リンカーン・コンチネンタル復活!
リンカーン13年前に生産中止になったリンカーンのフラッグシップ、コンチネンタルの名が復活する様です。
過去10年以上、リンカーンといえば、ヨーロッパ等の真似事でアルファベット3文字の訳の分からない名前に終始し、イメージの定着すらも失敗し続け、ブランドイメージも完全に失墜してしまいました。
幾ら古かろうが何だろうが、コンチネンタルという名前を抜きに、リンカーンは語れないという事に、ようやく気が付いた様です。
事実、コンチネンタル亡き後のリンカーンというと、リムジンばかりで一般への販売はほぼ皆無と言えるタウンカーと、中途半端なヨーロッパカブレのLSと、ほぼ両極端で、最も重要な中間が完全に疎かになっていました。
過去10年、ライバルのキャデラックも、変な自己否定に走り、迷走し続けましたが、ソレこそ、リンカーンにとって最大のチャンスだったはずなのですが、リンカーンも同じく、別の意味で迷走し続けました。
数年前に見たコレと比べると、明らかに商品化が近いと思わせるだけの仕上げになってきています。
全体的な雰囲気は、アウディ、ベントレー、クライスラー300辺りを掛け合わせた様な雰囲気ですが・・・。
まあ、雰囲気的には、結構良い具合に纏まっているようです。この巨大なホイールを市販車に採用するとは思えませんが、そうなると、デザインの重要項目、フェンダーとタイヤの位置関係をどの程度煮詰めるか?が大きな問題になってきます。
しかし不思議なのは、何故リンカーンは、かつてのトランク上のホイールアーチを頑ななまでに採用しないのでしょうか?アレこそがリンカーン・コンチネンタルのトレードマークだった筈なのですが・・・。
レトロスタイルの怖さを知った故の決断なのでしょうか?
何れにしても、ぶっ飛んだキャデラックに比べると、かなり無難な雰囲気で、むしろ好感が持てる感じです。
私としては、ヘッドライトとグリルをもう少し何とかして欲しいところですが・・・。
一つ問題なのが、今そこに市場が有るかどうか?ということでしょう。かつてのコンチネンタルのオーナーは、既に鬼籍に入られたか、他社に乗り換えているでしょうし、現在のリンカーンのオーナー、そして、新規のオーナーをどこまで開拓出来るか?にかかっていますが、やはり13年というブランクは大き過ぎるのではないでしょうか?