集中ドアロックスイッチの修理
修理古い車の場合、車の価値に対して部品代が非常に高価なことが少なくありません。
この車は、集中ドアロック用のスイッチが破損していました。
正確には作動するのですが、本来スイッチノブの両側にあるべきピボットが片方欠損しており、ノブがグラグラして非常に操作し難かったのです。
本来なら、運転席のパワーウィンドウスイッチ一式全部交換になってしまうのですが、それでは余りに高価です。
今のバンクーバーには、満足な解体屋も無いので…。
先ずは写真の赤丸の部分が本来、反対側にも有るのですが…見事に折れていました。
最初は残っている方で型を取り、その型にプラリペアを流し込み、整形したものを元の場所に取り付ければ…と考えていたのですが、本来の位置に取り付けるとなると、下のスイッチ可動部まで接着してしまう危険性が高いので、諦めました。
結局残っている側で型を取ったのですが、本来の位置よりも少し離れた場所に取り付けるため、強度を考えて、かなり厚目に作り、更にはピンを長目に作りました。
本来の位置は、下側の金属のすぐ脇なのです。
無事いい具合の位置に取り付けることに成功し、ピンの長さも丁度いい具合に出来ました。
後はピンを整形した後、暫く放置した後に組み付けたら、無事作動しました。
今回の作業に使用したのは、プラリペアという製品ですが、写真の透明のブロックの様なモノで型を取ります。
今までプラスチックの修理というと、エポキシ系のモノが多く、決して作業性が良いとは言えませんでしたが、このタイプはダントツ作業性が良く、型取りの様な作業でも、肉痩せが殆ど無く、しかも強度的にも素晴らしいものを持っています。
色も透明、白、黒とあります。今回は見えない部分なので、テキトーに白を使いましたが…。まあ見える部分なら、もう少し形状も何とかするんですけ…余り時間も掛けられない作業なので、この程度にしました。
プラスチックの修理にはオススメですね。
しかし、この白い部分も5mm四方位の大きさなので、やはりキレイに仕上げるのは難しいですね・・・。