『成瀬英樹のPOP A to Z』#265
インポッシブル・バード (2021/10/27) ニック・ロウ |
RadiCro
『成瀬英樹のPOP A to Z』#265
(シーズン3:#38)
2022年04月23日(土)22:30-23:00
ニック・ロウ『The Impossible Bird』特集
http://radicro.com/program/popatoz.html
01) The Beast In Me
ザ・ビースト・イン・ミー 1994年
[ Nick Lowe ]
/ジョニー・キャッシュ Johnny Cash
※Nick Lowe-1994年
BGM) The Beast In Me
ザ・ビースト・イン・ミー 1994年
[ Nick Lowe ]
/ニック・ロウ Nick Lowe
02) (What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding
ピース・ラヴ・アンド・アンダースタンディング 1992年
[ Nick Lowe ]
/カーティス・スタイガース Curtis Stigers
Al.『ボディガード』オリジナル・サウンドトラック
※Brinsley Schwarz-1974年
03) Drive-Thru Man
ドライヴ・スルー・マン 1994年
[ Nick Lowe ]
/ニック・ロウ Nick Lowe
04) Battlefield
壊れたハートとちぎれた恋 1991年
[ Nick Lowe / Paul Carrack ]
/ダイアナ・ロス Diana Ross
※Paul Carrack-1989年
05) I Live on a Battlefield
アイ・リヴ・オン・ア・バトルフィールド 1994年
[ Nick Lowe / Paul Carrack ]
/ニック・ロウ Nick Lowe
※Paul Carrack-1989年
-ジングル-
BGM) Soulful Wind
ソウルフル・ウィンド 1994年
[ Nick Lowe ]
/ニック・ロウ Nick Lowe
06) Shelley My Love
シェリー・マイ・ラヴ 1994年
[ Nick Lowe ]
/ニック・ロウ Nick Lowe
07) Shelley My Love
シェリー・マイ・ラヴ 1998年
[ Nick Lowe ]
/ロッド・スチュワート Rod Stewart
08) True Love Travels On A Gravel Road
恋はいばらの道を 1994年
[ Dallas Frazier / A.L. Owens ]
/ニック・ロウ Nick Lowe
※Duane Dee-1968年C&W58位
※Percy Sledge-1969年
※Elvis Presley-1969年
以上、『成瀬英樹のPOP A to Z』第265回放送のプレイリスト(「POP A to Z」カテゴリーも設定しました。一括表示から過去の放送分も遡ってご覧頂けます。曲目の検索なども可能です。検索ワード「番組名」スペース「曲目orアーティスト名」というような形でお試し下さい)。
2022年4月はシーズン3のアルファベット「I」。第4週はニック・ロウの名盤『インポッシブル・バード』特集。このアルバムについては前々回のブログで触れましたけど、シーズン4辺りで特集があればいいのになと思ってら、早速もうシーズン3で特集して下さるとは!?またまた僕の思いつきをこうして形に頂き、嬉しい限りです。しかも今回は単なる名盤特集に留まらず、ウィル・バーチ著、丸山京子さん翻訳による『恋するふたり ニック・ロウの人生と音楽』からの引用を交えつつ、アルバム誕生の背景(裏事情)や成り立ちもしっかりと押さえた上で、この番組らしいカヴァー曲の聴き比べ的な要素も盛り込んだ、一粒で二度も三度も美味しい趣向!なかでも興味深かったのは「I Live on a Battlefield」。僕が一番最初に聴いたのは共作者であるポール・キャラックのヴァージョンだったんですけど、ダイアナ・ロスによるカヴァー・ヴァージョンには「壊れたハートとちぎれた恋」なる邦題が付けられてたのですね。収録アルバムの『永遠のイフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー』はドラマ主題歌のタイアップ効果もあり日本でも当時それなりにヒットしたように記憶してるんですが、何とこの曲のプロデュースはピーター・アッシャーだったのですね!(ナラダ・マイケル・ウォルデンやスティーヴィー・ワンダーらプロデューサーが複数いたので気付いてませんでした)。そして「アイ・リヴ・オン・ア・バトルフィールド」や「ザ・ビースト・イン・ミー」、「ソウルフル・ウィンド」や「シェリー・マイ・ラヴ」もさることながら、やはり僕もベスト・トラックは断然「恋はいばらの道を」だと思ってたので、成瀬さんの選曲と解説には大いに共感。どうやらニック・ロウはパーシー・スレッジのヴァージョンをお手本にカヴァーしたようですけど、そのパーシー・スレッジも実はオリジナルではないんですよね。
そう言えばニック・ロウさん、松村雄策さんのインタビューで「ラジオから流れて来る歌い手が黒人か白人か分からないような曲が、好きなんだよ。プレスリーなんて、正にそうだろ?僕にとってはそうゆうものこそがポップミュージックなんだ」と語ってましたが(『rockin'on』1998年3月号P97)、『インポッシブル・バード』以降の作風ズバリそのものじゃないですか!そんなラジオで聴いてこその魅力を今回あらためて味わうことが出来て、益々このアルバムが大好きになりました(ジャケット写真の足元以外は・苦笑)。
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