送って5年になる」と現在の状況を打ち明けた。
「5年前に親北朝鮮傾向がある政権が発足し、大韓機事件のでっち上げ説と陰謀論が指摘され、国家情報院の関係者は事件のでっち上げ疑惑を取材する放送局のインタビューに応じるよう、しつこく要求してきた。
これは盧武鉉政権が大韓機事件を過去の政権とは異なる視角で脚色し、深く利用しようとしたものだ」と主張した。
73枚に達する手紙には、金元死刑囚が盧武鉉政権期に国家情報院から継続的な圧力を受けていた事実が書かれていた。
金元死刑囚は2003年11月ごろ、国家情報院からMBCテレビの『PD手帳』に出演してほしいとの要請を受けたが拒否したという。
その後、MBC『PD手帳』、SBS『そこが知りたい』、KBS『日曜スペシャル』などの報道番組は発生から16年目を迎えた大韓機爆破事件に疑問を投げかける特集を相次いで放送した。
番組を見たところ、どれも『国家安全企画部(安企部、現在の国家情報院)の捜査はでたらめだった。
金賢姫はうそをついた』と批判する内容だった。
『再調査の要求は人民裁判 と拒否』
国家情報院は05年に過去史発展委を設置し、金元死刑囚に調査を受け入れるよう十数回にわたり要求した。
金元死刑囚がそれを拒否すると、昨年には真実和解委で再び調査を試みた。
金元死刑囚は「自分たちの政治目的にかなう方向に事実を歪曲させたり、強圧的な(調査で)陳述を行わなければならない不幸な事態を懸念し(要求に)応じなかった」という。
さらに、「既に司法機関の三審を経たことを発展委が四審、和解委が五審する行為は人民裁判と変わりない。実態が明らかな事件を国家権力で引き続き再調査することは一種の陰謀と見なされる」と主張した。
そして大韓機事件を「北朝鮮によるテロ」だという事実と、同事件によって北朝鮮が米国から「テロ支援国」に指定された事実が抜け落ちていると主張した。
『北のテロ支援国指定を解除』
大韓航空機爆破事件を主な理由として決定していた北朝鮮のテロ支援国指定をライス国務長官は10月11日に、1988年以来20年ぶりに解除したことを明らかにした。
米国務省は、北朝鮮の核活動に関する「多くの重要な検証手段」で同国と合意したと発表。
米朝関係改善に向けた重大な一歩となり、膠着(こうちゃく)している6カ国協議の非核化プロセスが再び動きだす可能性が出てきた。
北朝鮮は、寧辺の核施設の無能力化を直ちに再開することに同意。
米当局者は今月中にも検証計画の合意を文書化する6カ国協議の会合が開催されるとの見通しを明らかにした。
『失踪5年間後に送られてきた73枚の便箋』
なんとも怪しい奇怪至極な成り行きである。
自称金賢姫(キム・ヒョンヒ)は死刑囚だったはずなのに何時の間にか無罪放免で、日本のマスコミの取材にまで積極的に出演していた。
もちろん自伝も出版していたし、国内外のマスコミに対して自由に発言している風に他所からは見えていた。
ところが5年前に突然雲隠れ。
未だに行方が知れない。
其処に知人を通じて新聞社(韓国では三大紙は旧軍事政権系のハンナラ党支持)に長文のコメントが送られてくる。本当に本人直筆なのか。?
失踪の原因が『テレビ局の取材を避けるため』だった。?
テレビでの取材方向が今までの北朝鮮のテロだという軍事独裁政権当時の公式論以外(謀略?)に広がりそうだったので危機を感じた、と主張する。
今まで散々テレビの取材には応じていたんですよ。
やましい所がなければ、例え疑い深い相手であろうと堂々と取材に応じて自由に発言しても都合の悪いことは何もないはずだ。
発言内容自体を強制されていたわけでもなく、出演を強制された?から5年間完全失踪とは。絶句。
よほど聞かれて悪い内容(秘密)を抱えていると思われても仕方あるまい。
『軍人の盧泰愚を大統領にする工作』
今の韓国人で、自国民を虐殺した光州事件で有名な当時の軍事政権の発表どうりだと信じているものは少ない。
1987年に起こった大韓航空(KAL)858便爆破事件の乗員や乗客の家族の会は今でも遺族会ではなく家族会を名乗り、社会に対して真相究明を訴えている。
オリンピックの妨害との発表だが、何度もテレビで放映されていて知らない人がいないほど有名なあの場面。
自殺予防用の猿轡をかました状態で韓国金浦空港の飛行機のタラップを降りてきた日付は『韓国大統領選挙投票日』のちょうど前日である。
9・11事件と同じ様に、韓国では爆破犯人がタラップを降りてくる衝撃映像と、大統領選挙報道が交互に、延々と放送され有権者の目に焼きついて記憶されている。
両者(大韓航空機爆破事件と韓国大統領選挙)に関連が無いなどと思っている人物は、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元死刑囚以外には誰一人いない。
あの事件は北の軍事政権が主犯なのか南の軍事政権 が主犯なのかは不明であるが、オリンピック関連のテロ行為ではなく韓国大統領選挙関連の謀略行為である事だけは間違いない。
『余りにも多すぎる疑惑の数々』
そもそも犯人の日本人蜂谷真弓を名乗る女性の容疑は旅券法違反で、ドバイか日本に裁判権が有り韓国には無い。
何故事件直後に韓国に移送されたのか。?
韓国政府公式発表では、自分は日本人で有るとして犯行を頑強に否定していたが韓国入りして一ヵ月後に繁栄しているソウルの街並みを見て自分が騙されていたと気付き自白したとされているが、真っ赤な嘘。
事件直後に面会した時点で日本大使館員に犯人自身が『自分は日本人でない』と自白している。
自白したり理由が余りに馬鹿馬鹿しい。曰く『親切だったから』
この事件発覚直後の時点での自白がないと早期の韓国入りが実現できない。
犯人自称蜂谷真由美は、何としても『大統領選挙投票日』までに韓国入りする必要が有った。
北朝鮮の犯行だとすると北朝鮮の軍事独裁政権の犯行動機は、金大中などの民間人ではなく何としても軍人で北と同じ軍事独裁政権の後継者盧泰愚に大統領選挙で勝たせたかったという事になる。