クライスラー、米・カナダの政府融資76億ドルを6年前倒しで完済
ニュースロイター 5月25日(水)12時13分配信
[スターリングハイツ(米ミシガン州) 24日 ロイター] 伊自動車大手フィアット<FIA.MI>傘下で再建中の米クライスラー・グループは24日、経営破綻した2009年に米国とカナダ政府から受けた融資76億ドルをすべて返済した。内訳は米政府に59億ドル、カナダ政府および同国オンタリオ州政府に17億ドル。クライスラーによると、当初の計画を6年以上前倒しして政府融資を完済した。
英国を訪問中のオバマ大統領は24日、クライスラーの政府融資返済について「重要な節目だ」と語り、米国の自動車業界が回復している兆しとの見方を示した。
クライスラーは今回の返済にあたり、対政府債務をより利払い負担の少ない金融機関からの債務に切り替えた。借り換えによって帳簿上の債務の額は変わらないが、クライスラーの試算では、利払い費用は年間3億5000万ドル少なくなる見通し。2010年の対政府債務の利払い費用は12億ドルを超えていた。
ただ、クライスラーによる政府融資の完済で、同社への政府の関与が完全になくなったわけではない。米財務省は引き続きクライスラーの普通株6.6%を保有、カナダ政府は1.7%を保有している。
今から30年ほど前、経営危機にあったクライスラーが政府に求めた援助額は、当初10億ドルでした。当時は大変に大きな金額と思われたのですが、今回は76億ドル・・・・・1ドル=82円で計算しても、6232億円という途轍もない金額になります。
そんな大金を完全返済・・・・・・一体クライスラーの何処にそんな金があったのでしょうか・・・・・?今街を見渡して思うのは、とにかくクライスラーの新型車(現行モデル)を見かけないということです。
オマケに30年前と違い、今回は画期的なニューモデルも有りませんでした。
返済自体は喜ばしいことなのですが・・・・・。