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キューバ2017 ハバナで見かけた色々な車

キューバ 旅行
01 /10 2018
キューバと言えば、他の世界では見られない様な古い車が使われていますが、改めて今回見かけた車を紹介しましょう。

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40年代のGMCと思えるこんな大型トラックが、実働していて、しかも、こんなにキレイに保てれているのには、改めて驚かされます。

この手のトラックは、殆どが業務用の為、一定期間が終わったら廃車になるのが普通で、北米でも博物館以外、殆ど残っていないことでしょう。

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55年シボレー…こんなのも実用車です。

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プジョー404…よく見たら結構こんなのも有りました。1960年発売なので、アメリカから禁輸になった後のものでしょう。

加筆:真鍋清さんより、コレはモーリス・オックスフォードじゃないか?という指摘を受けました。確かにサイドのライン…言われてみれば、そうなのかも知れません。

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シュコダ・オクタビアでしょうか?50年に発売されたチェコ・スロバキアの車です。

この辺りも、アメリカとの断交後に来たものだと予想されます。

共産圏の車は、自由化後、忌み嫌われて徹底的に破壊された為、この様なモノは、ヨーロッパでも見かけません。

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MZ ETZ250…何故かこのタイプは、写真の様に新品みたいにキレイな物を頻繁に見かけます。一台欲しいと思っていますw

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スバル・ヴィヴィオ…本当にこういうのは珍しいですね…。どういうルートで入ってきたのか、気になる所です。

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メルセデス・ベンツW120…何故かメルセデスは、この手が多いですね…ソレ以外は殆ど見かけないのですが…。

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1949年フォードでしょうか?本格的な戦後モデルとして、フェンダーの出っ張りを無くしたフラッシュサイドボディーで注目されましたが、正直、同世代のシボレーの方が上質感の有るデザインだと思います。

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ボンネットの中を覗いてみると…。

コレがそのエンジン…なんか物凄くボルトが多いですし、ヘッドにラジエーターホースが付いていることから、昔のサイドバルブエンジンなのでしょう。

少なくともOHV以降のエンジンでは、こういうラジエーターホースの取り回しは考えられないので…。

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ロシア語…本当に使えるモノは何でも使うという感じですね。

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56年ビュイック…北米でこの世代のアメ車というと、圧倒的にシボレーが多いのですが、キューバの特徴は、この世代のビュイックを結構頻繁に見かけることです。

反面、オールズモビルやポンティアックが少ない気がします。

このスタイルは、翌年殆どそのまま、シボレーに使われています。シボレーのデザインを、前年の上級車に似せる…コレが当時のマーケティングだったのです。

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58年シボレー…この年はヘッドライトが4灯になり、テールフィンが水平になると同時に、大型化していますが、この世代は、北米でも、ココでもあまり多く無いですね。

やはりシボレーというと、55-57年が人気なのは、ココでも同じです。

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55年シボレー…フォードに遅れること6年、ようやくシボレーもフラッシュサイドボディーになりました!

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57年シボレー…50年代のアメリカを代表する57年シボレーですが、何故かこのタイプは、ワゴンをよく見かける気がしました。

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ローバー200シリーズ…こんな耐久性の無い車、よく維持できるものですね…。前回も一回だけローバーを見かけましたが…。

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カオスなハバナの路地。

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トヨタ・ハイラックス…こういうのは珍しいですね…ナンバーの青色ストライプから、政府の車だと判ります。

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ビックリする位にキレイなモスクヴィッチ…ヨーロッパでは共産主義の負の遺産として忌み嫌われ、徹底的に破壊されたので、もしかしたら世界一キレイなモスクヴィッチかも・・・。

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凄いデザインのバイクです! MZ ES250でしょうか?

ヘッドライト~タンクまでの一体式デザインは、後のヤマハFZ250フェーザーを思わせる…というのは冗談ですけど、当時はさぞかし先進的なデザインであったことでしょう。

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60年代のヒーローが乗っていそうですねw

フロントサスがアールズフォークであることから、サイドカーにも良さそうですね!
アールズフォークというのは、フロントサスをスイングアーム式にしたもので、BMWも60年代に好んで使っていました。

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こんなのが…コレはカブではなく、ヤマハ・メイトでした!

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52年シボレーとフォルクスワーゲン・パサート…意外なほど大きさが変わらない様に見えるのが、何となく不思議ですね…。

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フィアット126…コレ自体は珍しくは無いのですが…。

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このエアダクト…やはり暑いキューバでは、熱的に苦しいのでしょう。カウンタックのソレを思い浮かべました。

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クライスラー・ネオン…ダッジやプリマスではないので、アメリカ以外から来たものだと思います。

それにしても、わざわざこんな物持って来なくても…。

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コチラはフォード・モンディオ…かつて私が、アニメ「うる星やつら」の「面堂邸のタコ」と名付けたソレですが…。

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50年キャデラックでしょうか…やはりキャデラック…風格が違います!

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56年キャデラック…コレは以前紹介したリアブレーキがディスクになっていたアレなんですが・・・よく見ると、何かCピラーの周辺が純正じゃ無い様です。

中まで見ませんでしたが、コレもストレッチなのでしょうか?

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このドアロックが…確かにコレを押せなければ、ドアは開きませんよね…。

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こんなのも有るんですが…他にあれだけ個性的な車があると、目立ちませんね…。

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フォード・タウナス…50年代末のドイツフォードの車です。

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2代目トヨタ・カローラ…こういう古い日本車は初めて見ました!

一見アメ車とソ連の車ばかりに見えるキューバですが、よく観察すると、結構色々と面白い車種が残っていますね…。

車好きの方なら、大いに楽しめる国だと私は思います。

コメント

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MZのES250というバイク、これは絶対に飽きることはないデザインですね。車もそうですけど自分が一番格好良い、最上だと思ったデザインのものを買っても、案外すぐ飽きてきますよね。(私だけかな?)

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> m0p4rさん
MZってワールドGPで大活躍したメーカーの割に、市販車が地味でしたが、コレは何か走りの雰囲気を感じます。何となくレーサー的な何かがありますね。

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キューバを走っているアメリカ車はオリジナル派の私が見たら気絶しそうになりますが(笑)、これだけ徹底的に使い倒されているのであれば「まぁ、これはこれでいいのかも・・・」って思ってしまいます。

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古いアメ車がこれほど芸術的とは・・・
ドイツ車、日本車がなんか事務的で
おまけみたいですね。

ハバナの街並みとすばらしくマッチして
世界遺産といえます。

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> belair58chevyさん
オリジナルに拘れるというのは、即ち余裕があるという事です。
ガソリンの供給量や部品の入手を考えたら、当時のエンジンに拘るのは現実的じゃないですからね。
ある意味、「キューバの現実に合わせて進化した車」と言えなくもありません。

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> corocoronjpさん
本当に芸術的ですよね・・・。
しかもココでは、テールフィンが付く前の車のほうが、余計に似合う気がします。

逆に59年辺りの派手なスタイルは、余りに合わない気がしています。
コレは政府が予算出してでも保護してほしいですね。

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MZのETZは30年近く前にRide onという書店売りのビデオで試乗してるのを見た記憶があります。
アクセルを捻るとエンジンが数ミリ震えてなんだこりゃ、と思ったのを覚えています。
当時の日本ではまず売れなかったでしょうが、今なら欲しがる人もそこそこ居るのでは無いかと思います。

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こんにちは
興味深く拝見致しました。共産圏時代の車が現役なのはすごいですね。まさに”自動車博物館”ですね。

ユーザーも大変だと思いますが、修理やさんも技術が要求されるでしょうね。

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> Monjiさん
レッドバロンなんかでも取り扱ってたけどね。
確かドイツ統一後だったと思ったけど、当時は全く興味なかったな…。一頃MuZってなってるのは見たけどね。

少し位は売れたんだろうか?

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> tomさん
博物館も、しかも実際に動いているんですから、凄いですよね!
今やプジョーの新車も売られていますが、1千万オーバーです。とても一般人に手が届くモノじゃないですね。

この手は観光資源でもあるので、保護してほしいですね。

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上から三枚目の「プジョー404」は確かにプジョー用のフロントマスクを付けてはおりますが、ボディサイドのプレス、ほぼ平面に近いプジョーに対して微妙に上方に上がったテールフィンによって英国車「モーリス・オクスフォード」であると判明できます。
興味深いのは当のプジョーもモーリスも同じイタリアのピニンファリーナによるデザインで、クラスは全く同じ1.6リッタークラスの全長4.5m級の4ドアセダン、発売時期もプジョーは1960年、モーリスオクスフォードは1958年とほとんど同期生なのが愉快です。
さてスバルヴィヴィオは元々ドミニカにある富士重工業(現スバル)の代理店がキューバ側と契約を結んで「外国人相手のレンタカー」用に一定量提供し、その個体が中古となって一般市場へ流れたものである筈です。
同国では自動車の輸入は革命のあった1960年より原則禁止され、例外としては政府用/外国人相手のレンタカー用/タクシー用/外国へ渡航経験があり外貨を一定以上稼いだスポーツ選手&医師、という方面へ輸入が認められていた模様です。

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> 真鍋清さん
よく見たら、そうみたいですね!
しかし、プジョー404とオックスフォードがそんなに似ていたなんて、初めて気付きました!

それにしても、タダでさえ手間のかかるイギリス車が、よく生き延びたものです。実際にイギリス車は殆ど見ないので。

ヴィヴィオがレンタカー用ですか…確かにレンタカーに丁度良い大きさなのかも知れません。

所々、イレギュラーな日本車があるのも、そういう事情なんかも知れませんね。

今でも大量に残るモスクビッチやラーダなんかも、その少ない枠の車だったんでしょうか?

現地の人に車の話を聞こうにも、そこまで知識があって、しかも英語が分かる人が本当に居ないですね。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。