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思い出の映画館(06)三劇

AvatarA三劇は阪急三宮駅の高架下にあった、東宝の封切館だ。

1979年の秋、簿記の検定試験を受けた帰りに、三劇で黒澤明の時代劇をリバイバル上映していたのを観た。
『隠し砦の三悪人』(1958)『用心棒』(1961)『椿三十郎』(1962)という痛快活劇3本立だった。
その面白さにすっかり黒澤映画のトリコになった。

3本立を観て、三劇から出てきた時、私は三船敏郎に成りきっていた。
スポーツ新聞を丸めて刀のように持っていたが、野良犬の一匹位は新聞でたたっ切れそうな気分だった。
これをきっかけに映画ファンになった私は、翌日から、手当たり次第に映画を観まくった。
大学2年生1979年40本、3年生1980年100本、4年生1981年250本というハイペースで映画館に通った。

また、小学生の頃は、毎年ゴジラ映画が封切られた。
それを観るのも三劇だった。

三劇は、阪急高架下に広がる阪急三宮楽天地内にあった。
暗くなってから劇場を出ると、赤提灯揺れる飲み屋が垣間見えた。
阪急三宮楽天地には前に紹介した喫茶ジャヴァもある。

忘れ得ぬ店たち(13) 茶房ジャヴァ(JAVA) (2021.4.21)
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

忘れ得ぬ店たち(21)オジンの天ぷら

AvatarA神戸旧居留地の北側、みなと銀行本店営業部の裏小路にてんぷら屋があった。

昼のランチ時のみ営業し、メニューはてんぷら定食1つだけ。
カウンターの奧でてんぷらを揚げるのは、気難しそうなこの店の老店主。
あと店員と言えば、ご飯と天婦羅の出汁を出し下げするおばちゃん一人。

客はカウンターに座ると、目の前の皿に5~6品の天婦羅が順番に出てくる。
老店主は、客と会話することなく黙々と天婦羅を揚げる。
みんなからッと揚がっていて美味だったが、中でも25cmぐらいの穴子の大きな天婦羅が飛びぬけて美味しかった。
初めて食べてから40年以上経つが、あれ以上の穴子の天婦羅にはお目にかかっていない。

店には看板もなかったので店名は分からずじまい。
仲間内では「オジンの天ぷら」と呼んでいた。

1995年の震災を生き延び、商売再開した時はうれしかったなあ。
でもすぐに老店主が、体調を崩し、しばらく店を閉じていたが、やがて廃業した。

この店は父も知っていて「あそこのオヤジは趣味で天ぷら揚げている」と言ってた。

あの頃、オジンの天ぷら食って、ゴムクラブでコーヒーを飲むのが最高の贅沢だった。

忘れ得ぬ店たち(1)ゴムクラブ (2013.12.25)
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ジャンル : グルメ

思い出の映画館(05)新劇会館

AvatarA新劇会館は新開地東口の南に並んでいた映画館の1つだ。

いわゆる二番館に位置づけられる映画館で、ロードショーから数か月経った新作映画を2本立てで上映していた。
金のない時は、ありがたい存在だった。
(新開地界隈の映画館はありがたい映画館が多かったなあ)

私は二十代の頃、アーノルド・シュワルツェネッガーのことをスタローンの二番煎じの筋肉バカと思っていた。
作品を観もしないで、敬遠していた。
この為、『ターミネーター』(1984)のような重要な作品を観るのが遅れた。
しかし、この劇場で『プレデター』(1987)を見て大いに見直したものだ。
馬鹿にしていたシュワルツェネッガー作品なのに、何で見に行ったかと言うと。
『プレデター』の予告編を観たからだ。

ジャングルの中で次々に殺される兵士達。
「宇宙からやって来たプレデター。
怪物的な強さで、人間狩りを楽しむ。
しかし、今度は襲う相手を間違えた!」
というナレーションに続いて、シュワルツェネッガーがアップになる。
シュワルツェネッガーが人間扱いされていない惹句に引き込まれた。

この後流行る「ちょっかい出した相手は殺人マシンでした」もののはしりだ。
キアヌ・リーヴスの『ジョン・ウィック』(2014)やリーアム・ニーソンの『96時間』(2008)などの系統だ。


新劇会館では、私史上最大の肩透かしも食らった。
以前に話題にした『世界崩壊の序曲』だ。

美人なのに、、 ベロニカ・ハメル (2013.7.14)
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

リアルサザエさん

AvatarAアニメのサザエさんは、頭がまん丸だ。
正面から見ても、真横からの見ても、頭部がほぼ真円だ。
「そんなヤツはおらんやろ」と思ってた。

しかし、いたのである。
フジテレビの朝8時からの情報番組「まざまし8」メインキャスター谷原章介の相手役を務める小室瑛莉子アナウンサーがそうなのだ。
正面のカメラに話す時と、横に立つ谷原章介に話しかける時の頭の位置・輪郭が全く同じなのだ。
髪をショートカットにしてからは、横顔の丸さが際立ち、ますますサザエさん化している。
そういえば「サザエさん」も「まざまし8」もフジテレビだ。
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ジャンル : テレビ・ラジオ

思い出の映画館(04)SABホール

AvatarA西梅田駅からドージマ地下センターを南に下っていくと、SABホールの連絡口がある。
普段はテレビやラジオの公開放送の収録をしていた。(『ヤングオーオー』など)

たまに新作映画の試写会や名作映画観賞会が行われた。
大学生の頃、Dと黒澤映画の鑑賞会に行ったことがある。

「黒澤現代劇の三大傑作」と銘打って『酔いどれ天使』『生きる』『天国と地獄』をオールナイトで上映した。
3本とも初見で、すごく感銘を受けた。
特に2番目の『生きる』には圧倒された。
他の観客も感銘を受けた人が多かったようで、2本目の上映終了時に自然発生的に拍手が沸き起こった。
私も拍手したと思う。
これまで何百本も観たけど、映画館で拍手が起きたのはこの時だけだ。

3本目の『天国と地獄』も感動したが、拍手は起きなかった。
みんな心を動かされたとは思うが、仲代達也と山崎努の悪魔的な芝居のせいか、素直に拍手する気にならなかったのだ。
あるいは、オールナイトの3本立てだったので、眠たかっただけかもしれない。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

思い出の映画館(03)朝日会館

AvatarA子供の頃、ディズニー映画を観に行ったのが、朝日会館だ。
元々は劇場だったみたいで、スクリーンの前の舞台が広かったのを覚えている。
旧居留地の北側の道路に面した建物は重厚だった。
父の勤めていた貿易会社は朝日会館に事務所を借りていた。
その部屋は劇場だった時代には、楽屋だったそうだ。
1992~1994年にビルの建て替えが行われ、1995年の阪神大震災では大きな被害を受けなかった。
ただこの建て替えで朝日会館という映画館は無くなり、地下にシネリーブル神戸という小さな映画館ができた。

映画館の外には、神戸ハイボールというこじゃれたバーや、朝日新聞神戸支社、サンパウロという大きな喫茶店、洋品店、小料理屋などが入っていた。
私の勤めて居た会社も旧居留地にあったので、ここの小料理屋でよく昼飯を食ったものだ。

建て替え前の朝日会館で観た映画で記憶に残っているのはやはりディズニー作品だ。
ただ私が良く通った1960年代はディズニー低迷の時期だった。
その中で印象深いのは、アニメーション映画ではなく、実写映画だった。
『三匹荒野を行く』『黒ひげ大旋風』『メリー・ポピンズ』などだ。
特に反発力が驚異的に高まるゴムを発明した大学教授が、それを使って母校のバスケチームを勝たせる『フラバア』はキャアキャア笑いながら観た。
ディズニー以外では『ET』『ロッキーⅢ』『シャイニング』なんかもここで観た。

シネリーブル神戸になってからは、『アフター・スクール』『鍵泥棒のメソッド』『この世界の片隅で』などの秀作を観た。
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

ダマスカス陥落

AvatarAシリアで反政府勢力がアサド政権を打倒した。

今回の戦闘開始からたった11日でアサド大統領はロシアに亡命した。
反政府軍がドローンで指揮官を狙い撃ちした為、パニックになった指揮官が軍服を脱いで逃走した。
指揮官を失った政府軍はドミノ倒し的に崩壊したという。
ほとんど無抵抗で首都ダマスカスは陥落した。

反政府軍は複数のゲリラ部隊の寄せ集めで「統制が取れないのではないか?」危惧されている。


さてダマスカス陥落と聞くと、『アラビアのロレンス』を連想してしまう。
第一次大戦で、英国軍はアラブの各部族と連携しトルコ軍と戦った。
(この連携に一役買ったのがロレンスだ)

アラブ軍は英国に先んじてダマスカスを陥落させる。
アラブの部族間での意見の相違から、統治は混乱し、失望したアラブの戦士たちは砂漠に帰っていく。
空き家になったダマスカスは英軍のものとなる。


2010年チュニジアで始まったアラブの春。
これまで、チュニジア・リビア・エジプト・イエメンの4カ国で独裁者が倒れた。
シリアは、5カ国目となる。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

忠臣蔵


明日、12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日なんだけど、先日テレビで、若い人には通じないことがあるって言ってたな。

最近、「えっ、これもう死語?」ってことはよくあるけど、、。
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テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

行列のできる〇〇


「行列のできる法律相談所」以来、人気があることの象徴として定着した「行列のできる」という表現の「行列」、本来「行」と「列」がないと成立しないはずなんだが、1列のときにも使われるのはなぜだろう。
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テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

天気予報の余計なお世話


天気予報が進歩したのはいいけれど、普通の傘がいいか折りたたみ傘がいいかとか、23度を境目に半袖か長袖かを勧めたり、余計なお世話だ。
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テーマ : 暮らし・生活
ジャンル : ライフ

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spacecowboys A H

Author:spacecowboys A H
Space Cowboys は、2人の親父です
"A" システムエンジニア・
   中日ファン・世情に疎い
"H" 総務畑・てっちゃん・
   阪神ファン・雑学が得意
2人ともイーストウッド好きの還歴男

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