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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

白ける日本の首相予備選挙とクジラ騒動

2008年09月23日 | 政治

アメリカでは半年もかけて全米各地で共和民主の両党による大統領予備選挙が繰り広げられ大いに盛り上がった。
各候補が自分の政治生命をかけて、お互い支持者同士、候補者同士が相手の足の引っ張り合い、殴り合い、蹴落としあう。
われわれ関係ない外野が見ていても面白い。


『一郎VS太郎で白けムード』

対して我が日本国での首相予備選挙は盛り上がらない事夥しい。国中を白け鳥が飛び回っている。
日本の民主党の予備選挙は、選挙が始まった瞬間に終わっていた。
一郎候補以外に候補者が最初から一人も居らず『不戦勝』、これではいくら何でも盛り上がるはずが無い。面白くない。

『出来レースで白けムード』

対する現政権共和党(日本では自由民主党と名乗っている)候補は、5人が乱立するが何れも小粒で魅力が無い。
勝負事では多ければ多い程緊張感が薄れる。マージャンでも花札でも最大4人までと相場が決まっている。
5人もの候補で争う予備選挙(総裁選挙)は結党以来の前代未聞の椿事である。今まで、そんな事はけっして無かった。
当選する気持ちの無い候補が次々名乗りをあげた結果が5人もの乱立白け選挙となってしまった。

『泡沫候補で白けムード』

今回は此れまでの総裁選挙で争っていた実力有る有力候補達が、誰一人名乗り上げないお粗末さ。
有力対抗馬が最初から不戦敗を決め込んでいた。
最初から本命の太郎候補が勝つ事が決まっている出来レースでは、盛り上がらないのは最初から判りきっていた。
石原知事の息子などは総裁選の演説で『このたび衆議院総選挙に立候補した』などと思わず本音が飛び出して緊張感など全く無い。
街宣車の上で5人が仲良くお手手を繋ぐ有様は小学生の学芸会程度の出来で、全国をドサマワリしても人気が出る訳も無く自民党員ですら半分が棄権する白け様。。
当選した太郎候補の10分の1でも『素晴らしい結果』と大喜びして総裁選挙の目的が、自分の衆議院総選挙の事前運動でしかない事を宣伝するアホくささ。

『マスコミまで白けムード』

今回は『国民的人気』と持ち上げたの安倍晋三と時とは大違いで、マスコミのご祝儀相場が全く無い。
『首相としての理念や政策が無い』とか『汚染米や金融破綻の一大事に何週間も政治空白を作った』とか『2回も政権放り出しの謝罪がない』など厳しい意見が一般紙にまで書かれる始末。
海外論調も『日本に極右の首相』などの見出しが並ぶ。

『孤立無援で戦った自衛隊』

唯一の支援だった防衛省も、予備選挙(総裁)の結果がほぼ確定した段階で早々と店じまいしていた。
選挙が近づくと必ず決まって北風が吹いていた以前の韓国の大統領選挙のように、今回日本でも同様な事が起こっていたが、矢張り自衛隊では荷が重かったのでしょう。







(9月21日)

『足摺岬沖の潜水艦はクジラ?』(ロイター)

高知県・足摺岬沖で国籍不明の潜水艦が領海侵犯したとされる問題で、防衛省・自衛隊はクジラを潜水艦と見誤った公算が大きいとの見方を固めた。
ただクジラと断定できる「証拠」もなく、結論は迷宮入りになりそうだ。防衛省は、中国などの潜水艦に関する情報を収集、米軍にも協力を要請した。
その結果、この海域に潜水艦がいた可能性はほとんどなく、クジラのヒレなどを誤認したのではないかとの判断に傾いた。



『潜水艦の正体はクジラ? 防衛省、結論迷宮入り』

高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺で国籍不明の潜水艦が領海侵犯したとされる問題で、防衛省・自衛隊はクジラを潜水艦と見誤った公算が大きいとの見方を固めた。
複数の関係者が20日、明らかにした。
ただクジラと断定できる「証拠」もなく、結論は迷宮入りになりそうだ。

防衛省の14日午後の発表では、同日午前6時56分、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が豊後水道周辺の領海内で「潜望鏡らしきもの」を視認。
音波を出して反響音で船舶などを探知するアクティブソナーで、約30分後「潜水艦の可能性が高い」と判断したという。
スクリュー音など音の特徴を示す「音紋」は取れなかった。

関係者によれば、具体的には、ブリッジの外にいた砲術長が約1キロ先に潜望鏡らしきものを目視で発見。
約10秒間見た後、そばにいた艦長に伝え、艦長は水面下に消えかかった潜望鏡らしきものとその影響で波打つ水面を確認した。

「あたご」は「潜望鏡らしきもの」の方向へかじを切り、アクティブソナーから何度も音波を発信したが、何らかの動くものを探知したのは2回。
いずれも領海外からの反響音で、特に最初は、潜水艦の速度では想定できないほど現場から遠い地点からの反応だったという。




(9月16日)

『足摺岬沖の領海侵犯 潜水艦の捜索打ち切り』

高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺で国籍不明の潜水艦が領海侵犯した問題で、海上自衛隊はP3C哨戒機や護衛艦を投入して14日から続けてきた潜水艦の捜索を16日午後、打ち切った。

海自トップの赤星慶治海上幕僚長は同日の定例会見で「あの海域で潜水艦が確認されたことはあまりない。
はっきりした背景は分からない」と話した。
林芳正防衛相は16日午前の記者会見で「国籍を特定する情報や手掛かりはない」と述べ、ソナーによる捜索で国籍などを絞り込むスクリュー音などを探知できなかったことを明らかにした。





(9月14日)

『潜水艦が領海侵犯か 海自イージス艦が発見 高知沖』

14日午前6時56分ごろ、高知県足摺岬沖の豊後水道周辺の領海内で、潜水艦の潜望鏡らしきものを、周辺海域を航行していた海上自衛隊のイージス艦「あたご」が発見した。
あたごは潜水艦の可能性が高いと判断し、ソナーによる捜索を続けたが、約1時間半後に見失った。
防衛省は国籍不明の潜水艦による領海侵犯の可能性があるとしてP3C哨戒機や護衛艦などを出して捜索を続けている。

海上自衛隊や米軍に該当する潜水艦はなく、あたごが発見した5分後には南側へと航行し、領海外に出たという。あたごは追尾を続けたが、午前8時39分に追尾不能となった。

防衛省によると、発見水域は、足摺岬の南南西約57キロで、日本領海の内側約7キロ。
あたごの艦長らが約1キロ先にある潜望鏡のようなものを目視で確認した。
外国の潜水艦は領海内では浮上航行が国連海洋法条約で決められており、潜望鏡を出して航行していたとすれば、意図的な領海侵犯だった可能性が高い。

福田康夫首相は14日、防衛省に「追尾、情報収集を徹底して、万全の態勢をとるように」と指示した。
政府は、潜水艦の国籍が判明すれば、相手国に抗議し、再発防止を求める方針だ。
ただ、防衛省関係者は「クジラや魚群を潜水艦と誤認するケースは多い。
潜水艦でない可能性も含めて慎重に調べている」と語った。
米軍から事前の情報提供はなく、潜水艦を目視したというのは、あたごからの情報だけとなっている。

外国潜水艦の領海侵犯事件では、平成16年11月に中国の潜水艦が沖縄県石垣島周辺の領海を侵犯し、政府が海上警備行動を発令したケースがある。
政府は中国海軍の原子力潜水艦と断定し、中国側に抗議した。

防衛相は警察機関では対処が不可能と認められる事態が発生した場合、首相の承認を得て自衛隊部隊に海上警備行動を発令することができる。
今回は潜水艦と判断した時点ですでに領海外に出ており、再び領海内に引き返す可能性が低いことから発令を見送った。



『はしゃぎすぎの産経新聞』

しかし不思議な話だ。潜水艦事件ですが、なんともお粗末な話になっている
いくら汚名挽回策と頑張ったからと言って、数ヶ月前には目の前の潜水艦の潜望鏡の何百倍の、しかもを煌々と航海灯まで灯していた漁船を発見できず、衝突事故を起こしてしまったイージス艦「あたご」の見張員ですよ。
何故今回は1000メートル先の波間から僅かに見えていた潜望鏡を発見できたのでしょうか?
やはり「あたご」の見張員の能力は不十分だったのでしょうか?
浮上していた金属製の潜水艦が、最新鋭イージス艦のレーダーにもソナーにも感知されず、『双眼鏡による目視』という日露戦争当時並みの原始的な方法で最初に発見したと誰が信じるでしょうか。?
何故、10秒間も目視していたのに後で検証できる証拠となる写真を撮っていなかったのでしょうか?
P-3C哨戒機とSH-60哨戒ヘリを出動させ捜索しても見つからず、海上自衛隊が持つ最新鋭アクティブソナーにさえ感知されない、未だ人類が遭遇した事の無いスーパーハイテクの超最新型「ステルス潜水艦」なんでしょうか。?
これは海のUFO騒動ですね。
海峡海底に設置されている現有のソーサス(SOSUS)なら通常船舶では数百キロメートルの探知が可能だが全くニュースにはもなっていない。
この最初の潜水艦発見のニュースを、よく読み返してみると最新の軍事技術や事実と合致しない不思議な記述や、最初から現在の結果を推測していた様な色々と言い訳がましい記述が有り何とも奇怪な報道で信憑性は限りなく低かった

しかし、なんでも一度信じると頭を切り替えるのは難しい。
暗に中国潜水艦と断定していた最初のニュースを信じている人たちは、今回のクジラ報道に対しても『中国に遠慮して』『外交取引』『土下座外交』などの文字がネットなどで飛び交っている。
何事も信じる心(信心)とは恐ろしいものです。

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6 コメント

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無能か謀略か (ましま)
2008-09-23 16:05:47
産経ははしゃいでましたか。
NHK、全部ウオッチしたわけではありませんが、この事件の総括として「クジラ」の「ク」も出てこず、海自参謀長に連絡があったのが何時間後とか、首相が知ったのがその後どれほどかかったとかしか言いませんでした。
圧力がかかっていたか、自粛したか、とにかく言わないことにしたのでしょう。「帝国海軍(陸軍)の威信をそこねることは陛下をそしることとと同じ」という雰囲気が、財界出身のお目付役にもあるのでしょうか。とにかく自民総裁選でそれいけどんどん組の発進材料にならなかったことは、賀すべきことです。
返信する
イージス艦あたごの海難審判 (ブログ主)
2008-09-23 18:08:55
なるほど、此れなら漁船に衝突するはずだ。!!と妙に説得力が有るニュースでした。
ホントに不思議な事件です。
しかも14日の潜水艦発見は報道しても、21日のクジラの話はNHKを筆頭に一般マスコミは報道しない。
日本の報道マスコミは心底腐ってきています。
クジラ報道は外国通信社からのもので、全国紙は無視したが四国新聞や西日本新聞などの地方紙が追従して明らかになった。
日本の恥を日本の報道機関が報道したくない気持ちは個人的には判りますが、敗戦以前の『帝国海軍(陸軍)の威信をそこねることは陛下をそしることとと同じ』が復活しているのでしょうか。?
溜息が出ます。
其のやり方が日本を無茶苦茶に徹底的に破壊した最大原因だと、何故気が付かないのでしょうか。?

『無能か謀略か?』
防衛省は、『クジラと断定できる「証拠」もなく、結論は迷宮入り』と逃げる心算でしょうが、これはどちらかハッキリとさせておくべきです。
自衛隊の信じれれない無能の可能性も有るが、軍隊が謀略を働くようだと最悪。クーデターの危険性さえある。
これでは自衛隊は、無用の長物どころか存在意義が全く無い。
どちらにしろ軍事機密の陰で腐敗の極にある毎年5兆円の税金泥棒、国立の軍閥集団の解体再編は避けられない筈だ。
自衛隊は救いの無い無能集団か?、恐るべき極悪集団か?、どちらか或いは両方の可能性が有る。

ただこの事件でのネット○○での議論は、無能説でも謀略説でもなく、領海侵犯した中国潜水艦を親中の福田内閣が政治的に隠蔽した話になっている。
「あばたもえく」ぼどころの話ではない。
日本で唯一の武装組織の重大な欠陥が見えない。何とも恐ろしい話です。
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一郎 VS 太郎 とは面白い (JUNSKY)
2008-09-24 00:58:59
トラバありがとうございました。

この記事の冒頭の
「一郎 VS 太郎」 とは面白い(面白くも無い?)
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面白くも無い (ブログ主)
2008-09-24 09:41:52
コメント有難うございます 。

一郎も太郎も長子(跡取り息子)の意味で、全く同じ趣旨の名前で同じ者同士。
一郎は元自民党幹事長で、太郎は現自民党幹事と役職の経歴も同じ。
一郎は二世で、太郎は五世の保守党の世襲議員でどちらも大金持ちと同じ。
一郎は元々は新自由主義の元祖信奉者で、太郎は小泉安倍福田と三代続く新自由主義の本家の老舗の大番頭。
元祖対老舗の本家の争いでは違いか見つけにくいのは当たり前か。
面白くないですね。
長年にわたって利権や利益誘導などの悪どい商売で儲けてきた何代も続いた老舗の自民屋の屋台骨が腐ってきて倒れそうな事だけは、面白そう。


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こんばんは (善人)
2008-09-24 21:47:18
はじめまして。最初、「水からの伝言」の件を今頃蒸し返してでたらめな解釈をした布引の記事を見て絶句したんですが、布引について調べている最中に見つかった標記のエントリを見て、気分が悪くなりました。
コメント欄は今でも生きています。あそこで布引が展開しているのは、妄想に基づく悪質な誹謗中傷以外の何者でもありません。稲田朋美に対するのと同じくらいの怒りが沸き上がりました。
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kojitakenさん (ブログ主)
2008-09-25 16:26:50
コメント有難う御座います。
kojitakenご自身が自ら乗り出していただくとは何ともはや、・・・それとも代理人でしょうか。?
ID表記が無い記事なら必ず来ていただけると期待していたら、期待どうりの行動パターンですね。(当初の期待どおりの結果が得られたので、以後はID確認が出来るように設定を変更します。)
しかし、いくら偽名変名と言えども幾等なんでもHN『善人』とは絶句。このユーモアのセンスは大した物です。ブログ主から座布団を一枚進呈します。

>「水からの伝言」の件を今頃蒸し返してでたらめな解釈をした布引の記事を見て絶句した<
では無く正確には、
『kojitakenの日記』の2008-04-10
「布引洋」は極左冒険主義のコミュニストだった
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20080410/1207755185
の「記事自体」の間違いでしょう。
余りのアポ臭い記事で、私が反論するまでも無く、kojitakenの日記の記事自体が反論になっているアホ記事です。
有る意味では自己完結型の誹謗中傷型アホ記事の見本になっている大笑いの代物。

アホにマトモに反論して世間から同程度と思われたくも無いし、
また中学生程度の日本語の読解力があれば、記事の間違いが理解できる程度のお笑い御馬鹿記事なので今まで放って置きましたが、何を勘違いしたのか。
まさか、kojitaken氏は私が反論出来ないと誤解したのでしょうか。?実に不思議な理解だ。

御馬鹿記事中で当方のブログ記事、
極左系に殴りこんだ解同系の仁義無き戦い『水からの伝言』解放同盟 / 2008年04月07日
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/6e7af0675cd9bbdd63920f1053dcbf3b
インターネット上の印象操作と偽装工作 - 解放同盟 / 2008年02月12日
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/a30d40427da2ea4bf9c4d90932926fa6
を紹介していたので、『これは嬉しい。ただで宣伝してくれている』と好意的に解釈して放っておいたんですがkojitaken氏は勝手に自分有利と完全に誤解したんでしょうか。
本当に救いようの無い人物です。

kojitakenの日記の2008-04-10 「布引洋」は極左冒険主義のコミュニストだった
は、『布引なる人物は「嫌いな人物」を極左と一方的に断定』しているので極左であろうと都合よく一方的に断定するアホ記事。
幾等自分が引き起こした『水からの伝言騒動』が、内容的には小中学生の携帯裏サイトのイジメ程度の低級な、解同の糾弾闘争の擬似行動であると見破られたからと言ってもアホ臭すぎる。
あの~う。
普通の常識が有れば、誰かを右翼とか極右とか呼んだとすれば、其の人物は左翼とかリベラルとか左よりの人物と考える。
少なくとも其の人物は右翼と呼んだ人物よりは左に属している。
右翼左翼は相対的なもので、誰かを極左と呼んだ人物は、『極左と呼んだ人物よりも右に属しているから』と考えるのが大人の考え方であろう。

しかしkojitaken氏の頭の中では『アポと言った者がアホじゃ』と言う小学生低学年の知識から一歩も出ていないのでしょう。
なるほど。
普通の知能があれば誰にも出来ない、携帯裏サイト程度の低級で卑劣な行為を9ヶ月も続けられるだけの知能程度だ。
余りにも程度が低く馬鹿馬鹿しい『水騒動』の記事は、知性有る大人に判る程度には十分に書いたので『もう十分』と思っていましたが、未だ騒動は収束していないようです。
キジも鳴かずば撃たれまいに。
たんぽぽ集団(騎士団?)の悪行は止まる事を知らないようですので、今一度もう少し判りやすくこの不思議な集団について書いてみたいと思います。
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