80年型フォード・マスタング 14年ぶりの再会?
フォード先日道端で見かけたこの車・・・・・80年型マスタングです。
マスタングⅡの後に出てきた4代目のこの車は、あのマスタングの生みの親、リー・アイアコッカ氏が最後に関わったマスタングでもありますが、余りに没個性なデザインで、少なくとも日本では全く人気はありませんでした。既にこのブログでも取り上げたことがありますが、後期型では日本車の様な顔付きをしていたこのタイプも、初期の頃は、こんな顔付きをしていたのです。
何となく見覚えのあるこの車・・・・14年前に私がバンクーバーで働いていた頃、社用車として使っていた一台とソックリだったのです。この色といい、テールランプの割れ方、右リアフェンダー周辺のヘコミと錆・・・・記憶の中にあるソレと完全に一致しました。
アノ頃ですら、既に廃車寸前であったアノ車が、あれから14年間も、しかも、アノ頃のままの姿で生き延びたのだとしたら・・・・これは驚異的なことです。
エンジンはシンプルで耐久性にも定評のあった直6エンジンに3速AT、エアコンも何も無いシンプルそのものでした。
極めて地味なスタイルですが、小柄で軽量なボディーのお陰で、間違ってもパワフルとは言えないものの、小気味のいい走りをする車でした。特にV8モデルは、当時のカマロよりもパワフルな走りをみせたものです。
後にこの車は、直6エンジンを捨て、V6に変わって行きましたが、コチラは正直ダメな車でした。このシンプルなエンジン、同じくシンプルで安価なAT、安くて豊富な部品、そしてバンクーバーには車検が無いこと・・・・コレが今まで生き残った理由だと思います。
アノ頃ですら、既に艶の無かったブルーのボディーは、完全に艶消しになっていました。