2009/05/12(火)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:48:06.69 ID:BqSRrVhI0
ジュンが復学して早数ヵ月、未だに友達と呼べる友達は出来ない。
休み時間・昼休みは決まって巴と一緒にいる。
「まーた桜田が柏葉と一緒に飯食ってるよ!」
「付き合ってんの? ねえ付き合ってんの?」
「くっ、あいつら・・・・」
「桜田君、好きに言わせておけばいいわ」
ジュンは握り締めた拳の力を抜く
元々殴りかかる勇気なんてなかったが。
ジュンが復学して早数ヵ月、未だに友達と呼べる友達は出来ない。
休み時間・昼休みは決まって巴と一緒にいる。
「まーた桜田が柏葉と一緒に飯食ってるよ!」
「付き合ってんの? ねえ付き合ってんの?」
「くっ、あいつら・・・・」
「桜田君、好きに言わせておけばいいわ」
ジュンは握り締めた拳の力を抜く
元々殴りかかる勇気なんてなかったが。
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:53:34.04 ID:BqSRrVhI0
「・・・・・・僕なんかのために迷惑をかけてごめんな」
「気にすることないわ」
「そう言ってくれると心が楽だよ、ありがとう」
「・・・・・・早く食べないとお昼休みが終わっちゃう」
「あ、あぁ 急いで食べないと」
急いで弁当を胃袋へとかきいれる。
ジュンにとって、巴といる時間だけが学校生活で唯一安らぐ時間だった。
「頬に・・・、ご飯ついてる」
「あ、気づかなかった」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:57:19.50 ID:BqSRrVhI0
ジュンは午後の授業を寝て過ごした。
元々頭は良い方だから家で少し頑張れば十分間に合うらしい。
「桜田君、一緒に帰ろう?」
「ん・・・・・・、もう放課後か」
ジュンが大きく欠伸をする。
「あんまり授業中に寝るとついていけなくなるわ」
「その時は柏葉に教えてもらうよ」
カァァ と巴の顔の色が変わる。
「どうした、熱でもあるのか?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:01:06.86 ID:BqSRrVhI0
帰り道、ジュンと巴が横に並んで歩く。
ジュンか巴が一歩動けば肩がぶつかる、そんな距離だけ開いて。
「桜田君、学校はどう?」
「ん、まぁまぁかなー 家でゴロゴロしてる生活をしてた事が夢みたいだよ」
「も、もう不登校になったらダメだよ」
「あぁ、もうならないよ ようやく決心できたんだから」
事実、ジュンが復学するために色々な事があった。
姉にも、真紅にも、翠星石にも、雛苺にも
もちろん巴にも迷惑をかけた。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:05:56.08 ID:BqSRrVhI0
「それじゃ、私はこっちだから」
「ああ、車には気をつけてな」
「また明日、迎えに行くわ」
「ありがとう、それじゃ」
ジュンは毎朝、巴に迎えに来て貰っていた。
最初は恥ずかしいからか嫌がっていたが、雛苺と巴の意志の硬さに渋々認めた。
しかし、今ではジュンもその登下校が気に入っている。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:10:14.87 ID:BqSRrVhI0
玄関のドアをあけると、雛苺が出迎えに来る。
「おかえりなのー!」
「ああ、ただいま」
リビングに行くと、真紅と翠星石はくんくんに夢中になっていた。
「雛苺、お前は見ないのか?」
「あー! CMが終わっちゃってるのーッ!」
ソファーにまた一人加わるのを見て、我が家に帰ってきた安心感を覚える。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:16:00.21 ID:BqSRrVhI0
「ジュン、学校はどうだったの?」
くんくんが終わったらしく、真紅が質問してくる。
「例のごとく、特になにもない」
ジュンも素っ気無く答える。
家に帰ってまで学校の話はしたくない。
「チビ人間は友達が出来たですぅ?」
「・・・・・・関係ないだろ」
「まぁお前がどうしてもって言うなら翠星石が友達になってやってもいいですぅ」
「お前とは友達以上の関係だと思っていたけどなぁ」
翠星石の顔が真っ赤になり、ぶつぶつ言いながらジュンの脛を蹴る。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:17:19.00 ID:OgGXEYm1O
これだ…
この翠星石が僕のハートをわしづかみにッ
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:21:02.56 ID:BqSRrVhI0
夕食も終わり、ジュンが自分の部屋に行って今日の午後にやったらしい内容を復習する。
授業を聞いていないから復習と呼べるかどうかは分からないが。
「ふーん、以前に柏葉と勉強したところの応用かぁ」
カリカリカリ・・・
カリカリカリ・・・
時間が進む速さがとても早く感じる。
「ジュン、ちょっと休憩ついでに私とお話しましょ」
いつの間にか、真紅がジュンのベッドに座って様子を眺めていた。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:25:29.18 ID:BqSRrVhI0
「あぁ、何の話だ?」
「単刀直入に言うわ、明日私を学校という所に連れて行きなさい。」
ジュンが目を丸くして「はぁ、何言ってるんだ?」と問う。
「冗談なんかじゃないわ。 あなたの鞄からこんなものが出てきたの」
真紅が紙切れをジュンに見せる。
「・・・・・・あいつ等ッ」
紙切れには、ジュンの悪口だけでなく巴の悪口まで書かれていた。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:31:25.46 ID:BqSRrVhI0
「この紙切れを発見して僕に渡してくれたことは感謝する、ありがとう」
そう言いながらジュンは悪口の書かれた紙切れを破る。
「ただ、お前が学校にくる理由にはなっていないぞ」
「私はあなたの心配をしただけよ」
出会った頃よりは、1ミクロンほど素直になったなぁ とジュンは感心する。
「ああ、ありがとな」
ジュンが真紅の頭をなでると、真紅は顔を伏せる。
「あら、9時を3分も回ってしまったわ。」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:36:07.02 ID:BqSRrVhI0
前日、いくらやる気を出しても朝になるとやる気は消えている。
ジュンは今日も学校へ行くのが億劫だ。
「・・・・・・はぁ、準備するか」
珍しく、真紅の姿が見えない。
いつもは「早く用意しないと遅刻するわよ」だの何だの口うるさいのに。
ジュンは通学用の鞄が膨らんでいることに気づく。
「あ、そういえば時間割をしてなかったなー」
鞄を開けると、紅い人形がわざとジュンと視線ををあわせないで
「あら、おはよう ジュン」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:40:27.07 ID:BqSRrVhI0
ピンポーン
「巴おはようなのぉおおおお!」
玄関を開けると、巴が立っている。
「今日もありがとう、柏葉」
巴が雛苺を抱っこしながらジュンに挨拶する。
「それじゃ、そろそろ行きますかぁ」
「ええ」
真紅が「私も行く」と喚いているが、気にせず玄関の扉を閉める。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:45:14.73 ID:BqSRrVhI0
多分、巴が迎えに来なかったら今日は学校へ行かなかっただろう。
そう思いながらジュンと巴が並んで歩く。
「いつもいつも悪いなぁ」
「ふふ・・・・・・、最近謝ってばかりね」
「・・・・・・そうだな」
「私は何も気にしてないわ、自分のやりたいようにやってるだけ」
「たまには僕が迎えに行こうか?」
「あら、私は雛苺にも会いたいの」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:49:42.01 ID:OgGXEYm1O
巴可愛いんだけど…
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:51:20.98 ID:BqSRrVhI0
ガラッ 相変わらずうるさい教室の扉を開ける。
「今日も桜田と柏葉はアベック通学ですか!」
「ヒューヒュー!」
ジュンは無視をして自分の机に座り、教科書を開く。
「まだ朝休みだぜ、桜田」
「うるさいなぁ、僕は勉強がしたいんだ」
クラスメイトの男子が3、4人ジュンの周りを囲う。
「あ、僕の教科書・・・・・・ 返せよッ!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:55:57.34 ID:BqSRrVhI0
教科書がジュンの手の届かない高さで円を描くように飛び交う。
「みんなやめて 桜田君があなた達に何かしたの?」
巴がジュンの救済に入る。
「うるせーな、でしゃばんなよ!」
男子の1人が巴の肩を押す。
「きゃッ!」
「お前ら・・・・・・、僕だけじゃなく柏葉にまで迷惑をかけるなッ!」
「なんだなんだー」
「喧嘩か?」
野次馬が集まってくる。
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:59:22.34 ID:FVLaT+800
嫌な予感しかしない
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:59:29.50 ID:BqSRrVhI0
「お前ら・・・・・・、いつもいつもッ!」
ジュンが勇気を出し、男子の1人に飛び掛る。
・
・
・
結果、ジュンも主犯の男子も職員室に呼び出された。
「桜田、ようやく学校に来るようになったと思ったら喧嘩か?」
担任の先生はジュンの来ることを願っていたが、指導の先生はそうではなかった。
「聞いてるのかッ!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:03:45.42 ID:BqSRrVhI0
結局、ジュンは主犯の男子たちよりも酷く叱られた。
ガラッ 職員室の扉を開けると、巴が立っていた。
「桜田君・・・・・・、私のせいでごめん」
「気にするな、柏葉のせいじゃない」
「行くぞ、授業が始まる」
ジュンに促されて、二人とも教室に戻る。
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:07:14.69 ID:BqSRrVhI0
その日1日、ジュンはクラスメイトに絡まれることはなかった。
「桜田君、帰ろう」
「・・・・・・うん」
「柏葉・・・」
「どうしたの?」
ジュンが少し震えているのを巴は感じ取った。
「歩きながらでいい、聞いてくれ」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:08:45.40 ID:FVLaT+800
現実にこういうことがよくあるから困る
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:09:33.58 ID:OgGXEYm1O
>>52
少なくとも俺に幼なじみはいなかった
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:11:33.87 ID:BqSRrVhI0
「どうして柏葉は・・・・・・、僕に優しくしてくれるんだ?」
意外な質問に巴が一歩退く。
「どうしてそんなことを聞くの?」
「皆僕のことを・・・・・・、まるで元々いないかのように扱う」
「あるいは、必要以上に絡んでくる」
「僕と一緒にいると・・・・・・、迷惑じゃないか?」
言いたいことを言い終えると、ジュンは巴の眼を見る。
このとき初めて気づく、巴が涙を堪えている。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:15:33.20 ID:BqSRrVhI0
「・・・・・・ごめん」
ジュンが謝り、少し早めに歩く。
「桜田君・・・・・・」
巴が重たい口を開く。
「私、桜田君のことが好きなの」
「友達としてじゃなく、幼馴染としてじゃなく、桜田君の事が好きなの」
ドキッ・・・・ ジュンの心臓が大きく動く。
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:17:59.18 ID:BqSRrVhI0
無言が続く。
とても重い空気。
「それじゃ、また明日ね」
「・・・・・・ああ」
巴が駆けて行く。
「・・・・・・帰ろう」
結局、その日のうちは返事ができなかった。
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:21:16.84 ID:BqSRrVhI0
家に帰っても、ジュンは元気がない。
「むぅ、チビ人間が挑発にのってこねえですぅ」
「放っといてあげなさい」
「ジュンも色々大変なのー・・・・・・」
「ちびちびまで! まるで翠星石だけが状況を察してやれてねえみたいじゃねえですか!」
「ちょっと一人にしてくれ」
ジュンが自分の部屋へ駆け込むと、リビングには重たい空気が流れた。
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:26:49.78 ID:BqSRrVhI0
ベッドの上で膝を抱えながら、今日1日を振り返る。
「明日からどういう顔をして柏葉に会えばいいんだ・・・・・・?」
一人、答えの返ってこない自問を続ける。
「はぁ・・・・・・」
「もう寝るか」
ジュンの部屋の明かりが消える。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:29:45.94 ID:BqSRrVhI0
翌日、いくら待っても巴は来なかった。
「うゆー・・・、巴風邪でもひいたのー?」
雛苺が寂しそうにぼやく。
「・・・もう遅刻しそうだし行くか」
ジュンが復学して、初めて1人で登校をすることになる。
「いってらっしゃいなの」
ジュンが無言で出て行く。
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:34:28.00 ID:BqSRrVhI0
1人で通学するのがこんなにも心細いなんてジュンは思わなかった。
周りの学生は友達同士で通学したりしてとても楽しそう。
「・・・・・・」
体感的に、いつもの倍以上の時間が掛かっているように思えた。
学校の始業ベルがなり、周りの学生が走り出す。
その流れに乗るかのように、ジュンも走る。
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:38:31.09 ID:BqSRrVhI0
教室に入ると、既に巴が座っていた。
「どうして迎えにこなかったんだ?」なんてジュンに聞ける訳もなく、
ジュンも自分の席へと座った。
「・・・・・・はぁ」
巴と目が合ったが、すぐに逸らされる。
ジュンはたった1人の喋り相手も失ってしまった、そう思った。
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:40:50.11 ID:OgGXEYm1O
まあ聞けないわな
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:42:24.70 ID:BqSRrVhI0
結局、その日1日の大半を寝て過ごした。
もうジュンを注意する人は誰もいなかった。
そして放課後――
ジュンが帰り支度をしていると、
巴がやってきた。
「柏葉・・・・・」
巴がニコッと笑う。
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:45:00.86 ID:6P/sl/Qh0
さっさと巴の告白に返事すりゃ解決だろうに
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:45:50.00 ID:xQUXugGD0
>>82
そこを世界一周するのがJUMクオリティ
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:45:56.83 ID:BqSRrVhI0
「巴でいいよ、昔みたいに」
「ところで・・・・・、私を置いて帰るの?」
「い、いや そんなつもりは」
「桜田君・・・・・・、一緒に帰ろ?」
ジュンは巴に嫌われていなかったらしい。
ジュンが安堵のため息をつく。
「ジュンでいいよ、昔のように」
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りしました。
文才が欲しい。
巴の口調に違和感があるとか言わないで><
最近思ったんだけどSSで難しく表現するのってダメだな
読む気なくなるよ
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:47:33.09 ID:FVLaT+800
この終わり方・・・
知ってるような・・・
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:47:35.58 ID:7T5oeJGA0
なん…だと…?
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:47:37.11 ID:xQUXugGD0
>>84
引き際わきまえ過ぎだw
短編でいいからぼちぼち進展してってくれると楽しみ
乙
翠星石「女人間なんかにデレデレしやがってですぅ!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:28:14.54 ID:aKxfdkLH0
ジュンものりも学校に行った頃、ジュンの部屋から「ムキーッ!」と叫び声がする。
「あんのチビ人間めぇえええ! 女人間なんかにデレデレしやがってですぅ!」
布団にパンチ! パンチ! パンチ! それでも翠星石の怒りは収まらない。
「ちょっと、何を暴れているの?」
騒がしい音に反応して、真紅がやって来る。
「チビ人間が女人間なんかにデレデレしてるのを見るとイライラするですぅ!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:31:47.88 ID:aKxfdkLH0
「あら、どうして?」
真紅が冷静に聞く。
「真紅は悔しくねえですか?! チビ人間は翠星石たちのマスターですぅ!」
翠星石が大きい声を張り上げる。
「あーんなどこの馬の骨とも分からない女人間に簡単にくれてやってたまるかですぅ!」
「馬の骨じゃないわ、彼女は巴 雛苺の元ミーディアムよ?」
真紅があくまでも冷静に答える。 が、それは翠星石を余計にイライラさせる。
「そんなこと知るかですぅ!!」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:36:42.93 ID:aKxfdkLH0
「そう なら今から私と一緒にジュンの様子でも見に行く?」
「え・・・・・・、学校にですぅ?」
翠星石がさっきまで怒ってた事を忘れるくらいに驚く。
「ええ、どうせ雛苺はお昼寝しているし心配は要らないわ」
「分かったですぅ! あの女人間の鼻をへし折りにいくですぅッ!」
翠星石が両手をブンブン回す。
「いい? 誰にも見つからないようにしないとダメよ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:40:14.81 ID:aKxfdkLH0
ジュンの家を後にして、学校に向かう。
「毎朝ジュンはこの道を通っているのねぇ」
真紅が感慨深く言う。
「ええ、あの"女人間"と一緒に・・・・・・ですぅ!」
「もう一度言うわ、絶対に誰にも見つかってはダメよ?」
真紅が再び注意を促すが、翠星石の耳には届かない。
「待ってろですぅ 女人間・・・・・・」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:41:56.77 ID:ziZtA9H0O
雛苺が幸せに健やかでありますように
困らせる奴は滅殺
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:43:05.25 ID:Wp1bW/8L0
巴に危害が加わりませんように
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:44:53.71 ID:vB8fctJLO
翠星石が傷つきませんように
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:46:26.39 ID:aKxfdkLH0
「おーい、巴 この問題ちょっと解説してくれないか?」
ジュンが巴の席に行く。
「ええ、どこが分からないの?」
「ここ。 どうしてこうなるのかサッパリ」
ジュンが両手を挙げて降参のポーズをする。
「ふふッ これはね、―――」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:50:46.70 ID:aKxfdkLH0
いつの間にか名前で呼ぶようになっていることに翠星石の怒りは再び頂点に達する。
「あんの女人間・・・・・・ッ! ジュンをたぶらかしやがってですぅ!」
「しっ! 大きい声を出すと見つかるわ」
しかし、怒りが頂点に達した翠星石には全く聞こえない。
真紅が「はぁ・・・・・・」とため息をつく。
しかし、次の瞬間に翠星石はショックを受けた。
「チビ人間・・・・・・、楽しそうに笑ってやがるですぅ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:55:00.03 ID:Wp1bW/8L0
巴もジュン君って呼んでるのかな・・・
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:55:16.10 ID:aKxfdkLH0
「聞いてるの翠星石? ジュン達が屋上に行くわよ」
真紅が翠星石の手を引っ張る。
「あ・・・・・あぁ、今行くですぅ」
しかし、翠星石には最初のような元気がない。
ズルズル・・・・・
「もう、ちゃんと自分で歩きなさい」
真紅が手を離す。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:59:31.34 ID:aKxfdkLH0
「あ、弁当を食べているわ」
屋上に二人きり、向かい合うように座っているジュンと巴を見つける。
「ジュン君、はい」
巴がジュンの口にから揚げを運ぶ。
「なんだか恥ずかしいなぁ」
口では照れながらも、ジュンはパクリと食べる。
「うん、おいしいよ」
もはや、二人だけの空間。
「やっぱり・・・・・・、ジュンはあの女人間といるときの方が楽しそうですぅ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:03:50.82 ID:5KW9FfbV0
「ジュン君、そろそろ教室に戻ろう」
「あぁ、そうだなぁ」
二人は並んで教室に戻る、しっかりとお互いに手を握って。
「翠星石、私達もつけるわよ」
「・・・・・・分かってるですぅ」
翠星石の頭の中で1つの線が繋がった。
ジュンは巴が好き、巴もジュンが好き。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:05:27.11 ID:pqQiCLnK0
俺も巴が好き
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:08:02.85 ID:5KW9FfbV0
黒板には白い文字で「自習」と書いてある。
当然あの賑やかなクラスでまともに勉強する人なんていなく
一緒に勉強しているジュンと巴が浮く。
「相変わらず仲良しカップルだな」
「ヒューッ!ヒューッ!」
今度はジュンも否定をしない。
こいつらが言っていることは間違っていない から。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:13:03.65 ID:5KW9FfbV0
「なんだよ、無視かよ」
「こんな根暗なカップルに構ってたらせっかくの自習タイムを無駄にしちゃうぜ」
「そだなー、行こ行こ」
反応が無くて面白くないのか、男子は他の席の人に絡む。
「あいつら本当にタチ悪いなぁ」
その様子を外で見てたドール。
「あの子達がジュンの鞄に悪口を書いた紙を入れたのね・・・・・・」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:16:58.00 ID:5KW9FfbV0
そして、放課後
「ジュン君、もう私達しかいないわ」
「そうだな あとは家に帰って自分でするよ」
そう言って、ジュンたちは帰り支度を始める。
そして、並んで教室を出る。
その後ろを見つからない距離だけ開けてついていく翠星石。
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:19:46.73 ID:pqQiCLnK0
何にしてもオチの弱さに期待してる
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:20:47.27 ID:5KW9FfbV0
「じゃあジュン君、また明日」
「あぁ、また明日な」
二人が別れる。
「・・・・・・」
てくてくてく
「・・・・・・」
てくてくてく
「・・・・・・バレてないとでも思ってるのか?」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:24:23.98 ID:5KW9FfbV0
ジュンが後ろを振り向くと、翠星石と目が合う。
「す、翠星石は少し散歩してただけですぅ!」
「学校にまで散歩しにきたのか?」
「・・・・・・いつから気づいてたですぅ?」
「自習のとき 何でついてきたんだ?」
翠星石が顔を伏せる。
「・・・・・・ジュンは翠星石のマスターですぅ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:29:31.77 ID:5KW9FfbV0
「あぁ そうだ」
「・・・・・・どうして女人間とばっかりイチャイチャして翠星石には構ってくれねえですぅ」
振り返ってみると、確かに最近何かと忙しくて全然構ってあげてなかった。
「お前そんなこと気にしてたのか?」
「別に翠星石とイチャイチャしろって言ってるわけじゃねえですぅ!」
「少しは・・・・・・、話し相手になってくれてもいいと思うですぅ」
翠星石の顔が紅潮する。
「イチャイチャしてくれても構わねえですけど」と、ジュンに聞こえないように付け足す。
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:38:14.45 ID:5KW9FfbV0
「・・・・・・うん、そうだな」
「今日は勉強しない。 お前らとトコトン遊ぶ」
翠星石がパァーっと明るく微笑む。
「今日と言わず毎日・・・・・・・、毎日ですぅ!」
「ハハッ 出来るだけ時間をあけるようには努力するよ」
翠星石が色々と文句を言い、それを笑いながら返すジュン。
翠星石もジュンも笑っていた。
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:42:37.03 ID:5KW9FfbV0
「ただいまー」
雛苺が口をプゥっと膨らませながら玄関に出てくる。
「むーッ! ヒナを置いてどこにいってたのぉ!」
「あれ、真紅はまだ帰ってねえですぅ?」
「起きたらヒナ1人だったのー!」
ジュンが雛苺をなだめながらリビングに行く。
「まぁ、腹が減ったら戻ってくるさ」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:46:12.43 ID:5KW9FfbV0
カチャ
「今帰ったわ」
真紅が何食わぬ顔で戻ってくる。
「遅えですぅ どこに行ってやがったですぅ?」
真紅がニヤリ、と笑う
「ちょっと用事があったの」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:52:08.32 ID:5KW9FfbV0
翌日 学校
「今日の欠席者は3人か 風邪が流行ってるのかもしれないから気をつけろよ」
「あいつらがいないと静かになるなぁ」
「まぁいいんじゃね? あいつらしつこいし」
例の男子3人組が学校を休んだ。
今のジュンにはどうでもいいことだが。
「巴、この問題なんだけど・・・・・・」
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りいたしました。
文才が欲しいです。
もう一捻りしたかったけど何も浮かびましぇん^p^
一応繋がっていないけど復学前 復学後 これ で巴シリーズ?終わろうかなぁ
3連夜共に見てくれた人いたらありがとう
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:53:50.94 ID:naDyvgsZO
珍しくオチをつけやがった…
いちおつ!
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:54:32.14 ID:3InIa5ki0
オチの弱さでは不動の地位を確立したなwww
……でも
やさしい弱さだわ
とても
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 01:09:29.85 ID:W7yj4rb80
落ちが弱いといつまでも続編を作り続けなければいけない呪いみたいなのにかかってしまうぞ
しかし、巴を取るなんてJUM死ねぇええええええええええええ
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 02:38:05.44 ID:3InIa5ki0
JUMのルートの多さは異常だな
もちろん巴一択を支持
-----------
関連
巴「ともえ将来はジュンのお嫁さんになるーッ!!」
---------
お絵かき掲示板より名無しの権三郎さんありがとうです。

読み物:ローゼン
お絵かき掲示板
画像掲示板
「・・・・・・僕なんかのために迷惑をかけてごめんな」
「気にすることないわ」
「そう言ってくれると心が楽だよ、ありがとう」
「・・・・・・早く食べないとお昼休みが終わっちゃう」
「あ、あぁ 急いで食べないと」
急いで弁当を胃袋へとかきいれる。
ジュンにとって、巴といる時間だけが学校生活で唯一安らぐ時間だった。
「頬に・・・、ご飯ついてる」
「あ、気づかなかった」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 20:57:19.50 ID:BqSRrVhI0
ジュンは午後の授業を寝て過ごした。
元々頭は良い方だから家で少し頑張れば十分間に合うらしい。
「桜田君、一緒に帰ろう?」
「ん・・・・・・、もう放課後か」
ジュンが大きく欠伸をする。
「あんまり授業中に寝るとついていけなくなるわ」
「その時は柏葉に教えてもらうよ」
カァァ と巴の顔の色が変わる。
「どうした、熱でもあるのか?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:01:06.86 ID:BqSRrVhI0
帰り道、ジュンと巴が横に並んで歩く。
ジュンか巴が一歩動けば肩がぶつかる、そんな距離だけ開いて。
「桜田君、学校はどう?」
「ん、まぁまぁかなー 家でゴロゴロしてる生活をしてた事が夢みたいだよ」
「も、もう不登校になったらダメだよ」
「あぁ、もうならないよ ようやく決心できたんだから」
事実、ジュンが復学するために色々な事があった。
姉にも、真紅にも、翠星石にも、雛苺にも
もちろん巴にも迷惑をかけた。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:05:56.08 ID:BqSRrVhI0
「それじゃ、私はこっちだから」
「ああ、車には気をつけてな」
「また明日、迎えに行くわ」
「ありがとう、それじゃ」
ジュンは毎朝、巴に迎えに来て貰っていた。
最初は恥ずかしいからか嫌がっていたが、雛苺と巴の意志の硬さに渋々認めた。
しかし、今ではジュンもその登下校が気に入っている。
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:10:14.87 ID:BqSRrVhI0
玄関のドアをあけると、雛苺が出迎えに来る。
「おかえりなのー!」
「ああ、ただいま」
リビングに行くと、真紅と翠星石はくんくんに夢中になっていた。
「雛苺、お前は見ないのか?」
「あー! CMが終わっちゃってるのーッ!」
ソファーにまた一人加わるのを見て、我が家に帰ってきた安心感を覚える。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:16:00.21 ID:BqSRrVhI0
「ジュン、学校はどうだったの?」
くんくんが終わったらしく、真紅が質問してくる。
「例のごとく、特になにもない」
ジュンも素っ気無く答える。
家に帰ってまで学校の話はしたくない。
「チビ人間は友達が出来たですぅ?」
「・・・・・・関係ないだろ」
「まぁお前がどうしてもって言うなら翠星石が友達になってやってもいいですぅ」
「お前とは友達以上の関係だと思っていたけどなぁ」
翠星石の顔が真っ赤になり、ぶつぶつ言いながらジュンの脛を蹴る。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:17:19.00 ID:OgGXEYm1O
これだ…
この翠星石が僕のハートをわしづかみにッ
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:21:02.56 ID:BqSRrVhI0
夕食も終わり、ジュンが自分の部屋に行って今日の午後にやったらしい内容を復習する。
授業を聞いていないから復習と呼べるかどうかは分からないが。
「ふーん、以前に柏葉と勉強したところの応用かぁ」
カリカリカリ・・・
カリカリカリ・・・
時間が進む速さがとても早く感じる。
「ジュン、ちょっと休憩ついでに私とお話しましょ」
いつの間にか、真紅がジュンのベッドに座って様子を眺めていた。
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:25:29.18 ID:BqSRrVhI0
「あぁ、何の話だ?」
「単刀直入に言うわ、明日私を学校という所に連れて行きなさい。」
ジュンが目を丸くして「はぁ、何言ってるんだ?」と問う。
「冗談なんかじゃないわ。 あなたの鞄からこんなものが出てきたの」
真紅が紙切れをジュンに見せる。
「・・・・・・あいつ等ッ」
紙切れには、ジュンの悪口だけでなく巴の悪口まで書かれていた。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:31:25.46 ID:BqSRrVhI0
「この紙切れを発見して僕に渡してくれたことは感謝する、ありがとう」
そう言いながらジュンは悪口の書かれた紙切れを破る。
「ただ、お前が学校にくる理由にはなっていないぞ」
「私はあなたの心配をしただけよ」
出会った頃よりは、1ミクロンほど素直になったなぁ とジュンは感心する。
「ああ、ありがとな」
ジュンが真紅の頭をなでると、真紅は顔を伏せる。
「あら、9時を3分も回ってしまったわ。」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:36:07.02 ID:BqSRrVhI0
前日、いくらやる気を出しても朝になるとやる気は消えている。
ジュンは今日も学校へ行くのが億劫だ。
「・・・・・・はぁ、準備するか」
珍しく、真紅の姿が見えない。
いつもは「早く用意しないと遅刻するわよ」だの何だの口うるさいのに。
ジュンは通学用の鞄が膨らんでいることに気づく。
「あ、そういえば時間割をしてなかったなー」
鞄を開けると、紅い人形がわざとジュンと視線ををあわせないで
「あら、おはよう ジュン」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:40:27.07 ID:BqSRrVhI0
ピンポーン
「巴おはようなのぉおおおお!」
玄関を開けると、巴が立っている。
「今日もありがとう、柏葉」
巴が雛苺を抱っこしながらジュンに挨拶する。
「それじゃ、そろそろ行きますかぁ」
「ええ」
真紅が「私も行く」と喚いているが、気にせず玄関の扉を閉める。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:45:14.73 ID:BqSRrVhI0
多分、巴が迎えに来なかったら今日は学校へ行かなかっただろう。
そう思いながらジュンと巴が並んで歩く。
「いつもいつも悪いなぁ」
「ふふ・・・・・・、最近謝ってばかりね」
「・・・・・・そうだな」
「私は何も気にしてないわ、自分のやりたいようにやってるだけ」
「たまには僕が迎えに行こうか?」
「あら、私は雛苺にも会いたいの」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:49:42.01 ID:OgGXEYm1O
巴可愛いんだけど…
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:51:20.98 ID:BqSRrVhI0
ガラッ 相変わらずうるさい教室の扉を開ける。
「今日も桜田と柏葉はアベック通学ですか!」
「ヒューヒュー!」
ジュンは無視をして自分の机に座り、教科書を開く。
「まだ朝休みだぜ、桜田」
「うるさいなぁ、僕は勉強がしたいんだ」
クラスメイトの男子が3、4人ジュンの周りを囲う。
「あ、僕の教科書・・・・・・ 返せよッ!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:55:57.34 ID:BqSRrVhI0
教科書がジュンの手の届かない高さで円を描くように飛び交う。
「みんなやめて 桜田君があなた達に何かしたの?」
巴がジュンの救済に入る。
「うるせーな、でしゃばんなよ!」
男子の1人が巴の肩を押す。
「きゃッ!」
「お前ら・・・・・・、僕だけじゃなく柏葉にまで迷惑をかけるなッ!」
「なんだなんだー」
「喧嘩か?」
野次馬が集まってくる。
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:59:22.34 ID:FVLaT+800
嫌な予感しかしない
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 21:59:29.50 ID:BqSRrVhI0
「お前ら・・・・・・、いつもいつもッ!」
ジュンが勇気を出し、男子の1人に飛び掛る。
・
・
・
結果、ジュンも主犯の男子も職員室に呼び出された。
「桜田、ようやく学校に来るようになったと思ったら喧嘩か?」
担任の先生はジュンの来ることを願っていたが、指導の先生はそうではなかった。
「聞いてるのかッ!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:03:45.42 ID:BqSRrVhI0
結局、ジュンは主犯の男子たちよりも酷く叱られた。
ガラッ 職員室の扉を開けると、巴が立っていた。
「桜田君・・・・・・、私のせいでごめん」
「気にするな、柏葉のせいじゃない」
「行くぞ、授業が始まる」
ジュンに促されて、二人とも教室に戻る。
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:07:14.69 ID:BqSRrVhI0
その日1日、ジュンはクラスメイトに絡まれることはなかった。
「桜田君、帰ろう」
「・・・・・・うん」
「柏葉・・・」
「どうしたの?」
ジュンが少し震えているのを巴は感じ取った。
「歩きながらでいい、聞いてくれ」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:08:45.40 ID:FVLaT+800
現実にこういうことがよくあるから困る
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:09:33.58 ID:OgGXEYm1O
>>52
少なくとも俺に幼なじみはいなかった
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:11:33.87 ID:BqSRrVhI0
「どうして柏葉は・・・・・・、僕に優しくしてくれるんだ?」
意外な質問に巴が一歩退く。
「どうしてそんなことを聞くの?」
「皆僕のことを・・・・・・、まるで元々いないかのように扱う」
「あるいは、必要以上に絡んでくる」
「僕と一緒にいると・・・・・・、迷惑じゃないか?」
言いたいことを言い終えると、ジュンは巴の眼を見る。
このとき初めて気づく、巴が涙を堪えている。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:15:33.20 ID:BqSRrVhI0
「・・・・・・ごめん」
ジュンが謝り、少し早めに歩く。
「桜田君・・・・・・」
巴が重たい口を開く。
「私、桜田君のことが好きなの」
「友達としてじゃなく、幼馴染としてじゃなく、桜田君の事が好きなの」
ドキッ・・・・ ジュンの心臓が大きく動く。
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:17:59.18 ID:BqSRrVhI0
無言が続く。
とても重い空気。
「それじゃ、また明日ね」
「・・・・・・ああ」
巴が駆けて行く。
「・・・・・・帰ろう」
結局、その日のうちは返事ができなかった。
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:21:16.84 ID:BqSRrVhI0
家に帰っても、ジュンは元気がない。
「むぅ、チビ人間が挑発にのってこねえですぅ」
「放っといてあげなさい」
「ジュンも色々大変なのー・・・・・・」
「ちびちびまで! まるで翠星石だけが状況を察してやれてねえみたいじゃねえですか!」
「ちょっと一人にしてくれ」
ジュンが自分の部屋へ駆け込むと、リビングには重たい空気が流れた。
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:26:49.78 ID:BqSRrVhI0
ベッドの上で膝を抱えながら、今日1日を振り返る。
「明日からどういう顔をして柏葉に会えばいいんだ・・・・・・?」
一人、答えの返ってこない自問を続ける。
「はぁ・・・・・・」
「もう寝るか」
ジュンの部屋の明かりが消える。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:29:45.94 ID:BqSRrVhI0
翌日、いくら待っても巴は来なかった。
「うゆー・・・、巴風邪でもひいたのー?」
雛苺が寂しそうにぼやく。
「・・・もう遅刻しそうだし行くか」
ジュンが復学して、初めて1人で登校をすることになる。
「いってらっしゃいなの」
ジュンが無言で出て行く。
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:34:28.00 ID:BqSRrVhI0
1人で通学するのがこんなにも心細いなんてジュンは思わなかった。
周りの学生は友達同士で通学したりしてとても楽しそう。
「・・・・・・」
体感的に、いつもの倍以上の時間が掛かっているように思えた。
学校の始業ベルがなり、周りの学生が走り出す。
その流れに乗るかのように、ジュンも走る。
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:38:31.09 ID:BqSRrVhI0
教室に入ると、既に巴が座っていた。
「どうして迎えにこなかったんだ?」なんてジュンに聞ける訳もなく、
ジュンも自分の席へと座った。
「・・・・・・はぁ」
巴と目が合ったが、すぐに逸らされる。
ジュンはたった1人の喋り相手も失ってしまった、そう思った。
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:40:50.11 ID:OgGXEYm1O
まあ聞けないわな
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:42:24.70 ID:BqSRrVhI0
結局、その日1日の大半を寝て過ごした。
もうジュンを注意する人は誰もいなかった。
そして放課後――
ジュンが帰り支度をしていると、
巴がやってきた。
「柏葉・・・・・」
巴がニコッと笑う。
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:45:00.86 ID:6P/sl/Qh0
さっさと巴の告白に返事すりゃ解決だろうに
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:45:50.00 ID:xQUXugGD0
>>82
そこを世界一周するのがJUMクオリティ
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:45:56.83 ID:BqSRrVhI0
「巴でいいよ、昔みたいに」
「ところで・・・・・、私を置いて帰るの?」
「い、いや そんなつもりは」
「桜田君・・・・・・、一緒に帰ろ?」
ジュンは巴に嫌われていなかったらしい。
ジュンが安堵のため息をつく。
「ジュンでいいよ、昔のように」
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りしました。
文才が欲しい。
巴の口調に違和感があるとか言わないで><
最近思ったんだけどSSで難しく表現するのってダメだな
読む気なくなるよ
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:47:33.09 ID:FVLaT+800
この終わり方・・・
知ってるような・・・
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:47:35.58 ID:7T5oeJGA0
なん…だと…?
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/22(水) 22:47:37.11 ID:xQUXugGD0
>>84
引き際わきまえ過ぎだw
短編でいいからぼちぼち進展してってくれると楽しみ
乙
翠星石「女人間なんかにデレデレしやがってですぅ!」
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:28:14.54 ID:aKxfdkLH0
ジュンものりも学校に行った頃、ジュンの部屋から「ムキーッ!」と叫び声がする。
「あんのチビ人間めぇえええ! 女人間なんかにデレデレしやがってですぅ!」
布団にパンチ! パンチ! パンチ! それでも翠星石の怒りは収まらない。
「ちょっと、何を暴れているの?」
騒がしい音に反応して、真紅がやって来る。
「チビ人間が女人間なんかにデレデレしてるのを見るとイライラするですぅ!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:31:47.88 ID:aKxfdkLH0
「あら、どうして?」
真紅が冷静に聞く。
「真紅は悔しくねえですか?! チビ人間は翠星石たちのマスターですぅ!」
翠星石が大きい声を張り上げる。
「あーんなどこの馬の骨とも分からない女人間に簡単にくれてやってたまるかですぅ!」
「馬の骨じゃないわ、彼女は巴 雛苺の元ミーディアムよ?」
真紅があくまでも冷静に答える。 が、それは翠星石を余計にイライラさせる。
「そんなこと知るかですぅ!!」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:36:42.93 ID:aKxfdkLH0
「そう なら今から私と一緒にジュンの様子でも見に行く?」
「え・・・・・・、学校にですぅ?」
翠星石がさっきまで怒ってた事を忘れるくらいに驚く。
「ええ、どうせ雛苺はお昼寝しているし心配は要らないわ」
「分かったですぅ! あの女人間の鼻をへし折りにいくですぅッ!」
翠星石が両手をブンブン回す。
「いい? 誰にも見つからないようにしないとダメよ」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:40:14.81 ID:aKxfdkLH0
ジュンの家を後にして、学校に向かう。
「毎朝ジュンはこの道を通っているのねぇ」
真紅が感慨深く言う。
「ええ、あの"女人間"と一緒に・・・・・・ですぅ!」
「もう一度言うわ、絶対に誰にも見つかってはダメよ?」
真紅が再び注意を促すが、翠星石の耳には届かない。
「待ってろですぅ 女人間・・・・・・」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:41:56.77 ID:ziZtA9H0O
雛苺が幸せに健やかでありますように
困らせる奴は滅殺
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:43:05.25 ID:Wp1bW/8L0
巴に危害が加わりませんように
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:44:53.71 ID:vB8fctJLO
翠星石が傷つきませんように
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:46:26.39 ID:aKxfdkLH0
「おーい、巴 この問題ちょっと解説してくれないか?」
ジュンが巴の席に行く。
「ええ、どこが分からないの?」
「ここ。 どうしてこうなるのかサッパリ」
ジュンが両手を挙げて降参のポーズをする。
「ふふッ これはね、―――」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:50:46.70 ID:aKxfdkLH0
いつの間にか名前で呼ぶようになっていることに翠星石の怒りは再び頂点に達する。
「あんの女人間・・・・・・ッ! ジュンをたぶらかしやがってですぅ!」
「しっ! 大きい声を出すと見つかるわ」
しかし、怒りが頂点に達した翠星石には全く聞こえない。
真紅が「はぁ・・・・・・」とため息をつく。
しかし、次の瞬間に翠星石はショックを受けた。
「チビ人間・・・・・・、楽しそうに笑ってやがるですぅ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:55:00.03 ID:Wp1bW/8L0
巴もジュン君って呼んでるのかな・・・
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:55:16.10 ID:aKxfdkLH0
「聞いてるの翠星石? ジュン達が屋上に行くわよ」
真紅が翠星石の手を引っ張る。
「あ・・・・・あぁ、今行くですぅ」
しかし、翠星石には最初のような元気がない。
ズルズル・・・・・
「もう、ちゃんと自分で歩きなさい」
真紅が手を離す。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/23(木) 23:59:31.34 ID:aKxfdkLH0
「あ、弁当を食べているわ」
屋上に二人きり、向かい合うように座っているジュンと巴を見つける。
「ジュン君、はい」
巴がジュンの口にから揚げを運ぶ。
「なんだか恥ずかしいなぁ」
口では照れながらも、ジュンはパクリと食べる。
「うん、おいしいよ」
もはや、二人だけの空間。
「やっぱり・・・・・・、ジュンはあの女人間といるときの方が楽しそうですぅ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:03:50.82 ID:5KW9FfbV0
「ジュン君、そろそろ教室に戻ろう」
「あぁ、そうだなぁ」
二人は並んで教室に戻る、しっかりとお互いに手を握って。
「翠星石、私達もつけるわよ」
「・・・・・・分かってるですぅ」
翠星石の頭の中で1つの線が繋がった。
ジュンは巴が好き、巴もジュンが好き。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:05:27.11 ID:pqQiCLnK0
俺も巴が好き
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:08:02.85 ID:5KW9FfbV0
黒板には白い文字で「自習」と書いてある。
当然あの賑やかなクラスでまともに勉強する人なんていなく
一緒に勉強しているジュンと巴が浮く。
「相変わらず仲良しカップルだな」
「ヒューッ!ヒューッ!」
今度はジュンも否定をしない。
こいつらが言っていることは間違っていない から。
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:13:03.65 ID:5KW9FfbV0
「なんだよ、無視かよ」
「こんな根暗なカップルに構ってたらせっかくの自習タイムを無駄にしちゃうぜ」
「そだなー、行こ行こ」
反応が無くて面白くないのか、男子は他の席の人に絡む。
「あいつら本当にタチ悪いなぁ」
その様子を外で見てたドール。
「あの子達がジュンの鞄に悪口を書いた紙を入れたのね・・・・・・」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:16:58.00 ID:5KW9FfbV0
そして、放課後
「ジュン君、もう私達しかいないわ」
「そうだな あとは家に帰って自分でするよ」
そう言って、ジュンたちは帰り支度を始める。
そして、並んで教室を出る。
その後ろを見つからない距離だけ開けてついていく翠星石。
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:19:46.73 ID:pqQiCLnK0
何にしてもオチの弱さに期待してる
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:20:47.27 ID:5KW9FfbV0
「じゃあジュン君、また明日」
「あぁ、また明日な」
二人が別れる。
「・・・・・・」
てくてくてく
「・・・・・・」
てくてくてく
「・・・・・・バレてないとでも思ってるのか?」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:24:23.98 ID:5KW9FfbV0
ジュンが後ろを振り向くと、翠星石と目が合う。
「す、翠星石は少し散歩してただけですぅ!」
「学校にまで散歩しにきたのか?」
「・・・・・・いつから気づいてたですぅ?」
「自習のとき 何でついてきたんだ?」
翠星石が顔を伏せる。
「・・・・・・ジュンは翠星石のマスターですぅ」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:29:31.77 ID:5KW9FfbV0
「あぁ そうだ」
「・・・・・・どうして女人間とばっかりイチャイチャして翠星石には構ってくれねえですぅ」
振り返ってみると、確かに最近何かと忙しくて全然構ってあげてなかった。
「お前そんなこと気にしてたのか?」
「別に翠星石とイチャイチャしろって言ってるわけじゃねえですぅ!」
「少しは・・・・・・、話し相手になってくれてもいいと思うですぅ」
翠星石の顔が紅潮する。
「イチャイチャしてくれても構わねえですけど」と、ジュンに聞こえないように付け足す。
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:38:14.45 ID:5KW9FfbV0
「・・・・・・うん、そうだな」
「今日は勉強しない。 お前らとトコトン遊ぶ」
翠星石がパァーっと明るく微笑む。
「今日と言わず毎日・・・・・・・、毎日ですぅ!」
「ハハッ 出来るだけ時間をあけるようには努力するよ」
翠星石が色々と文句を言い、それを笑いながら返すジュン。
翠星石もジュンも笑っていた。
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:42:37.03 ID:5KW9FfbV0
「ただいまー」
雛苺が口をプゥっと膨らませながら玄関に出てくる。
「むーッ! ヒナを置いてどこにいってたのぉ!」
「あれ、真紅はまだ帰ってねえですぅ?」
「起きたらヒナ1人だったのー!」
ジュンが雛苺をなだめながらリビングに行く。
「まぁ、腹が減ったら戻ってくるさ」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:46:12.43 ID:5KW9FfbV0
カチャ
「今帰ったわ」
真紅が何食わぬ顔で戻ってくる。
「遅えですぅ どこに行ってやがったですぅ?」
真紅がニヤリ、と笑う
「ちょっと用事があったの」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:52:08.32 ID:5KW9FfbV0
翌日 学校
「今日の欠席者は3人か 風邪が流行ってるのかもしれないから気をつけろよ」
「あいつらがいないと静かになるなぁ」
「まぁいいんじゃね? あいつらしつこいし」
例の男子3人組が学校を休んだ。
今のジュンにはどうでもいいことだが。
「巴、この問題なんだけど・・・・・・」
fin
オチの弱さに定評のある>>1の提供でお送りいたしました。
文才が欲しいです。
もう一捻りしたかったけど何も浮かびましぇん^p^
一応繋がっていないけど復学前 復学後 これ で巴シリーズ?終わろうかなぁ
3連夜共に見てくれた人いたらありがとう
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:53:50.94 ID:naDyvgsZO
珍しくオチをつけやがった…
いちおつ!
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 00:54:32.14 ID:3InIa5ki0
オチの弱さでは不動の地位を確立したなwww
……でも
やさしい弱さだわ
とても
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 01:09:29.85 ID:W7yj4rb80
落ちが弱いといつまでも続編を作り続けなければいけない呪いみたいなのにかかってしまうぞ
しかし、巴を取るなんてJUM死ねぇええええええええええええ
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/24(金) 02:38:05.44 ID:3InIa5ki0
JUMのルートの多さは異常だな
もちろん巴一択を支持
-----------
関連
巴「ともえ将来はジュンのお嫁さんになるーッ!!」
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お絵かき掲示板より名無しの権三郎さんありがとうです。

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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 09:30: :edit1げと
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 09:39: :editЩ(`巴´)Ψ <桜田君・・・・・・、一緒に帰ろ?
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名前: 通常のナナシ #bZ7IKOS6: 2009/05/12(火) 09:47: :edit2?
相変わらずのオチの弱さww -
だが断る。
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 09:57: :edit※2
口は平気になったけど手wwwwww -
名前: 通常のナナシ #DPOQdUqE: 2009/05/12(火) 09:58: :editこの作者のチャレンジ精神がやばい
ひぐらしとかハルヒも書いてた -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 10:24: :edit※2てめえちくしょーwww
この作者変にクセが無くていいよね。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 10:26: :editひとけた???
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 10:34: :edit真紅はいったい何をしたんだ…
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 10:47: :edit三人はたぶん窒息死・・・
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 10:49: :edit俺も翠星石が好きです
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 10:53: :edit※9
不人気になるウイルスでも撒き散らしたんだろ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 11:00: :editというか巴ルート以外だと
JUM犯罪者になっちゃうじゃない -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 11:11: :edit米13
みっちゃんやめぐルートなら大丈夫だろ -
名前: 通常のナナシ #TNMtb/9k: 2009/05/12(火) 11:39: :edit※2のお陰で巴がマトモに見れねぇwww
それはさておき>>1のSSは読んだ後に穏やかな気分になるな。
こういうのも悪くないね。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 12:02: :edit米2
ほんと面白いなソレwww
良い作品でした、爽やかで
作者乙です -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 12:15: :edit山梨落ちなし
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 12:27: :editなんなんだこのオチがないのに残る妙に爽やかな読後感
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 12:47: :editこの作者の作風は好きだな
だけどやっぱりジュンと巴のカップリングは個人的にしっくり来ない -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 13:06: :edit真紅かっこいいぜ
勧善懲悪は最高です
しかしこの作者は本当軟らかい書き方に長けてるな
それでいながら屑を処分するという「やるべき事はきっちりやる」という部分もあるのが高評価
次もしっとりな巴を期待するぜ
※2
ただでさえそれに慣れてないのにパワーアップさせやがってwwwちきしょうwww -
名前: ブリッジしながら悶絶 #-: 2009/05/12(火) 13:50: :editあっ・・甘酸っぺぇぇ~~~。なにこれなにこれ!オレ、こんな青春一度もなかったよ!{嫉妬
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 14:04: :editこういう雰囲気大好きなんだけどほんとオチが弱いなww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 15:16: :edit実際クラスに二人だけでいちゃいちゃしてるカップルいたら、いい気はせんと思うが
真紅におしおきされた三人かわいそうと思う俺は異端 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 15:36: :edit一個目見て胸がキュウキュウ締め付けられる思いになった
あうう・・・・畜生・・・・
二個目みてもっと辛くなった
こんなんローゼンじゃねえやい、イチャイチャしやがって・・・畜生・・・・ -
名前: 通常のナナシ #wLMIWoss: 2009/05/12(火) 16:56: :edit米23
俺のトラウマを呼び起こした3人組が可哀想な訳がないだろ!!!1 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 17:10: :editシンプルだが実に後味がよろしい
バニラ味のアイスキャンデーのようだ
面白かったぜ! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 17:21: :edit復学したJUMをいじめた三人組に仕返しをしようとしたドールズが引き千切られて、JUMも犯人殺してつかまるという欝エンドかと思ってびくびくしてた
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 18:57: :edit真紅なにやったんだwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 19:07: :edit米27
それなんてやつだっけ?
教えてくれ久々に読みたくなった -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 19:46: :editローゼンメイデンは人を傷つけるものじゃないって言ってたのに……
あっ、苛めやる奴なんて人じゃないか -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 20:21: :editここでも本スレでも思ったことはたった一点。
俺は>>54のようなレスを書ける男になりたい。
作者&ぷん太乙! -
名前: 通常のナナシ #bUOqhcfc: 2009/05/12(火) 20:26: :edit落ちがない・・・それがどうした!!?
世の中はオチよりも過程が大事なのです!
つまり何が言いたいかというとこういうのも好きだ。
ほんと鬱ENDじゃなくてよかったw -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 20:34: :edit>続く予定
ぷん太様はこのSSの続きを御所望だw -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 20:51: :edit※2がもはやおそ松くんのシェーにみえるwwww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/12(火) 20:58: :edit誰かローゼンのギャルゲつくってよ!ハーレムエンドを狙って失敗したらヤンデレ化した翠蒼にギッタンギッタンにされるみたいな!
このSS読んだらそんなギャルゲがやりたくなった。(`巴´・)シナリオはこの作者に任せたい -
名前: 通常のナナシ #FFeI7iKU: 2009/05/13(水) 00:48: :editオチでキスくらいしてもいいんジャマイカ
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名前: #-: 2009/05/13(水) 08:05: :edit画像が完全に田丸だw
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/13(水) 20:25: :editくそう・・・
もう、巴が出っ歯にしか思えない。
さんまと巴を足して2で割った顔しか
思い浮かばない・・・
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 02:22: :editオチが弱くてもクセが無いから読みやすくて俺は好きだな
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/15(金) 23:39: :edit最近この作者がんばってるな
作者とぷん太乙! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/05/24(日) 17:04: :editこの人なら変に捻って鬱エンドとか絶対しないだろうという安心感があっていい。
巴分が補給できて嬉しい。
それにしてもこの二人の関係は本当に甘酸っぱくていいなぁ。
いいよなぁ。原作にも早くまた巴でてきてほしいなぁ。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2013/02/26(火) 15:31: :edit凄く良かった!求めていた物が此処にあった!ありがとう!!
原作のジュンはヒッキーだけど勝ち組だよな…
薔薇乙女達、幼馴染、姉ちゃん、周囲は随分華やかじゃねぇか…
羨ましいよ畜生…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.