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巣から落ちた鳥の雛

カナダ情勢
06 /29 2020
巣から落ちた雛

少し古い写真を探していたら、こんなのを見付けました。

巣から落ちた鳥の雛です。
巣から落ちる…というのは、もうすぐ飛べる様になる時期の雛に起こることが多いのです。

しかし、親鳥には雛を巣に戻す手立ては有りません。
上の方で母鳥が飛び方を教えているのが見えるのですが、上手く行きません。

こういうのを見掛けた時、一番いけないのが、自分の家に連れて行くことです。
日本では、こういう場合は放置する様に!と言っている様ですが、ソレも問題が多いのです。

特にカナダでは、住宅地にもスカンク、コヨーテ、アライグマといった動物が来ますし、当然カラスの餌食にだってなります。

この様な場合、母鳥に見える様に、安全な場所に移動する…コレがポイントです。
この時は、草をたくさん入れた靴箱に入れ、母鳥に見える様にユックリと倉庫の屋根のひさしの影に移動しました。

その後は母鳥が餌を運んでいた様で、数日後には靴箱は空になっていました。
敵に襲われた場合は、箱が落ちるなり、羽根が散乱したりしますが、そういう後も無く、正に立つ鳥跡を濁さず…という感じでした。

本当に小さかったですし、改めて見ると、まだ子供に見えますね…。

フェラーリ・テスタロッサ

ヨーロッパ車
06 /26 2020
フェラーリ・テスタロッサ 前

フェラーリ・テスタロッサ

フェラーリ・テスタロッサは、70年代後半のスーパーカーブームの頃、カウンタックと人気を二分した512BBの後継車として1984年に登場しました。

4.9リッターの180度V12気筒エンジンからは380馬力という当時としては驚異的な高出力を誇り、やっと排ガス規制をモノにした…という時代だけに、その高性能ぶりは、その価格と相まって、正に他を圧倒する存在でした。

因みに同時代、コルベットが5.7リッターV8で205馬力でした。

特に最大のライバルのランボルギーニは、相変わらず旧態依然としたカウンタックであったことからも、正に一人勝ちという印象で、バブル時代と重なったこともあり、日本でも結構見掛けたものです。

70年代にオイルショックと排ガス規制で停滞したスーパーカーの市場に於いて、久々の意欲的なニューモデルであったことも、一層その存在感を引き立てることになったのです。

今改めて見ると、このスタイル、素晴らしいですね…。とても36年前の車には見えませんし、知らない人が見れば、現行モデルに見えても不思議ではありません。

フェラーリ・テスタロッサ リア

リトラクタブルヘッドライトも、実にいい雰囲気ですし、サイドのエアダクト、そしてスパッと切り落としたリアビューといい、全ての流れに一貫性があり、全く無駄なラインというものが存在しません。

トヨタ・MR2

日本初のミッドシップカー、トヨタMR2をテレビ神奈川の「新車情報」で取り上げた時、三本和彦先生がMR2のサイドのエアダクトを「簡易公衆トイレの換気口」と酷評していますが、その時比較に出したのが、このテスタロッサのサイドだったのです。

現在、バンクーバーでは非常によくフェラーリを始めとしたスーパーカーを見掛けますが、現在のフェラーリですらデザインに関してはコレの足元にも及びませんし、現在他社も含めてコレより美しいと思えるスーパーカーは全く存在しません。

そんな世界有数の裕福な街バンクーバーですが、見かけるスーパーカーと言えば現行モデルだけです。

そして旧型のスーパーカーとなると、コレどころか、空冷ポルシェ911ですら全く見掛けません。

バンクーバーの富裕層は、こういう古い車を省みることは無く、興味があるのは現行モデルだけ、ポルシェならカイエンしか売れない…みたいな世界なのです。

バブル時代を知る私から見ると、90年代のバンクーバーでこの手の車を目にすることは、殆ど有りませんでした。日本の方が遥かに目にしたものです。

本来ソレが普通の姿なのでしょうし、逆に今のバンクーバーの状況、そしてバブルの頃の日本の状況こそが異常だというのが正しいと思います。

元々非常に高価な車ですし、タイミングベルトの交換は、エンジンを降ろしての作業になるので、維持費も馬鹿になりません。

バンクーバーの富裕層にとってのスーパーカーは、高いから買う、車のことはよく知らない、飽きれば売る…と正にこんな感じで、こういうクラシックを趣味にする様になるには、もう少し時間がかかるかも知れません。

80年代後半のバブル時代に日本では、家の所有が夢のような話になったことから、せめて好きな車を…という具合に車だけ高級車…という人が増えた時代でした。ポルシェ911に乗って、家は4畳半のアパートみたいに…。

昔、こち亀でソレを皮肉ったエピソードがありました。
家を売って全財産叩いて夢のフェラーリを購入し、一家四人がフェラーリの中に住む…とうう話しでしたが、そのフェラーリも、この時代を象徴するテスタロッサでした。

いくらバブルの時代に頻繁に見掛けたとは言え、フェラーリ全体の価格自体も高騰しており、現在に比べて金銭的に余裕が有ったと言える当時でも、とても一般人に手の届くモノではありませんでした。

ソレ故に、こち亀のそのエピソードは、多くの人に印象に残っていると思いますし、そして、テスタロッサもあの時代を象徴する車の頂点という印象があります。

因みに写真のこの方は、オーナーではなく、車屋の人です。

オリンパス、カメラなど映像事業を分社化。投資会社に譲渡へ

写真・カメラ
06 /25 2020
オリンパスOM-D E-M5mark3

オリンパス(株)と日本産業パートナーズ(株)(以下「JIP」)は、オリンパスの映像事業を新会社として分社化し、JIPのファンドへ譲渡する意向確認書を締結したと発表した。 宮崎あおいさんがオリンパスのCMキャラクターを務めていた オリンパスの映像事業は、1936年にレンズ「ズイコー」を搭載した写真機の製造販売を始めてから長い歴史を持つが、近年ではスマホの台頭などで市場が急激に縮小し、直近まで3期連続で営業赤字となっていた。

このような状況のもと、オリンパスは、「よりコンパクトで筋肉質且つ機動的な組織構造とすべく映像事業を分社化し、JIPのもとで事業を展開することが、映像事業の自律的かつ持続的な成長を実現する」と判断したと説明している。

新会社ではOM-DやPEN、ZUIKOなどをはじめとしたブランドを継承。国内事業だけでなく海外の事業も対象となり、研究開発・製造体制も維持するという。

「ユーザーにとってより良い製品/サービスを提供するとともに、事業に携わる社員におっても働き甲斐のある会社とすることを通じて、事業の持続的な成長を実現する」とオリンパスでは説明している。

今後、オリンパスでは契約のクロージングに向け、映像事業において構造改革を実施し、黒字化が見込める事業構造とした上で映像事業を分社化する予定。構造改革費用は現在精査中という。 その上でJIPとの最終契約を9月30日までに締結し、2020年12月31日までに譲渡取引の完了を目指す。



こんなニュースが流れると、今まで以上にセールスに悪影響がありそうですね。

私は去年の12月にオリンパスE-M5マーク3を購入しましたが、その出来は残念ながら散々なものでした。
マトモにピントが合わない、多機能ながらまるで洗練されていない操作性、知らないうちに勝手に設定が変わって戸惑う…要するに欠陥品な訳です。

幾らネット上でファンが擁護しようが、出来が悪いのは事実で、結局はそれをどうすることも出来なかったメーカーの無力故仕方ないのでしょう。

オリンピックに向けて各社力を入れている中、オリンパスが3年ぶりに投入したE-M1マーク3は、マイナーチェンジ程度で完全に不戦敗状態です。マーク2.2位の感じですね。

E-M5マーク3は、まるでモックの様に軽々しく安っぽいプラスチック製ボディー…販売店で隣にある下級機のE-M10マーク3よりも安っぽく見えて、更に隣に旧型ながら上級機のE-M1マーク2がより安い価格で並んでいる…こんな辺りからして、まるで計画性も何も無い、要するに営業部門が無能なのは目に見えています。

例えばマイクロフォーサーズと言えば、旅行時にそのコンパクトさはやはり魅力ですし、望遠レンズがコンパクトに収まるのも、他には無いメリットです。

更には、コンパクトさ故に自撮りで使いやすい、レストラン等でさり気なく持ち出せる…そういうアプローチで販売していたでしょうか?

今の時代、1億総カメラマンで、しかもそのメインの利用がSNSへの投稿なんです。そういう顧客に最適なシステムにも関わらず、少しでもアピールしていたでしょうか?

精々PLシリーズでお洒落なスタイル…程度です。

5軸手ブレ補正?ダストリダクション?テレセントリック性???…なんて言った所で、あまりメカに詳しく無い人には大した魅力にならないんです。

結局は従来の中高年の顧客をターゲットに、他社との泥仕合に興じているウチに、一度は掴みかけた顧客を軒並みソニーとキヤノンに奪い取られただけの話で、市場のせいでも何でも無いんです!

本来なら、キヤノンやソニーには無い良さをアピールすべきところ、無い技術と低い知名度引っさげてモロに正面から4つに組んでしまったんですから!

まあ、旧来の無能な経営陣から切り離されることで今後どうなるか・・・誰にも予測は出来ませんが、今回のこの件、原因は「カメラ市場の急激な縮小」でも「スマホの台頭」でも何でも無く、「ジジイのジジイによるジジイのための経営」が破綻を迎えただけなのです。

しかし、ここまで早くこのニュースを聞くとは…つくづく社長も口が軽いですね…。只でさえ売上で苦しんでいるところ、撤退もあり得る様な事を去年の時点で公にしてしまったんですから、余計に買い控えムードになったのですから。

まあ、結局この人達は何処まで行っても「コロナウィルス」と「スマホ」のせいだとしか思わないんでしょうけど。

4k動画の話し…4K動画から静止画を切り取る

写真・カメラ
06 /21 2020
フルHD 4K 8k比較

近年、動画の世界で「4K動画」という言葉を頻繁に耳にする様になりました。
そして最近発売される一眼レフやミラーレス機でも、4K動画を謳っている機種が増えました。

さて、この4K動画とは一体何なのでしょうか?

現在一般的な形式がフルハイビジョン(FHD,フルHD)と呼ばれるモノで1920×1080であったのに対して、4Kは3840×2160と、4倍の面積になっているのです。

従来のフルハイビジョンでさえ、女優の多くからアラが見える…と決して評判が良くない…要するに解像度が高すぎるのに、何故更に解像度の高い4Kが必要なのでしょうか?

それどころか、最近はその上の8k(4Kの4倍)まで登場しています。来る東京オリンピックは、8Kの実用第一号ともいわれています。

何故にそこまで動画の画質を追求するのか、今のテレビだって十分以上なのに、イマイチ理解できない面がありますよね?

その最大の理由は、カメラ業界の長年の夢であった「動画の一部から静止画を切り出す」ことなのです。
連続して撮影された動画の中から決定的な瞬間を切り出せたら…コレこそがカメラにとっての長年の夢なのです!

今まででも動画の一部を切り出して静止画にするということは出来ましたが、画像が荒く、ネットでの使用ですら荒いのはひと目で分かる程でした。

実際に画素数で見ていくと、フルハイビジョンが207万画素…流石にコレは物足りないですが、4Kだと、829万画素になるのです!

コレなら一昔前の一眼レフに遜色ないレベルです。

そして8kだと、3300万画素と、非常に高画質な静止画を切り出すことが可能になる…という訳なのです。

現在、多くのメーカーがフルサイズに主軸を移しつつあるのは、この8kを実現するためという布石でもあるのです。

私のカメラ、オリンパスE-M5マーク3も、この4K動画対応となっていますが、それでカナダ雁の雛のケンカのシーンを動画で撮影し、静止画に切り出してみました。

4K動画から切り出し1

4K動画から切り出し2

4K動画から切り出し3

4K動画から切り出し4

4K動画から切り出し5

4K動画から切り出し6

こうやって幾つか切り出して見た中で、一番好きな奴を選べば良い…という訳です。

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そして私はこのコマを選び、通常の写真のサイズにクロップしました。コレなら十分に実用レベルですよね?

親は見てるだけかよ…ってのは置いておいて…。

adobe premior proで4k photo切り出し

静止画の切り出し作業は、Adobe Premiere Pro CC2017を使っています。

①のスライダーで画面を選択し、②のカメラのアイコンをクリックすることで、その選択した画面を静止画として保存することが出来ます。

一般のスチルカメラは、連写したとしても、高級機でも精々秒間10数コマなのに対して、動画なら最低でも30コマと遥かに高速で撮影できることから、より決定的瞬間をモノにするチャンスが増えるのです。

1980年代にビデオカメラが普及し始めた当時から、何れ動画と静止画が同時に撮れる様になる…という事が将来の夢として語られていましたが、4Kによってソレが実用レベルになり、8kによって一眼レフに遜色しない高画質へと、ようやくソレが実現しつつあるのです。

バンクーバーの野生動物5

カナダ情勢
06 /20 2020
カナダ雁の大移動

カナダ雁の集団も、子供が大きくなるにつれ、より長距離の移動を行う様になります。

カナダ雁の道路横断

こうしてバンクーバーの渋滞が始まるのです・・・というのは冗談にしても、車とまで共存しているのには驚きます。

片側3車線の道路ですが、最初に外側車線の外側1/3辺りを大人2匹が進行方向に歩き始めます。ソレを見たその車線の運転手は徐行を始め、やがて停止します。そして次の車線でも同じことを…という感じでトータル6車線を止めてしまうんですから、恐れ入ります!

カナダ雁の道路横断2

その直後を、「待ってよ!」って具合に、若い一家もあとに続きます。

ただあの場所に行くなら、もっと安全なコースが有るのですが、やはりこの道路横断は、人間社会で生きていく上での必要な知識の伝授でもあるのでしょう。

カナダ雁の雛

もうすっかり子育ては一段落したと思っていたのですが、また新たな雛が生まれていたのです。

本来なら渡り鳥なので、もう子育ては一段落し、これから本格的に飛行の練習に入る時期なのですが、渡りを行わないバンクーバーでは、こんな遅い時期にも雛が誕生するのです。

残念ながら、最初5匹居たのが、4匹になってしまいました。

成長したカナダ雁の雛

かつての雛は、もうココまで成長しました!
まだ飛べない様ですが、立派な羽根になりました!

カナダ雁の雛

コチラは新しく生まれた雛…なんか相撲取りみたいですね!

カナダ雁怒る!

大人のカナダ雁のこの顔を見たら注意!コレは敵を威嚇している顔なのです。
敵って言っても、散歩中の犬なんですけど、結構散歩中の犬と喧嘩になったりするのです。

カナダ雁…一時停止!

集団でアレだけ盛大な交通違反を行うのですが、コチラは…ちゃんと停止して安全確認していますね!

カナダ雁の大家族

一月半前にこんな感じだったんですから、本当に驚きます。

鴨の雛

鴨の雛も順調に増えています。

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何かココで見かける鳥って物凄く太っている気がするんですけど…。

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木の茂みの中からカリカリカリカリ…という音が聞こえて来ました。何だろう?と思って覗き込んでみたら…コレが正体でした!

リス

頻繁に餌付けをされている様で、余り人を怖がらないどころか、人に寄ってきます。
そのせいか随分と太ってますよね…。

アライグマ

コイツもふてぶてしく健在です。コレは14mm(フルサイズ換算の28mm)の広角で撮影しています。要するに、本当にレンズの真ん前に居るんです。またか・・・って感じでポーズを取ってくれました!

カナダ雁の集団

コチラもカバンを開けて何かを取り出そうとすると、こうやって寄ってくるんです。コレも誰かが毎日餌付けをしているからなのです。

野生動物が人間の食べ物の味を覚えることが、結局人間とのトラブルを生むという初歩的なことを理解できないバカがバンクーバーには増えているのです。

今年は春先に人が殆ど居なかったせいか、例年になくカナダ雁や鴨の増加が著しくなっています。まあ、飛べる様になれば移動するのでしょうけど…。

しかし、普通の望遠ズームで撮れる範囲にこんなに色々居るというのは、やはり面白いものですね!
日本だと、本当に普通の鴨ですら、超望遠が必要になりますから。






キューバ2020 ハバナ〜バラデロへタクシーで移動

キューバ 旅行
06 /16 2020
ハバナ〜バラデロ

久々にキューバ旅行の続きです。
ハバナへの滞在後は、再びバラデロに戻りました。

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準備を済ませて朝日の光の眩しい宿の屋上に行きました。今度は何時ココに来れるのでしょうか?

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すると…あの猫がやってきました!次もまた会えるかな…?

朝8時、時間通りにタクシーが到着しました。そのタクシーとはコレ…。

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この前のフィアットとは違い、古いアメ車でした! 53年辺りのポンティアックでしょうか?元々はストレート8エンジンが載っていた様です。

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インパネは、正に昔のジュークボックスといった趣きです!
当然エンジンは、何かのディーゼルに載せ替えてあります。

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フロントシートは、こんな感じ…。

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トランクも5人分積める大きさがあります。後の平坦化したアメ車のトランクは、決定的に高さが不足しているのと比べ、寧ろこの年式の方が実用的なのかも知れません。

街のアチコチから予約客を拾い、高速道路にのります。
すると、上下左右に振られる様な振動が…コレは間違いなくプロペラシャフトのベアリングです。

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途中で鹿が道路を横切りました。運転手はソレを追って車を停車させました!

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海辺ながら、殺伐とした雰囲気の場所です。

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この様にゴロゴロした石や岩は、サンゴの残骸です。

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小規模ながら石油の採掘が行われています。

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所々に小さな集落があります。何処も道がシッカリしているのが印象的です。

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ドライブインに入りました。売っているモノは、何処も同じの共産党系です。

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しかし、この時は本当に何も無かったですね…。
ドライブインでハバナクラブ???

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車が凄まじく揺れる上に、ガラスが平坦でなく歪みが酷いので、とてもキレイな写真は撮れません。
元々ガラスの歪みは、クラシックカーでは有り勝ちがコトですが、更にキューバでは、取り敢えず使えるものを何でも使用するので余計に…。

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この区間の景色は、大体こんな感じの場所が多く、ある意味殺風景です。

私が初めてキューバに来た時、まだ明るい時間だったので、飛行機からキューバの全体像が見えました。
その印象では、熱帯の島というよりは、寧ろサバンナの草原といったイメージが強く、ソレも今まで私が余りキューバで動き回らなかった理由でした。

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休憩や寄り道、他の予約客を迎えに行く等で、トータル2.5時間で前回宿泊した宿のあるバラデロの一つ手前、サンタマルタに到着しました。

25cucで宿から宿まで送り届けてくれるんですから、手頃で良いですね!

あとはチェックインを済ませて、前回返すのを忘れたキーを返却し、宿泊料に含まれている自転車をレンタルして昼食、そして海に足を伸ばしました。


あらいぐまラスカル…アライグマの話し

カナダ情勢
06 /13 2020
あらいぐまラスカル

あらいぐまラスカル…アライグマの話し


あらいぐまラスカルは、1977年に放映された世界名作劇場の作品です。

作者スターリング・ノースの自叙伝が原作で、背景は20世紀初頭のウィスコンシン州の田舎街、彼が少年時代に母親を失ったアライグマの赤ちゃんを保護して育てた話しです。

最初は可愛かったラスカルも、大きくなるにつれて悪戯が酷くなり、檻に入れて飼うことになりますが、最終的にはスターリングの母の死去、そして父のビジネスの失敗から、スターリングは都市ミルウォーキーに引っ越すことになり、ラスカルは遠い山の中に放す所で物語は終わります。

この物語の影響で、日本でもアライグマがペットとして大人気となり、ソレが後に野生化し、今は日本の生態系に於ける深刻な脅威となっているのは有名な話しです。

当時の日本人は、そこまで理解力が無かったのでしょうか?

この物語を見れば、カワイイだけじゃない、悪戯が酷くて近隣とトラブルを起こす所もシッカリと描写されているのです。

動物との共存の難しさこそが、この物語の主題であった筈なのですが…。

アライグマ

コレが実際のアライグマですが、アニメと全然違うじゃないですか!
この可愛らしい?表情も、カナダ雁の家族の様子を伺っているんです!

幾ら子供が欲しがったとしても、決定権は親にあります。
先ず実物を見て、外見からしてコレだけ違うのに、飼おうと思いますか???

その親がアライグマを子供に買い与えたとなると、余りに無知か、理解力がなかったのか…という事になります。

尚、この物語内では触れられていませんが、後にスターリングは小児麻痺に苦しむことになります。

日本では余り知られていませんが、アライグマには悪い「アライグマ回虫」という細菌を持ち、脳に障害が起こることで知られていますが、もしかしたら、この影響だったのでは?とも思えてしまいます。

カナダの公園でもこのアライグマは大人気です。確かに仕草が面白いし、表情豊かでチャーミングなのですが、同時に鴨やカナダ雁の雛の天敵でもありますし、その行動から、家には絶対に来てほしく無い動物の筆頭でもあるのです。

実は私の住んでいる所では結構見かけるのですが、果物の木に登って、熟れた果物だけ選んで食べたり、虫を取る為に芝生をグチャグチャに掘り返したり、糞害等、決して嬉しい存在ではないのです。

魚を捕まえたアライグマ

更に厄介なのは、かなり遠くに連れて行っても、元の場所に戻ってくる習性がある事です。戻って来られない様にするには、川や海の「反対側」に連れて行かないとダメだと言われています。

例えばバンクーバーに居る個体なら、橋を渡ったノースバンクーバーなり、リッチモンドなりに連れて行かないとダメだと言われています。

ですので、スターリングがカヌーで川を上って行って放したというのは、理に適った事だったのでしょう。

何れにしても、このアニメ一作品が日本の生態系に与えた影響は極めて大きいものでしたが、やはりその背景には、「日本人の理解力の無さ」というもっと大きな問題が有ったと言わざるを得ませんし、アライグマ自身には罪は有りません。

カナダ2020 バンクーバーの野生動物4

カナダ情勢
06 /12 2020
鴨の軍団

カナダ雁の雛も本当に大きくなったものです!
「カナダ雁の軍団」といった雰囲気になってきました。

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結構気性が荒い事で知られるカナダ雁ですが、ココではそうでもないのです。
茶色い毛の下には、白黒の模様が透けて見えています!

カナダ雁の子供

まだ産毛は残っているものの、その下には、立派な羽毛が生え揃いつつあります。

鴨の子供

この春生まれた鴨の雛も、早い家庭は既にココまで成長しています。

鴨の赤ちゃん

こうやって、まだまだ小さい雛の姿も頻繁に見掛けます。

鴨の赤ちゃん

もう暫く、こんな愛らしい姿を楽しませてくれることでしょう・・・。

ところで、鴨の赤ちゃんで不思議なのが、ココには色んな種類の鴨が居るのですが、赤ちゃんは皆同じに見えるんですよね…。

鴨

コチラは鴨のお父さん…最近、こんな姿をよく見かける様になりました。

ラズベリーを見るアライグマ

アライグマが嬉しそうな顔して見ているのは、好物のラズベリーです。
贅沢にも熟れた果物しか食べないので、この時は何も食べずにそのまま通り過ぎて行きました。

アライグマ

岩の間に顔を突っ込んで何かやっています。

魚を捕まえたアライグマ

顔を出すと、何かを食べている様です。

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拡大してみると…ナマズか何かを捕まえたみたいです!

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魚を食べ終わると、この様に水の中を歩いて、日向ぼっこ中の鴨の集団を軒並み追い払いました!!

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やっぱりこんな姿は、熊みたいですよね・・・。

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公園で見る分にはカワイイけど、家には来て欲しくない動物の典型なのです。
因みにコイツ、以前子供が居る鴨の集団に近づこうとした時、私が思わず蹴飛ばして追い払ったことがあります。

リス

相変わらずこんなのも…誰かが餌付けしているのです。
因みに野生動物に対する餌付けは禁止なのですが、今のバンクーバーの人間は、そんな事お構いなしなのです。

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木陰には、野鳥も結構沢山飛び回っています。

キツツキの雛

キツツキの雛もこんな風に…。

 ツバメの雛

ツバメも子育てをしています。

サギ

バードウォッチングといえば、こんなのも居ます。
サギですが、ユッタリと水の中を歩きながら、時々ストン!と頭を水中に落とします。

魚を捕まえたサギ

すると、こんなのが…コレはかなり大物です!
ほんの一瞬の出来事で、頭が元の位置に戻る頃には、魚は何処にも見えなくなります。

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この近所に、サギが集団で巣作りをしている場所があるのです。

鴨の軍団2

帰りに再び見掛けたカナダ雁の軍団…。

カナダ雁の雛 

誰かが餌付けをしているので、カバンから何かを取り出そうとすると、こうやって寄ってくるのです!
14mm広角レンズ(フルサイズの28mm相当)でこの大きさというのは、つまり至近距離で撮っているのです。

元々渡り鳥であるカナダ雁ですが、バンクーバーは気候が温暖な為に渡りを行わないと言われています。
こういう不法の餌やりもソレを助長しているのではないのか?と疑いたくなってしまいます。

武漢テドロスウィルスの影響で、静まり返っていた公園も、近頃は人で賑わう様になってきました。にも関わらず、相変わらずこうやって様々な動物に接する事ができるのは良いですね!

夏用バイクジャケットの話し…続編

Motorcycle
06 /08 2020
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この前帰国した時、真冬にも関わらず、夏用バイクジャケットを購入してきました。

前回の記事>>

最近、遅ればせながらバイクの保険に加入して、路上に復帰させ、ようやく着る機会を得ました。

コレ…物凄く良いじゃないですか!
ナイロン生地ながら、袖と脇の下にベンチレーションがあるお陰で、全く暑さを感じませんし、その開いた状態でもバタつきは発生しません。

現在のバンクーバーは、昼間は20度を超えて暑くなるものの、日が沈むと急激に肌寒くなりますが、そういう時も、ベンチレーションを全て閉めて、襟元と袖口を締めれば、全く風が入って来ず、肌寒さを感じません。

ソレで寒く感じるのなら、インナーを取り付けることも可能です。

しかもコンパクトに畳んでトップケースに仕舞うことも出来ますし、正直今の気温なら、晴れた日中でも、ベンチレーションを開けていれば、降車時も全く暑くありません。

コチラで売っているタイプと言えば、相変わらず鎧の様なメッシュタイプばかりですし、しかも300ドルは当たり前と大変に高価です。
コレはアメリカで見た時も同じでした。

最早コチラではバイクは金持ちの道楽といった意味合いが強く、故に如何に新製品のバイクを乗っているか?そしてウェアに如何に金かけるか?を競い合う世界なのです。

80年代のバイクブームをリアルタイムで知る私としては、そんなのは滑稽でしかありませんし、興味の対象外です。

やはり日本には、手頃な値段で良い物がありますね!

そして、コレをわざわざ倉庫から出してきてくれた店員さんにも感謝したいですね!

OKギフトショップ閉店!

カナダ情勢
06 /04 2020
OKギフトショップ閉店

OKギフトショップ閉店!


今日、あのOKギフトショップの前を通りかかったところ、営業している様には見えませんでした。
まあ、全く外国人観光客が来ない昨今、臨時休業は仕方ない…と思いながら検索してみたところ、この度、カナダの全てのOKギフトショップの営業を終了した…という話しでした。

OKギフトショップというのは、ご存知、故・大橋巨泉が展開していた土産物店で、その第一号店は他でもないバンクーバー店だったのです。

1970年代初頭、バンクーバーでビジネスを始めようとした大橋巨泉ですが、当初日本食レストランも候補に上がっていたそうです。ところが、現地に詳しい方から「既にバンクーバーには3軒も日本食レストランが有るから、他のことにした方が良い!」というアドバイスを受け、「日本人が日本語で買い物できる土産物店」としてOKギフトショップがスタートしたのです。

最初の頃は、ずっと赤字続きであったそうですが、日本人の海外旅行が増えるに従い、業績も向上しました。

ところが、カナダの観光業というのは、夏に比べて冬の売上が極端に落ちるという性格が有り、その事から、南半球のオーストラリアやニュージーランドにも出店したのです。

反面、一貫してアメリカに出店しなかったのは、銃社会による危険性が理由だったのです。まあ、恐らく医療保険の問題も有ったと思いますけど…。

そして業績が安定したこともあり、90年代に「セミリタイア宣言」をして、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本のいい季節を渡り歩く生活に入り、ブラウン管から遠ざかりました。

彼は、ココで一つの間違いを犯しているのです!

幾ら知名度が高い芸能人とは言え、テレビに出なくなれば、速攻で忘れ去れれるということを認識していなかったのではないでしょうか?

そして、若い世代からは全く知名度が無い…というのも、タレントショップとしては問題でした。

かつてはバンクーバーでも高級店が連なるアルバーニーストリートに有った店舗も、随分と前に「こんな所に観光客来るの?」と思うような場所に移転し、しかも大幅に床面積も縮小していました。

そしてもう一つの問題が、日本人が「海外旅行慣れ」をしたことでしょう。
20年位前まで、海外に行くと、日本人のツアーガイドが旗を振りながら大声でガイドしながら歩き、その後を大勢の観光客をカルガモの様に連れて歩く様を、よく見掛けたものです。

そういうグループツアーには、必ずこのOKギフトショップは組み込まれていたのです。

ところが今日、バンクーバーでもそういう姿を見たことがありません。日本人も、英語が喋れなくても、スマホで検索しながら、自分でショッピングして歩く様になったのです。

それは、日本人が貧しくなったこととも無関係ではないと言えるでしょう。
過去30年間、殆ど物価や変わらず、寧ろ収入が減っている日本人に対し、カナダの物価は大幅に値上がりした事から、昔感じた様な割安感が無くなり、何も考えずにOKギフトで…と言う人が減ったのです。

更には以前に比べて「土産物文化」が廃れた…という面もあるでしょうし、チェックイン荷物の重量制限の強化も、大きく影響したそうです。

1.大橋巨泉の知名度低下
2.立地条件
3.日本人観光客の行動様式の変化
4.チェックイン重量制限の強化

この4項目によって売上が落ちている所に、今回の「武漢テドロスウィルス騒動」で観光客が皆無…ということから、残念ながらカナダの3拠点、バンクーバー、バンフ、ナイアガラの3店舗全てが閉店ということになってしまいました。

取り敢えず、ニュージーランドやオーストラリアはまだ営業している様ですが、現在の総支配人である奥さんも既に高齢化していることから、閉鎖もそう遠くないことの様に思います。

長年有った店ですし、かつては私もお世話になったことの有る店なので、近年利用することは無かったとは言え、やはり残念ですね…。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。