キューバ2017 ハバナで見かけた色々な車
キューバ 旅行キューバと言えば、他の世界では見られない様な古い車が使われていますが、改めて今回見かけた車を紹介しましょう。
40年代のGMCと思えるこんな大型トラックが、実働していて、しかも、こんなにキレイに保てれているのには、改めて驚かされます。
この手のトラックは、殆どが業務用の為、一定期間が終わったら廃車になるのが普通で、北米でも博物館以外、殆ど残っていないことでしょう。
55年シボレー…こんなのも実用車です。
プジョー404…よく見たら結構こんなのも有りました。1960年発売なので、アメリカから禁輸になった後のものでしょう。
加筆:真鍋清さんより、コレはモーリス・オックスフォードじゃないか?という指摘を受けました。確かにサイドのライン…言われてみれば、そうなのかも知れません。
シュコダ・オクタビアでしょうか?50年に発売されたチェコ・スロバキアの車です。
この辺りも、アメリカとの断交後に来たものだと予想されます。
共産圏の車は、自由化後、忌み嫌われて徹底的に破壊された為、この様なモノは、ヨーロッパでも見かけません。
MZ ETZ250…何故かこのタイプは、写真の様に新品みたいにキレイな物を頻繁に見かけます。一台欲しいと思っていますw
スバル・ヴィヴィオ…本当にこういうのは珍しいですね…。どういうルートで入ってきたのか、気になる所です。
メルセデス・ベンツW120…何故かメルセデスは、この手が多いですね…ソレ以外は殆ど見かけないのですが…。
1949年フォードでしょうか?本格的な戦後モデルとして、フェンダーの出っ張りを無くしたフラッシュサイドボディーで注目されましたが、正直、同世代のシボレーの方が上質感の有るデザインだと思います。
ボンネットの中を覗いてみると…。
コレがそのエンジン…なんか物凄くボルトが多いですし、ヘッドにラジエーターホースが付いていることから、昔のサイドバルブエンジンなのでしょう。
少なくともOHV以降のエンジンでは、こういうラジエーターホースの取り回しは考えられないので…。
ロシア語…本当に使えるモノは何でも使うという感じですね。
56年ビュイック…北米でこの世代のアメ車というと、圧倒的にシボレーが多いのですが、キューバの特徴は、この世代のビュイックを結構頻繁に見かけることです。
反面、オールズモビルやポンティアックが少ない気がします。
このスタイルは、翌年殆どそのまま、シボレーに使われています。シボレーのデザインを、前年の上級車に似せる…コレが当時のマーケティングだったのです。
58年シボレー…この年はヘッドライトが4灯になり、テールフィンが水平になると同時に、大型化していますが、この世代は、北米でも、ココでもあまり多く無いですね。
やはりシボレーというと、55-57年が人気なのは、ココでも同じです。
55年シボレー…フォードに遅れること6年、ようやくシボレーもフラッシュサイドボディーになりました!
57年シボレー…50年代のアメリカを代表する57年シボレーですが、何故かこのタイプは、ワゴンをよく見かける気がしました。
ローバー200シリーズ…こんな耐久性の無い車、よく維持できるものですね…。前回も一回だけローバーを見かけましたが…。
カオスなハバナの路地。
トヨタ・ハイラックス…こういうのは珍しいですね…ナンバーの青色ストライプから、政府の車だと判ります。
ビックリする位にキレイなモスクヴィッチ…ヨーロッパでは共産主義の負の遺産として忌み嫌われ、徹底的に破壊されたので、もしかしたら世界一キレイなモスクヴィッチかも・・・。
凄いデザインのバイクです! MZ ES250でしょうか?
ヘッドライト~タンクまでの一体式デザインは、後のヤマハFZ250フェーザーを思わせる…というのは冗談ですけど、当時はさぞかし先進的なデザインであったことでしょう。
60年代のヒーローが乗っていそうですねw
フロントサスがアールズフォークであることから、サイドカーにも良さそうですね!
アールズフォークというのは、フロントサスをスイングアーム式にしたもので、BMWも60年代に好んで使っていました。
こんなのが…コレはカブではなく、ヤマハ・メイトでした!
52年シボレーとフォルクスワーゲン・パサート…意外なほど大きさが変わらない様に見えるのが、何となく不思議ですね…。
フィアット126…コレ自体は珍しくは無いのですが…。
このエアダクト…やはり暑いキューバでは、熱的に苦しいのでしょう。カウンタックのソレを思い浮かべました。
クライスラー・ネオン…ダッジやプリマスではないので、アメリカ以外から来たものだと思います。
それにしても、わざわざこんな物持って来なくても…。
コチラはフォード・モンディオ…かつて私が、アニメ「うる星やつら」の「面堂邸のタコ」と名付けたソレですが…。
50年キャデラックでしょうか…やはりキャデラック…風格が違います!
56年キャデラック…コレは以前紹介したリアブレーキがディスクになっていたアレなんですが・・・よく見ると、何かCピラーの周辺が純正じゃ無い様です。
中まで見ませんでしたが、コレもストレッチなのでしょうか?
このドアロックが…確かにコレを押せなければ、ドアは開きませんよね…。
こんなのも有るんですが…他にあれだけ個性的な車があると、目立ちませんね…。
フォード・タウナス…50年代末のドイツフォードの車です。
2代目トヨタ・カローラ…こういう古い日本車は初めて見ました!
一見アメ車とソ連の車ばかりに見えるキューバですが、よく観察すると、結構色々と面白い車種が残っていますね…。
車好きの方なら、大いに楽しめる国だと私は思います。
コメント
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2018-01-10 19:39 m0p4r URL 編集
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MZってワールドGPで大活躍したメーカーの割に、市販車が地味でしたが、コレは何か走りの雰囲気を感じます。何となくレーサー的な何かがありますね。
2018-01-11 02:00 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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2018-01-11 21:38 belair58chevy URL 編集
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ドイツ車、日本車がなんか事務的で
おまけみたいですね。
ハバナの街並みとすばらしくマッチして
世界遺産といえます。
2018-01-11 23:08 corocoronjp URL 編集
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オリジナルに拘れるというのは、即ち余裕があるという事です。
ガソリンの供給量や部品の入手を考えたら、当時のエンジンに拘るのは現実的じゃないですからね。
ある意味、「キューバの現実に合わせて進化した車」と言えなくもありません。
2018-01-12 03:13 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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本当に芸術的ですよね・・・。
しかもココでは、テールフィンが付く前の車のほうが、余計に似合う気がします。
逆に59年辺りの派手なスタイルは、余りに合わない気がしています。
コレは政府が予算出してでも保護してほしいですね。
2018-01-12 03:15 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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アクセルを捻るとエンジンが数ミリ震えてなんだこりゃ、と思ったのを覚えています。
当時の日本ではまず売れなかったでしょうが、今なら欲しがる人もそこそこ居るのでは無いかと思います。
2018-01-12 16:40 Monji URL 編集
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興味深く拝見致しました。共産圏時代の車が現役なのはすごいですね。まさに”自動車博物館”ですね。
ユーザーも大変だと思いますが、修理やさんも技術が要求されるでしょうね。
2018-01-12 19:35 tom URL 編集
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レッドバロンなんかでも取り扱ってたけどね。
確かドイツ統一後だったと思ったけど、当時は全く興味なかったな…。一頃MuZってなってるのは見たけどね。
少し位は売れたんだろうか?
2018-01-12 19:45 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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博物館も、しかも実際に動いているんですから、凄いですよね!
今やプジョーの新車も売られていますが、1千万オーバーです。とても一般人に手が届くモノじゃないですね。
この手は観光資源でもあるので、保護してほしいですね。
2018-01-12 19:47 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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興味深いのは当のプジョーもモーリスも同じイタリアのピニンファリーナによるデザインで、クラスは全く同じ1.6リッタークラスの全長4.5m級の4ドアセダン、発売時期もプジョーは1960年、モーリスオクスフォードは1958年とほとんど同期生なのが愉快です。
さてスバルヴィヴィオは元々ドミニカにある富士重工業(現スバル)の代理店がキューバ側と契約を結んで「外国人相手のレンタカー」用に一定量提供し、その個体が中古となって一般市場へ流れたものである筈です。
同国では自動車の輸入は革命のあった1960年より原則禁止され、例外としては政府用/外国人相手のレンタカー用/タクシー用/外国へ渡航経験があり外貨を一定以上稼いだスポーツ選手&医師、という方面へ輸入が認められていた模様です。
2018-01-12 21:12 真鍋清 URL 編集
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よく見たら、そうみたいですね!
しかし、プジョー404とオックスフォードがそんなに似ていたなんて、初めて気付きました!
それにしても、タダでさえ手間のかかるイギリス車が、よく生き延びたものです。実際にイギリス車は殆ど見ないので。
ヴィヴィオがレンタカー用ですか…確かにレンタカーに丁度良い大きさなのかも知れません。
所々、イレギュラーな日本車があるのも、そういう事情なんかも知れませんね。
今でも大量に残るモスクビッチやラーダなんかも、その少ない枠の車だったんでしょうか?
現地の人に車の話を聞こうにも、そこまで知識があって、しかも英語が分かる人が本当に居ないですね。
2018-01-13 12:13 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集