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力士の怪我

AvatarA2024年ドジャースを追いかけて気になったのは故障者の多さだ。
1年通して故障者リスト(IL)に入ることなくプレイしたのは大谷ぐらいだ。
その大谷も投手としてはリハビリ中だ。

我々が観てきた日本のプロ野球では、少々の怪我では休まないのが一般的だった。
衣笠や金本なんかがそうだ。
楽天時代の岩隈が「違和感がある」と休むと野村監督が文句言ってたのを思い出す。

MLBも少し前までは休まなかったんだと思う。
しかし最近は、投手の球速アップもあり、怪我を抱えて第一線でプレイし続けることが不可能になって来たんだと思う。
投打ともにね。
だから昔なら出続けたであろう程度の怪我でもすぐIL入りする。

そういう目で大相撲を見ると、サポータで怪我をカバーしている力士が、本当に多い。
あれはやはりきちんと直すまで休場すべきなんじゃないだろうか?
引退寸前まで追い込まれた横綱が、5~6場所休場したら、復帰場所で優勝したりする。
それだけ怪我の影響は大きいと言える。
八百長相撲もケガを避けたいのが大きな動機じゃないかと思う。

きちんと休場することによりさらにレベルの高い取り組みが観れるのではないかと思う。
そしてそれが相撲全体のレベルアップにもつながると思う。

相撲には番付かあるわけだけど、あれはよくできてると以前から思っていた。

番付と実力の乖離はしばしば見られるが、数場所経てばたいてい落ち着くべきところへ落ち着くから。

ただ、怪我に関して言えば、番付が下がらなければ、無理な出場はしないだろう。かと言って、大関以下にも横綱のように休場しても地位を保証すれば、休場して居座る者が増えて問題になると思われる。

野球なら、契約するかどうかは球団の判断だし、復帰して全くだめならすぐさま出場機会は失われるはずだが、相撲はそうはいかないし。

もっとも横綱なら復帰後だめなら即引退って可能性があるけど、範囲を広げた場合休み得を排除する何らかの方策が必要だろうな。

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

相撲と怪我

AvatarA大相撲中継を観ていてふと思った。

「怪我している力士が多いな。」

勝ち越さないと番付が下がるシステムだから、怪我しても休場しない力士が多い。
あるいは、親方から「その程度の怪我で休むな」と言われるだろう。
まるで、ブラック企業のパワハラだ。

格闘技なのに、年間90戦も試合もする競技は、他にないだろう。
15日間連続で相撲を取れば、そりゃあ怪我するだろう。
怪我をおして出場すれば、別の怪我を誘発することも多いだろう。

怪我で数場所欠場した下り坂の横綱が、怪我を直して復帰した場所で優勝することがある。
いわゆる「進退を賭けた場所」での復活優勝だと讃えられる。
あれは、怪我が力士のパフォーマンスに大きく影響している証と言える。

八百長相撲の原因のひとつには「毎日真剣勝負したら身が持たない」があるはずだ。

どうも大相撲というシステムは、根本的に無理がある気がする。

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

エンゼルスの弱さ〈攻撃力〉

AvatarA7月2日~4日のアストロズ戦で感じたエンゼルスの打撃の酷さについて話そう。
試合スコアは以下の通り

  スコア 安打 三振
2日 1-8   2  16 
3日 1-9   3  12 
4日 2-4   3  20 
────────────
合計 4-21   8  48

3連戦で8安打4得点という貧打ぶり。
うち3得点はソロホームラン3本なので、タイムリーは大谷の1本だけ。
とりわけ酷いのは、3試合で48三振したこと。(1試合当たり16三振)
これではホームン以外で点が入るはずがない。

苦し紛れに打線を組み替えてみても、少しも効果がない。
20三振を取られた4日のラインナップには、マイナーから昇格したばかりの新人2人と、シカゴ・カブスを自由契約になったジョナサン・ビラーが名を連ねたが、当然のようにノーヒット。
それ以外の日でも、主力の1番ウォード・2番トラウト・3番大谷・4番ウォルシュ以外は、.200程度の選手が多い。
つまり、5番以降は、他チームなら、せいぜい8番9番程度の選手が並ぶ打線なのだ。
そのうち何人かは昨年オフに(おそらく)控え野手として獲得した選手だ。
レギュラーの三塁手レンドンや二塁手フレッチャーが故障者リスト入りしているので、彼らを使わざるを得ないのだ。
しかもこの3連戦はチームリーダのトラウトが不調で、11打数0安打で9三振もしている。
先日大きなスランプにみまわれ、それを脱出したところなのに、スイングしてもほとんどボールに当たらない状態だ。
打てなくても、四球を選び盗塁し、犠牲フライで帰ってくる、といったことが出来る選手なんだが・・・
これでは勝てない。
大谷がプレイオフで活躍する姿を見たいけど、2~3年は無理だろう(エンゼルスにいる限り)。


7月6日のマーリンズ戦も全然打てなかった。
スコアは、エンゼルス 1-2 マーリンズ。
エンゼルスは、たった3安打で、11三振を喫して、4連敗。
3安打中2安打は、内野手のいないところに転がったヒットで、会心の当たりとは到底言えないもの。

明日(7/7)は大谷の先発予定日だ。
またしても、連敗ストッパーの役割が回ってきた。
それにしても、このチームの貧打ぶりを見ると、大谷がホームランを打って勝つしかないんじゃないかと思ってしまう。


7月7日のマーリンズ戦は、大谷が先発し勝利した。
スコアは、エンゼルス 5-2 マーリンズ。
エンゼルスは、9安打で、8三振を喫したが、4連敗から脱出。
大谷は7回2安打1失点(自責点0)10奪三振。
初回にエラーがらみで先制を許したが、5回表大谷のタイムリーで逆転。
6月10日のレッドソックス戦と同じく、大谷が抑えて、大谷が打って、連敗脱出。
相当なプレッシャーだったと思うが、疲労の色を見せず3~7回をノーヒットに抑えた。
投手としてまた一段と成長したようだ。

テーマ : MLB
ジャンル : スポーツ

北尾、規格外

AvatarA「大谷って」(2021.10.10)で取り上げた、北尾、規格外で思い出すのは、北尾が小錦をさば折りで破った一番だ。
がっぷり組んで北尾が小錦を土俵際まで追い込んだだけでもすごい。
そんな奴は他にいない。
土俵際で小錦が動かないとみるや、さば折りで小錦にのしかかり、全体重をかけた。
400kgが小錦の膝に乗っかった格好だ。
小錦は、ひざを痛め、これ以降は、出てきたころの無敵の圧迫感は失われた。
ひざさえ大丈夫なら、あんなに千代の富士に転がされることもなかったろうに。

普通小錦にさば折りをしようという発想はでてこないし、小錦を上から押しつぶそうとも思えないだろう。
そういう面で、北尾は規格外だった。

この一番は、今でもYOUTUBEで観ることが出来る。
思わず顔をそむけたくなる取り組みだ。

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

栃ノ海逝く

元横綱栃ノ海がなくなった。
柏鵬時代の名脇役と言ったところで、もう覚えてる人も少なくなっただろう。
失礼ながら私自身存命中だとは知らなかった。

なのに、まだ82歳だと聞いて驚いた。最近は自分の年のことを忘れているものだから、亡くなった人の年齢を聞いて思いの外高齢でそりゃ亡くなるわなと思うことが多いのに。

相撲取りは活躍が早くて競技寿命が短く、見かけも早く熟年になる感じで、かってはなかなか年下だと思えなかったものだ。
また早逝する者が多くて、持病持ちが多いのも確かだが、むしろ寿命の縮尺が違ってそれなりに天寿を全うしたのかとさえ思える。

実際、栃の海はその時点で存命中の元横綱の中で最高齢だったそうだ。

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

炎鵬の下手投げ

AvatarA炎鵬の得意技は、前に出て左下手を掴み、体を回転させながら打つ下手投げだ。
相手もそれを知っているから、下手投げを打つ炎鵬に体重をかけてつぶそうとする。
それに対する炎鵬の対策が鮮やかだ。

初場所十二日目の高安戦がそんな試合だった。
https://www.youtube.com/watch?v=MByny754GDo

右足は炎鵬が跳ね上げているので、相手の高安は左足一本で立ち、右手で炎鵬の左下手を抱える体勢。
ここで高安は炎鵬の左下手に体重をかけてつぶそうとする。
小兵炎鵬にとっては怪我のリスクを負うことになる体勢だ。

ここで炎鵬は左下手を抜き、さらには蹴上げていた左足も外す。
支えの亡くなった高安は土俵に落ちるしかない。

炎鵬によれば、下手投げから肩透かしへの変移技で、名前はまだないそうだ。
左足を外しているところは、柔道の内股透かしの要素も垣間見える。

技の種類は舞の海には及ばないかもしれないが、この切れ味は見る価値がある。


テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

炎鵬のCM

AvatarA炎鵬が出演した西武そごうの正月用CMが話題だ。

一見うしろ向きの敗北主義的文章が、逆に読むと前向きな文章になる。
炎鵬がナレーションしていて印象的だ。
記録の為、全文引用します。

(まずは敗北主義者の言葉)

大逆転は、起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。

(画面の塩法は押し込まれガックリ膝をつく)
(「さ、ひっくり返そう」との文字が出る)
(前に出る炎鵬、順番を変えただけで自分を鼓舞するセリフとなる)

土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
大逆転は、起こりうる。

最後に炎鵬は「私は私」と言い切って終わる。

後半はまるで炎鵬の相撲道を唄った詩のようだ。

初場所十三日目の阿炎戦はこのCMを実践したかのように思えてしまう。

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

炎鵬の足取り

AvatarA初場所十三日目の炎鵬対阿炎戦で炎鵬が見せた足取りが凄かった。

土俵際に押し込まれた炎鵬が、回り込んで阿炎の右足を抱えた。
次の瞬間、阿炎の体が軽々と50cmほど浮き上がって、土俵の外へ。
150kgの巨体が余りに軽々と浮き上がったので驚いた。

炎鵬対阿炎戦
https://twitter.com/NhkSumo/status/1220627480848912385
炎鵬によると「阿炎が跳ぶのが分かったのでその瞬間を狙った」とのこと。



テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

大関在位記録

豪栄道が引退した。
八百長問題の幕の引きかたが気に入らなくて、相撲を見ないようにしてから久しいが、(*詳しくは末尾の記事をごらんください)大阪生まれの彼が大関になったぐらいは知っている。

それでも、彼が大関在位記録の歴代10位というのは意外だったので、以下にベスト10を並べてみた。

1位 千代大海龍二
65場所 1999年(平成11年)3月場所-2009年(平成21年)11月場所 515勝345敗115休 優勝2回

2位魁皇博之
65場所  2000年(平成12年)9月場所-2011年(平成23年)7月場所中引退 524勝328敗119休 優勝4回

3位 貴ノ花利彰
50場所 1972年(昭和47年)11月場所-1981年(昭和56年)1月場所中引退 422勝285敗49休 優勝2回

4位 琴欧洲勝紀
47場所 2006年(平成18年)1月場所-2013年(平成25年)11月場所 378勝264敗63休 優勝1回

5位 北天佑勝彦
44場所 1983年(昭和58年)7月場所-1990年(平成2年)9月場所中引退 378勝245敗29休 優勝2回

6位 小錦八十吉 (6代)
39場所 1987年(昭和62年)7月場所-1993年(平成5年)11月場所 345勝197敗43休 優勝3回

7位 貴ノ浪貞博
37場所 1994年(平成6年)3月場所-1999年(平成11年)11月場所(35場所) 340勝177敗8休 優勝2回
2000年(平成12年)3月場所-2000年(平成12年)5月場所(2場所) 13勝17敗0休 優勝なし

8位 朝潮太郎 (4代)
36場所 1983年(昭和58年)5月場所-1989年(平成元年)3月場所中引退 294勝203敗33休 優勝1回

9位 豊山勝男
34場所 1963年(昭和38年)3月場所-1968年(昭和43年)9月場所 301勝201敗8休 優勝なし

10位 豪栄道豪太郎
33場所 2014年(平成26年)9月場所-2020年(令和2年)1月場所 260勝194敗41休 優勝1回

*「さらば大相撲」 (2011/04/19)
*「再びさらば大相撲」(2012/04/15)
*「ミッション・インポッシブル、大相撲、南海メモリアルギャラリー」(2015/10/08)

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

炎鵬の四股名

AvatarA最近小兵力士炎鵬が気になる。

入院していた時にNHKで炎鵬のドキュメンタリーを観た。
あるディレクター炎鵬の四股名の下の名前が本名ではないことに気づいた。
彼がその背景を調べていくのを追った番組だった。

炎鵬の四股名は炎鵬晃、本名は、中村友哉。
四股名の下の名前は、本名をもってくる力士が多い。
花田光司が貴乃花光司といった形だ。

炎鵬は子供の頃から小柄で、相撲では大柄な子にはよく負けていた。
それでも相撲が好きだったので小学生の大会によく出場した。
そんな中に自分より4歳年上の北君という同じように小柄な子供がいた。
北君は自分より大きな子供にもしばしば勝利を収めていた。

炎鵬少年は北君の試合のビデオを擦り切れるぐらい観た。
大きな相手を倒すには、スピードと勇気が必要だと分かった。
それからは大きな相手にも向かっていき、
今の炎鵬スタイル「前に出て下手投げ」を身につけた。
そのおかげで夢だった力士になれた。

炎鵬が中学生の時、北君は交通事故で亡くなった。
入門に際し四股名を決める時、自分を導いてくれた北君の名前「晃」をもらった。
今でも炎鵬は時々北晃君の実家を訪れ恩人に線香をあげているそうだ。

炎鵬は体力差から苦戦を続けている。
恐怖から弱気になり逃げてしまうこともある。

ある日炎鵬はファンの少年の母親から手紙を受け取る。
少年は難病と闘っており苦しい治療を続けている。
子供なのでその苦しさに泣き出し嫌がったりする。
そんな時、炎鵬が巨漢力士に逃げずに立ち向かう姿に勇気を得ている。

炎鵬は少年を訪れ、決して逃げないことを誓い、少年を励ました。
少年は治療に立ち向かうことを炎鵬に約束した。
これが炎鵬の相撲にも影響を与えた。
巨漢力士との立ち合いで変わったりせず前に出る自分の目指す相撲を貫くようになった。
今炎鵬と少年は自分たちの挑戦をメールで報告しあってお互いを励ましている。

このドキュメンタリーを病院で見た時、涙が止まらなかった。
そして厳しい検査や手術に向き合う勇気が出た。
それから炎鵬が気になるようになったんだ。

テーマ : 大相撲
ジャンル : スポーツ

プロフィール

spacecowboys A H

Author:spacecowboys A H
Space Cowboys は、2人の親父です
"A" システムエンジニア・
   中日ファン・世情に疎い
"H" 総務畑・てっちゃん・
   阪神ファン・雑学が得意
2人ともイーストウッド好きの還歴男

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