私の闇の奥

藤永茂訳コンラッド著『闇の奥』の解説から始まりました

yomodaliteさんからの贈り物

2017-01-21 21:21:55 | æ—¥è¨˜
 思いがけなく、大変ありがたい、嬉しい贈り物をいただきました。先日のブログ『ジャーナリストとコラムニストの責任は重大』へのコメントの中で、yomodaliteさんが、私が責任を果たし得なかったジョン・ピルジャー氏の文章の翻訳を、見事な形で、提供してくださいました。原文と訳文、双方の文章の素晴らしさを是非とも賞味なさるようお薦めします。

http://nikkidoku.exblog.jp/27460726/

 yomodaliteさんのブログ・サイトには、マイケル・ジャクソンに関する膨大な量の文章が蓄積しています。yomodaliteさんは私にマイケル・ジャクソンとは何者であるかを、少なくとも、その片鱗を教えて下さった先生です。
 世の中には学者先生と呼ばれる人が多数いますが、本物は稀です。yomodaliteさんのブログのファンは大勢おいででしょうが、その大勢のファンの中にyomodaliteさんを「学者」と看做している人はあまり居ないでしょう。しかし、私の抱く「学者」の概念に従えば、yomodaliteさんは本物の学者です。本物の学者とは、その対象とするものを愛し、それをとことん学ぼうとする人間のことです。真の「学ぶ者」は、意識、無意識を問わず、四六時中、学びの対象を愛し、追い求め、選んだ対象についての知識を、真理を、求めて積み上げます。そうしたディープ・ラーニングを実行する頭脳の持ち主こそが、真の学者の名に値します。
 これは蛇足ですが、私に近い年齢の米国人ならば、ピルジャーの発言を結ぶ最後の一文、“the enemy is not Trump, it is ourselves.” を読んで必ず思い出すに違いない言葉があります。それは、50年ほど前に米国で人気のあったコミックストリップ『ポゴ』の主人公が放った“We have met the enemy and he is us.”という名文句です。


藤永茂 (2017年1月21日)

ロジャバ革命は大きなドアを開ける(2)

2017-01-19 22:24:38 | æ—¥è¨˜ãƒ»ã‚¨ãƒƒã‚»ã‚¤ãƒ»ã‚³ãƒ©ãƒ 
 ロシア、イラン、トルコが主唱するシリア戦争の和平協議が1月23日カザフスタンの首都アスタナで行われます。完全に米国抜きで進められた話でしたが、数日前プーチン首相はトランプの新米国政府に対して和平協議への参加を呼びかけました。トランプ新大統領はそれに応じるでしょうが、ロジャバ革命にとっては何のプラスにもならないでしょう。アサド政府を打倒排除することは差し当たって諦めるにしても、本格的にシリア国内の平和を回復する気はありませんから、原則的には今のまま、戦乱状態を続ける方針を保持すると思われます。現在、米国はロジャバ(つまりシリア北部)の人民防衛部隊(YPG,YPJ)を傭兵軍団として使用し、ロジャバ地域に空軍基地(エアストリップ)をいくつも勝手に建設して空爆作戦を行なっています。(猛烈完全な国際法違反)その攻撃相手はラッカのイスラム国軍だと言うのですが、一方では、イスラム國を援助する武器弾薬の投下も行なっているようです。これまでにもやっていたことではありますが。
 トルコのエルドアン大統領がやりたいことははっきりしています。ロジャバ革命と呼ばれる民衆運動の圧殺撲滅です。この革命はクルド民族の独立国家建設の動きではありません。革命の支持者、参加者の主体はトルコ東部とその南に位置するシリア北部のクルド人たちですが、居住地域を共にする他の民族の中にも革命への賛同が広がりつつあります。それは、一つの革命的アイディアの発祥とその流布のプロセスです。
 2015年2月4日付けのこのブログの記事『ロジャバ革命(1)』の中で、
「ロジャバ諸県の憲法」の前文が訳出してありますので、再び読んでみましょう:
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我々、クルド人、アラブ人、シリア人、アラム人、トルコ人、アルメニア人、チェチェン人の連合体である、アフリン、ジャジーラ、コバネ三県の民主的自治区の人民は、率直かつ厳粛にこの憲章を宣言し、制定する。

自由、正義、尊厳、そして民主主義を求め、平等と環境的持続可能性の原理に導かれて、この憲章は、お互いの平和な共存と社会のすべての要素の間の理解に基づく新しい社会契約を宣言する。それは基本的人権と自由を擁護し、人民の自決の権利をあらためて確認する。

この憲章の下、我々この自治区の人民は、すべての人々が公共生活で自由に自己表現できるように、和解、多元的共存、民主的参加の精神で一致団結する。権威独裁主義、軍事主義、中央集権、公事への宗教的権威の干渉から自由な社会を建設するために、この憲章はシリアの領土的一体性を認め、国内的また国際的平和を維持することを強く願うものである。

この憲章を制定するにあたって、我々は、独裁政治、内戦、破壊から、市民生活と社会正義が保護される新しい民主的社会への遷移の局面を経て、シリアの豊かなモザイックを調和させる社会契約に基づいた政治的システムと市民行政を布告する。
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この憲法の全文は、すでに翻訳をお約束した小冊子『A Small Key Can Open a Large Door: The Rojava Revolution』に付録Aとして含まれています。
 上にはっきりと述べられているように、これはシリアの領土的一体性を保ったままの改革として提案されているのですから、私自身のナイーブな希望を述べれば、アスタナで行われる和平協議でシリア北部にこの憲法に基づいた自治区が公式に認定創設され、それ以外のシリア領内では、大多数のシリア国民が望むところに従って、アサド政権の統治がこの外国勢力侵略戦争以前の形に回復されることです。
 しかし、アスタナの和平協議の議題にそうしたプランは含まれていません。実際には、2012年末以来、上記憲法の精神に沿った自治政治体制が実現しているロジャバ地域からの代表がアスタナの和平協議から締め出されているからです。つまり、ロジャバ革命を、事実上、すでに成就実現している人たちが全く蚊帳の外に出されているのです。シリアの和平を討論する如何なる国際会議でも、エルドアン大統領のトルコが参加する限り、この状態に変化はあり得ません。エルドアンはトルコ国内にロジャバ革命の運動が広まることを極端に恐れて、今、トルコ東部で文字通りのクルド人大虐殺(ジェノサイド)を実行中ですが、米欧の(従って日本の)マスメディアはほぼ完全に黙殺しています。この非条理な状況に対して、ロジャバの人々を代表する北シリア民主連邦組織実行評議会(North Syria Democratic Federal System Execution Council)は「我らこそが誰にも増してシリア国内の和平の協議に出席すべきである。シリアの人々に襲いかかっている凶悪なギャング勢力と最も勇敢有効に戦っているのは我らなのだから」と声を上げています。

http://anfenglish.com/kurdistan/astana-talks-will-fail

これに対するトルコ、アメリカ、ロシア、イランの政策は、クルド人勢力の分割統治(divide and rule)です。実は、クルド民族の代表がちゃんとアスタナの和平協議に出席参加することになっているのです。イラク北部に存在するクルド人の“自治区”の統治機関であるクルド国家評議会(Kurdish National Council, KNC)からの代表で、大統領バルザニの統率下にあります。ロジャバの真正の自治区と異なり、バルザニのクルド人自治区は米国と国際石油資本が作った一種の傀儡国家で、トルコとも極めて良好な関係にあり、したがって必然的に、ロジャバの革命勢力とは仲が良くありません。もし、このクルド人の身内同士の争いの結果、ロジャバ革命が滅びて、シリア北部もバルザニ風の操り人形によって支配することが出来れば、トルコにとっても米国にとっても、目出たし目出たし、ということになり、ロシアとイランにとってもまんざらでない結果になります。では、肝心のシリアにとってはどうでしょうか?
 ここからは、私個人のあやふやなHUNCHということになります。米国の支配権力は、近未来のある時点で、必ずロジャバを見捨てます。使い捨てです。これはハンチではありません。ロジャバ革命が目指している人間社会は米国の支配権力が求めている人間社会と本質的に異質であり、対照的であるからです。私は、ロジャバ革命のサバイバルの望みを、誰あろう、シリアの現大統領バシャール・アサドにかけています。次回には、このあやふやなハンチについてお話ししようとおもいます。

藤永茂 (2017年1月19日)

ジャーナリストとコラムニストの責任は重大

2017-01-18 22:08:57 | æ—¥è¨˜ãƒ»ã‚¨ãƒƒã‚»ã‚¤ãƒ»ã‚³ãƒ©ãƒ 
 私のこのブログに寄せられるコメントの数は僅かです。取捨選択はこれまで一度もしたことがありません。やや過激にすぎると思われるコメントも頂戴しますが、私にとって有用でなかったことはありません。昨年10月5日付けの『白いヘルメット』には例外的に豊富なコメントを頂きました。筆力の衰えてきた私にとっては有難い援護射撃のようなもので、感謝しています。
 今朝、ジョン・ピルジャーの新しい発言(1月17日付)に気がつきました。“THE ISSUE IS NOT TRUMP. IT IS OURSELVES.(問題はトランプではない。我々自身だ)”という表題です。ぜひ読んで下さい。もちろん、ピルジャーさんのホームページに出ていますし、他の所にも掲載されていますが、ここでは、リビア360という異色のサイトも付け加えておきます。カダフィのリビアの声がこのサイトから聞こえてきます。ここから聞こえてくる声に、私は、私が死んだ後の世界についての、甚大な希望を寄せています。

http://johnpilger.com/articles/this-week-the-issue-is-not-trump-it-is-ourselves-

https://libya360.wordpress.com/2017/01/16/fascist-america-the-issue-is-not-trump-its-us/

 さて、今回のピルジャーの発言と同じ響きを持った長文のコメントを、櫻井元さんが、私のブログ記事『白いヘルメット』に寄せてくださっています。そこでは、ジャーナリストの池上彰氏と政治学者の山口二郎氏が厳しく非難されています。以下に、関連部分を少し引用させて頂きます。興味を持たれた方は是非全文を読んで下さい。
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横溢するプロパガンダ、翻弄される愚者、声なき戦争犠牲者 (桜井元)
2016-12-26 05:12:02
先日(12月18日)、東京新聞のコラムに政治学者の山口二郎氏がシリア情勢をめぐってこう書きました。

「欧米のメディアではシリア・アレッポの人道危機が連日、報道されている。民間人の殺戮はシリア政府軍の仕業であり、背後にロシアが存在することは常識である」

「(日ロ)首脳会談後、一部ニュースはロシアのラブロフ外相がシリアやウクライナ東部の情勢について、日ロ首脳が認識を共有したと述べたと報じた。これが事実だとしたら、日本を除くG7各国がシリアの平和的解決を求めているさなか、世界的なセンセーションである」

日本はG7の一員として、残虐なアサド政権とそれを支援するロシアに対して、毅然とした態度をとるべきであり、シリアの平和的解決に向けて苦心している西側諸国の足並みを乱してはならない、というお叱りです。

床屋談義で市井の人たちがマスコミから得た知識をもとにこうした意見を吐くのならまだ許せますが、論壇で影響力のある著名な政治学者が、一定部数を誇る新聞の紙面で、しかも読者にとっては敷居が低く目にしやすいコラムという場を使って、このようなことを述べているとなると、話が違います。これは断じて捨て置けません。・・・・・・

難民の悲劇、白いヘルメット、NGO、情報ロンダリング (桜井元)
2017-01-10 05:51:21
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この正月、ジャーナリスト・池上彰氏の報道特番があり、「難民問題」を取り上げていました。
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さらに池上氏は、政府軍によるアレッポ「解放」をアレッポ「制圧」と呼び、アレッポ市民が政府軍・ロシア軍による「虐殺」の渦中にあるという伝え方をしました。アレッポで昨年末に起きたことがなぜ「解放」なのかは上記動画でバートレットさんが詳しく述べています。バートレットさんはまさに池上氏の特番で流されたような虚偽情報の「毒消し」に奮闘しているわけですが、池上氏のプロパガンダ拡散の罪は非常に重いと言わざるを得ません。

先のコメントで批判した政治学者の山口二郎氏もそうですが、影響力のあるジャーナリストや知識人たちは自らが発信する虚偽情報の持つ意味についてもっと深刻に考えるべきでしょう。あらゆる職業人は仕事の致命的なミスで非常に重い責任をとっています。食品を扱う者は営業停止にすら追い込まれ、医者や看護師も細心の注意を日々要求され、設計士も建築家も些細なミスでも多額の賠償や建て直しを要求されます。中東の多くの人々の命がかかっている重大事を、素人ではなく職業人として世に伝えるジャーナリストや学者であるならば、もっと自身の言葉の重みを自覚すべきです。「間違っていました」では済まされません。他の職業人並みの責任を負ってほしいものです。
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アレッポ市民の政府軍・ロシア軍による「虐殺」については、米欧のジャーナリストもアレッポ東部で現地取材ができるようになって、これまでの報道が虚偽であったことが白日のもとに曝されたのですから、少なくとも「間違っていました」とだけは言ってほしいものです。

藤永茂 (2017年1月18日)

ロジャバ革命は大きなドアを開ける(1)

2017-01-11 21:42:51 | æ—¥è¨˜ãƒ»ã‚¨ãƒƒã‚»ã‚¤ãƒ»ã‚³ãƒ©ãƒ 
 昨年12月29日、プーチン大統領はシリア停戦合意がイラン、トルコとの協力で実現したと発表し、米国抜きでシリア和平協議を進める姿勢を鮮明にしました。プーチン氏は昨年訪日の際、カザフスタンの首都アスタナで新たな和平協議を立ち上げる考えを表明。和平協議はこれまで国連の仲介でスイス・ジュネーブで行われており、プーチン氏は「ジュネーブの協議を補完するものだ」と述べたと伝えられています。1月20日のトランプ氏の米国大統領就任がシリアの和平問題にどのような影響を及ぼすかは予断を許しませんが、トランプ氏がクルド問題についてこれまで殆ど何の認識もないであろうと報じられています。しかし、「シリアをどうするか」という問題は、トランプ大統領にとって、最初で最大の重要問題であり、そして、その問題の核心は、つまるところ、トルコとの国境に沿うシリア北部のクルド人たちが立ち上げた民衆運動「ロジャバ革命」を如何に取り扱うかにあります。
 かつてニクソン大統領を辞任に追い込んだ名門新聞「ワシントンポスト」は、今はCIAの宣伝機関と呼ばれるまでに堕落してしまいましたが、最近、シリア問題について二つの極めて興味深い論考報道を掲載しました。一つは1月7日の記事で、「U.S. military aid is fueling big ambitions for Syria’s leftist Kurdish militia」
という刺激的なタイトルがついています。

https://www.washingtonpost.com/world/middle_east/us-military-aid-is-fueling-big-ambitions-for-syrias-leftist-kurdish-militia/2017/01/07/6e457866-c79f-11e6-acda-59924caa2450_story.html?utm_term=.9eb897a0dd65&wpisrc=nl_headlines&wpmm=1#comments

この記事へのコメントの数は8日の170から本日11日の266まで増加し続けていますが、ロジャバ革命の本質についての一般的誤解が痛々しく露呈されています。
 もう一つの1月9日付のワシントンポストの記事の見出しは「U.S. increases support for Turkish military operations in Syria」です。

https://www.washingtonpost.com/world/national-security/us-increases-support-for-turkish-military-operations-in-syria/2017/01/09/08760aae-d6be-11e6-9f9f-5cdb4b7f8dd7_story.html?utm_term=.a0eadc23e76f&wpisrc=nl_headlines&wpmm=1#comments

はじめの7日付の記事によると、米国は大量の武器弾薬、数百人の軍事顧問要員を送り込んでロジャバの人民防衛部隊(YPG)を支持し、米空軍機の援護を提供して、イスラム國の首都ラッカに対する熾烈な攻撃を行わせています。かなり以前にこのブログで予想した通り、ラッカの“攻略”は米国が巨大な虚偽劇を押し通すためにはどうしてもロシア/シリア軍にその手柄を譲るわけには行かず、現在、米軍の代理としてのYPGを酷使して、ラッカのイスラム国軍に対する戦闘を展開しているところです。一方、トルコ軍は当のYPGの横腹をえぐる形でロジャバに対して残忍な攻撃を加えています。実に驚くべきことに、9日付の記事は、ISと戦っているという口実のもとに、米国はシリアに侵攻したトルコ軍に対しても武器の供給と空爆支援を行なっています。昨年末のことでしたが、米国がISを支持しているとトルコのエルドアン大統領が米国を非難し、これに対して米国政府はトルコこそ今までISを支持してきたと反論する、まさに噴飯ものの茶番劇が展開されました。この両方共が真っ赤な「真実」を告げている所が、この劇の見どころです。米国がイスラム国にもトルコにもロジャバのクルド人防衛部隊にも武器を与えているという事実は、米国が世界に冠たる武器商売の国、死の商人たちが支配する国であることを考えれば、何の不思議もないのかもしれません。
 マスメディアの報道に従っていると、シリアをめぐる戦況と政情は混乱混迷を極めているように見えますが、そうではありません。ロシアやイランは地政学的算用からシリアのアサド政権を維持しようとしています。アサド政権を速やかに打倒することに失敗した米国とトルコはシリア国内の戦争状態をできるだけ長引かせること、クルド人問題については、トルコも米国も、出来れば現在バルザニ大統領の率いるイラク北部のクルディスタン地域政府(KRG)の勢力が米国とトルコに支持されてシリア北部(つまりロジャバ)に拡大されることをひたすら願っているわけです。ですから、ロジャバ革命を積極的に支持する国家勢力は全く見当たりません。このままで行けば、ロジャバのクルド人戦士たちの血は流されっぱなしで、結局、使い捨ての運命にあります。ロジャバの人たちは米国の新大統領トランプに望みをかけているようですが、裏切られることになりましょう。
 しかし、私はロジャバ革命を諦めることが出来ません。2016年10月26日付のブログに私は次のように書きました:
■昨年出版された『A Small Key Can Open a Large Door: The Rojava Revolution』という本の表題は、私が成功を祈ってやまないロジャバ革命の本質をよく表しています。もしも、この小さな革命が成功すれば、中東の本当の平和、世界の本当の平和への入り口にある大きなドアが開くこと必定です。しかし、米欧の支配勢力は世界平和など望んではいません。世界戦争を望み、その方向に一歩一歩と進んでいます。ロジャバのクルド人たちは、酷使された挙句、おそらく、近未来のある時点で無残に見捨てられてしまうことでしょう。■
二ヶ月前の時点で私は既に悲観的な見通しを持っていたわけですが、一方では、この人間社会の形態の革命運動がそう簡単に死滅するはずがないという思いも強くありました。現存の実例としては、メキシコのサパティスタ民族解放運動があります。
 今私の手元には上掲の『小さな鍵でも大きな扉を開けることが出来る:ロジャバ革命』という184頁の小冊子が開かれています。私に出来る貢献として、この小冊子の和訳を試みるつもりです。


藤永茂 (2017年1月11日)