アメ車も昔と比べて良くなった...確かに70~80年代の最悪の時代よりも確実に良くはなっていますが....。
コレはフォードF-550のエンジンルームです。まあ、雑然としているのは毎度の事ですが...コレを見て少し気になったことがあります。
横に通っている細い冷却水のホースが何処にも固定されておらず、しかも下のアルミの部分に接触しているのです。
こんな具合に... 試しにホースを持ち上げてみましょう!
見事に擦れて光沢が出ています!
ホースの方は… やはり擦り切れています。
まあこの程度なら強度に影響は無いので、カバーを付けた上に、タイラップで ホースが動き回らない様に固定してやりました。
日本人の感覚では、物凄く雑な作業に見えるかも知れませんが、コレで当初の問題を解決しているので、コレで充分なのです。
この同じホースがもう一箇所、軽く摩耗を起こしていました。
ココも同様の処理をします。
例えば何もせずにこのまま乗っていたとしたら、確実にホースに穴が空き、冷却水を失うことになります。
そうなれば出先でエンコ、下手すればエンジン破損にもなりかねません。
たかがこんな小さなホースで品質なんて...とファンから怒られそうですが、こういう細かい所を真剣に考えないからこそ、アメ車はいつまで経ってもダメなのです。
一流大学を卒業した優秀なエンジニアの仕事を、私如きが手直ししないといけないという事実。こういうの、結構アメ車は多いんですよね...。
仮に他の部分が素晴らしかったとしても、コレが原因でエンコしたら、ユーザーとしては「ダメな車」としかならないのです。
日本車やヨーロッパ車のこういう細かいホースには、必ず動き回らない様にする工夫がされていますが、大切なことなのです!