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暇に任せて③流星群はなぜ毎年出現するのか?

AvatarA東野圭吾の『流星の絆』は小学生の3兄弟が夜中にこっそり家を抜け出し、しし座流星群を見に行くシーンから始まる。
帰宅すると両親は強盗に殺されていた。
犯人は見つからず事件は迷宮入り。
大人になった3人は、両親の仇を探す、復讐する為に。

事件のきっかけになったしし座流星群は毎月11月に発生する。
他の流星群も毎年同じころに出現する。

これが不思議だった。

流星は宇宙から地球に降ってきた塵が大気圏で燃え尽きる現象だ。
なんで毎年同じ時期に塵が降ってくるんだろう?
また、塵は何で一度に燃え尽きないんだろう?
暇に任せて考えたが、全然思いつかない。

ネットで調べてみた。

まず、流星の元となる塵は、彗星が吐き出している。
塵は彗星の楕円形の軌道面に残る。
彗星の軌道面と地球の公転軌道が交わった時、彗星の吐き出した塵が流星となり地球に降ってくる。
彗星の塵は軌道面に広がっていくので、毎年新たな塵が降ってくることになる。
彗星は数十年周期で公転しており、その都度塵が補充される。

ということのようだ。

さて『流星の絆』の3兄弟は、時効を迎える夜(15年目の夜)に犯人にたどり着く。
空にはしし座流星群が流れいた(はず)。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

数学と物理の違い

AvatarAテレビで「容疑者xの献身」を放送してたので、久しぶりに観た。
改めて、「自分はこの映画が好きなんだな」と思った。

天才物理学者湯川(福山雅治)が探偵役となり、犯人の天才数学者石神(堤真一)を追い詰める話だ。

作中福山雅治は、物理学者と数学者の違いをこう説明する。

「物理学者は、物事を観察し、仮説を立て、実験で実証する。
一方数学者は、全てを頭の中でシミュレーションする」

多分原作にもある台詞だと思うが、物理と数学の違いを良く表している。
そしてこれは、昔から私が物理に対して抱いていた違和感の本質だ。

数学者は、公理という前提条件を決め、その上に論理を構築する。
全てが公理という枠組みの下に行われるので、頭の中のシミュレーションで証明できる。
数学の法則(定理)は証明できれば、100%正しいと言える。

しかし物理法則はそうではない。
例えば100年前にアインシュタインは、相対性理論という仮説を発表したが、自分では何も証明していない。
その正しさの実証は後世の学者に託して終わっている。
数十年に渡る実験や観測で相対性理論の正しさはほぼ実証された。
ただそれは相対性理論が現実に起こす事象を確認しただけで、証明ではない。
従って100%正しいとは限らない。
反証が見つかれば、簡単に覆る。
例えば、光速を超える粒子の発見とかだ。

アインシュタインは、仮説=多分こうじゃないかという思いつきを発表しただけで、何も証明していないのに、あれほど称賛される事に私は違和感を感じてきた。
あの賞賛は、相対性理論が原爆の基礎理論になっているからかもしれないが、だとしたら嫌な話だ。


相対性理論の反証については以下参照

光を超える者(2011.10.9)
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-908.html

テーマ : お気に入り映画
ジャンル : 映画

ウクライナには腐海がある

AvatarAウクライナ関連のサイトを見ていて、クリミア半島の根本あたりに腐海を見つけた。
クリミア半島根本の東側にある長大な砂州に囲まれた湿地帯があり、ロシア語/ウクライナ語で腐海と呼ばれている。
腐海にはナトリウム・カリウム・マグネシウム・臭素が高濃度で含まれていて、近ずくと匂うので「腐った海」を意味する腐海とよばれている。

さて腐海と言えば「風の谷のナウシカ」を連想してしまう。
Wikipediaによれば、宮崎駿は、実在の腐海をヒントにナウシカの世界観を作り上げたらしい。
ナウシカでは、腐海が徐々に人類の領域を侵食していく様が描かれる。
今回の戦争で、ロシアは腐海のある黒海沿岸地域からウクライナを侵略しようとしている。
現実がアニメをなぞっているようにも見える。

ナウシカの腐海は、浄化作用を持ち、腐った大地を人類が生活できる土地に変えていくであろうことが暗示される。

現実は、そう甘くはないだろうが・・・

テーマ : ウクライナ
ジャンル : 海外情報

太陽フレア

AvatarA総務省は、2028年頃に発生が予想される大規模な太陽フレアについて警告を発した。

太陽フレアとは太陽の表面上で発生する大規模な爆発である。
爆発時に発生する電磁波やエネルギーが太陽から地球に届いた時に、電波障害が起きるとのこと。
携帯電話やGPSが使えなくなったりするらしい。


昔読んだ古いSF「無常の月」を連想した。
こんな話だ。

主人公はある夜やけに満月が明るいことに気づく。
月の光は太陽光の反射だから、太陽の光が急に強くなったと推測。
かつて見たことのない月の輝きに、主人公は人類滅亡をを予想する。
おそらくその時昼間だった地帯(地球の裏側)は、太陽光に焼き尽くされているだろう。
そして夜が明けたら自分たちも最後の時を迎えるのだ。
主人公はガールフレンドに電話して最後のデートに誘う。
しかし・・・


太陽フレアが総務省の予想より大規模で、地表を焼き尽くすようなことはないんだろうか?
少なくとも南極の氷を解かすぐらいのことは起きないんだろうか?

テーマ : 星・宇宙
ジャンル : 学問・文化・芸術

ツバルは大丈夫?

AvatarAトンガの噴火により引き起こされた津波は、時速1000km/hで日本まで到達した。

10年ほど前、地球温暖化で海に沈みそうだと報道されたツバルの被害は、伝わってこない。
国土のほとんどが、海抜5m以下の国だから、今回の1.5mの津波でも大被害が出そうなもんだが・・・

サンゴ礁があると津波の防潮堤になるのかな?



ネット上に珊瑚島は津波が起きにくいく、今回も被害がなかったという記述があった。

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

天気予報の進歩 4

AvatarA予報じゃないけど、Yahoo天気の雷レーダーも進歩している。

先日ウチの近所で落雷があった。
ゴロゴロと盛大に雷鳴を轟かせているなと思ったら、「バッシャーン」と1000のシンバルを打ち鳴らしたような音。
Yahoo天気の雷レーダーで確認したら、ウチから500mほど離れた住宅地だった。
落雷から20分後ぐらいだったのに、すでに地図に×印がついていた。

他にも近畿で何十か所も落雷してるのに、情報公開のあのスピードは自動化したシステムがあるんだろう。
関電のサイトを見ると落雷のあったあたりが停電していた。
気象予報・観測の科学技術+情報公開システムは、相当進歩しているようだ。


テーマ : 気象
ジャンル : 学問・文化・芸術

天気予報の進歩 3

AvatarA昔から天気は西から東へ変わっていくと言われている。
実際、今日中国地方が雨なら、明日近畿が雨になることが多い。
雨雲レーダーを見ても、雲が西から東へ移動しているのが分かる。

天気予報って最近は外さないけど、15年ぐらい前までは、結構外していた印象が強い。
気象衛星からの映像に天気は西から東へ変わっていくという法則を当てはめたら、天気予報なんて簡単。
なのになんで外すんだろう?なんて思っていた。

テレビで言ってたけど、西から流れてくる雨雲以外に、湧いてくる雲(入道雲みたいなやつ)もあるそうだ。
確かに局地的な雨雲レーダーを見ていると、何もないところに突然雨雲が発生している。
「一天にわかにかき曇り」というやつだろう。
これを予測するのは確かに難しそうだ。

テーマ : 気象
ジャンル : 学問・文化・芸術

天気予報の進歩 2

AvatarAほんとうに最近の天気予報はあてになる。

昔読んだアイザック・アシモフの「銀河帝国の興亡」では、1万数千年後の未来だが、正確な天気予報はまだ実現していないという設定だった。
この為、主人公のセルダンが危うく遭難しかけるシーンがあった。
セルダンは、歴史心理学という学問を創設し、銀河帝国の未来を正確に予測するのだが、そのセルダンも「気象は構成する要素が複雑すぎて、正確な天気予報は不可能」と言っている。

科学者でもあるアシモフは、科学ノンフェクションを多数書いているような人だ。
現代の天気予報は、アシモフの予想を遥かに上回っているようだ。


テーマ : 気象
ジャンル : 学問・文化・芸術

天気予報の進歩

AvatarA今回の朝の連ドラは気象予報士を目指す清原果耶(もね)が主人公だ。
その中でこんなシーンがあった。
体験学習のグループを案内している時に山道で激しい雨に遭遇。
一歩間違えれば遭難しかねない状況。
もねは知り合いの気象予測士に電話して、自分がいる尾根の天候の変化を予想してもらう。
そのアドバイスで雨の切れ目のタイミングで山小屋に避難することが出来た。

数十メートル単位で天候の変化を言い当てたシーン。
今の気象予報士は進歩してるんだな。
そういえば、最近の天気予報はよく当たるよな。

テーマ : 気象
ジャンル : 学問・文化・芸術

山に降った雨

AvatarA15年ぐらい前、家族で北海道に旅行した。
屈斜路湖から出て釧路川をゴムボートで下るネイチャーボートのツアーに参加した。
ガイドの青年が解説する釧路川の自然を聞きながら、ゴムボートを下って行った。
釧路川にはところどころ湧き水がある。
ボートからそれを眺めながら、ガイドの青年はこんな話をしてくれた。

「あの湧き水はこのあたりの山に降った雨が浸透してわき出しているんです。
雨は1年に1mずつ地中にしみ込んでいきます。
この山は50mほどの標高差があるので、今湧き出ているのは50年前の雨なんです。」

ロマンチックな話だと思った。

と同時に昔からの疑問の答えをもらった気がした。
何日も雨が降らなくても、井戸が涸れないのが不思議だった。
その地方にずっと雨が降ってないのなら、地下水も無くなるのではないかと思っていた。
でも井戸水が何十年もかけて浸透した地下水なら、少々雨が降らなくても尽きることはないわけだ。

テーマ : 思うこと感じること
ジャンル : ライフ

プロフィール

spacecowboys A H

Author:spacecowboys A H
Space Cowboys は、2人の親父です
"A" システムエンジニア・
   中日ファン・世情に疎い
"H" 総務畑・てっちゃん・
   阪神ファン・雑学が得意
2人ともイーストウッド好きの還歴男

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