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ワールドグランプリ予選大阪ラウンド2試合を見て

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ワールドグランプリ予選第三ラウンドが大阪で行われている。
日本が決勝に進む可能性は低く、五輪に向け最後の実戦だ。

真鍋監督は五輪メンバーをこのワールドグランプリを通じて決めると前々から公言している。
選手を追い込み競争させようという考えだろう。
その集大成がこの大阪の3試合になる。
特に注目は故障上がりの大友・井上・栗原がどこまで復調しているかだ。

ここまで日本は木村・竹下を使わず控え選手中心に戦っている。
その結果先週のタイ戦では、ファイナルセット14-11から逆転を許すという不甲斐ない試合。
真鍋監督が試合後のインタビューで「勝負弱い選手がたくさんコートにいるとああなる」と切り捨てていた。
五輪前の調整中とは言うものの、負け続けちゃムードが悪くなる。
さあ木村・竹下の出番だ。
体調を崩した木村は復調しているだろうか?

BS-TBSで中継しているのでTV観戦した。

(続き)

金曜日はドイツ戦。
ワールドカップで激戦を戦った相手だ。
ベストメンバーでなければ恐らく負ける。

にもかかわらず、相変わらず日本は控え中心の先発メンバー。
中道・石田・荒木・狩野・平井・迫田

第1セット、ドイツは石田をサーブで狙い、日本の攻撃を単調にさせて1-13とリードする。
ドイツはなんか楽しそうだ。
エースのコズーフは笑顔を絶やさない。
狩野中道を栗原竹下に替えて日本が追い上げる。16-17。
しかしすぐドイツに離された。
結局22-25でドイツがこのセットを取った。

第2セット同じメンバーでスタート。
相変わらず石田が狙われいきなり6連続失点。
うち3本が石田のレシーブミス迫田も狩野も決まらない。
1-10となったところで石田は栗原に交代。空気が変わった。
迫田のファーストテンポのバックアタックも出て追い上げるが、その後もサーブレシーブが崩れ12-25で2セットを失った。

第3セット、ドイツにリードされるが、迫田のバックアタックで連続ポイント9-6。
迫田は前衛でも頑張り16-10。
そのまま勢いに乗り25-17。

第4セット、迫田とマテスの打ち合い、6-8。
迫田はめちゃくちゃ調子がいい。
打てばほとんど決まっている印象。
相手もマークしているが前衛でも決めて10-10。
狩野中道を竹下山口に二枚替え。
山口が3連続サーブレシーブミスで11-15。
相手も山口のサーブレシーブが弱い事に気づいている。
それがクローズアップされた。
五輪では狙われるだろうな。
結局その後日本はガタガタに崩れ16-25で負けた。
迫田以外に観るべき点がない試合。
中道のトスは精度が悪くタイミングが外れるケースが目についた。
狩野は軽打ばかりで不満が残った。

栗原も決定力に欠け、山口があの体たらくで、誰を五輪代表選ぶんだろう。
チームとしてもつなぐ意識が感じられず、Digも弱い。
真鍋監督が五輪代表を決めず選手同士を争わせたのが裏目に出たのかチームとして連携が感じられなかった。
後1ヶ月で何とかなるんだろうか?

迫田は52打数25得点で決定率48%。
第1セットはほとんど決まってなかったから、後半は5割以上の決定率だろう。
特にレフト・センター・ライトと色々なコースからの高速バックアタックが素晴らしかった。
江畑が不振で石田がつぶされたから、五輪メンバーは決まりかな。


そして土曜日はトルコ戦。
ヨーロッパ予選でロシアを破った強豪だ。
そのロシアに日本は手もなくひねられている。
ワールドグランプリ第1ラウンドでも大エースのネスリハン抜きで控えメンバーの日本に完勝している。

今回はネスリハンが出場。
木村竹下は出ていない。

第1セットは競り合い25-23で取った。
それにしても木村はピンチサーバーで出てくるだけで全くプレーしていない。

第2セットいきなりトルコの4連続得点。
うち1点は山口のアウトオブポジション。
何やってんだか。
またサーブで崩され2-8。
山口・佐野・栗原のサーブフォーメーションじゃあ仕方ないか。
昨日狙われた石田はレセプションに参加せず3-11。
栗原はサーブもスパイクも弱く、一枚ブロックでも決まらない。
11-18で中道山口を狩野竹下に二枚替え。余り効果なく14-25の大差でこのセットを失った。
山口の約たたずぶりが目立つ。
所詮相手の注意が木村に集中するから活躍できただけなのか。

第3セット、トルコのスパイクは一発で決まるが、日本は中々決まらない。
スパイクミスも出て6-8。
終盤まで競り合うが、勝負どころでタッチネット、レシーブミスが出て21-25。

第4セットついに木村竹下が先発。
しかし余り変わらない3-7。
木村もそんなに決まらない10-16。
竹下と井上木村大友栗原のタイミングが合わない13-20。
結局17-25で完敗。

最後はベストメンバーで勝ちに行ったはずなのにトルコは余裕を持ってゲームを支配した。

五輪に向けての選考を兼ねた調整だといっても、無様すぎる。
チームのムードも最悪じゃないだろうか?

さて注目の選手選考だが、迫田以外はぱっとしない。
いやハッキリ言って期待できない。

印象をメモっておこう。

●リベロ
(座安)佐野にくらべDigが上がる率もレセプションの安定性も劣る。ただトスは佐野より上手。それだけじゃあね
(佐野)座安に比べればこっち。Digの上がり方が違う

●WS
(石田)ドイツにサーブで狙われつぶされたのが最悪のイメージ。レセプションを外れたトルコ戦はそこそこ活躍したがミスショットが多すぎる。何故使うのか理解に苦しむ。
(山口)レセプションで試合の流れを断ち切ったドイツ戦。石田同様それを跳ね返す精神力はない。Digもダメ、サーブもゆるくて相手のチャンスボールになる。木村にボールが集中している時に決めるしか能がない。木村の調子が戻らなければ真っ先に外すべき選手。
(木村)トルコ戦第4セットだけしか見てない(出てない)ので体調がどこまで戻ったのかよく分からなかった。ただ好調じゃないことは確か。
(江畑)決定率が低く、ミスショットが目に付いた。ずぶとさが見られなくなり彼女の良さが失われているように見える。相手がマークし始めたからかな。
(迫田)グズグズのプレーが多い中、彼女だけが必死で戦っている印象。狩野にこの姿勢があればなあ。これだけ他が悪いと彼女を選ばざるを得ないだろう。
(栗原)昔の強打はもう打てないのか?スパイクもサーブも弱くて拾われてしまう。かといって木村のように打ち分ける技術もない。レセプションに入ったら穴になる。ブロックはさすがに相手にプレッシャーを与えているようだ。
(狩野)控えメンバーでは最も期待されているが、最も控えめなプレーしかしない。強打がすくなく、積極性に欠ける。木村がいない時は代わりにエースとなるべきなのに。
(新鍋)あまり見てないのか、何もしていないので印象にないのか、よく分からない。ただ彼女が入るとレセプションが安定する。ドイツ・トルコと2試合続けてサーブで崩された試合を見せられると、レセプションの為だけでもロンドンに行ってほしくなる。

●MB
(井上)トルコ戦では2本シャットアウトがあったけど、まだまだ本調子ではない。元々相手の動きを読んでコミットブロックで仕留めていたが、試合勘が戻らないと厳しい。左右の動きも遅い。スパイクは前にも増して弱い。
(大友)トルコ戦は10本打ってスパイク決定率0%。まだまだ調子が出ていない。竹下とのコンビもタイミングが合ってない。
(平井)それなりにやってはいるし、数字的には井上大友よりはまし。しかしこれといった強みもなく強豪国には絶対通用しないだろうなとも感じる。
(岩坂)スパイクに力がなさすぎる。W杯はそれでもブロックとサーブが光っていたが、今回はそのいずれもダメ。おそらくロンドンには行けない。
(荒木)目立ってもなかったけど悪くもなかった。キャプテンだし、まあ当確でしょう。


●セッター
(竹下)往年の切れは失われつつあるが、中道との差は歴然。もちろん当確。
(中道)竹下と比べるとトスの精度が落ちる。特にBパスの時に。Digもサーブも組み立ても竹下の方が上。でも他に選出してないし、竹下が怪我したらおしまいだからメンバー入りは確実だけど。


現時点で代表12人を予想すると

リベロ:佐野、座安、
WS:木村、迫田、新鍋、狩野、栗原
MB:荒木、大友、井上
セッター:竹下、中道

補欠があるなら:山口・平井

レセプションは、木村・新鍋・佐野
あるいは、狩野・新鍋・佐野にして木村を攻撃に専念させる手もありだと思うが、それを試す実戦がもう1試合しかない。
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ワールドグランプリ予選第三ラウンドが大阪で行われている。日本が決勝に進む可能性は低く、五輪に向け最後の実戦だ。真鍋監督は五輪メンバーをこのワールドグランプリを通じて決めると前々から公言している。選手を追い込み競争させようという考えだろう。その集大成がこ...

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Space Cowboys は、2人の親父です
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