京都建築散歩(2)
6月7日(土) 「京都建築散歩」のつづき【Part 2】です。
三条通富小路東入ルの京都ダマシン(旧家辺徳時計店)。先程の1928ビルから10メートルあるかないかくらいの大変近い距離にあるんですが、何でもこの建物は1890年(明治23年)に木骨に煉瓦を貼って建築されてた京都最古の民間による赤煉瓦建築なんだそう。
もしかしたら、この写真でお気づきになる方もいらっしゃるかもしれませんが、佐野元春さんが1987年に発表された12インチ・シングル「インディビジュアリスト」のジャケット写真は、このお店の前で撮影されました(ファンの方はよくご存知のようですね)。
ご覧の通り、現在は和のテイストを活かした洋装店。金魚柄の京友禅アロハシャツが涼し気でお洒落じゃないですか(誰か僕にプレゼントして下さい・苦笑)。
そして京都ダマシンの向かい側にあるのがPaul Smithの三条店。今迄前を通るだけでしたが、お友達から情報を得て、今回初めてお店の中に入ってみました(※4/16の日記「ラジカセLOVE♪」参照)。元々、僕は洋館よりも町家や古民家が好きで、尚且つ外装よりも内装が気になる性質なので(^^;)、佇まいのみならず、中庭や床の間などもそのまま残して店舗としてセンスよく再生&活用してる点に大変好感が持てました(近頃は町家や古民家からお店へのリフォームも珍しくないですけど、それも度が過ぎると再生どころか結局は破壊に繋がってしまう危険性だってありますもんね)。ところで、店内に年代物のラジカセ・コレクションが展示されてるとのことだったんですが、それって壁一面に飾られてるラジカセの写真(イラスト?)のパネルのことだったんでしょうか?(ラジカセ柄をプリントした財布なんかも売られててカッコいいなと思ったものの、基本的に並べられてる商品には興味ないので何も買わずに出て来ました。スイマセン・汗)。
こちらは三条通富小路西入ルのSACRAビル(旧不動銀行京都三条支店)。三条通と富小路通の交差点に面して建っていて、何となくクールな印象。これまたPaul Smithの三条店やダマシンから目と鼻の先のところにあります。
1916年(大正5年)竣工のこの建物も1988年からテナントビルとして活用されていて、3Fには、cafe&cakeのSugaryが入ってます(天井がとっても高いですね)。やはり羊羹にはお茶ですが、洋館にはカフェが付き物ということなんでしょうかね(^^)。
そこから、更に1ブロック歩みを進めると、今度は柳馬場通との交差点に日本生命京都三条ビルが現れます。
竣工は1914年(大正3年)で、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた辰野金吾氏による設計だとか(外見は石造りみたいに見えても、内部は煉瓦で出来てるんですって!)。ただ、現在残ってるのは柳馬場通に面したこの旧棟サイド側だけで、あとは昭和58年に新しく建替えられてるので、それがちょっぴり残念。
それから、更にもう2ブロック歩くと、高倉通との交差点に、これまた辰野金吾氏が手掛けた京都文化博物館の別館(旧日本銀行京都支店)が見えて来ます。
1906年(明治39年)の竣工で、1969年(昭和44年)には国の重要文化財にも指定されており、確かにこの紅白模様のクラシカルな佇まいは迫力あって、三条通の洋館の中でも格別の存在感。
玄関もまぁ大層立派なこと!ちなみに、1階は入場無料で公開されてて、定期的にイベントなども開催されてる模様。あと、僕はまだ利用したことないんですけど、旧金庫室を改造したゴージャスなカフェ、阿蘭陀館(おらんだかん)なんかもあります。とはいえ個人的には、三条通に面したウッドデッキにあるオープン・カフェ、Social Dsign Café soboroの方が気楽に入れそうかなって感じで、前を通ると時々グリーンカレーのいい匂いがするので、そのうち一度味わってみたいなと思ってます(遅ればせながらですが、「カレーは飲み物」という名言を残されたウガンダ・トラさんのご冥福をお祈り申し上げます)。
一方、こちらは河合塾を挟んで同じブロックの東洞院通側にある中京郵便局。
設計は吉井茂則氏によるもので竣工されたのは1902年(明治35年)。京都市の登録有形文化財にも指定されているようです(また京都文化博物館別館と共に景観重要建築物でもあるみたい)。
同じ赤と白でも、京都文化博物館別館のコントラストほど晴れがましくもなければ威圧感もなく、落ち着いたトーンで、僕はどっちかというとこの中京郵便局の方が好きなんですよね(初めて訪れたのは、予備校の時か大学1年の時だったと思うんですけど、普通に郵便局を利用するだけなのに、「素敵な建物だなぁ~」と、何だかちょっと嬉しくなったことを今でも憶えてます。もしかしたらその頃から、自分では気付いてないだけで洋館が好きだったのかも・苦笑)。
ということで、僕の道草~洋館巡りは、あとまだもう少し続くのでした(^^;)。
三条通富小路東入ルの京都ダマシン(旧家辺徳時計店)。先程の1928ビルから10メートルあるかないかくらいの大変近い距離にあるんですが、何でもこの建物は1890年(明治23年)に木骨に煉瓦を貼って建築されてた京都最古の民間による赤煉瓦建築なんだそう。
もしかしたら、この写真でお気づきになる方もいらっしゃるかもしれませんが、佐野元春さんが1987年に発表された12インチ・シングル「インディビジュアリスト」のジャケット写真は、このお店の前で撮影されました(ファンの方はよくご存知のようですね)。
ご覧の通り、現在は和のテイストを活かした洋装店。金魚柄の京友禅アロハシャツが涼し気でお洒落じゃないですか(誰か僕にプレゼントして下さい・苦笑)。
そして京都ダマシンの向かい側にあるのがPaul Smithの三条店。今迄前を通るだけでしたが、お友達から情報を得て、今回初めてお店の中に入ってみました(※4/16の日記「ラジカセLOVE♪」参照)。元々、僕は洋館よりも町家や古民家が好きで、尚且つ外装よりも内装が気になる性質なので(^^;)、佇まいのみならず、中庭や床の間などもそのまま残して店舗としてセンスよく再生&活用してる点に大変好感が持てました(近頃は町家や古民家からお店へのリフォームも珍しくないですけど、それも度が過ぎると再生どころか結局は破壊に繋がってしまう危険性だってありますもんね)。ところで、店内に年代物のラジカセ・コレクションが展示されてるとのことだったんですが、それって壁一面に飾られてるラジカセの写真(イラスト?)のパネルのことだったんでしょうか?(ラジカセ柄をプリントした財布なんかも売られててカッコいいなと思ったものの、基本的に並べられてる商品には興味ないので何も買わずに出て来ました。スイマセン・汗)。
こちらは三条通富小路西入ルのSACRAビル(旧不動銀行京都三条支店)。三条通と富小路通の交差点に面して建っていて、何となくクールな印象。これまたPaul Smithの三条店やダマシンから目と鼻の先のところにあります。
1916年(大正5年)竣工のこの建物も1988年からテナントビルとして活用されていて、3Fには、cafe&cakeのSugaryが入ってます(天井がとっても高いですね)。やはり羊羹にはお茶ですが、洋館にはカフェが付き物ということなんでしょうかね(^^)。
そこから、更に1ブロック歩みを進めると、今度は柳馬場通との交差点に日本生命京都三条ビルが現れます。
竣工は1914年(大正3年)で、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた辰野金吾氏による設計だとか(外見は石造りみたいに見えても、内部は煉瓦で出来てるんですって!)。ただ、現在残ってるのは柳馬場通に面したこの旧棟サイド側だけで、あとは昭和58年に新しく建替えられてるので、それがちょっぴり残念。
それから、更にもう2ブロック歩くと、高倉通との交差点に、これまた辰野金吾氏が手掛けた京都文化博物館の別館(旧日本銀行京都支店)が見えて来ます。
1906年(明治39年)の竣工で、1969年(昭和44年)には国の重要文化財にも指定されており、確かにこの紅白模様のクラシカルな佇まいは迫力あって、三条通の洋館の中でも格別の存在感。
玄関もまぁ大層立派なこと!ちなみに、1階は入場無料で公開されてて、定期的にイベントなども開催されてる模様。あと、僕はまだ利用したことないんですけど、旧金庫室を改造したゴージャスなカフェ、阿蘭陀館(おらんだかん)なんかもあります。とはいえ個人的には、三条通に面したウッドデッキにあるオープン・カフェ、Social Dsign Café soboroの方が気楽に入れそうかなって感じで、前を通ると時々グリーンカレーのいい匂いがするので、そのうち一度味わってみたいなと思ってます(遅ればせながらですが、「カレーは飲み物」という名言を残されたウガンダ・トラさんのご冥福をお祈り申し上げます)。
一方、こちらは河合塾を挟んで同じブロックの東洞院通側にある中京郵便局。
設計は吉井茂則氏によるもので竣工されたのは1902年(明治35年)。京都市の登録有形文化財にも指定されているようです(また京都文化博物館別館と共に景観重要建築物でもあるみたい)。
同じ赤と白でも、京都文化博物館別館のコントラストほど晴れがましくもなければ威圧感もなく、落ち着いたトーンで、僕はどっちかというとこの中京郵便局の方が好きなんですよね(初めて訪れたのは、予備校の時か大学1年の時だったと思うんですけど、普通に郵便局を利用するだけなのに、「素敵な建物だなぁ~」と、何だかちょっと嬉しくなったことを今でも憶えてます。もしかしたらその頃から、自分では気付いてないだけで洋館が好きだったのかも・苦笑)。
ということで、僕の道草~洋館巡りは、あとまだもう少し続くのでした(^^;)。
- 関連記事
-
- ポップの魔術師 (2008/06/11)
- 京都建築散歩(3) (2008/06/10)
- 京都建築散歩(2) (2008/06/09)
- 京都建築散歩 (2008/06/08)
- ねぎねぎブギウギ (2008/06/03)
| Diary | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑