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キューバ2017 ハバナで見かけた変な車たち

キューバ 旅行
12 /31 2017
かつてアメリカと極めて深い関係にあったキューバですが、1959年のキューバ革命以降、アメリカとの関係は急速に悪化し、60年には国交断行となっています。

故に、それ以前に輸入されたアメリカ車が今でも沢山残っているのですが、貴重な車を有効に使う為に、本来とはまた違った姿に改造された物も少なくありません。

今回は、そんな車たちを追ってみましょう。

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先ずは比較的よく目にするのはこの手ですが、何か見るからにスクーターの前半分を使った改造車です。

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この車なんかは…1959年式のオールズモビルでしょうか?こうやって見ると、普通のセダンにも見えますが…

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後ろから見るとコレです!

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よく見ると、3列シートになっています!恐らくCピラー以後を切り取って、トランクの部分にもう一列シートを付け足したのでしょう!

特徴的なリアガラスは、純正のものをそのまま後退させた様に見えます。

やたら後ろが持ち上がっているのは、サスを強化しているのでしょう。タイヤもすごいですね!

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コレもビュイックと書いてありますし、このグリルの形、サイドのエアダクト、ボンネットの開き方を見ると、確かにビュイックのソレなのですが…。

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横から見ると、どうも違和感があるのです。全体の雰囲気から、恐らく49年モデルだと思うのですが…

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その上、リアドアの形状も明らかに変ですよね?コレもリアを拡大して3列シートにしたのでしょう。

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それとも、このリアドアの形状は、ワゴンなのでしょうか?

元々がワゴンなら、ルーフエンド~トランクの形状が異なりますし、謎の多い車体ですね!

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エンジンは…悲しいことに、三菱でした…。

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コレもよく見かけるフィアット126なのですが、この後輪の凄まじいキャンバーを見て下さい!!

こうなっているフィアット126は時々見かけるんですが、重いものを運ぶためにサスを強化しているんでしょうか?タイヤも当然偏摩耗しています。

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何と言っても圧巻は、この57年ビュイックのトラックでしょう!

ビュイックのトラック???

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チョット待てよ…何か不自然じゃないですか?

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コレを見て確信しました!
間違いなくセダンをぶった切って作ったトラックです!

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このリア周り、手作り感が満載ですね!

物資が極端に不足したキューバでは、必要ならば、セダンをぶった切ってトラックにしてしまうのです!

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このビュイックも、手作り感覚満載です!

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コレなんか・・・もう訳わかりません。乗り合いタクシーになっていて、後ろに人がすし詰めになっていました。

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この形状からして、元々はセダンであったのは間違いないと思いますが…。

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コレは52年キャデラックですが、恐らくコレも、手製のストレッチなのでしょう。
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言うことありません・・・ただただ凄まじいの一言です!

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かつてはお金持ちが、助手席に美女を乗せて颯爽と走り回ったであろうキャデラックですが…。

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この顔つきは、間違いなく57年キャデラック・クーペ・ド・ヴィルです。
折角の美しいクーペも、物資不足の中では、こうなってしまうのです!

そして最後に紹介するのがコレです!

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GAZ-14 Chaika…ソビエト製のリムジンです。

以前紹介した通り、ソ連の自動車メーカーの多くにAZと付きますが、コレは自動車工場を示し、そしてGは地名のゴーリキーを示します。

77年から88年まで生産されていたそうですが、このナンバーから、政府所有の車であることが判ります。

運転手が降りてきて、何をするかと思ったら…。

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驚いたことにタクシーに早変わり!

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開いている時間にタクシー営業でもやっているんでしょうか?いかにもキューバ的ですね・・・。

クラシックカーの宝庫であるキューバは、変な車の宝庫でもありました!

今年も最後は車ネタということで…。

では皆さん、良いお年を…!

 

キューバ2017 ハバナ・ヴェダド

キューバ 旅行
12 /30 2017
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初日は一度宿に戻り、少し休憩した後、再び外出しました。

先ずはインターネットの環境を整える為に、インターネットカードを購入しに行きました。

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街を歩いていて思うのは、兎に角バイクの多い街です。その中でも圧倒的に多いのが、この東ドイツMZです。

既にMZ社は倒産しているはずなのですが、このモデルに関しては、写真の様に新車の様にキレイな物が多いのは何故なのでしょうか?

音も日本の2ストの様に喧しく無いですし、コレだけ頻繁に目にすると、何か欲しくなってくるんですよね・・・。

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宿の近くにあるインターネットカード販売所。この日は、5時間分で5CUCのカードしか売っていませんでした!

1時間1CUC…つまり現地の人の日給と同程度とは、実に贅沢なものです。この程度の行列が30分近く掛かるのも、やはり社会主義ですね…。

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そして、その隣にある公園が、ホットスポットになります。
ココで注意したいのは、インターネットの使用が終わった時は、ちゃんとオフにした方が、浪費しないで済むということです。

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取り敢えずネット環境を確立?してから、再び散策を開始。

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こんな車が修理中…エンジンを覗いてみると…。

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驚いたことに、メルセデスのストレート5ディーゼルでした!
本当に有るものを何でも使う…という感じですね…。それか、エンジンだけ何処かから輸入しているのでしょうか?

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そして、この写真でも、右側が古典的な建物なのに対して、左側がどことなく共産主義的な無味乾燥な建物なのがお解り頂けるでしょうか?

この道路を境に右側が、私の滞在していたセントラルハバナで、道路の向こうが、ヴァデドと呼ばれる地域です。

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歩道に車のバンパー???

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こんな所で車の全塗装をやっています!

こんな条件で仕事をしても、精々日給1-2CUCしか貰えないんですから、胸が痛みます。

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さて、ヴェダドですが、この地域は、70年代以降に開発が進み、ハバナの他の地域に比べ、より大きく、近代的な建物が多く見られます。

23rdストリートを中心に栄えています。

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Hotel Nacional... 海に面した高級ホテルです。

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こんなバイクは珍しいですね…隣の車のドライバーも見ています。それにしても裸足って…。

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こんな所にも、やはりキューバらしさが残っています。因みに上の写真のラーダのナンバープレート、左側が青くなっていますが、コレは政府の車という意味だそうです。

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この随分と豪華な?建物…スタジアムか何かに見えますが…。

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ココ、タダのアイスクリーム屋さんなんです!しかも周辺と比べると、随分と割高ですね!

そして、内容の割に無駄にスペースが広いのも、キューバ的です。
当然ココはCUCの店です。

因みに、CUPの店でソフトクリームだと、大体3CUP(25CUP=1CUC)であることを考えると、如何に割高かがお判り頂けるでしょうか?

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こういう高級ホテルが目につきます。

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23rdストリートを中心に歩いていたものの、どうも建物も店も無味乾燥な感じが強く、正直私にはイマイチ感が強く、23rd沿いの店が少なくなってきた辺りで、適当に中に入ります。

赤い56年ビュイックが、何とも良い味を出していますね…。

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この辺りは、前回はこの手のバスで通っているのですが、正直何も印象が無かったので、敢えて下車はしていません。

コレも中国製のバスですし、しかも青色付きのナンバーであることから、政府所有だということが判ります。

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立派なハバナ大学の建物。この辺りからも、如何に栄えた街だったかが伺えます。

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しかし、後ろを振り向けば、こんな光景が広がっています…。

ココまで随分と歩いた気がしましたが…実は三角形の2辺を歩いていた様なもので、宿からココまで、実は物凄く近い距離だったのを、帰り道に体験しました!

23rdまで行くのに、無駄に遠回りしていたのです。

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帰りはすっかり日が暮れていました。

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やはり、こんな所がキューバですね…。

ヴェダドという地区は、言ってみればハバナの旧市街に対して、新都市部といえる位置付けで、高級ホテルや、高層マンションなんかが目につきます。

物価も高目なのですが、それでもハバナの中では「ナウい場所w」ということになっているそうです。



 

キューバ旅行2017 持って行くと便利なもの…

キューバ 旅行
12 /29 2017
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キューバという国は、兎に角物資が貧困な国で、必要なものを買うのも一苦労します。

それ故に、先進国に行くように、まあ無けりゃ現地で買えば良いや…という発想は通用しません。

普段必要なドライヤー、ひげ剃り、薬品、化粧品の類は、忘れずに持って下さい。

個人的な感想ですが、持っていったら便利という物を挙げてみたいと思います。

1.ビニールの買い物袋

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物資の不足しているキューバでは、買い物しても、何処の店にも当たり前に袋が用意されている訳ではありません。ビニールの買い物袋は、数枚手荷物の中に入れておくと、何かと重宝します。

こんな物を買っても、袋は付いてきません!

私もパンを買った時、袋がないと言われ、苦労して手で持って帰ったことがあります。

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こんな物ですら、包装の付かない国です!
一体どうやって乗り込んで、どうやって下車するんだか…???

2.スイスアーミーナイフ

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マーケットで購入した果物なんかを食べる時、ピザなんかを買い求めた時、あると何かと便利です。ただ、飛行機に乗る時に手荷物に入れない様に注意して下さい!

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私は、このタイプを使っています。安物ですが、ナイフも十分にシャープですし、ナイフとフォークが付いていて、しかも分離して別々に使えるので、旅行時には何かと便利です。

3.スプーン、フォーク

上記と同じ理由で…。

4.プラスチックの食器若しくはタッパーウェア

5.サラダドレッシング


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外食ばかりでは、どうしても野菜が不足気味なので、マーケットで買った野菜を美味しく食べるのに、有ると嬉しいですね。

こんなのを買って食べるのも、一つの手です。

6.ジップロック

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上の写真のキャベツの千切り等をジップロックに入れて持ち歩き、店で買い求めたサンドイッチに入れて食べる…なんていうのも、一つの手です。

7.トイレットペーパー

当然余り品質の良いものが無いので、気になる人は、持って行った方が良いでしょう。

8.ポケットティッシュ、ウェットティッシュ類

キューバでは、観光客向けのレストラン以外、ペーパータオルも出てこないと思って下さい。この手のものも貴重なのです。

9.石鹸の類

以前知人から「キューバは碌な石鹸が無いから持っていった方が良い」というアドバイスを受けていたのですが、確かにキューバの石鹸は泡が立ちません。

だったら日本やカナダの石鹸は…コレも泡が立たないのです!恐らく水道水に塩分が多いんじゃないでしょうか?

まあ、どっちもどっちなのですが…。

10.サーモボトル

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暑い気候なので、水分の持ち歩きは必須なのですが、やはりサーモボトルがあると、冷たい水が飲めて、良いですね。

喉乾いたらビールや店で売っている1CUPのソフトドリンク(写真:Refrescoといいます)でも買えば良いや…という人は、その限りではありませんが…。

11.電源のタコ足

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キューバの建物は基本設計が古いので、一部の高級ホテル以外だと、コンセントの数が十分でない…という事もあります。

スマホ、タブレットの充電等、今日、あらゆる面でコンセントの使用頻度が増えていますので、一つ有ると便利ですね。

因みにキューバは、110ボルトですが、日本と同じ形状ノモを使用できます。




日本や欧米と違い、買い物をするのも一苦労の国です。手に入るモノを有効に利用する…その為に、日本で当たり前に手に入る様なモノを少し持ってくるだけで、より一層快適な旅行を楽しめる様になるのです。

エルサレムに「トランプ駅」…首都認定への感謝

ニュース
12 /28 2017
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【エルサレム=金子靖志】イスラエルのカッツ運輸・道路安全相は27日、エルサレム市内に建設を予定している地下鉄で、旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」近くに作る駅名を、米大統領の名にちなみ「ドナルド・トランプ駅」と命名する考えを示した。

地元メディアが報じた。

トランプ大統領は今月6日、エルサレムをイスラエルの首都と認定。カッツ氏は、命名の理由を「勇気ある歴史的な決断」に対する感謝を表すためとしている。

イスラエルは、旧市街を含む東エルサレムを占領し、西エルサレムと合わせた全域を、「不可分の首都」と宣言しており、トランプ氏の認定を歓迎している。地下鉄は、現在建設中の、商都テルアビブとエルサレム間を結ぶ高速鉄道を延伸する計画。カッツ氏は「ユダヤ教徒にとって最も神聖な嘆きの壁」近くの駅名を、「トランプ氏の名前としたい」としている。



エルサレムというのは、パレスチナ問題でも最も主要な場所で、その場所にユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が隣接するというデリケートな地域であることから、エルサレムはパレスチナにもイスラエルにも属さない中立的な地となっていました。

ソレをイスラエルの首都にする…ということは、即ち新たな火種になることは、既に多くのメディアが述べていることです。

私としては、このニュースで気になったのは、エルサレムという非常に歴史のある都市に地下鉄の新駅を作る…という事です。

ローマが地下鉄を拡張するのに非常に難航しているのは、地下を掘れば、必ず何らかの遺跡が出てくるからなのですが、エルサレムと言えば、それよりも更に歴史の古い街です。

しかも、その聖地嘆きの壁の近くに新駅…となると、如何なものなのでしょうか?

ソレこそ遺跡の宝庫だと思うのですが…まあ、彼らにとっては金こそ正義、そんな事はどうでも良いのかも知れませんが・・・。

キューバ2017 オールド・ハバナ

キューバ 旅行
12 /28 2017
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ハバナでは、キャピタリオを境に西側には、立派な建物が残っており、この辺りをオールド・

ハバナと言います。

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その中心が、オビスポ街なのですが、この辺りはCUC表示の店が多く、観光地の中心となっています。

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そんな中で、ある店に行列ができていました。

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何かな…と思って中を見てみたら…洗剤や石鹸なんかを売っている店なんです!

物資不足の深刻なキューバでは、こういう物に人が並ぶのです!もしかしたら、配給日だったのでしょうか?

店は入場制限を行っており、それ故の行列です。

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こんなショーウィンドウでも、必ず並んでいるのが潜在や石鹸の類ですし、街角で販売している人も珍しくありません。

因みにキューバ人の印象として、この様な貧しい南国にしては、非常に清潔に見える…という気がします。

ファッションセンスにしても、少なくともカナダ人なんかより余程良いんじゃないでしょうか?

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観光客向けのレストランなんかが目につくオビスポ街ですが、こんな庶民向けの店もあり、手頃です。

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しかし、売っているモノの割に、やたらと床面積が広いのが、キューバの特徴です。

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こんな土産物店がアチコチにあります。まあ物自体は、日本人の感覚ではかなり安く感じることでしょう。

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少し通りを外れても、こんないい感じになっています。

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こういう場所は、観光客御用達となっています。

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反面その片隅では、こんな光景が…。

大都市ハバナでは、学校に校庭は無く、こうやって街の広場を運動場として使用します。

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少し離れると、結構庶民的な街並みになるのも、ハバナの魅力です。

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コレも、観光客からすると、非常に手頃な値段です。

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観光地には、必ずこういう輩が…写真を撮れば、必ず金を請求してきます!

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海が見えてきました…。

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海沿いでは、こんなのを発見!

55年フォード・フェアレーン・クラウン・ヴィクトリア…クラウン・ヴィクトリアは、元々フェアレーンの上級車種で、この特徴的なBピラーのクロームが印象的です。

更にスカイライナーというグレードもあり、コチラはフロントルーフ(写真の屋根の白い部分)がアクリルになっているという、当時としては非常に珍しいものでした。

まあ、夏場暑くて大変でしょうけど・・・。

このクラウン・ヴィクトリアの名前が使用されたのは55-56年の僅か2シーズンで、その名前が復活するのは、1980年のことでした!

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57年からは、スカイライナーは前例のないリトラクタブル式ルーフを採用して人々を驚かせましたが、コチラもトラブルが多く、僅か3シーズンで終わっています。

55年フォード自体は珍しくなくても、このクラウン・ヴィクトリアは、キューバでも非常に珍しい気がします。

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街角のネイルサロン兼美容室。こんな場所にしては、人が小奇麗だと思いませんか?

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粗末な場所でも、こうやって花を売っています。
こんな辺りから、文化的意識は決して低く無いと思うのです。

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立派な古典的な建造物、そして庶民的な暮らし…そのギャップが面白い街ですね。

所謂観光地と言える場所は狭く、その庶民生活を覗き見る…コレがキューバの醍醐味なのかもしれません。

オビスポ街ならともかく、ソレを少し外れると、圧倒的にCUPの経済圏なのです!

この日も冬とは言え、30度を超えており、大変に蒸し暑い日でした。軽く昼食を済ませ、飲料水を買い込み、一旦宿に戻り、休憩を取りました。

カメラはオリンパスE-M10マーク2+ライカ12-60mmF2.8-4を使用しています。
このレンズは、非常に守備範囲が広く、レンズ交換が殆ど必要なく、しかも明るさも十分で画質が良いですね。

キューバへのフライト、入国、両替、ダウンタウンまでの交通等

キューバ 旅行
12 /27 2017
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幾ら観光客が増えたとはいえ、社会主義国のキューバでは、他の国の常識の通じな事が少なからずあります。

キューバに行くに当たって大切な10項目を挙げておきましょう。

1.アメリカの航空会社を使わないこと!

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コレは非常に重要なことです。現在でもアメリカ人は、キューバで観光ビザを取得することが出来ず、12種類の職種に限ってワークビザがおりる…という事になっています。

これが、例えば日本人の場合でも、アメリカで乗り継いでからキューバに入国する際は、アメリカ人という扱いになってしまい、例の12種類のワークビザの対象になってしまうのです。

逆にアメリカ人でも、メキシコやハバナといった「アメリカ以外の国」を経由した場合、普通に入国出来るのが面白いところです。

ですので大切なのは、アメリカ経由の便に乗らないことです!

2.エアカナダの場合、ビザの料金が免除されます。

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前回エアカナダでキューバに入国し、今回はエアロメキシコを使ったところ、入管窓口で「ビザは?」と聞かれてしまいました。

前回そんな事がなかったので驚いたんですが、そのビザのカウンターに行き、89USドルを支払いビザを発給して貰いました。

聞くところによると、エアカナダ以外で入国する場合は、皆ビザが有料とのことでした。

そしてアメリカ人は、ビザの費用も高い様です。

3.旅行保険には加入しておくこと!

ビザを発給して貰うに当たり、旅行保険の提示を求められます。

4.換金は、空港でやるのが便利です。

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キューバの通貨は、キューバ国内でしか入手できません。その入手は換金所で行いますが、ダウンタウンのソレは、いつも混雑していて、1時間ほど待たされるのは当たり前です。

空港にも換金所があり、レートも殆ど変わらないので、換金は、空港で行うのが便利です。

何れにしても、空港までのタクシーは現金のみなので、タクシー代を払うだけの両替は、最低限必要になります。

社会主義国だけあって、街で換金所を探すにも、分かり易い看板も無いので、結構苦労します。

尚、今回は夜10:30にハバナに到着しましたが、空港の換金所も開いており、無事タクシーに乗る事もできました。

5.キューバの通貨

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キューバの通貨には、観光客向けのCUCと、現地向けのCUPの二種類があります。

CUCとCUPの交換レートは、だいたい1:25程度です。1CUCは、感覚的に1USドル程度です。

コイン、札の見分け方ですが、「顔が描かれているのがCUP」、「顔が描かれていないのがCUC」です。

尚、かつてはUSドルからCUCに交換する場合、10%の手数料が掛かりましたが、2017年12月現在、ソレは廃止されています。

6.カードの使用

アメリカン・エキスプレスは仕様出来ません!

観光ガイドなんかを見ると、Visaは仕様可能の様に書かれていますが、それは観光客向けの高級店に限ると思っておいて下さい。

クレジットカードの普及率は非常に低いので、現金を持ち歩いたほうが良いでしょう。

尚、現金が足りなくなった場合、結構町中にATMが有るので、ソレを利用すれば、若干レートは悪いものの、換金所で1時間も待つよりは、楽に換金ができます。

7.キューバの物価

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 - CUP表示の店の一例... 非常に安く買い物ができます。

観光客向けの店はCUCの表示になっていますが、そういう所は、余り割安感がありません。

反面、現地の人の行く店はCUP表示になっており、かなり割安だと言えるでしょう。ハンバーガー一個10CUP、飲み物一杯1CUPと言った具合で、50セントにもならない金額です。

しかし、キューバの人の一般的な収入が、日給1USドル程度だということを考えると、この物価も非常に高価なのです。

キューバに居ると、日本より安い…しかし現地の感覚では…という2つの感覚の間で揺れ動くことになると思います。

8.CUPの入手

CUPの入手は、空港の換金所では出来ませんでした。

ダウンタウンの換金所で入手しましたが、何れにしても、先ずはCUCを入手し、それからCUCをCUPに換金して貰うことになります。

私も前回、結構CUPを使ったので、今回もCUPを入手しましたが、40CUCを交換したら、それこそ20CUPの札束を受け取ることになります!

正直40CUCを交換したら、多過ぎる感じですね…。

9.空港からハバナ市街までの交通

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空港からは、タクシーに乗ることになります。
通常は25CUC、早朝、夜遅くの場合は30CUCが相場となっています。

今回は夜10:30の到着でしたが、タクシーも沢山待機していましたし、換金所も開いていたので、全く問題ありませんでした。

今回、本来の予定では、2:30PM到着の予定だったのですが、その理由は、夜の状況がよく分からなかったので、何でも開いている昼間に到着するのが良いと思ったからでした。

それが、飛行機のトラブルで、10:30到着になってしまいましたが、結果的に全く問題は無く、無事宿まで到着することが出来ました。

10.飲料水

キューバの水道水は飲めませんので、最初にすべきことは、飲料水の確保なのですが、日本のようなコンビニやスーパーは有りません。

しかも、夜遅く到着した場合は、余計に困難になりますから、チェックインラゲッジの中に、1.5リッター程度のミネラルウォーターを持っておいた方が良いでしょう。

そうすれば、初日はソレを飲みながら、観光がてら店を探せばいいのです。

キューバ2017年12月 ハバナ

キューバ 旅行
12 /24 2017
前日はエアロメキシコで散々な思いをしましたが、宿のオーナーの計らいで特別に個室に入れて貰い、ゆっくりと休むことができました。

さて翌日は朝早くからハバナの街を出歩きます。

本来キューバに来る時最初にすべき事は、飲料水の確保ですが、前回同様1.5リッターのミネラルウォーターを持ってきたこと、そして店を知っていることもあり、取り敢えずソレは後に回しました。

飲料水の確保…普通の国なら、普通に店に行けば簡単なことなのですが、スーパーマーケットのような店の無いキューバでは、決して簡単なことではないのです。

更に、他の宿泊客に聞いたところ、大体私の倍以上の値段を払って買っているのです!
まあ、それでも我々にとっては大した金額では無いのですが、日給1ドルの国としては、ソレはとんでもない金額なのです。

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朝早くから人出が多いですね…このハバナという街を見て思うのが、結構店の営業時間が長いことです。

日中は30度を超える、私としては十分以上に暑い気候でも、今は冬…前回と比べ、こんな所も少し商品の種類が少なかった気がします。

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コレも八百屋の一つです。日本では考えられない様な店構えですね…。

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街角のコーヒー売り…エスプレッソなのですが、1CUP=4セント程度で味は本格的です!
アメリカで2ドル程払うソレよりも遥かに美味しいというのは…。

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今回感じるのが、とにかく街に観光客の姿が見えないことです。キューバ人は一瞬で観光客を見分ける…と言いますが、たしかにソレは簡単なことです。

まあ、クリスマス休暇前…という中途半端な時期であるのは確かですが、後にココ在住の日本人の方に聞いたところ、オバマ大統領がキューバと国交を回復した関係で、私を含め、アメリカナイズされる前にキューバを見ておきたいという観光客が殺到したものの、トランプ大統領になり、ソレが反故になったため、まだ暫くは大丈夫…という風潮となり、観光客が急に減ったということでした。

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空港にプリングルズの広告が有ったり、確実にアメリカナイズされつつある?とは思ったものの、相変わらず店のショーウィンドウといえば、こんな感じ…。

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取り敢えずある物並べました…って感じですね…。

そんな中でも、コカコーラが結構アチコチで売られる様になったり、確実に変化は感じられました。ただ、そのコカ・コーラもメキシコから輸入しているという事で、値段も現地の製品の倍ですし、正直、現地のソレの方が美味しいんですよね…。

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食べ物も、こんな所なら5-10CUPと非常に安く済みます。キューバには、2種類の通貨があり、観光客用のCUCと現地人の為のCUPがあります。

CUCとCUPの交換レートは1:25程度なのですが、現在は観光客でも、両替所でCUPの入手は可能です。

こういう現地の人が利用する店は、軒並みCUPの表示になっています。

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外を出歩く時は、高温になるため、飲料水の持参は必要なのですが、こういう店が結構アチコチにあり、こういう所で1-2CUPで飲みモノが買えることもあり、私の場合、意外と水を飲みませんでした。

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バスを待っている通学途中の女子生徒。

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中華街…実際には、もう中国人は居ないそうです。

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56年キャデラック…既に北米では、コレクターアイテムであるこんな車でも、当たり前のごとく実用車として使われています。

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修理中でした。リアがディスクブレーキに…!

この辺りの車は、リーフスプリングなので、デフから丸ごと交換してしまう様です。

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女性の警官…バイクは、あのスズキGN125のパクリでしょうか?
LIFANというのは、中国のメーカーですが、かつてHONGDAという商標を使い、ホンダに敗訴した経歴があります。

因みに社会主義国のキューバでは、あまり警官なんかの写真は撮らない方が身のためですよ!

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キャピタリオ…旧国会議事堂です。1959年のキューバ革命まで、国会議事堂として使用されていました。現在修復中ということですが、一体いつまでかかることやら・・・。

このキャピタリオを境に東側がオールド・ハバナ、西側がセントラルハバナ…つまり、私の滞在していた住宅街になります。

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オビスポ街…観光客で最も賑わうのが、この周辺です。高級ホテルなんかに滞在すると、この辺りがハバナの中心のように勘違いしてしまいますが、ココは比較的最近開発された、ある意味観光客向けのニセモノなのです!

しかし、改めて写真を見ると、この日だけで物凄く歩いているんですね・・・。

この日だけでも1257枚と、私としては異常に多い撮影枚数と、35キロという距離を歩いているんですから・・・。

今回は、カメラとレンズを新調している事も、影響していると思います。

前回は、オリンパスE-M10に、パナソニック12-35mmF2.8と35-100mmF2.8をメインに使いましたが、この12-35mmというレンズ、私には決定的に望遠側が足りず、数コマに一回レンズ交換が必要だったのですが、今回、ライカ12-60mmに変更したことから、殆どレンズ交換の必要が無く、その事も、撮影効率の向上に無関係ではなかったことでしょう。

キューバ 2017年12月

キューバ 旅行
12 /23 2017
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冬のカナダは寒い…と、そんな訳で、少し休暇にキューバに行ってきました。

前回、今年の2月に行っていますが、今は冬ということもあり、かなりチケットも安くなっていました。

前回はエアカナダを使いましたが、今回はエアロメキシコで499ドルでした!

正直この値段だと、例えばニューヨーク辺りに行くよりも安いですし、正にカナダ人にとって、キューバというのは、安くて楽しい休暇を過ごすのに、最適な場所でもあるのです。

さて、今回はじめてのエアロメキシコ…メキシコシティー経由ハバナ行きです。

バンクーバー発が午後11時15分という遅い便なのですが…機体のトラブルを理由に遅れました。12時になり、12時15分予定になり、更に遅れ…空港の中とは言え12月…肌寒い中、延々と待たされました。

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そして3時頃、各自にメールが届き、私達の便がキャンセルになり、午前6:45の便に変更ということになりました!

コレには皆怒り心頭…こんなに待たされている間、コーヒー一杯も出てこないんですから…。コレがエア・カナダなら、食事や毛布なんかは当たり前、ホテルで休憩なんてことになるのとは、正に雲泥の差でした。

これだけ遅れるということは、ハバナへの到着も遅れるということなのですが、だったら帰りの便を変更したいと言っても、「カナダでは出来ない、メキシコシティーでやってくれ」。

メキシコシティーで言えば、「ハバナでやってくれ」。

ハバナに到着したら、当然カウンターなど開いている訳もありません。

サイトに掲載されている電話番号に電話しても誰も出ない、メールを送っても返事もない…結局、その変更すら出来ませんでした!

こんな具合にメキシコという国のダメさ加減を出足から嫌というほど味わった今回の旅でした。

しかも、6;45の便も遅れに遅れ、結局動き出したのが8:30、しかも滑走路に到達した時に急病人が出て、ターミナルに引き返し、更に遅れが生じました。

あれだけ寒い中待たされりゃ、急病人が出てもおかしくはありません。
結局8:50にようやく離陸しました。9時間以上の遅れの末に…謝罪の言葉の一つもなしに…。

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機内食も、今まで見た中で最も最悪、おおよそ想像力とは無縁の連中という印象でした。

5時間のフライトで、メキシコシティーに到着しました。

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朝8:50にバンクーバーをたち、5時間後には…3時間の時差の関係で、既に日没なのです!

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メキシコシティーの空港で驚いたのは、兎に角食べ物が高いことです。メキシコだから、なんか安くて美味しいメキシコ料理でも有るだろう…なんて思っていたら、大間違いでした。

有るものと言えば、サンドイッチ、ハンバーガー、ピザ、ホットドッグ…要するにアメリカ風ジャンクフードが、これまたアメリカ並みの値段なんですから!

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コチラはフランス風のカフェ??? 値段はパリの倍ですか…思い上がりも甚だしいねすね。

メキシコ人は、自分の文化に誇りがないのか?と思うくらい、見事なまでに無味乾燥な空港でした。そりゃアメリカ人の観光客が多いのは分かりますけど…。

空港というのは、その国の顔…その国の文化レベル、経済レベル、産業レベルがストレートに反映されるものです。故に空港の駄目な国=駄目な国なのです。

航空会社とて同じ事…その国を代表する航空会社のレベルがコレでは…そんな国がマトモな訳はないのです!

アメリカの空港が、何処も横柄で汚く乱雑なのも、やはりその国柄を表しているのです。

ココで3時間半程の待ち時間があり、ハバナ行きに搭乗します。

キューバ行きの飛行機で面白いのが、機内を除菌スプレーすることです。

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やはり小さな島故に、生態系を気にしているのでしょう。フライトアテンダントがスプレーしている光景です。

ハバナへの到着は夜10時半…メキシコシティーから、更に1時間の時差があるのです。

本来は午後2時半に着く予定だったのですが、例の欠航のお陰で、到着が遅れたのです。

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ハバナの入管の光景・・・薄暗い蛍光灯に、独特な色使いです。

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前回は見かけなかった、こんなアメリカモノの広告が…。

あのキューバで、そんな時間に着いて大丈夫か?と心配していましたが、結構なんとかなるものですね…。

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ただ、予想外だったのが、ビザのためにカネを払わないといけなかった事です。前回、そんな事は無かったのですが…。

聞く所によると、エアカナダの場合、ビザが無料になり、ソレ以外の航空会社の場合、ビザが有料ということでした!

まあ、コレを払っても、今回はエアカナダよりも安かったのですが・・・。

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そして一番心配だったのが、両替です。キューバの通貨は、キューバでしか入手できない上に、空港の両替所が閉まっていたら、ダウンタウンまでのタクシーすら乗れない…というのが一番の心配事だったのですが、両替所も開いていて一安心!

尚、市内の両替所は、何時も混み合っているので、レートも殆ど変わりませんし、寧ろ空港で両替してしまった方が楽ですね。まあ最低限、タクシー料金はココで両替する必要が有りますが…。

タクシーも大量に居て…全て順調に進みました。

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社会主義国だから、5時には全て閉まってしまうのでは?と心配していたのですが、ソレじゃ、10時半の便で来た人は、皆空港泊になってしまうので、流石にその辺はちゃんとしていました!

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私が乗ったのはコチラ…ルノーのタクシーです。

空港からの道は、真っ暗です。キューバの特徴は、兎に角道沿いに店の類が無いことですが、道路は意外とシッカリとしていたりします。

大体30分程でハバナの旧市街に到着します。タクシーは25CUC、大体感覚的に25米ドル程度です。当然日給1CUC程度のキューバ人からすると、とてつもなく高い金額です。

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宿は、前回泊まったのと同じところでした。オフシーズンで空いているということで、ドミトリーの料金で、シングルルームに入れてくれました!

流石に疲れたので、予想外の個室でユックリと休ませてもらい、翌日に備えました。

雪のバンクーバー

カナダ情勢
12 /21 2017
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昨日、朝から雨が降っていたのですが、気が付いたらソレが大雪に変わっていました!

そんな中で、ウチの家主のルートで丁度カニが大量に手に入ったので、料理しました。

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日本では、カニというと既に料理されたものを冷凍で買うのが普通ですが、アメリカの西海岸一帯で獲れるこの手のカニは、一年中獲れ、しかも生きたまま手に入ります。

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この手のモノを料理するのは、茹でるよりも、蒸した方が、風味が損なわれません。


蒸し鍋でこの様にして蒸し、色が赤く変わったら出来上がり!

そして・・・出来上がったモノを、雪の中で放置し、火が通り過ぎない様にします。

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実際に漁をしている方から直接に買っているので、市場価格よりもかなり安く手に入りました。

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料理しながら飲むビールも、雪の中で冷やしておいて・・・こんな具合に普段は煩わしい雪を有効利用させて頂きました。

やはり新鮮な生きたカニをそのまま蒸すのが、一番美味しい様です…。

そして今日は久々に晴れましたが、雪の後の晴れ間にしては比較的暖かく、雪も随分と消えてしまいました。

元号は残すべきなのか?田嶋陽子氏「官公庁で使うのはやめるべき!」

日本の話
12 /19 2017
 政府は天皇陛下の退位を2019年4月30日とすることを閣議決定した。天皇の退位は約200年ぶりで、憲政史上初めてのこと。「GWの休みが10日になる」などと話題になっているが、もう一つ忘れてはいけないのが「元号」の問題だ。既にネット上では次の元号が何になるのかと大盛り上がりを見せている一方、元号自体の廃止を主張する人もいる。

 街の人に聞いてみると「何のためにあるのかわからない」「覚えるのが面倒くさい」「今を生きるなら必要じゃない」といった“元号不要論“と、「無くなってから生まれてくる人は寂しい」「時代遅れ」などと、元号の存続を訴える人に意見は分かれている。

 14日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、この問題について議論した。
■田嶋陽子氏「官公庁で使うのはやめるべき」
 元号の始まりは「大化改新」でもおなじみの「大化」だ。宮廷内クーデターを起こした中大兄皇子を中心とする新体制が中国の政治を取り入れようとする中で日本の元号は始まった。以来、元号は中国の古典に由来するものが多く、明治になるまでは天皇の交代以外にも大きな出来事が起きた際に臨機応変に変えてきた。

 元参議院議員の田嶋陽子氏は「あってもいいし、表現が豊かになる部分はあると思うけれど、日常生活では使う必要がない。主権在民なのに、天皇家のものである元号が私たちの日常生活に出て来るのはおかしい。入れたかったら西暦の後ろにカッコで入れておけばいい。民主主義の観点からいうと元号に振り回されているというのはおかしい。不便だし、少なくとも官公庁では使うべきではない」と主張する。

 一方、文筆家の古谷経衡氏は、今まで通り元号を使用し続けるべきだという立場だ。「世の中損得じゃないものもある。不便だという理由や合理的な考えで推し進めていったら何だっていらなくなる。世の中全部そうだが、『合理的にこれが便利だから必要だ。これは不便だからいらない』と消していったら世の中殺伐としてしまう。民主主義と天皇制は両立できる。じゃあなんで、“キリストが生まれてから何年“という西暦を私たちが使わなきゃいけないんです?私たちはキリスト教国じゃない。アングロサクソン、西洋のことに対して時代遅れというのはおかしい」とコメント。すると田嶋氏は「そんなこと言ってる時代じゃない。グローバルの時代なんだから」と反論した。

 日経ビジネスの柳瀬博一氏は「ビジネスの現場は大抵西暦でやっているが、官公庁や証券取引所に提出する資料などには元号を使わなければいけない。逆に言えば、そこしか平成を使うシーンがない。その点では、他国とのやりとりも相対的に多くなっている時代に不都合は確かにある。国事やお祭りなどには積極的に元号を使い、ビジネス文書などは西暦に統一ということは議論されてもいいのかなという気がする。ただ、グローバル化とは別に、日本独自のものとして年号はあった方が色んな意味でいいのでは」とコメントした。

 また、「2000年問題」のように、元号が変わる際にはシステムトラブルなどの問題が起きる可能性も指摘されてきた。

 あるシステムエンジニアは「この時代に、元号が変わった程度で混乱するようなシステムを組んでいるところは少ない」と話す。また、ある役所も「今のところ元号が変わった程度で予測される弊害は特にない」とコメント。カレンダーの印刷業者は「平成に変わったときには昭和天皇の体調などの情報をこまめに収集していたのと、変わったのが1月だったので大きな混乱はなかった」と振り返る。古谷氏も「出版やカレンダー業者などにとってはいろんな需要が出てきて、中小零細企業の助けにもなる。デメリットや混乱ばかりではない」と話す。
■古谷経衡氏「時間の経過によって“平成“にも重みが出てくるはず」
 時代の流れの中で、元号の存在については国会でも議論されたことがある。

 皇室に関する法律である旧皇室典範に記載されていた元号だったが、戦後、現行の皇室典範が制定された際にはその規定は消えていた。つまり、法律上は元号が一旦無くなったということだ。しかし昭和52年、昭和天皇が高齢になり、改めて元号の存在がクローズアップされることになる。この時、野党からは元号を廃止して西暦に統一するべきだという意見があがり、政府は世論調査を実施した。その結果、「昭和・大正というような年号を使っていますか?西暦を使っていますか?」との質問に、88.6%の人が「主に年号(元号)」と回答。元号は必要と判断され、昭和54年に「元号法」が制定、元号は政令で定めること、皇位の継承があった場合に限り改めること規定されることになった。

 このことから、古谷氏は「選挙で選ばれた国会、そして政府で決めるのであれば、民主的に決まったものではないか」と指摘。しかし田嶋氏は「使い方については言っていないし、官公庁は必ず元号を使えとも言っていない。使い方は自由で、国民のものだ。時代とともに意識も変化している」と重ねて主張した。


 確かに、かつては元号がメインだと答えた人が圧倒的多数だったものの、番組で10~80代の人たちに街頭で調査したところ「西暦」と回答した人が76人だったのに対し、「元号」と回答したのは24人だった。

 柳瀬氏は「事実上、社会生活で元号を使わなくなってきているのは確かだろう。ただ、昭和生まれにとっては、西暦よりも“昭和○年代“と表すことにリアリティがある。たとえば昭和一桁生まれの人たちは自分のことを“昭和ヒトケタ“と言ってきたし、“昭和20年代生まれのじじいじゃねえか“といった会話も成り立っていた。たしかに昭和生まれ対平成生まれということで考えることはあると思うが、“平成ヒトケタ“などとは言わないし、80年代生まれ、90年代生まれといった発想になっている。ごりごりの天皇主義者の方ですら平成○年ということにリアリティを持っているのだろうか」と指摘する。

 これに対し古谷氏は「それは我々がいま平成に生きているからであって、時間の経過によって重みが出てくるもの。大正と聞いたときに大正デモクラシーや大正ロマンというものが思い浮かぶように、おそらく50年くらい経った時にそういう感覚が生まれていくのではないか」と訴えた。

 議論を聞いていたふかわりょうは、「西暦と元号を変換する中で会話が盛り上がることもあるし、そういう煩わしさこそが社会の潤滑油。県ではなく、武蔵国とか言うときに趣があるように、昭和や平成の話をするのも楽しい。そんな些細なことが日常に潤いを与えていると思うので、めんどくさいからと消していったら息苦しくなる。でも、むしろ干支っていります?」とコメント。すると田嶋氏は「面白いじゃん!私は巳年だから蛇だぞ蛇だぞって言ったりして。楽しいじゃん(笑)」と、干支を使っていくことに対しては肯定的な様子だった。



私は、田嶋陽子という人物に対して、良い印象はありません。
視野が狭く、思い込みが激しく、理論的でもなく、ただ感情的にギャーギャー騒ぐだけの、フェミニストのババアという印象しかありません。

しかし、この内容に関しては、私は支持したいと思います。

時々日本に帰った時に思うのが、手書きの書類が物凄く多いこと、そして、特に官公庁の書類が、皆年号になっていることです。

この年号というのは、常日頃日本にいる人には大した問題じゃないかも知れませんが、海外に住んでいたり、普段年号を使い慣れていない立場の人には、大変に煩わしいものなのです。

例えば日本の免許証…実はコレ、法的には、多くの先進国で、3ヶ月~1年間の間、有効なのですが、実際には、日本人以外の人に理解できる項目が全く無いのです。

取得年も生年月日も、皆元号になっていますから。

結局コレでは話しにならず、現実には、翻訳を添付するなり、高い金払って、国際免許を取得する必要があるのです。

文化も結構、別に元号を止めろという気は毛頭ありません。

しかし、効率の面で考えると、西暦と元号が混合している現在のシステムは、コンピューターを運営する上でも、余計な手間が掛かりますし、前述の様な問題も発生しているのです。

例えば昭和45年が何年前か?一度西暦に換算しないと分かりませんよね?

そんな下らないこと、少なくとも効率化の重要なビジネスや、官公庁の書類等に使うべきでは無いと思います。

>>西暦と元号を変換する中で会話が盛り上がることもあるし、そういう煩わしさこそが社会の潤滑油…

そんなの、現役引退した世代の茶飲み話でやってください。

まあ、平成になった時、かなり西暦化が進んだので、次回、より西暦化が進むことを期待したいですね。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して17年目、近年はインターナショナル、フレートライナーといった大型車の整備を始め、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。