親父たちの往復書簡(てがみ)　テレビ

リアルサザエさん

アニメのサザエさんは、頭がまん丸だ。
正面から見ても、真横からの見ても、頭部がほぼ真円だ。
「そんなヤツはおらんやろ」と思ってた。

しかし、いたのである。
フジテレビの朝８時からの情報番組「まざまし８」メインキャスター谷原章介の相手役を務める小室瑛莉子アナウンサーがそうなのだ。
正面のカメラに話す時と、横に立つ谷原章介に話しかける時の頭の位置・輪郭が全く同じなのだ。
髪をショートカットにしてからは、横顔の丸さが際立ち、ますますサザエさん化している。
そういえば「サザエさん」も「まざまし８」もフジテレビだ。

テーマ : アナウンサー
ジャンル : テレビ・ラジオ

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手練れの女子アナ

テレビのニュースや情報番組で女子アナが話題を紹介する際の表情の話なんだけど。

凶悪事件を伝える時は、厳しい表情をしている。
微笑ましい話題なら、微笑を浮かべて話す。

この２つの話題を連続して話すときの女子アナの表情が気になる。

厳しい表情で話していた女子アナの表情が急ににこやかなものに変わる。
それが手のひらを返したような表情の変化の為、観ているこっちは直前の厳しい表情が嘘に思え、白けるのだ。

しかし女子アナの中には手練れのものがいる。
表情の変化を自然に行い、白けさせないのだ。
たとえば高島彩がそうだ。

凶悪事件の話題を終え、次の話題を読み始めるわずかな時間で表情を変化させる。
ほんの１～２秒の間に、厳しい表情を徐々に緩め、一旦無表情にし、徐々に微笑みを浮かべるのだ。
この「手のひら返し」ではなく「徐々に表情を変える」のが良い。
さっきまで厳しい表情が、次の話題の最初の文章を読み終わるころには、微笑に変わる。
これを自然に行うのだ。

それが原稿を読みながらなんだから恐れ入る。
以前に紹介した『狂へる悪魔』のジョン・バリモアばりの芸当だ。

『狂へる悪魔』のジョン・バリモア　（2020.6.28）
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-4307.html

テーマ : 女子アナ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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西田敏行

10月17日に西田敏行が亡くなった。

森繁久彌森繁久弥、渥美清の流れをつぐ喜劇(の出来る)役者だった。

私は彼を世間の評価程には認めていなかった。
楽しい場面でも目が笑っていなかったりするのが、気になった。
『探偵、ナイトスクープ』の局長役もわざとらしさが感じられ、しっくりこなかった。

そんな西田敏行だが、以下のふたつは素晴らしかった。

（１）ＮＨＫ大河ドラマ「翔ぶが如く」(1990)の西郷隆盛

戊辰戦争のさなかに、西郷率いる新政府軍は、幕府軍の夜襲を受ける。
新政府軍はどこかの寺に駐留し、西郷ら指揮官は本堂に布団を敷いて寝ている。
寝ていた西郷(西田敏行)は布団を蹴って飛び起きて、軍服を着ようとする。
暗がりで着慣れない西洋式軍服(ズボン等)を履こうとするが、足が通らずひっくり返る。
ジタバタしてようやく着用し、兵士達のもとに駆け付ける。
若き日の西郷が、悪戦苦闘する様が、にじみ出てくる良いシーンだった。
タイムトンネルを通じて、幕末を垣間見た気がした。

（２）福島応援ソング『I love you & I need you ふくしま』(2011)

福島を除く全46都道府県出身者が、参加している。
四十数名が、原発事故に遭った福島県をはげます言葉を一節づつ歌い、
最後は、

「I want you baby　僕らは　ふくしまが　ふくしまが　好き！」

と西田敏行が締めくくる。
この西田敏行の最後の一節は、福島を応援する強い気持ちが、全身からにじみ出ている。
西田敏行の『伝える意志』の力強さが伝わってくる。
このPV、久しぶりにYOUTUBEで視聴したが、今でも号泣してしまう。

http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-597.html
東日本大震災日記(32)　4月7日（木）　（2011.4.7）

テーマ : 俳優･女優
ジャンル : 映画

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オードリー

先日から朝の連ドラ『オードリー』（2000～2001）の再放送を観ている。
終戦直後から映画会社大京映画と椿屋旅館を舞台にヒロインの美月（岡本綾）が女優修行と旅館経営で苦労する物語だ。
当初放映時は全然観てなかったが、映画界の内幕が描かれていることと、今をときめく堺雅人と佐々木蔵之介が小劇場から抜擢された作品なので、観てみることにしたのだ。

主演の岡本綾が魅力に乏しく演技も下手、それに加えて恋人役が長嶋一茂なので、ヒロイン周辺の芝居は散々な出来だ。
それでも観ているのは、後に売れる若き日の堺雅人と佐々木蔵之介の芝居を確認できるからだ。
さらに良いのは、岡本綾の育ての親を演じる大竹しのぶの表情（の演技）だ。
完全に主役岡本綾を食っている。

岡本綾は、賀来千香子と段田安則の娘だ。
父親の段田安則はカリフォルニア移民だが、日米開戦後帰国し賀来千香子と結婚する。
「ローマの休日」のヘップバーンが好きで、娘の美月にオードリーという英語名をつける。
アメリカナイズされた段田安則の帰国後の人生は上手く行かない。
やりがいのある仕事も見つからないし、娘をオードリーと呼んで可愛がるが、嫌がられる。

「ローマの休日」のリバイバル上映を観ながら、幸せそうな表情で眠るように息を引き取る。
スクリーンは、最後の記者会見のシーンだ。
オードリー・ヘップバーンのセリフが聞こえてくる。

「なんといってもローマです」

あの見るものを幸せな気分にする名場面だ。

ローマの休日　（2013.12.21）
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-1826.html

テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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山本陽子逝く

先月山本陽子が亡くなった。81際だった。生きていれば今日(3/17)が82歳の誕生日だったんだけど。というわけで、私より16歳上で、以前「憧れの年齢制限」(2013.4.14)他で話したその上限の人だ。それでも実は少年の頃は対象外で、私より少し上のおじさんが「いい女だなあ」というような存在ってイメージだった。

確か81年だったと思うが、ソープ嬢役で津川雅彦と共演したコメディードラマがあって、そこでの彼女がやけに魅力的で好きになった。それから少し意識しつつもそれ以上盛り上がることはなく、徐々に興味は下火になって行った。

それが一変したのは今世紀に入ってから、確か2005年に「隣の芝生(1976)」の再放送があって、そこでの彼女の色気溢れる美しさに目を見張った。高校生の頃にはわからなかったなあ。あの色気じゃ姑があらぬ疑いをかけるのもやむを得ないと思ったくらいだ。

それ以来彼女のドラマはずっと気にかけて見ていて、昔のはより魅力的だけど、2000年代の60歳代も十分綺麗だった。70歳代になるとテレビでの露出はさすがに減ってきていたけど、たまに見る姿は最後まで決して昔のイメージを損なうものではなかった。

テーマ : 女優
ジャンル : アイドル・芸能

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続『略奪愛・アブない女』

【A】まして、赤井も紗理奈も役者転向１年生の大根役者なので、珍妙な棒読み芝居になる。
モデル出身の稲森いずみも演技経験はほとんどなかったと思うが、芝居上手に見えたほどだ。

Hは観たことあるかな？

『略奪愛・アブない女』(24.03.03)
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-5749.html

この話、以前聞いたことがあって印象に残っていた。1年ちょっと前、偶然早朝のCSで遭遇して、ああこれがそうか！と思って見たら、確かに二人の演技はすごかった。赤井は芝居心そのものはあるはずなんだけど、いかんせん標準語が下手で聞いてられない。鈴木紗理奈は言わずもがな。

そして、稲盛いずみは確かにずいぶん上手く見えた。ところが、小林稔侍ぐらいになると、赤井・鈴木コンピの前では浮いてしまってもはやそっちもおかしく見えてくる。

それから、有名なグレイの♫However♫はこのドラマのエンディングテーマやったんやね。

ちなみに、稲盛いずみは若い頃は興味なかったけど、この10年ぐらい好きになって劇団新感線の舞台に出てたのを見に行ったよ。

テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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『略奪愛・アブない女』

1998年頃のことだ。
会社で雑談していると部下の女子が「『略奪愛・アブない女』を見てください、えらいことになってますよ」と教えてくれた。
ものは試しと見てみると、本当にえらいことになっていた。

主役の３人は、
エリート精神科医の赤井英和、
その妻が、稲森いずみ、
その妹に鈴木紗理奈、
舞台は関東で全員標準語をしゃべる設定。
しかし３人とも俳優経験がほとんどなく、特に大阪弁しか喋ったことがなさそうな赤井と紗理奈の標準語は、不自然極まりない。

紗理奈は赤井に惚れていてある日関係を持ってしまう。
主役３人の苦悩の日々が始まる。
悔恨・謝罪・恨み・弁解・悲嘆をぶつけ合うが、赤井と紗理奈の芝居が下手なうえに変な標準語の為、どうしても笑えてしまう。
まして、赤井も紗理奈も役者転向１年生の大根役者なので、珍妙な棒読み芝居になる。
モデル出身の稲森いずみも演技経験はほとんどなかったと思うが、芝居上手に見えたほどだ。

Hは観たことあるかな？

テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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損害賠償

ワイドショーは、年末からずっとダウンタウンの松本の話題が続いている。
週刊文春が毎号関連記事を掲載しているからネタ切れにならないのだ。

事件そのものには余り興味はないが、１つだけ気になっていることがある。
松本は全てのテレビ番組・ＣＭを降板し、裁判に備えるようだが、違約金とか損害賠償の話が聞こえてこないことだ。
普通タレントの一歩的な理由で番組降板したら、契約上決められた違約金を払うことになるだろう。
松本の様な人気者の場合、ギャラが大きい分違約金も巨額なはずだ。
ゴシップ好きのワイドショーがなんで触れないんだろう？

また万博のアンバサダーも降板するんだと思うけど、公的な役割でありテレビ番組降板とは話が違う。
吉村知事は「松本の代役はいない」と発言している。
つまりアンバサダーに穴があくことになる。
どう決着させるんだろう？

テーマ : お笑い芸人
ジャンル : テレビ・ラジオ

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「どうする家康」の歴史解釈⑥乱世の亡霊

一般的に真田幸村は、小説や映画の中ではヒーローとして描かれる。
例外は映画「真田風雲録」(1963)ぐらいだ。
この映画では、幸村はとぼけた殿様だが、悪人ではない。

今回の「どうする家康」では、幸村は全くの悪玉として描かれる。
幸村は、家康の努力で平和な天下が出来つつあることに反発し、大坂の陣を起こし、乱世に引き戻そうとする。
家康はこれを察知し、自らを囮にして幸村をおびき出し、討ち取る。

テーマ : 大河ドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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坂田利夫、また一人芸人逝く

坂田利夫が亡くなった。今年は上岡龍太郎、桑原和男、笑福亭笑瓶も亡くなっている。いずれも私達を子供の頃から楽しませてくれた人達だ。

個人への思い入れ度は別として、中で笑福亭笑瓶は若く、自分と同年代なので、それもショックと言えばショックなのだが、桑原和男と坂田利夫の死因「老衰」は何かこたえるなあ。自分もそこに近づいてるのを思い知らされるよ。

テーマ : 芸能界のニュース
ジャンル : アイドル・芸能

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